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地球の歴史上、最も危険だった時と場所が明らかに。約1億年前の北アフリカには肉食恐竜がウヨウヨ

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(著) (編集)

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地球上で一番危険だった場所を古生物学者が特定 /iStock
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 もしタイムトラベルができたとしよう。だが、ある時期にある場所にいくのは絶対にやめておいたほうがいい。生きて帰ってくることは困難だろう。

 北アフリカ、モロッコとアルジェリアの国境付近のサハラと呼ばれている地域は、現在も世界最大の砂漠が広がる過酷なところだが、1億年前は更に人間にとって過酷な環境にあったようだ。

 約1億4500万年~6600万年前の白亜紀、そこには巨大な恐竜や空飛ぶワニのような獰猛なハンターがうろついており、古生物学者によれば、地球の歴史の中でもっとも危険な場所だったという。

 『ZooKeys』(4月21日付)に掲載された研究では、「ケムケム層群(Kem Kem Group)」で収集された数十年分の調査記録や、世界各地の博物館に所蔵されている化石記録を比較。

 古生物学者いわく、「ほぼ1世紀におよぶサハラの脊椎動物化石に関する最も包括的な研究」で、その結果は、当時この辺りが恐ろしい肉食動物だらけのヤバい場所だったことを匂わせている。

大型肉食動物がやたらと多いケムケム層群

 モロッコとアルジェリアの国境に沿ったケムケム層群は、化石が大量に発掘されてきたことで知られており、まさに数千万年におよぶ生命の記録が刻まれている地域だ。

 ここでは軟骨魚・硬骨魚・カメ・翼竜・恐竜、さらには植物や生痕(生物が活動した痕跡)といったさまざまな化石が発見されており、北アフリカの当時の生物多様性をうかがい知るには最高の場所となっている。

 だが、特に目を引くのは、この地層からは大型の肉食動物がやたらと多く発見されていることだ。

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image by:Ibrahim et al., 2020, Zookeys

Geology and paleontology of the Upper Cretaceous Kem Kem Group of eastern Morocco
https://zookeys.pensoft.net/article/47517/element/2/118//

巨大な肉食恐竜、ワニのような翼竜、ノコギリの口を持つエイ

 白亜紀、ケムケム一帯には豊かな河川が流れており、さまざまな水生動物や陸生動物が育まれていた。

 動物が集まれば、当然それを獲物として狙う生き物も集まってくる。ここでは記録上最大級の肉食恐竜の化石が少なくとも3体は発見されているのである。

 たとえば全長8メートルのカルカロドントサウルス、それに匹敵する大きさのデルタドロメウス、ほとんど空飛ぶワニのようなの翼竜など、危険極まりない連中がうろついていたということだ。

Nizar Ibrahim: Lost Giant of the Sahara | Nat Geo Live

食われる連中も負けず劣らずのスゴさ

 さらに、そうした恐竜に食われていた魚も負けず劣らずのスゴさで、まるで化物のような大きさだった。

 たとえば今では生きている化石と呼ばれるようになったシーラカンスは、現生種の4、5倍も大きかった。オンコプリスティスという淡水のエイは、口の部分がノコギリ状に突き出ているという異形である。

 「地球の歴史上、もっとも危険な場所だったと言えるでしょう。もし、タイムトラベルができるようになったとして、うっかりそこに行ってしまえば、すぐに殺されてしまいますよ」と、研究チームの1人はコメントしている。

References:port. / iflscience/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 40件

コメントを書く

  1. 空飛ぶワニってなに!?なんなの!?

    • +10
    1. ※1
      元の英文記事を見ると、
      pterosaurs – which are basically giant flying crocodiles
      (→翼竜(基本的に空飛ぶ巨大なワニ))とか
      flying reptiles(→空飛ぶ爬虫類)といった書き方だから、
      「翼竜」が何なのか知らない素人のための噛み砕いた説明が
      「空飛ぶワニ(爬虫類)」というザックリした譬えなんだと思う。

      • +3
  2. 一番怖いのは人間なんだよお婆ちゃん「一番怖いのは人間なんだよ」

    • +4
    1. ※2
      それ白亜紀の北米でも同じこと言えんの?

      • +7
    2. >>2
      マジンガーZに出てくる恐竜帝国は実在したんか…

      • 評価
      1. ※15
        あれ?恐竜帝国って、ゲッターロボじゃなかった?
        (まあ、良いけど)

        • +1
  3. こりゃあ時間旅行も自粛せねばな(´・ω・`)

    • +6
  4. 実用性の高い記事ですね。
    いつ外出自粛が解除されてタイムトラベルが解禁されるか分かりません。
    備えあれば憂いなし。

    • +14
  5. と、言う事は草食性の生き物も超進化したり
    組織化して自衛してるスゴイ生物と言う事になるな。
    斥候、見張り、殿とか役割分担してそう。

    • +2
  6. カルカロドントサウルスが8メートル?

    • 評価
    1. ※8
      今でもそんなの居るで。ナイルワニや

      • +1
      1. >>20
        いやカルカロドントサウルスにしては8メートルは小さくね?ってことでは

        • 評価
  7. VRでその環境リアルに再現してくれんかなあ
    そこで暮らしたいとは思わんが見てみたい

    • +4
  8. これ逆に考えればタイムトラベラーが時間軸と座標をこの時代のこの場所に設定すれば古の肉食獣の密猟が捗るともいえるな

    • +3
  9. 人類が支配している今の地球が一番危険

    • +4
  10. 今でも蛇だらけの場所とかもあるしねぇ、ああいうトコロでもそれなりに生態系回ってるのかなぁ

    • +1
  11. ありがとうございます、おかげで捕食されずに済みそうです!

