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人類が神にとって代わるとき。次世代の成長産業は人間を神にアップグレードするビジネス

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(著) (編集)

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 次世代の成長産業はサービス業でも製造業でもない――「それは人間をアップグレードするビジネスだ」と専門家が明かした。

 人間は近い将来、自らを「神にアップグレード」する技術を手に入れ、それが21世紀最大の産業になるという。

 しかし、コスト的に全員がアップグレードできるわけではないために、「古い人種差別的イデオロギー」を作り出し、新たなる対立の火種になる恐れもあるとヘブライ大学の歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harari)氏は話す。

これまでの20万年を同じハードとソフトで過ごしてきた人類であるが、それもついに究極の段階へと到達する

未来について考えたとき、私たちはそこで暮らす人々が利用する技術が今の延長上にある世界を想像しがちです。

しかし未来の科学技術の進歩は、単に車や兵器が改良されるだけに留まらず、心と体も含め、私たちホモサピエンス自身まで変えてしまうでしょう。

未来で最も驚くべきことは宇宙船ではなく、それを乗り回す人類です。

と、ユヴァル博士は語る。

 人間が自らを神にアップグレードするのだ。すわなち人は永遠の若さ・読心術・生命を作る技術といった、かつて神に属するものとみなされた能力を手にすることになる。

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神化するのは富裕層のみ。さらに貧富の差が広がる

 現実に世界のハイテク企業はこうしたことを実現しようと動き出している。例えば、グーグルには死を克服するという目的に特化した部署が存在する。

 だからと言って、全人類がアップグレードを受けるわけではない。ガラケーからスマホに持ち替えるには多少の出費が必要だったように、自らのアップグレードにもコストがかかる。アップグレードが可能なのは一部の富裕層のみであり、これがかつてなかったほどの所得の格差をもたらすだろう、とハラリ氏。

 こうした格差は世界に古い人種差別的イデオロギーを復活させるかもしれない。だが、問題とされるのは生物学的な差異ではなく、体に手を加えているかどうかだ。

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ヘブライ大学の歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏

アップグレードした人間の未来

 なおアップグレードした人間は、ロボットや人工知能が身の回りを世話するために、あまりやることがない。余った時間でゲームで遊んだり、バーチャルリアリティの中の生活を満喫しているかもしれない。

 人類のアップグレードに加えて、AIの普及により人類自体がほとんど役立たずになっているのではないかとハラリ氏は予測する。

 人類を待ち受ける運命は「狼少年」の寓話になぞらえられる。機械が世界を支配する危険性については昔から指摘されてきたが、それを真に受ける者はあまりいなかった。だが、ついに狼がやってくるのだ。

 結果、人間は仕事や目標を奪われることになる。

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AIを使いこなす人間とAIに仕事を奪われる人間

地球上の神に自らを作り変えた私たちは、その破壊的なパワーからどのようにして地球と自分自身を守るのでしょうか?

 とハラリ氏。

 その”破壊的なパワー”はすでに現れ始めている。多くの分野でAIが人間を打ち負かしており、数々の職業が消滅するだろうと予測される。

 例えば、会計士(99パーセントの確率)・審判員(98.3)・ウェイター(93.7)・法律アシスタント(94.5)・ファッションモデル(97.6)の5つの職業は、高確率で機械に仕事を奪われるとの推測がある。一方で私たちがこの流れについていける保証はない。その結末を目にするのは、今の子供たちであろう。

現在人類が高校や大学で学んだことは、40、50代になるころにはまったく役に立たないものになっているでしょう……仕事を守り、世の中を理解しつつ、情勢についていくには、人間は何度も何度も自分を開発し直さねばなりません。そして、その速度はますます速くなります

 人間の能力が相対的に低下するにつれて、政治や経済システムの視点において人々はまったく無価値な存在となる。

 そうした世界では生きる意味を見出すことも難しい。脱仕事世界では、感情すら薬やバーチャルリアリティによって管理されるかもしれない。

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 こうしたディストピアの到来を食い止めるには、問題を真剣に受け止めることだとハラリ氏は主張する。

