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死が二人を分けた後も… 交通事故で死んでしまった夫を3ヶ月間必死に探し続けるカナダガンのメス(アメリカ)

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(著) (編集)

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 「健やかなる時も、病める時も、死が二人を分かつまで……」というのはキリスト教式の結婚式で使われる言葉だ。生きている限りお互いと添い遂げましょうという誓いの言葉である。実際に最後まで夫婦がその誓いを守るかどうかはアイドンノウだが。

 だが誓いを立てるまでもなく、その一生を同じパートナーと共に暮らす動物たちもいる。北米に生息するカナダガンは、約2歳で伴侶を見つけ、特別な事情がない限り、ほとんどの夫婦が一生添い遂げるという。

 カナダガンのジュリエットは、愛する伴侶を交通事故により突然失ってしまった。その事実が受け入れられなかった彼女は、仲間が去った後も営巣地で3か月もの間、亡き夫の姿を探し続けていたという。

鳥のカップルを襲った悲劇

 ジュリエットが所属するカナダガンの群れは、ここ3年ほど、ジョージア州アトランタにあるショッピングセンターの駐車場で冬を越していた。冬の間ここを営巣地として卵を産み、ヒナを育てている。

 ところが、思わぬ悲劇が待ち受けていた。今年の初めに、ジュリエットの夫が交通事故にあって死んでしまったのだ。

 カナダガンは渡り鳥である。そろそろ移動する時期だ。ところが仲間たちが旅立つときにも、ジュリエットはついて行かなかった。一生添い遂げるはずだったパートナーが失われたことを受け入れられなかったのである。

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imege credit: facebook

 3ヶ月の間、ジュリエットは営巣地のそばを離れず、帰らぬパートナーを探し続けた。その様子を見た周囲の人々も、みな胸を痛めていた。

「かわいらしくはあるけれど、同時に、とても悲しい眺めなの」と、ジュリエットさんを見守っていた女性は語っている。

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 ショッピングセンターのオーナーは、ジュリエットに水やエサを与えないようにと従業員に命じた。意地悪ではなく、そうすればジュリエットさんが仲間を追って飛び立つであろうとの考えからだ。

 しかし、例え餌がもらえなくとも、ジュリエットはその場に留まってパートナーを待ち続けることを選んだ。

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差し伸べられた救いの手

 3月になって、傷心のジュリエットに、ようやく救いの手が差し伸べられた。アトランタ野生動物救援活動(AWARE)が彼女を保護したのだ。見守っていた人々も胸をなでおろした。

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 救援センターの職員は、数日かけてジュリエットの体調をチェックした。センターに移された彼女は、よく食べ、健康を取り戻しつつあった。

 体が回復したらあとは心である。そこで、責任者のスコット・ロンギー氏は、ジュリエットを他のガンに会わせることにした。

 ジュリエットに紹介されたのは、一月ほど前に翼をケガして保護されたオスのガンだ。

 ジュリエットが職員に連れられてきた時、オスのガンはちょうどプールで水浴びを楽しんでいるところだった。それを見たジュリエット、しばらくはプールの縁で様子をうかがっていたのだが・・・

 ついに自分もそこに入って一緒に水浴びを始めたのだ!

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image credit:AWARE

 「今のところ、とてもいい感じだ」とロンギー氏。「彼らがこのまま仲良くなったら、一緒に野生に帰すことに予定だよ」

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image credit:AWARE

 ジュリエットの最初のパートナーを取り戻すことはできないけれど、新しい友だちをつくることはできるかもしれない。もしかしたら、また恋をすることもね。

via:The Dodo・written by K.Y.K. / edited by parumo

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この記事へのコメント 27件

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  1. 泣けてきちゃった。救いのあるオチで嬉しい

    • +47
  2. オレが知らない愛情をこの鳥は知っているんだなぁ

    • +19
  3. 動物から見たら余計なお節介なのでは?
    まぁでも人間がこれで満足するなら良い話か・・・

    • -31
    1. ※3
      渡りの生態を放棄してる上にずっと駐車場付近に居れば、彼女も事故にあいかねん。
      保護施設の方々は渡りの生態を取り戻して、「渡り鳥」のカナダガンとして生きて欲しかったんだろう。

      なぜか保護されたり新しい伴侶の可能性が出て、彼女が幸せになるのを好まない方々がちらほらいるようだが。

      • +9
  4. 動画で泣きながら説明する女性見てたら、涙出てしまった。
    保護施設で、心の回復の一歩を踏み出したジュリエットさんにまた安堵の涙。

    • +18
  5. 女の心変わりは恐ろしいのう(´Д`) –

    by シン

    • -30
  6. このオスにも待ってるメスがいたらどうなっちゃうの?

    • -3
  7. 神さま(救援活動の人たち)ありがとう
    この世には救いはないと思ってけど、
    救われる命もあるんだ。

    • +4
  8. 涙で前が見えない。やはり生き物である以上
    愛というものを持ってるんだな。

    素晴らしい!

    • +5
  9. 鳥ですら伴侶を持って愛を育んでいると言うのに、私ときたら…

    • +8
  10. 恋ってなんだろうと思わせる。男女間にしか存在しないものなのかとか。。どうしようもなく惹かれたら、それは恋なんだろうね。

    • +4
  11. ジュリエットに比べ人間ときたらなんと情けないことか。

    • +7
  12. ジュリエット「ロンギーさんのご紹介で今の夫と再婚できましたの。式では仲人もしてくださって。是非ヒナの名付け親になって頂きたいわ」

    • +4
  13. キリスト教式で「死が二人を分かつまで」なんて言わんですが。

    • -6
    1. ※18
      日本ではわかんないけど英語の結婚の誓いでは言うよ
      until death do us partとかuntil we are parted by deathとか

      • +6
  14. 泣いてしまった
    上手くカップル成立しますように
    いつかその後の情報も知りたいわ

    • +3
  15. 一方、紫バンドのお爺ちゃん

    「新天地で大怪我するし、嫁と疎遠で7年孤独だったけど最近女神様が降臨した。」

    • +3
  16. 駐車場なのに交通事故って なんかいろいろ勘ぐっちゃうな

    • -4
  17. 涙出た
    また恋をしていいんだよ
    ハッピーエンドであってほしいなぁ

    • 評価
  18. けものはいてものけものはいない
    ほんとうのあいはここにある

    • 評価
  19. ちゃんと感情があるんだなぁ
    トリ頭と思ってたわすまぬ

    • 評価
  20. 島根で誤射されて死んでしまったコウノトリのオスにも
    良いパートナーができるといいな・・・
    オス一羽でヒナに餌を運ぶ姿が可哀相だった。
    その後ヒナは保護したみたいなので、ひとりぼっちになっちゃったはず

    • +6

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