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パイセンですから不気味とか言っちゃダメ。先史時代を生きた10の節足動物

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(著)

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 昆虫、クモ、甲殻類など、節足動物はこの地球を5億年近くも闊歩してきた。仮に人類を猿人からカウントするとしても、たかだか400万年前だ。節足動物パイセンは大先輩すぎるにもほどがある。彼らはこんな長い時間をかけて、信じられないほどさまざまな形状やサイズに変化してきたのだ。

10. ジグザグ行進するエビ:シノファロス・エクシノス

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 5億年以上前に、カンブリア記の海に生息していたエビのような姿をした節足動物。顔にある溝でほかの同族の尻尾にくっつくことができ、鎖のようにひとつに長くつながって生き延びていたようだ。

 この結合はかなりしっかりしたものだったようで、長くつながったままの彼らの化石がたびたび見つかっている。おそらくひとつの長い虫のような状態で泳いだり、エサをとったりしていたと思われる。

9. 歩くサボテン:ディアニア・カクティフォルミス

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 カンブリア紀の海洋生物。まるで細い茎からたくさんのけば立った葉が伸びた、しおれたシダのような格好をしているが、実はれっきとした虫のような動物だ。細かいトゲに覆われた太く柔軟な足をもち、海底をはいずり回って、柔らかい無脊椎動物を捕食していた。昆虫や硬い殻をもつ節足動物の先祖だと言われている葉足動物の仲間。今日生き残っているのは、カギムシなどの有爪動物。

8. 水中の巨大クモ:メガラシネ

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 ずんぐりと丸みを帯びた胴体に8本の足をもつため、タランチュラのような巨大クモの化石だと信じられていた。もしそうなら、最大のクモのはずだが実際には海洋生物で、ウミサソリの一種である。確かにとても大きくクモのような姿をしたウミサソリだ。

7. 殺人ゴキブリ:マニピュレーター・モディフィキャプティス

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 ゴキブリは地球上に生物が誕生して以来、もっとも生存に成功してきた生き物だが、残念ながら滅んでしまった種類も多い。白亜紀の初期に存在していたこの捕食ゴキブリは、解剖学的にはカマキリに近く、回転する頭部、猛禽のようなツメのある前脚が特徴だ。

 現代のカマキリとゴキブリが同じ先祖から枝分かれしていることを考えるとおもしろい。しかし、モディフィキャプティスがこの共通の祖先というわけではない。この種は別個にカマキリのような特徴を進化させたのだが、それが全体に定着することはなかった。

6. 恐竜ノミ

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 恐竜の血を吸って生きていたノミには、評価がはっきりしない興味深い歴史がある。strashilidと呼ばれる昆虫が、恐竜や翼竜の血を吸っていたとずっと考えられていたが、結局は無害な水生無脊椎動物だとわかった。

 2012年になって初めて、恐竜時代のジュラ紀や少なくとも白亜紀にさかのぼる、明らかにノミのような寄生虫の化石がお目見えした。長さ約2.5センチのこの昆虫は、トコジラミのように平らで、ジャンプすることはできない。植物にくっついて、現代のダニのように宿主に乗り移っていたのだろう。

5. 蝶の始まり:カリグラマティッド

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 たくさんの生命体が多くの役割に適応しながら、進化はたびたび繰り返してきた。サメとイルカの外見は似ているが、どちらももう一方から進化したわけではない。最初の蝶が進化する何百万年も前に存在した、見た目や生態がまるで現代の蝶そっくりのジュラ記の昆虫グループのケースもそうだ。

 カリグラマティッドは実際は、クサカゲロウ、ウスバカゲロウ、ツノトンボやミズカゲロウなどの脈翅類として今日知られる昆虫のグループに入る。

4. アクイロニファー・スピノーサス

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 三葉虫のような節足動物で、4億年前のシルル記に生息していた。まっすぐな細い糸状の尾を持つ奇妙な莢のような生き物の化石がたったひとつしか見つかっていない。

 最初は、寄生体質の生き物かと思われていたが、その間借り方法は寄生生活に適したものではなかったようだ。体の構造から判断すると、幼虫は親に凧のようにつながって、水中に浮いて生きていたらしい。現代の生き物の中でこのような形で幼虫を運んでいる生物はいないため、どのような利点があるのかは不明だ。

3. オダライア

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 2015年、完全に脳が残っている状態の化石が発見されて、ニュースになった泳ぐ節足動物。巨大な飛び出した目、樽のような形をした殻、3つのヒレのついた尾など、その形状もかなり変わっている。海洋節足動物というより、魚類のように水中を進む。背中を下にして泳いでいたとされている。

2. ミツマタ三葉虫:ワリセロプス・トリフルカトゥス

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 三葉虫は2万種類もいるが、これは顔の真ん中に先端が3つに分かれた長く細い角のようなものをもっていて、特にユニークだ。こうした突起物の目的ははっきりとはわからないが、交尾の相手を惹きつけるもの、現代のカブトムシの角のようにライバルと戦うためのものであった可能性はある。

1. 節足クジラ:タミシオカリス・ボレアリス

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 カンブリア記の海の捕食者の頂点と考えられていた泳ぐ節足動物、体長1メートルほどのアノマロカリスの名は聞き覚えがあるかもしれない。タミシオカリスはこの仲間だが、進化の過程はまったく違っていて、精巧な濾過システムのために、捕食用の大きな顎を退化させた。体長は数フィートのままだったが、当時のほかのほとんどの生き物よりも大きく、今日のヒゲクジラのようにヒゲでエサを濾して食べる、地球初の泳ぐフィルター・フィーダーだ。