 AIの問題を専門家まかせにするのではなく、政治的な場でも議論するべきだという。待ち受ける運命をきちんと見据え、未来の行く先を自分の手で選ばなければならないのだ。

via:gereportsUpgrading humans into GODS will be the next ‘billion dollar industry’ expert claimsなど/ written hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 71件

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  1. 何を持ってパーフェクトとするか、が難しそうだし、改造する人の元々のステータスも考慮する必要や、そもそも改造はメインフレーム(性格)による、なんてオチが付きそうですね。

    • +1
  2. それ、あんたらが考える神な?
    それ、あんたらが考える神の領域。

    アップグレードした人間を神とか、ずいぶん低い次元の神なんだな、向こうの世界は。

    • +1
  3. 富裕層もそうだろうけど どっちかというと悪が手にすると思う

    • +8
  4. 科学者じゃなくて歴史学者の予測じゃあなあ

    • +6
  5. やりたくないことを全てAIがやってくれるなら、ユートピアじゃん。
    そうなったら、何をしたいか。

    • +2
  6. 人間をアップグレードしても、結局AIに飼いならされるというのが面白いね

    • +1
  7. 暇をもて余した神々の遊び、が現実化するのか

    • +8
  8. 人類の文明が発達しAIを完全に支配し、技術が究極まで高められ
    神の領域まで辿り着いたと錯覚しても、地に這い蹲っている
    蟻一匹創ることは出来ないだろう。

    • +8
  9. これは良い『サピエンス全史』→『ホモ・ゼウス(デウス)』のステマw この人の語ったこととなると、どんなヨタ記事ヨタ未来観だよと疑い眉につば塗りながらも、座り直して聞きたくなりますね。ホモデウスって訳出されたの?

    • +2
    1. ※14
      ん?そんな本あるのかと思ったらまだ訳されていないのか。
      数年後に訳されたら読んでみるか。その前にサピエンス全史読まなきゃ。

      • 評価
  10. 銀河鉄道999の世界なわけね。
    機械の体を手に入れるために・・・ってヤツ。

    • +12
  11. そんなことしてもらわなくても毎日神様です

    • 評価
  12. 何に対して最適化されて何が絶対的な価値を持つのか。
    アップグレードしない限りただそれに従うしかなくなるだろうね。
    グノーシス主義ってのを再確認する時代だね。

    • -1
    1. それこそニッポンには昔っから八百万の神様がいるじゃん
      それこそ※21※22みたいに、便所から竈、俗なところや恐れ多いところ、至る所なんいでもさぁ
      更には死して人を神と奉るのもあるし、人の中に神性を見出してるところあるような気がする、大したもんですよ

      個人的には必要ないし、生きてるうちは関係ないだろなw

      • -3
  13. いまなら月々5000円(60か月分割払い)で神にアップグレード!くらいの神様感。
    何でも神様に成る世界でなら神様と言えるかもしれないが、割と厳しそう。

    • +1
  14. ソフトウェアはハードウェアと不可分なので
    人体を大幅に改造すれば元の人間と大きく人格が変わる事は予想できる
    特に死や病気、怪我に対する恐怖は根源的な感情だから
    不死を得た人間が本来の人間的感情を持ち続けるかは疑問

    • +2
  15. つまり昔ヒットラーが言ってたこと?
    人類は将来、神人とロボット人間に別れて、神人がロボット人間を支配するっていう。

    • +1
  16. この前ロックフェラーの人が死んだけど
    正直、まだ生きてると思う
    生物的には死んでるかもしれないけど別の存在としていそう

    • 評価
  17. この記事のテーマとはずれるんだけど、
    よくある「AIが発達して人間は役立たずになる」みたいな論調に対して

    社会の発展が人類の目的ならば確かにそうなんだろうけど
    人類の目的は人類の幸福であって、社会の発展はその手段のはず
    本末転倒になってると思う

    • +7
  18. 神の能力がなくったって、衣食住さえあれば人は生きていけるんよ

    • 評価
  19. 死ななきゃ神になれないと言うのもどうかと思うけど。

    生きてるうちに神になるのは悪い事なのかい?

