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氷点下の中、沼にはまって身動きが取れなくなった飼い主のそばを7時間離れなかった犬。両者とも無事救出(イギリス)

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(著)

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 この写真は、ヘリコプターの赤外線サーマルカメラがとらえた、沼で倒れている男性と犬の姿である。犬は動ける状態なのだが飼い主のそばから離れず、発見されたときは7時間が経過していた。

 英国サフォーク州に住むマーティン・ケイ(67)は、2016年1月18日(月)、いつものように飼い犬であるラブラドール・レトリバーのメス、ホーリー・ブルーを連れて散歩に出かけた。とても天気の良い日で、いつもとは違うルートを通ってみようと、ソーナム・パルブ村近くの野を横切ろうとしたその時、沼にはまって身動きが取れなくなってしまった。

Thornham missing man found after being stranded for seven hours

 「そのルートはもう2年も歩いていなかったんだ。湿地を行くとき足元がちゃんとしているかどうか試したのだが、真ん中あたりまできた時、急に地面が沈み始めた」。ケイさんは当時を振り返りそう語った。助けを呼んだが声は届かず、もう誰も見つけてくれないだろうと絶望的になって、その後意識を失ってしまったという。あまりにも寒かったのだ。

 ケイさんが自宅に戻ってきていないことを知った友人が、夜19時30分頃、警察に通報した。彼が散歩に出かけてから既に5時間が経過していた。サフォーク警察はヘリコプターが出動させ、地上と上空から、あたり一帯を徹底的に捜索した。

 捜査開始から1時間半、遭難してから約7時間後、ヘリコプターの赤外線サーマルカメラが横たわっているケイさんと、そのそばでうずくまっている愛犬のホーリー・ブルーの姿をとらえた。このとき気温は-3度。ケイさんもブルーももう、限界ギリギリであった。

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 捜査を行った警察官によると、発見現場は真っ暗で、とても辺鄙な場所にありヘリのライトや懐中電灯に頼らざるをえなかったという。

 ブルーは警察官の気配に気が付くとすぐに起き上がり、「ここだよ!助けてあげて!」と、警察官を誘導するかのように、沼の中を必死に動きながら、横たわるケイさんに近づき頭を押し付けた。

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 ケイさんはすっかり泥に埋もれていたという。体だけでなく、頭も埋まっていた。ヘリがなかったら彼らを発見するのは難しかっただろう。救出作業も難航した。ケイさんを引っ張り出そうとすると、今度は警察官らが沈んでいってしまうのだ。

 元気を回復した後、ホーリー・ブルーとともに空軍基地を訪れ警官らに感謝の意を表わしたケイさん。

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 「彼らに会えて本当によかった。命を救ってもらって心から感謝している。救出の様子はあまり記憶にないが、だんだんあたりが暗くなっていったのだけ覚えている。次に気がついたときは病院だったんだ」

 ケイさんが助かったのは警察官らの尽力のたまものであるが、それにもうひとつ、ブルーの存在も欠かすことはできない。氷点下の中7時間もの長い間、ケイさんのそばを離れず、励まし続けていたのだから。

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 ブルーがいなければケイさんは生きる気力を失ってしまい、そのまま意識を回復せず凍死していたかもしれない。ブルーがケイさんの意識を呼び覚まし、時に体を温めることで、ケイさんは長い間生き延びられたのだ。

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via:mirroredp24skyなど written konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 32件

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  1. 夜の7時半に帰宅していないからといって
    友人が警察に通報、警察もヘリまで出してくれるってすごいと思ったらおじいちゃんだったのか
    救助の音に尻尾を振るワンちゃんの姿が健気だ

    • +39
  2. この犬もお手柄だったと思うが、なんと言っても科学の進歩が人命を助けた好例だと思った。もし捜索ヘリにサーマルカメラが装備されていなかったなら…夜間の捜索はサーチライトだけを頼りに行わなければならず、かなりの困難を伴っていたはずだ。結局に暗くて良く判らないから明け方を待って…という事になると人間側の体力が持たなかったかも知れない。飼い主も犬も、捜索してくれた隊員の方達も、良く頑張ってくれたと思う。

