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驚異の再生能力を持つプラナリアを宇宙に持って行ったところ、頭が2つに増えちゃった!

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(著) (編集)

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image credit:Junji Morokuma, Allen Discovery Center at Tufts University
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 驚異の再生能力を持つ扁形動物のプラナリアは、半分に切っても細切れにしても、それぞれがきちんとした個体に復活、さらには別種の頭と脳に挿げ替えてもそれすら成長させてしまうほどのすごさだ。

 そんなプラナリアを国際宇宙ステーション(ISS)につれていき、地球に戻したところ、ちょっとしたサプライズが起きた。

 なんと!宇宙帰りのプラナリアの切断された部分に2つ目の頭が再生したのだ。双頭のプラナリアの誕生だ。

切断された部分に2つ目の頭が再生。体の両端それぞれに頭が!

 そもそもプラナリアが宇宙に送られたのは、微小重力と地球磁場の変動がその再生能力に与える影響を観察することが目的だった。こうした実験により、宇宙での生活が細胞活動に与える影響の理解を進めることができる。

 宇宙に行ったプラナリアにはいくつか予想外の変化があったのだが、特に注目されたのは切断された部分に2つ目の頭が再生したことだ。

 体の両端それぞれに頭が!

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image credit:Junji Morokuma, Allen Discovery Center at Tufts University

宇宙帰りのプラナリア、ほかにもこんな違いが

 米タフツ大学の研究チームは、プラナリアが帰還してから20ヶ月に渡り、その体や体内の細菌に起きた変化やその後の経過を観察することにした。

 宇宙へ行ったプラナリア(宇宙プラナリア)と地球に残ったプラナリア(地球プラナリア)とでは、いくつか重要な変化が現れていた。

新陳代謝に変化

 例えば、宇宙プラナリアを真水の容器に入れると、最初の1時間で体を丸めて動けなくなるという”ショック”状態に陥った。

 どうやら新陳代謝に変化が起きたようである。2時間もすると普通に動けるようになったが、その後の分析からはプラナリアの細菌叢に変化があり、これが代謝が変化した原因であるらしいことが判明した。

明るさに適応

 さらに行動にも変化が現れた。両グループをペトリ皿の中の照明で照らした”アリーナ”に入れると、宇宙プラナリアは地球プラナリアに比べてそれほど暗がりを探し求めようとはしなかった。

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双頭のプラナリア現象は1年も持続した

 だがやはり最も劇的な変化が起きたのは、ISSへ行った15匹のうちの1匹で観察された再生能力だろう。体の両端それぞれに頭があるというのは、前代未聞の再生方法である。

 地上で普通に暮らしているプラナリアでは絶対に起きないものだ。帰還後にこのプラナリアの両方の頭をチョン切ってみたところ、真ん中の胴体部には再び双頭が再生された。こうした変化は帰還してから実に1年も持続したという。

 再生能力を持つ小さなプラナリアは、一見したところISSに滞在している人間の宇宙飛行士とほとんど共通点がないように思える。

 しかし、こうした実験は宇宙空間での生活が生物の細胞や細菌叢に与える影響について貴重な洞察をもたらしてくれる。ここから宇宙旅行を行なった際の人体への影響について理解を進めることができるのだ。

via:.tuftsatlasobscuralivescienceなど/ written hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 63件

コメントを書く

  1. 上も下も、自ら定義しなければ右も左もないような状況だからなのか。
    もっと一杯居たらひょっとしたら「+」に再生する個体もあるのかな

    • +10
  2. ほ乳類の受精卵が胎児に育つには重力が重要ということを思い出したよ
    このプラナリアは無重力によって何が変わってこのように双頭になったのだろうかな

    • +22
  3. 両端に頭のあるプラナリアは普通に地上での実験で出来てると思うけど?
    ていうか最大で10いくつの頭を再生させた実験もあったはず

    • -15
    1. ※5
      特定の条件下では頭を増やすことは出来る、頭の部分を縦に真っ二つにしたりね
      二又、八又、十又も可能、ただその方法でも尾の側に頭をつくる事は出来ない
      なぜなら本来のプラナリアには頭の逆方向は尾になるメカニズムが存在しているから

