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更に古い仲だった!DNAの研究から犬が3万3000年来の人類の友だとする研究結果

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(著)

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 人類の親友の起源は、33,000年以上前に東南アジアに住んでいた人間からおこぼれをもらっていた狼なのだそうだ。

 犬は人間とともに狩りをするようになった狼からゆっくりと進化しつつ、家畜化されていったという。

 従来の説では、犬の祖先は10,000年前にヨーロッパで家畜化された狼とされていたが、最新の犬のゲノム研究からは、犬が最初に家畜化されたのは33,000年前のことで、それからヨーロッパへ移住したことが判明している。

東南アジアから始まったとされる犬と人間の関係

 犬の起源は大きな謎であり、野生の狼が家畜化された時期や地域については諸説ある。

 スウェーデン王立工科大学のペータ・サボライネン教授らは、タイリクオオカミ、東南/北東アジアの固有種、北アフリカのスルーギ、中央アジアのアフガンハウンド、シベリアのシベリアンハスキーなど、可能な限り地理的な広がりを持つ58犬種のゲノムを分析した。

 その結果、東南アジアの犬は遺伝的多様性が高く、かつ犬が枝分かれしたタイリクオオカミに最も近いことを突き止めた。

 どうやら「東南アジア特有の生態的ニッチ」が、人間と犬の祖先にとって26,500~19,000年前にピークだった最後の氷河期から身を守るシェルターとなったようだ。

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(画像1)探検家ジョン・デイヴィス(1550~1605年)は、インドと中国へ抜ける北西航路を発見した。

犬に見られる軽度のボトルネック効果(個体数の激減と再増加を通じて、遺伝子頻度が元とは異なるが遺伝的多様性の低い集団ができること)は、人間と浅く付き合いながらそのおこぼれを得ていた狼のグループから長い時間をかけて家畜化が進んだ可能性を示しています

こうしたことは、自己家畜化と呼ばれる表現型選択の連鎖によって次第に人間との絆を選好するようになるプロセスの前に起こりました

 とサボライネン教授は説明する。

3万3000年前から犬と人間はともに行動をしていた可能性

 つまり、犬の歴史には、

・ごくたまに残飯あさりをしていた家畜化以前の時期
・家畜化され人間と暮らすようになったが交配種ではない時期
・人工的な交配を重ね選別された時期

 の3つのステージがあるということだ。

 1万5000年前、犬の祖先の一団は中東やアフリカへ向けて移動を始め、約1万年前にヨーロッパへ辿り着いた。

 こうした犬の拡散は人間の移動と関連があるとされているが、東南アジアからの最初の移住に関しては、1万9000年前に始まった氷河の縮小など、いくつかの環境的要因があると考えられている。

 こうして移動した犬の一部が今度は中国北部へ向かい、かつて世界各地へ広まったアジア固有種と遭遇した。この2グループの子孫がさらにアメリカ大陸へ渡っている。

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photo by Pixabay

 サボライネン教授によれば、人間とともに世界各地を旅して回った犬は、単一種としては最もDNAが多様な種の1つである。

 その認知能力や行動能力によって、狩り、牧羊、ペットなど、様々な仕事をこなすよう選別されてきており、遺伝的にも歴史的にも科学的な関心を引きつける。

 しかし、犬の進化について数多くの研究がなされてきたにもかかわらず、発祥地や狼から分岐した時期など、いくつかの基本的な点は今でも議論されている最中だ。

 今回の研究は、過去3万3000年における犬の壮大な旅行の軌跡を明らかにした。

via:telegraph.・written hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 36件

コメントを書く

  1. そもそも人間が二足歩行になれたのも、犬がその原因の一端かも?というのを読んだ事があるくらいだしね。

    • +5
  2. うーん、ロシアの「狐を犬化する」プロジェクトでは7代で十分、コンパニオンアニマルになってるから、いろんなところで何度も起こってるんじゃないかな?
    同じ狼(犬)だから混ざっても不思議じゃないし、今でも世界のあちこちで狼が懐く事例は見られてる
    一度きりとは到底思えない、その辺りは遺伝子でわからないものかな

    • +11
    1. ※3
      その可能性はあるかも知れないけれど、少なくともその中の一番古い系統は33,000年前まで遡るってことでいいんじゃね?

      • 評価
  3. そもそも、集団になって人間を襲う側だった狼が、おこぼれがあったとしても全取りしようとせずに仲良くなるのは根拠が弱いと思ってたから、犬を食べる風習が見られる東南アジアで、先に家畜化の流れがあったというなら確かに納得できますね。
    犬好きなので何とも言えない気持ちにもなりますけど…。

    • +1
    1. ※4
      狩りで獲物を捕らえるのって結構大変なんだよ。
      成功率も低いし、下手したら反撃で死ぬ可能性もある。
      それならおこぼれで貰った方が労力もリスクも少ない。
      動物園で飼育員がライオンに襲われないのと一緒。

      • +15
    2. ※4
      狼が生息する地域では、人間が狼に襲われる事はあまり例がないと聞きますけどね。送り狼なんて言葉が有るみたいなので私達の事を興味を持って見ているのは確かだと思いますけど。ただし狼も狂犬病に掛かるらしいですから、狼による事故は皆無ではないとも思います。例えばですが狼と犬って、家猫と虎、ライオンなんかよりは近い存在だと思いますよ。

