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水中での呼吸が可能となる「液体呼吸」実現に向けて犬・ネズミ・ハムスターによる訓練が開始される(ロシア)

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 ロシアの高等研究財団(Foundation for Advanced Research/FAR)がモスクワで設立を進める研究所では、動物を使った”液体呼吸”実験が予定されている。その成果は、医療や潜水艦乗組員の緊急避難技術の開発に応用されるそうだ。

 液体呼吸とは、空気呼吸をする生物の肺に酸素が含まれる液体を入れて呼吸させる技術だ。これによって動物は水中でも呼吸が可能になり、水中に滞在できる時間が長くなる。

2年前にダックスフントで成功を収めた「液体呼吸」

 研究の被験体に選ばれたのは、マウス・ハムスター・犬である。こうした動物を水中に沈めてから、肺を特殊な液体で満たす。実験後、身体検査をして、その後長期的に観察を続ける。これが研究の手順だ。

 実はこうした実験にはすでに成功している。2年前に液体呼吸実験が実施されたダックスフントは現在も元気に生きており、高等研究財団の研究者によって観察が続けられているとのことだ。

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第二段階は人体実験へ

 この研究の基盤となっているのは、1980~90年代にロシアで実施されていた人工血液開発を目的とするガス輸送環境の研究である。

 「研究員は緻密な研究を実施し、生物医学への応用を狙いとする実験的な液体呼吸技術の改善を目指す。最重要の課題は、ガス交換ならびに哺乳類の細胞・組織・器官の機能に与える各種酸素運搬物質の影響を調査すること」とFARプレスでは説明されている。液体呼吸の動物実験に成功した暁には、人体を用いた実験段階に移行するという。

医療分野や潜水艦乗組員の緊急脱出手段へ応用

 FARによると、この研究の成果は、様々な肺疾患の治療をはじめとする医療の各分野にも応用されるという。例えば、熱や薬品による火傷、未熟児の未発達の肺、慢性閉塞性肺疾患などの深刻な症状が挙げられる。

 さらに研究所にとってもう1つの重要な課題が、海底で任務を遂行する潜水艦乗組員向けの緊急脱出技術の開発である。

 高等研究財団は2012年にロシア政府によって設立された。安全保障や国防に関連する革新的技術の研究開発が目的であり、アメリカの国防高等研究計画局(DARPA)に相当する。

via:Russian scientists to teach mice, hamsters & dogs to breathe underwater/ written hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 65件

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  1. すごくアホな感想なのはわかってるが、めっちゃむせそう

    • +45
  2. 映画アビスにも、これに似たような技術が劇中で表現されていかな。
    あのシーンの息苦しさを思い出す。

    • +24
    1. ※4
      あ、先に書かれていたかw
      似たような技術というかそのものです。

      劇中に使用されたマウスは5匹いて撮影後にスタッフが飼ったらしいんだけど、どの個体も健康上の問題はなかったらしい。

      ただ、液体呼吸は長時間使用すると肺の損傷がヒドイんだって。
      まだまだこれが解決できてないんだろうなあ。

      • +11
  3. 生き残ったダックスフントがいる一方で死んでいった子達もいるんだろうと思うとどうも素直に素晴らしいと思えない。

    • +26
  4. 露中北とはもう少し距離が欲しかったわ、、、物理的に

    物騒な軍事大国周りに多すぎだろ、、、韓国はまあ仲悪いけど戦争にはならんだろうしまだいいけども

    • -14
  5. アビスで見たって書こうとしたら先を越された

    • +5
  6. 想像するだけで苦しそうだからやめて欲しいと思うのは偽善者か・・・?
    もうこれ以上人類発展しなくていいんじゃないの~?

    • +3
  7. 実験動物にとっちゃ気の毒だし虐待みたいなもんだが殺されないよりマシか
    ないよりあった方がいい技術なんだよなあ

    • +2
    1. ※10
      動物実験後の動物は大抵解剖されている。

      動物実験に批判的なコメントも多いけれど、科学がもっと発達して代替方法が出来るまで動物実験は重要なポジションを担ってる。自分達が動物実験によって安全を確保されているものに囲まれていながら、それを行う人を批判するのは肉を食べながら食肉業者の人に暴言を吐くのに等しい

      • +28
  8. エヴァのあれですな
    宇宙活動だと巨大な呼吸装置も不要になるし
    また長時間活動になり、メリットは多いけどその分
    宇宙飛行士の訓練ではさらに過酷な訓練プラス
    それでもなりたい人多いんだろうな

    • +6
  9. 肺洗浄もできる様になるのかな。誤嚥性肺炎とか喫煙者の肺癌予防とかの応用に使えそうだな。

    • +17
    1. フルオロカーボン液、でネズミの実験も結構昔からあったはずと思ったら、NHKでも野ってたようだ。  
      ※14のは、「塵肺」の治療にもなるか期待だ。もしかしたら肺胞にこびりついた粉塵を、「優しくこそぎ落せる」かも・・・

      • +1
  10. 実験で何匹か死んでるだろうね・・・可哀そうに、、、

    • -3
    1. ※15
      どんどん実験やって医療に役立ててほしいわ

      • -12
  11. アビスではめっちゃむせてたよな
    緊急時しかやりたくはないよな

    • +5
  12. 実験自体は1960年代から有るやつだよねこれ

    • +5
  13. 悲しいけど動物実験は必要
    してる本人達が1番辛いだろう

    • +7
  14. エヴァのLCLは液体が肺に満ちるまでが相当むせて苦しいと思われる、って空想科学読本で読んだけど、本当だろうか?