      そのメカニズムに反したって事が今回の大きなテーマなのよ

      • +29
    2. ※5
      (頭部の部分を)双頭にさせたプラナリアに切れ込みを様々に入れると尾部の位置からも頭部が再生される様だけれど、この実験の様に体を横半分に切断しただけで尾部から頭部が再生するということがあるということなのかな?検索したけれどちょっとわからなかった
      プラナリアの頭部再生で鍵となる遺伝子がNou-darake(脳ーだらけ)と名付けられているのにはびっくりしたw(尾を再生させるのはnou-nashi遺伝子というみたい)

      • +17
    3. 通常、体には頭と尾を決める「向き」があって、宇宙に持っていくとそれがなくなるってことなのかな。

      ※5
      頭を縦に割って多頭にしたとかじゃなくて?
      頭の組織を残さず多頭になるのはこのニュースの他に聞いたことないから気になる

      • +8
    4. 米5
      地球上でも双頭はできるけどその場合しっぽもあるんだよ
      でも宇宙のプラナリアはしっぽがない(しっぽが再生すべきところに頭が再生した)から新発見ってなってる

      • +12
  4. 双頭って二股じゃなくて、上下かよw

    しかも両方復活ってw

    • +20
  5. なるほど。
    宇宙プラナリアは双頭になるのか。

    某超時空戦闘機がFC版Ⅲで戦った、尻尾も頭の双頭ドラゴンもありうるのだな。

    • +5
  6. 理科の教科書とかで必ず切ってみましょうっと推奨されてしまう ちょっぴりかわいそーなやつ 

    • +28
  7. 「一体いつから───────我々がプラナリアだと錯覚していた?」

    • +7
  8. 教科書に実験で載ってるけど実際には実験できないよな。なんだかんだいって綺麗な水質のところにしか棲んでないし実物は見たことない。

    • +10
    1. ※14
      川の上流でレバー入れた罠を仕掛ければ、いるところでは一晩で簡単にうじゃうじゃ取れるよ。想像しているより小さくてびっくりするけど。

      基本的には、体内に分布する「こっちが頭だよ」分子の、濃度勾配に従って、切断面に頭を再生させるかどうかが決まるんじゃなかったかな。
      だから、こういうふうに体の両端に頭が再生するというのは、既存の説明では「ありえない」現象なので驚愕なのだ。

      • +12
  9. あっダメだ
    コイツ地球から出しちゃいけない奴だ
    って直感で思ったのは映画の観すぎか

    • +19
  10. 重力の差で「構築すべき体の部分」を判断してるんだろうか?

    • +13
  11. まったく…何かに似てる///
    持ってないよっ持ってないけど

    • +1
  12. コウガイビルの匂い嗅いでから
    こういう生き物はいやになった

    • 評価
  13. 真水でも対応できるならテラフォーミングさせたらどうなるんだろ

    人型になっても地球には連れてこないようにして欲しいね!

    • +1
  14. プラナリアリナラプ って感じに再生したのか

    • +10
  15. オレたちが簡単にタヒまないからって、気軽にきるなよっ!(泣)

    • +5
  16. 背腹方向が重力で決まるならわかるけど前後方向が重力にどう影響されるんだろうか。通常三つに分かれた腸が四つに分かれているのかどうかも気になる。

    • +3
  17. 実験生物としてコレ程優れた生物もそう居ないだろうな切った分だけ増えるし

    • +3
  18. もしどら焼きなら永久に食えるし、人間だと永久に生きれるので
    太陽圏外の外航へ調査できそうだが、さすがに一般的な哺乳類には
    現在の技術じゃ不可能だろうな

