0_e0

 人工知能(AI)の肉体として、人間そっくりなロボット開発が盛んに行われている。これに関連して今回発表されたのは、ロボットが触覚で物体を感じることを可能にする柔軟な生体スキンだ。
スポンサードリンク


3D Printed Stretchable Tactile Sensors

触覚生体スキンは様々な分野で利用可能


医療用ロボットに


 もともとこの皮膚は顕微鏡手術を行う外科医をサポートするため、医療用機器に使用されることが念頭に置かれていた。手術ロボットにこの類の生体スキンを応用すれば、その操縦者である外科医はカメラ越しでは感じられなかった手術の感触を得ることができるようになる。それが執刀医を大いに助けることは間違いない。

 しかし研究の中心人物である米ミネソタ大学のマイケル・マッカルパイン氏によると、それ以外にも様々な利用法が考えられるという。

人間の皮膚にプリントして危険物感知に


 曲面の上にもプリントできるため、人間の皮膚にプリントして健康状態をモニターする電極として用いたり、危険な化学物質や爆発物を検出しなければならない兵士にも利用できる。その感度は驚くべきもので、鼓動でさえリアルタイムに測定できるほどだという。

2_e0


ロボット歩行サポートに


 また機械に環境と相互作用する機能を与えることもできる。それはロボットがきちんと歩行するために不可欠な機能だ。

 このデバイスを作るには4本ノズルの3Dプリンターを使う。主な構成は、シリコンの基礎層、伝導性インクの電極を備える上層と下層、コイル状の圧力センサー、上層を支える犠牲層である。

4_e

 マッカルパイン氏は、3Dプリントでエレクトロニクスを作成するという全く新しいアプローチだとコメント。

「複数の層を印刷するマルチファンクション3Dプリンターのおかげで、柔軟なセンサー機器を作成できます。健康診断、環境発電、化学センシングなど、様々な利用法があるでしょう」と話す。その将来の可能性は無限だそうだ。

via:twin-cities/ translated hiroching / edited by parumo

 触覚を持ったAIロボットに、「今日のお肌の調子は最悪です、保湿クリームを直ちに塗ってください」とか言われる未来も近いということか。そんなの今日今すぐほしいわ。

▼あわせて読みたい
これもかよ!3Dプリンターで作られた驚くべき10のもの


牛に頼らず牛乳をつくる。3Dプリント技術でイースト菌から味も栄養価もまったく同じ合成牛乳をつくるプロジェクトが発足


社員の皮膚にマイクロチップを埋め込み社員証代わりにする試み。(スウェーデン)


人間の触覚に関する驚くべき10の事実


映画「マトリックス」世界がついに実現?脳に直接磁気刺激を与え仮想空間に入り込むことに成功(米研究)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
カラパイアの最新記事をお届けします
この記事をシェア :    

Facebook

コメント

1

1.

  • 2017年05月20日 16:50
  • ID:l0MpZ.CI0 #
2

2. 匿名処理班

  • 2017年05月20日 17:09
  • ID:bZQy8z740 #

これザイーガだったらスキンの意味合いが変わるやつだよね

3

3. 匿名処理班

  • 2017年05月20日 17:21
  • ID:1.6cA6d30 #

ひらめいた

4

4.

  • 2017年05月20日 18:15
  • ID:ycLznBPo0 #
5

5.

  • 2017年05月20日 18:54
  • ID:DG4RrFZW0 #
6

6.

  • 2017年05月20日 19:40
  • ID:zmIGF4ce0 #
7

7. 匿名処理班

  • 2017年05月20日 19:44
  • ID:PfjSzmtP0 #

見た目も感覚も人間そっくりなロボット作ってそこに脳内のデータ丸ごと移植すれば永久に死ななくなるな

8

8. 匿名処理班

  • 2017年05月20日 20:00
  • ID:zqrjUoo20 #

データへ現実がまた一歩進んだか。

あと20年もすればアミューズメント作品で見るような、人間と同様の機能を備えた人造人間も現れるかな?
もっともそれが「一般のご家庭に一台」となるのは更に数十年は必要だろうけど。

憧れのメイドロイドへの道は遠いい。

9

9.

  • 2017年05月20日 20:06
  • ID:DEEosc5y0 #
10

10.

  • 2017年05月20日 20:06
  • ID:RlF4AVMT0 #
11

11.

  • 2017年05月20日 20:27
  • ID:pWwIdMeL0 #
12

12. 匿名処理班

  • 2017年05月20日 22:53
  • ID:OnfSoyFz0 #

攻殻機動隊の世界でも、人口皮膚はマイクロマシン(ナノマシン)で触覚を再現してたね

13

13. 匿名処理班

  • 2017年05月21日 01:13
  • ID:.TrhekIf0 #

※7
脳内のデータを丸ごとロボットにコピーできたとして、コピー元の人間はいずれ死ぬんじゃないですかね。コピー先は知りませんが。

14

14.

  • 2017年05月21日 01:55
  • ID:De8sqJmf0 #
15

15.

  • 2017年05月21日 17:01
  • ID:o8650wyb0 #
16

16. 匿名処理班

  • 2017年05月21日 19:43
  • ID:ApbTjECG0 #

つまり、モビルトレースシステムも原理的には作れるようになると?

17

17. 匿名処理班

  • 2017年05月21日 21:05
  • ID:WkjKOOAy0 #

よくわからんけど、3Dプリンターって生きてる人の肌にプリントできるの?
呼吸してても平気?

18

18.

  • 2017年05月22日 10:34
  • ID:9HEl0ugP0 #
19

19. 匿名処理班

  • 2017年05月22日 14:14
  • ID:DtpChzPo0 #

※17
たぶん可能。
紫外線硬化樹脂を沈めていくタイプは難しいでしょうけど、ホイップクリームをひねり出して積層するようなタイプなら可能でしょう。
動いていても、皮膚の動きにヘッドが追従することができるならもちろん可能です。

20

20.

  • 2017年05月22日 16:35
  • ID:dcAISesm0 #
21

21. 匿名処理班

  • 2017年05月23日 11:28
  • ID:4nWQ1CMv0 #

※13
記憶を一気にコピーして作られたものなら確かにそうだが、時間をかけて徐々に機械に置き換えていく「テセウスの船」型なら、そのロボットは元の人間と同じ存在だと考えていいと俺は思う。

お名前
スポンサードリンク
記事検索
月別アーカイブ
スマートフォン版
スマートフォン版QRコード
「カラパイア」で検索!!
スポンサードリンク