    • +6
  12. 肉食がたくさんてことは、その餌もたくさんてことだよな
    餌はどれくらい見つかってるんだ?

    • +3
  13. そしてけむけむそーぐんの語感のかわいさよ!これはもう罠としか

    • +9
  14. しかし恐竜の復元図ってなんでホラーっぽくしちゃうんだろう?
    もっとかわいく綺麗な恐竜だって居ると思うの

    何が足りないのかな?って思ったら
    耳よ!猫耳みたいなかわいいのも居たはずよ!

    • +2
    1. ※21
      まあ確かに、羽毛&カラフルな色&体全体の模様
      などを付けて描くと、絶対に印象は変わるね
      実際はどういう風な外観だったのか、見てみたいよ

      • +2
    2. ※21
      「猛獣」的な恐さはあっても(特に男子向け雑誌とか)、
      ホラー風味なのって、絶滅時の隕石衝突説の絵ぐらいしか
      自分はイメージ思い浮かばず、あまりピンとこないな。
      図鑑の“サバンナの動物達”チックな
      自然動物紀行っぽい中立的なタッチが多い気がする。

      人間にとって怖い印象なのは、
      ワニなんかの大型爬虫類をベースに復元想像図を作ると
      やむを得ない面もあるんじゃないだろうか。
      ただ、ティラノなんかの肉食獣も、ワニ的に歯を剥き出しにせず
      他のトカゲ類みたいに唇の中に牙が隠れた顔を想定すれば
      もっと穏やかな印象になるのでは、って話は聞いたことがある。

      哺乳類的な耳たぶは…爬虫類や鳥類を考えると
      無かったんじゃないかな。
      ミミズク的な飾りの羽毛ならワンチャンあり…?

      • 評価
  15. >危険極まりない連中がうろついていたということだ

    なぁに、生き物が居る限り、何所でも似たり寄ったりでしょ?
    それに、現在の砂漠地帯みたいに生き物がほとんど居ない地域に
    行っても、ツマランでしょ?だから巨大恐竜を見に行くのさー!

    • 評価
  16. 肉食獣同士で食い合ってた訳か
    食物連鎖の頂点が安定してないって中々の地獄絵図

    • 評価
    1. >>24
      実際カルカロドントサウルスがスピノサウルスを襲っていた証拠もあるらしいよ。

      • 評価
  17. 動画の人、WW2で失われたスピノサウルスの化石を再発見したということだけど、発表したのはわりと最近なのかな。水生生物の特徴が強く出てて、再原図もそのようになっている。化石の一部分を見つけた人を捜し回って、それを見つけた場所を聞いて掘りに行ってかなりの部分の骨を見つけたとか。サハラで針一本を見つけたような幸運だったと語っている。

    • +1
    1. ※27
      動画の人はスピノサウルスの素晴らしい保存状態の尾骨の化石を発見して、泳ぐときの推進に十分な力を発揮したと推測しているよ。4月29日付の Nature に載ってたよ。

      • 評価
  18. まぜっかえすようだが、出来立ての頃の火の玉状態の地球とか、まだシアノバクテリアがいない頃の地球の方があぶねーと思う。

    • 評価
  19. 恐竜のロマンは大きさ!
    昔の図鑑では肉食恐竜はティラノサウルスの14m、草食恐竜ではブラキオサウルスの25mやディプロドクスの27mが最大だった。
    そこで新発見によりは肉食恐竜では15m、草食恐竜では30mをそれぞれ突破する恐竜が発見されるのかに興味があった。
    草食恐竜ではスーパーサウルス以降、アルゼンチノサウルスなど30m超えが発見され大いに興奮した。
    対して肉食恐竜では15m超えが一向に発見されない。一時はティラノサウルスが鶏に見えると言われたブルハスカヨサウルスの発見に興奮したが、それも間違いだとされガッカリ。さらに追い打ちをかけるように王者ティラノサウルスも年々縮んで今では12~13m程度とされてしまった。そんな中、ついにスピノサウルスが15m超えと言われたが、最近では水中生活でしかも四足歩行だという何とも言えない展開。
    もう二足歩行の‶正統”肉食恐竜で15m超えは無理なのか。

    • 評価
  20. カルカロドントサウルスは8mじゃなくて13mなんだよなぁ。
    5mも違うってどういうことなの…(困惑)

    • 評価
    1. ※33
      子供の個体だったとか、小さい種も居たんだ…とかのオチ?

      • 評価
  21. そりゃまあ、ウサイン・ボルトみたいなカルカロドントサウルスもおったやろし池乃めだかみたいなカルカロドントサウルスもおったんやろー

    • 評価
  22. ケムケムの語感が強すぎてあんまり頭に入らなかった

    • 評価
  23. 残念!悲しいなか、この時代のケムケム沿岸、擬人化したら人間社会の縮図にも感じる。

    • 評価
  24. スピノザウルスもいいけど、この時代の魚でアフリカと南米で淡水と海で活躍したマウソニアと言う4メーターの巨大シーラカンスと、ポリプテルスと言うアフリカの淡水魚の祖先で当時の淡水と海で活躍した3メートルの巨大ポリプテルスのバウティウスも興味あるね。ちなみに魚座生まれ。

    • 評価

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