    • +4
  3. うちの犬はあんな風に待っててくれないなぁ
    ここぞとばかり喜んで逃げて行く

    • +11
  4. 助かって良かった。
    尻尾振ってる姿とか見てうるっとした。
    あたたかいわー。

    • +26
    1. ※12
      日本の場合、余程のことがなければヘリなんて出してくれなさそう。
      そもそも赤外線サーマルカメラ搭載してるヘリって何機あるのかな…。

      • +2
  5. 年寄りが育てた犬は大人しいし賢い気がする

    • +17
  6. 警官が近づいたとき、犬もぐ本当はぐったりのはずなのにしっぽ振りながら動き回ってるね。来たのが悪いやつでなく助けてくれる人間だというのもわかったのかな。
    赤外線サーマルカメラ搭載ヘリすごいなというのもあらためて感じた。

    • +15
  7. > 救出作業も難航した。ケイさんを引っ張り出そうとすると、今度は警察官らが沈んでいってしまうのだ。
    警察官『我々の分も犬を用意してくれ。』

    • +25
  8. 飼い主のソバに寄り添って、なるべく体温を下げない様に頑張るとか、
    本当にジンと来る話だぜ。ワンコ、本当に最高だ

    • +4
  9. これこそがフランダースの犬が嫌いな理由

    • +17
  10. 日本でも消防とか警察のヘリにサーマルカメラは標準装備なの?

    • +15
    1. ※22
      助けてくれるヒトだと すぐ理解したようだね
      しかもブルーさん 離れた所に下がって見守ってる
      救助作業の邪魔にならないように気を遣ってるんだね
      すごいな

      • +4
  11. 何もかもが凄い
    日本にはこのサーマルカメラとかいうのは導入されてるのかな?
    自然災害多い国なんだから、救助活動を要請される機関すべてに導入して欲しい
    津波被害のあと使えたんじゃ・・・(火災起きてたところはダメだろうけど)

    • +5
  12. さすが人類の友。
    今までもそしてこれからも友達でいてくれありがとう

    • +5
  13. うちの猫なら訳も分からずいなくなるだろうな
    (ΩАΩ)…
    …それでもうちの猫が好きだから諦めるよ

    • 評価
  14. この賢そうな目を見て!1月のイギリスなんてとても寒かったでしょう。しかも湿地。わんちゃんの忠犬ぶりに涙・・・。

    • +4
  15. 救助隊が到着したとき、ブルーさん湿地に足をとられながら飼い主さんの場所を知らせてるね。しかもそのあとは足場のしっかりした場所に移動、まるで誘導するように。とても賢い行動だ。ホーリー・ブルー、名は体を表すんだなぁ。利発で勇気と慈愛を持ち合わせた彼女にぴったりだ。どちらも助かって本当によかった。

    • 評価
  16. 私は、こういう例を見ると人間の技術の進歩というものを考えずには居られなくなる。サーマルカメラの始祖は第二次大戦の後期頃に開発されていた赤外線暗視装置が最初の例だった様に思う。当時は自分の方から赤外線を照射して、反射して来る赤外線を捉えるアクティブ式だったけれど、時を重ねて、それぞれの技術が高度化して、今では人体が発する赤外線を直接に映像化できるパッシブ式が普通になった。(おそらく感度は当初の物の数千倍とかになっていると思う)
    こういう機器が高度化して、それによって助けられる命も有るが、こういう物が戦争の道具として使われれば、それによって失われる命もまた存在する事になる。本当に人間の技術の進歩というものは終りが無いと思うし、複雑なものだと思う。

    • +3
  17. 思ってたよりじいさんだった。じいさんー迂闊な行動しちゃダメよー!

    • +3

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