    • 評価
    1. ※31
      逆に考えるんだ
      死ななくなるなら生きていないのと死んでないの区別がなくなるということだ

      • +2
  20. >脱仕事世界では、感情すら薬やバーチャルリアリティによって
    管理されるかもしれない。

    今の麻薬の蔓延具合を見れば分かるが、
    アレだけリスクが高くても、それは流通し続けている。

    躰へ安全にメカを埋め込める世界が来たら、
    デジタルドラッグがまず間違いなく開発されるだろうね。
    「一度身体に埋め込めば、単4電池で8時間絶頂」
    なんていう、お手軽でおぞましい世界が来るのが目に見える。

    • +7
    1. ※34
      なんでそこだけ電池なんだ。太陽光発電とか体内でバイオ発電とかあるじゃないか。

      • -2
  21. >例えば、会計士(99パーセントの確率)・審判員(98.3)・ウェイター(93.7)・法律アシスタント(94.5)・ファッションモデル(97.6)の5つの職業は、高確率で機械に仕事を奪われるとの推測がある。

    ウェイターは一番最後だぞ。理由は、たかだか200万程度で1年間こき使える人間がいるのに、何千万掛かるか分からないロボットを何で導入しようと思うのかって話だし。リターン取るのに何十年かかるんだよ。

    • +1
    1. ※36
      冷蔵庫、テレビ、洗濯機なんかも昔は平均年収以上に高価だったが、今は誰でも手が届く。ロボットがいつまでも高価だと思ったら大間違いじゃね?

      • +4
  22. 性能低いとか老化するとかいう理由で、人間の体の一部を機械に置き換えて行き続けて
    ついには、人間であった部分がなくなってるんだね。
    分かります

    • 評価
  23. 結局いつまで経っても差別意識や偏見は無くならないってことなのか
    神に近づくのであればそういうものは無くなると思うんだけど
    そうはいかないのかねぇ・・・
    人間が進歩するのに邪魔なのは差別、偏見だと思うんだよね

    • +3
  24. 車をチューニングすると何処かに無理が来てイロイロ不具合起きるらしいね、
    人間だって常人の倍の思考力にしたら40歳で認知症になっちゃうとか、
    PCみたいにAI2100とかAIプロとか毎年新型が発表されるのかね?
    毎度の事ながら 向うの人はこの手の話は悲観的だね、楽観視してるのは記事にならないか、

    • +1
  25. 神と人間の違いは能力の優劣なのか
    馴染みにくい感覚だなぁ

    • 評価
  26. 博士の顔が矢部太郎にしか見えなくて。

    • 評価
  27. 一番恐ろしいのはそれを悪用する輩に違いない

    • +2
  28. そんなお気楽に神なんか増えたら支配階級が困るだろう。
    というか、神に等しい、ならまだ分かるけど、「神」になるって(笑)頭の髪ですら儘ならないのに何をふざけた事を(笑)

    • -2
  29. 何かの記事で現代人が文明の恩恵を受けているのを昔の召使いで換算すると召使い何十人分にもなるという、計算があったけど、ネットなどをしてる現代人はすでに昔で言えば王か神のような生活をしている。そのわりには嫁は来ないし実感としては貧乏なんやけど・・意外と神ってそういうものかもね。

    • +8
  30. 電脳と義体が実用化されるまで貯金してしぶとく生きるわ
    少佐が人形使いと融合した状態を再現できるなら迷わず全財産つぎ込む

    • +2
  31. バベルの塔とか、イカロスの物語を思い出すな。
    人間は神に近づこうとして、その高慢ゆえに壊され、地面に叩きつけられる。おそらく宇宙の文明史のなかの初期の発達段階でつまずき滅びていった種族が多くいて、その教訓を伝えているんだろうな。人体の機械化とか不死が人間を幸せにするだろうか。肥大化した欲望によって基本的で大切なものを失ってしまうのではないだろうか。