    • +2
  19. 確か地上でも頭側を本当にぎりぎりで切ると、再生がうまく行かなくて生首2個つなげたような姿になるんじゃなかったかな
    これちょうど真ん中辺りで切ったら双頭2匹になるのかな、なるんだろうな
    再生方向は「前後」なのに重力(上下)が必要?そうなところが面白い

    • +6
  20. とある漫画の話を真に受けたせいで頭が上下に再生するのは新発見ってところに驚きを感じる

    • +2
  21. きみのその狭い世界はマンガだけなのかw

    • -6
    1. ※38
      プラナリアみたいに切られても体が再生する人が出てくるホラー漫画のインパクトが強すぎたんだ。プラナリアの世界が広いってことも知らなくてごめんねプラナリア博士

      • +4
  22. 重力の影響が殆どだけど、宇宙空間は地上と比較にならないレベルの放射線が飛び交ってるからそっちの影響で突然変異なんて事もあり得るかもね

    • +6
  23. 双頭のヘビの赤ちゃん(ふたまた)は、お互いの頭を食べようとしてたらしい。プラナラプは協力しあうかな?一方が進もうとしたら、もう一方はおとなしくしてるかな。

    • +7
  24. 双頭は、重力というよりも磁気が原因であると考えた方が自然かと思われる。なぜなら、重力だと垂直方向だが、磁気だと水平方向へのストレスとなるからだ。
    また、明るい環境に適応とあるが、連れていった個体がそのまま地球でどういう反応をするかを調べたため、進化はしていないようにみえる。したがって、順応というべきではないだろうか。

    • +11
  25. もしプラナリアが温度や環境汚染にも高い耐性を持ってたらと思うと怖いな

    • +3
  26. 3つにチョン切ると3体の生物になっちゃうわけね…

    • +2
  27. つまり人類が宇宙で活動するなら重力ブロックは絶対に構築する必要があるんだよ

    人間が人間として定義され続ける為に

    • +4
  28. 高校時代に生物部が飼ってたプラナリア、まだ切ってないのに尻から頭が生えたって聞いたな
    写真見たけどほんとに尻から生えてた

    • +3
  29. 片方が切っても片方から頭が出来るのは不思議だな、つまり脳も再生してるんでしょ?意味がわからない

    • +2
  30. 人間の腕とか足とか欠損した箇所に人間の細胞に適応させた
    プラナリアを移植したら、もしかしたら再生するのでは?
    再生後にその人間の人格が残っているのかはわからないけど。

    • -1
  31. この実験ではどこでカットしたかわからないけど、プラナリアは”首”のところよりも頭側で切ると、必ず上下双頭になりますよ。もちろん「宇宙」でなくて「地上」(重力のある)でです。昔生物部で飼っててやったことがある。でも短く切れば切るほど、もとの大きさになるのに結構時間がかかる。。

    • -4
    1. ※59
      帰還後にこのプラナリアの両方の頭をチョン切ってみたところ、真ん中の胴体部には再び双頭が再生された。こうした変化は帰還してから実に1年も持続したという。

      この記事を見る限りでは、真ん中から2つに切ったのではないかな

      • +3
  32. プラナリアは無性生殖(分裂)でも増える。その時はテロメアが減らない。(染色体末端のテロメアは細胞分裂のたびに減っていき、なくなると細胞分裂が停止し老化して死ぬ)無性生殖のプラナリアにはテロメアを減らせないテロメアーゼ酵素がある。だから不死で無限に分裂する。
    ただしある条件で有性生殖になるとテロメアーゼの働きが止まる。そして細胞分裂の度にテロメアが減っていくから、寿命をもつようになり、卵を生んで死ぬ。
    だから、無性生殖でいるかぎりは、切ってないのに生えてくるということは普通。それがたまたまある条件で双頭になっただけだとおもう。

    • -3
  33. 妊娠した女性が宇宙で出産するとどうなるか・・・

    • +3
  34. 尻尾切られて 裂かれて きざまれて…
    でも私たち 愛してくれとはいわないよ~ ♪

    • 評価
  35. 放射線で遺伝子が傷がついたってことなのかな

    • -1

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