    • +1
  15. いいこと閃いた !
    餅から酸素を供給できるようにすれば
    餅を喉に詰まらせて死ぬ老人がいなくなる !

    • +16
    1. ※23
      餅を肺の奥深くまで吸い込む必要があるんですがそれは

      • +5
    2. ※23
      餅の酸素無くなるまでの時間稼ぎにはなるなw

      • 評価
  16. ないよりはあった方が良いかもしれないけど必要だとも思えない。
    他にするべき事あるんじゃないの?

    • -1
  17. 液体呼吸ネタを初めて映像で見たのは『謎の円盤UFO』の宇宙人だった

    • +1
  18. アビスであったねぇ
    肺を液体で満たすことで水圧に対する抵抗力も増すんだっけか

    • +9
    1. ※26
      たぶん加速度に対しても強くなるハズ。
      小説の 2010 年宇宙の旅のほうにそんな記述があったような……英語の単行本を読んだので、誤解してるかも

      • +2
  19. 深く潜れるようになるし、潜水病対策にもなるんだよな

    • +1
  20. 動物で実験する前に自分の体でためせばいいのに。
    偉大な研究者はそうやりながら研究してたって文書で読んだ

    • -19
  21. 動物の写真使ってるからこういう反応増えるんだろうなあ

    • +8
  22. エヴァのあのシーンほんと苦しそうで嫌いだわ

    • +3
  23. ずいぶん昔にこの液体にねずみを沈ませる瞬間の映像テレビで見たな。最初はもがいてたけどすぐ大人しくなって平然としてて、すごく不思議だった。
    でも未だに実験段階なのか

    • +5
  24. LCLのせいでずっと前からあるじゃん!って思ったよね

    • 評価
  25. アビスな・・片道切符で孤独に深海へ降りて行ったんだよな。途中ライトやら機器やら水圧で壊れ始めて通信も困難になってきたりで。あれって核兵器の配線を切断しに向かったんだっけ?最後の「誰かがやらなければならなかった」のセリフに感動した。
    結局、深海のエイリアンに救われて仲間のとこへもどれたのでホッとした記憶がある。

    • +4
  26. どういう仕組みになってんのかもうちょっと詳しく知りたいわ

    • +1
  27. ガス交換は解決しても、陸に上がった後の排出がネックだろうね
    肺炎待ったなしだろうから

    • +3
  28. 息は出来るかもしれんけど苦しいと思う、物理的に

    • +2
  29. 酸素と適度な気圧の大気で満たされた星は見つかっていないが
    海を持つ星は目星が着いている
    人間が海中で生活できるようになれば惑星移住も実現性が出てくるかもしれない

    • 評価
  30. 随分昔に見たネズミを沈める実験
    あれ「比重が重い」が問題だったはず
    改善したのか?

    • 評価
  31. アビスって名前なのか。
    あの映画もう一度見たかったんだ、ありがとう。

    • +1
  32. 肺に入れた液体って抜けるの?怖いんだけど

    • +2
  33. 君たちの身近な人やあるいはペットが病気にかかっても治療できるのは動物
    あるいは人体実験の賜物なんだぞ
    生きるって言うことは誰か、何かの犠牲の上に立ってるもんだ 嫌なら死ね!(辛辣)

    • +3
  34. よくわからんが液体中の酸素があるうちは水中にいても酸欠にならないということか
    潜水艦乗員の脱出用って言ったって何分もつんだ
    液体中の酸素が切れたらそこで終わりだろ

    • 評価
  35. エヴァのLCLの元ネタが
    謎の円盤UFO の宇宙人の呼吸装置らしい

    ttp://www.dailymotion.com/video/xxj5ir
    18:00 あたりから

    • +1
  36. クラウドファンディングで少し前に見た、水中の酸素を取り込むマウスピースみたいの商品化されたんかなぁ

    • 評価
    1. ※57
      予定したほど酸素取り出せなくて返金対応になってたはず
      そもそもあんな小さい機械で人間が活動できるほどの酸素が供給できるはずないんだよ

      • +2
  37. パーフルオロカーボンだよね。
    もう50年くらい前から動物実験してるけど、少しは進歩したのかね。

    • 評価
  38. ハムちゃん、ほっぺ膨らんで見えるなぁ
    野生では、泳ぐ時に頬袋を膨らませて浮き輪のようにすると「ハム研」で読んだけど、それかな

    • +2
  39. ダックス生きてて良かったとホッとしたけど
    一発成功ではなくて、それまでに犠牲になった命がたくさんあるって事だよね…
    ライカの事もあるからこういう実験は胸がとても痛む

    液体呼吸って子供の時だっけな20年くらい前かいつか忘れたけど
    洋画だったんだが映画で再放送で2度ほど見たんだがタイトルが全く出てこない
    一部的に覚えてるのがオッサンがメット?の中の液体で呼吸して
    あとでゲホゴホ言って女が介抱してたんだがそこそこ有名な映画だったと思うけど
    わかる人いない?

    • 評価
  40. そんな実験するぐらいなら、サイボーグ技術みたいなもので鰓を移植すればいいんじゃね?

    • 評価
  41. エヴァが放送されてた当時にも聞いたなこれ
    元々現実を受けて考えられた設定なんじゃないか?(本質的には全然別物な設定だけど)

    • 評価
  42. コメント絶対LCLだと思ったら案の定LCLだった

    • 評価
  43. たしか米軍で、液体呼吸の人体実験をしてたはず。
    被験者は実験後に酷い肺炎に悩まされる様になったので、
    液体呼吸の実用化は止めたとかいう話。

    • +1
  44. 液体の入れ替わりが無くなれば、酸素が無くなって、空気が取り込めず窒息するだけだよなこれ…

    • 評価

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