 驚いたことに、この種の出現は、化石での証拠が発見されるだいぶ前に、芸術家のジョン・メスザロスによって予言されていた。

Tamisiocaris borealis (video 02)

via:10 Outlandish Prehistoric Arthropods/ written konohazuku / edited by parumo

注:以上の文章は、海外サイトに掲載されていた英文を抄訳したもので、誤りが含まれている場合もあります。もし誤りを発見した場合には、コメント欄で指摘していただければ幸いです。確認次第、記事の追記・補足・修正をいたします。

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この記事へのコメント 31件

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  1. いつか人間も未来の生き物に「こんなのがいたの…」「二本足で歩く…?なんで…?」「この頭?の上にたくさんあるのなに?」とかいわれちゃうんだろうか

    • +27
  2. 奇妙奇天烈なオパビニアが居ないと思ったが、
    いまウィキで調べたら節足動物では無かったらしい。

    • 評価
  3. ジグザグエビのような感じの生き物初めて見たのよん
    あんな感じの進化途中の手探り感溢れる生き物もっと見たいのよん

    • +2
  4. 最後の節足クジラってやつのCGが描画ミスで本体が映ってないように見えるけど、
    あれで正常でやたらデカイ腕が平たい身体から生えてるってこと?

    • 評価
    1. ※4
      たぶん、付属肢の動き方をわかりやすくするためと、胴体部分の化石が見つかってないとかで、付属肢と口だけしか映してないんじゃないかな
      復元画像はこの記事のトップを飾ってるアレだし

      • 評価
  5. ああ、節足動物限定か
    前後も上下も間違われてたハルキゲニア先輩をちょっと期待したぜ。

    • 評価
  6. こいつらも科学技術が進めば実はまったく違う形だったとかになるのかなぁ。
    恐竜の想像図とか20年前の図鑑とまったく違くてびびる。

    • +3
  7. 古の化石や復元CGよりも
    今そこにいるカブトガニ・オウムガイ
    なんつって

    • +6
  8. 甲皮類や板皮類の系統が軟骨魚類や硬骨魚類を押さえて主流になっていれば脊椎動物も外骨格動物になっていたかもしれないが、未だに水棲動物のままだっただろうな。

    • 評価
  9. 有爪動物の御先祖がいるならハルキゲニアもありだとは思うがありがちだからか

    • 評価
  10. どっかの深海に生き残っていてくれないかなー

    • +2
  11. カマキリとゴキブリの先祖が同じだと…!?
    カマキリさんカッコイイのに…ゴキブリさん何であんな事になっちゃったの…

    • 評価
  12. カリグラマティッドの姿に何故かホッとする

    • +7
  13. どっちかというとこやつらは我らのご先祖を追い回し捕食してたにっくき仇。
    だから、後になってこやつらを食らい返すようになったダンクルオステウス先輩がむちゃくちゃ頼もしく見えるのです。

    • +3
    1. ※15
      ゴキ先輩もよく見るとかっこいいよ
      日本人が異様に虫を怖がるだけで

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    2. ※15
      え?生物のご先祖って皆一緒じゃないの?

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  14. あまりにも斬新過ぎて、後に続くものがほとんどいないのが残念。

    • 評価
  15. 図鑑に載ってるウミサソリのイラストと化石の大きさが怖すぎて海に入るのが怖かった時期がある
    メガラシネってウミサソリ説なかったっけ

    • 評価
  16. 数億年かけてあらゆる環境に順応して進化してきても、人間のような知的生命体には終にぞ辿り着けなかったワケだ
    そう考えると、遠い未来に人類が系外惑星に行けるようになって、地球外生命体を次々に発見するようになっても人間とコミュニケーションがとれる程の知性を持った、いわゆる宇宙人に出会える日は来るのか?
    その確率は文字通り天文学的数値だ

    • +1
  17. アノマロカリスの生きて泳いでいる姿は、是非見てみたい
    どこかに生き残っていないかなぁ?世紀の大発見を期待

    • 評価
  18. 9の「歩くサボテン」について。
    説明文の「葉状仮足」の原語は lobopods で、この文脈では「葉足動物」と訳すのが適切です。
    ここから先は、原記事の問題。
    この「節足動物」についての記事に、他の節足動物と並べて葉足動物を入れるのは、問題があります。葉足動物と節足動物とは近縁なグループではありますが、別々のグループだからです。
    例えば「節足動物に近縁な変な化石動物」として、番外編でディアニアを扱うとかするのが適切だったでしょう。
    葉足動物という分類群自体、定義が定まっていなくて、複数の説があります。ハルキゲニアやアユシェアイアなどの化石種のみを含むとする説もあれば、現生の有爪動物(カギムシ先輩)や緩歩動物(クマムシ先輩)を含むとする説もあります。
    ディアニア自体の分類も落ち着いてはいなくて、ディアニアを葉足動物に入れずに、葉足動物よりももっと節足動物に近いグループだとする説もあったりします。
    ややこしいっすね。近年の分子系統学はどんどん進んでいるので、そのうちまた新しい知見が出てくるかもしれませんが……。

    • 評価
  19. ああああああああああああああ
    かっこいいいいいいいいい
    現代にも海に泳いでいたら絶対大喜びで見に行くぜ

    • -2
    1. ※23
      先輩方「ああうまそう~古代に泳いでたら喜んで食いに行くぜ」

      • +1
  20. 9. 歩くサボテン
    CGだか合成だかがうますぎて、今の世を生きる現生種にも見えてちょっとイヤ(笑)。実際、こんなのが出てきても不思議はないし。だから、もっと「合成ですよ~」って画像のほうがいいと思う。

    • 評価
  21. レプリカだとは思うが、三つ股三葉虫の化石は、削り出したのか?
    いくらなんでも不可能だよね?

    • 評価
  22. 最後の奴は生物感なさすぎてゾワゾワする

    • 評価

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