    • +2
    1. ※53
      神も嫉妬するなんて、見苦しいな・・・

      • 評価
    2. ※53
      人間のためにやったのではなく、神自身のためだけにやったような気がする。神なのに嫉妬してうっぷん晴らしをするなんて・・・・。

      • 評価
  32.  神 と は 宇 宙 の 創 造 主 の み

    地球生命体の分際で神を語るなど調子に乗るのも甚だしい

    • -3
  33.  人体と機械の融合(特に脳)はそう簡単ではない上に、読んだ限り受益者がいないかごく少数なのでこの未来が来る心配は要らないと思うが。

    • 評価
  34. やっとこの段階か、おれは人間の遺伝子を宇宙進出できる仕様に改造すべきだと思う、何世代もかけてね
    まぁ虫かごの虫が頑張って突然変異したところで、宇宙の資源を消費することになるまえに誰かさんに潰されるんでしょうけどね

    • +1
  35. AIと機械化を混同してるね。 そもそもAIの分類すら分かってなさそう

    • 評価
  36. 100年法という小説思い出した
    分厚いけどサラサラ読めて面白いよ

    永遠に若く生きるのが幸せなのか、考えさせられる

    • 評価
    1. ※63
      死生観が変化しても万物を制御できるわけじゃないので
      結局のところ神が消滅する事はないのかもしれない。

      • 評価
  37. デデンデデンデーン
    デデンデデンデーン

    • -1
  38. 大げさな表現だな。
    神はそんな程度のもんじゃないぞ。
    せいぜい新興宗教の神にしか成り得ない。

    • +1
    1. ※66
      それが摂理です(シャクティーパッド)

      • 評価
  39. アマゾンのオススメ品やグーグルの広告は広義のAIと言えるかな

    飲み屋のタブレット注文も予測でオススメとかしてくるようになるだろうし
    確定申告もオンライン会計ソフトがもうちょい進化したら控除の漏れとか指摘してくれるようになるかもしれない
    イラストだって、線画をアップロードすれば自動で着色してくれるソフトが登場したし
    アプリのマネタイズや施策もAI頼みになってくるかもしれない
    薬剤師や作曲家やタクシーなんかも危なそうだな

    • -2
  40. 人間→神(仮)にアップグレードする
    実際に神(仮)になってみると更に不明な領域の存在を知る
    →以下繰り返し

    • +2
  41. 整形手術中毒、過度の筋トレ、サプリマニアなんかの脅迫性の心理傾向で極端になった人たちを見たらどんな弊害が起きるか手に取るようにわかる

    絶対AIに奪われない仕事の中には「人間が責任を取る仕事」ってのがあって、それ聞いて以来この手の話題には怖さを感じてる

    • +1
  42. 将来AIにいろいろな職種が蹂躙されてしまう
    残る職業は対面する関連する職業と想像系の職業くらいだろうね

    • 評価
  43. 仕事を奪われるというより、機械が仕事をし人類に提供する状況になりそうだ
    現行のベーシックインカムは成り立たないが、そうせざるを得ないわけだね

    神といえばナノマシン技術で人間を改造することになるんだろうが
    ウォッチドッグス2のヒューマン・コンディションで提供する側が一方的な支配をする世界は許せないというクエストがあったわ・・・

    • +1
  44. 人類が滅びるときがようやく来たみたいだ。
    恐竜のように絶滅していって、新たな支配者は機械になるのかな?
    それとも機械にとって創造主である人類を損なわないよう手を打つのか…

    • 評価
  45. >ヘブライ大学の歴史学者

    もうここから強者感と説得力が出てると思う私は中二病

    • 評価
  46. 30年前は2000年には宇宙旅行が一般的になって車は空を飛ぶって言ってた
    そしてその頃からロボットが人間の代わりに働いたり家事をするって言ってたぞ
    でもまあルンバがいるか

    • +1
    1. ※75
      宇宙関係は冷戦ありきの予測だから仕方がない。

      • 評価

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