      • -3
      1. ※15
        犬は既に、断片的に人語を話しているよ。飼っていれば良く判る。個体差は有るけれどね。

        • +3
  4. ヒト「寒いよう寒いよう…」
    イヌ「なんだこの毛の無い変なイヌは。病気なのか?可哀想だから暖めてやろう」
    絆の真相。

    • +2
  5. さらに倍だったか!
    確かにアジアで犬を食べる習慣があるところはあるし、それで家畜化が進んだというのも普通に考えられると思う。
    でも食用以外の道でも、その後こんなに密接に人間と過ごしている動物って他にないよね。
    イヌのなんだろ、遺伝子なのかな?の粘土のような柔軟性ってひとつ特徴だと思うんだよね。

    • +8
  6. やっぱり犬だよね~
    ゴールデンレトリーバー最高や!
    猫とかいうライオンの下位互換wwwwwwwwww

    • +1
  7. 犬でも猿でもキジでも、手なづける人達は凄いな。

    • -28
  8. 犬大好き。
    猫は駄目だ……あいつら絶対人間を利用してる

    • +2
  9. 画像の犬はなんでしょう
    大きな目、お耳が特に可愛いね

    • -6
  10. 人間に従順に成れない飼いオオカミを殺しまくった結果、生き残ったのが犬だよ
    人間の思惑で交配させて
    愛玩用にしたり、狩猟犬にしたり、闘犬にしたり
    むしろ、人類最古の遺伝子操作が犬という存在

    • 評価
  11. 33000年もあったら少しくらい人語を話せるようになってもいいのに
    そしたら多分、親友ではなく争いの種になるだろうけど

    • -3
    1. ※17
      かなり人語を理解するよね
      店番してた柴犬に「ご主人は?」って聞いたら
      呼びに行ってくれて犬すごいなと思った事がある

      • +3
  12. 思えば犬は本当に多種多様
    チワワにセントバーナードに柴にボルゾイにダックスにブルに…全く見かけが違うのに同じイヌだもの。もし知らない人にこれ全部イヌという生物だと言っても俄には信じてくれないだろうレベルに
    確かに、人間と共に生きて育種されてきた家畜や愛玩動物の中でも最も多様な動物だ

    • +8
    1. ※19
      とある動物園に白い北海道犬がいて「真っ白できれいだねー」とか話しかけてたんだけど“檻に手を入れないでください”って注意書きがあったから「撫でたいけど手を入れちゃいけないから。」ってつぶやいたら、直後にさりげなく檻に寄りかかって檻に手を入れなくても少し触れるようにしてくれた。あまりいい事じゃないかもしれないけど感激してつい、ありがとうを連発しつつ指先だけだけどモフモフさせて貰った。
      やつら人語をかなり理解してると思うw偶然かもしれないけど。

      • +2
  13. 人懐っこい子が近づいたんだろうな。子犬。

    • +9
    1. ※21
      人によっては可愛がるつもりで平気でイヌの嫌がることをするし(頭や耳、尾をいじる・寝ているところを突っつく等)、中には悪意を持って接する人もいるかもしれないので、動物園側としてはその注意書きをしたんでしょうね。
      その北海道犬は、きっと21さんがいい人でイヌの扱いもわかっていると判断したんんじゃないかな。

      • 評価
  14. 月曜日、たまたま車の中でラジオで聞いたぞ!
    今のモンゴルあたりだって言ってたような気がする
    チベットだったかな?
    中東の地名も言ってたわ、あーー忘れたー

    • +2
  15. 猫がなつかないのは、
    ペット化されてまだ歴史が浅いからだと聞いたことがある

    • +1
  16. 関連記事を見て思うんだがこの手の研究で全然違う結論が出てくるのは何でなんだろうか
    DNAの比較ってのはまだまだ発展途上ということなのか

    • 評価
  17. ワンパン。神(鳥人)龍(ドラコニアン)鬼(レプティリアン)虎狼(遺伝子操作)

    • -1
    1. ※25
      DNAの塩基配列を調べて比べたら、
      即、ばっちり結果がでるぜ!、っていうような
      簡単なものではない。
      どうデータをとって、どう分析したら、
      実際の系統関係に肉薄できるか、など
      いろいろ議論がされている。
      理論も手法も発展中。
      さらに、イヌの場合、
      家畜化によって種内の分化が始まってからも、
      いろいろ交雑が起こっているので、
      一筋縄ではいかない。

      • 評価
    2. ※25
      DNAを調べればすべてがわかる、というものではないんですよ。イヌのDNAといっても世界各地に様々な品種がおり、どれを選ぶかで結果も大きく異なるでしょう(これはヒトも同じ。民族間や人種間のルーツなどは多方面から比較する必要があります。まぁ親子鑑定くらいなら、現在なら100%近い精度ですけれど)

      • +1
  18. 犬も猫も可愛いよこういう記事で不毛な争いはやめてほしい

    • -1
  19. 『子犬に脳を盗まれた』で犬と人間が精神的な共生関係にあってその関係が約30000年前から続いてる様な事を書いてた

    • +5
  20. そこまで古い仲ならそろそろお互いの言語を喋れても良さそうだワン

    • +1
  21. 犬じゃない方に目が行ってしまったすみません

    • +1

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