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バッタの襲来に備えて、中国が10万羽の「アヒル軍」をパキスタンに派遣するというニュースは本当なのか?(中国)

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(著) (編集)

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2554813/pixabay
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 去年1月から東アフリカを飛び立ったサバクトビバッタは、中東、インド、パキスタンに既に甚大な被害をもたらし、次は中国の農作物を食べ尽くすために大群で襲来する可能性があるという。

 そこで中国政府は、水際でバッタの襲来を止めるため、駆除専門家チームを結成してパキスタンに送り込み、更に10万羽のアヒル(Ducksなのでアヒルかカモ)軍をパキスタンに派遣して蝗害(こうがい)に備えるというニュースが、海外メディア各紙で報道された。

 だがどうやら、アヒル軍のパキスタンへの派遣はなさそうだ。

記録的な大雨によりバッタが大量繁殖したのは事実

 サバクトビバッタは、体長5cmほどの黄緑っぽい色をしており、短期間で繁殖し、1日150kmほどの距離を移動する特徴を持つとされる。

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image credit:wikipedia.org

 そのサバクトビバッタが、去年1月に東アフリカのケニアやエチオピア、ソマリアで大量発生し、食糧危機を引き起こすほどの大被害を与えたことから、今年2月にはソマリアで国家非常事態宣言が出されるまでになっている。

 その後、バッタは中東、インド、パキスタンへと大群で移動。FAOによると、中東の記録的な大雨により、オマーンの砂漠で更に大繁殖したという。

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image credit:National Agromet Centre

 この先も多くの降水によりバッタの繁殖は加速すると予測されており、4月には4000億匹近くにまで数が膨れ上がって中国へ襲来する可能性があることから、FAOは中国当局に警告と対策を促した。

パキスタンにアヒル軍を派遣してバッタの襲来を阻止!?

 中国は、過去にもバッタ襲来によって大きな被害がもたらされており、「蝗害(こうがい)」と呼ばれる大天災として歴史上古くから数多く記録されている。

 新しいところでは、2000年にバッタ対策として新疆ウイグル自治区で「アヒル軍」の配備が講じられた。

 中国に隣接するパキスタンでは深刻な被害がもたらされており、今回のバッタによる被害は過去20年で最も大きいと伝えられている。

 中国当局では、過去の例もあることから、バッタは中国の食糧安全保障に対する脅威とみている。そのため、隣接するパキスタンからの侵入を防ぐことが何より重要としているのだ。

 そこで、浙江省にある農業科学学院の主任研究員Lu Lizhi氏が、10万羽の水鳥(アヒル)軍が前線(パキスタン)へ派遣される予定であることを発表したと伝えられた。

 Lu氏は、このように述べている。

アヒルは、「生物兵器」となります。というのも、1羽のアヒルは1日に200匹のバッタを食べるからです。

ニワトリはアヒルと比べても1日あたり70匹ほどしか食べません。アヒルは集団行動が好きなのでニワトリよりも管理しやすく、農薬よりも効果的なのです。

 Lu氏いわく、このプロジェクトは中国の専門家らがパキスタンに派遣され、状況を精査したうえで、蝗害に対する大流行を阻止するために執り行われることになるという。

実際にはアヒル軍の派遣はないとする専門家

 しかし、アヒル軍のパキスタンへの派遣はありえないという。駆除専門家チームの一員で中国農業大学の教授であるチャン・ロング氏は、「水が必要なアヒルにとって、パキスタンの砂漠地帯は非常に気温が高く、活躍することができない」と語る。バッタの駆除には化学農薬または生物農薬の使用を勧めているという。

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kimloannguyeningrass/pixabay

 また、中国では、過去に大天災と呼ばれた蝗害を引き起こしたバッタは、今回のものとは異種と発表している。

 一部メディアによると当局のバッタへのモニタリングや早期警戒、対策能力は近年向上していることからも、サバクトビバッタが中国に襲来しても危害をもたらす可能性は低いと報じているものの、「前例にない規模」のバッタの襲来は、何らかの対策を取らなければならないこととなるだろう。

References:futurism / UNILADなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 39件

コメントを書く

  1. アヒル軍師「包囲殲滅陣ならバッタなどいくらいても殲滅できます」

    • +8
  2. 巨大化する台風、多くの動植物を焼く森林火災に終わりの見えないウイルス感染
    そしてバッタの大群
    次は何が用意されているんだろうか?

    • +10
    1. >>2
      黙示録、順調に消化してる感じだよね。

      • +14
    2. ※2
      飢饉(白)に疫病(黒)に死(青)、とくれば次は戦争(赤)やね

      • +4
  3. 「ワイルドギース」っていう戦争映画があって、
    中国で公開された時のタイトルが「野鴨連隊」だったんだよな。

    • +7
  4. バッタの大量発生には低気圧が関係している。気候変動による雨だ。かつて古代アラブ人が蝗害を神の罰と記した事がリアルに感じられる

    • +9
  5. フェイクニュースだったかぁ…アヒル部隊に活躍してほしかったな。

    • +15
    1. ※5
      フェイクニュースではなかったかも知れない。
      ただ、バッタを食って丸々と太ったアヒルが、そのままパキスタン人の胃袋に直行する可能性に気が付いた。

      • +6
      1. >>16
        蝗害のバッタは毒素の塊だから食ったアヒルは死ぬ、そのアヒルを食ったら人間も死ぬ
        鳥インフルエンザはアヒルから始まったと言われてるから10万匹のアヒルが衛生状態悪く届けられたら、届けられた場所で鳥インフルエンザと蝗害のダブルパンチで被害が大きくなりそう

        • +1
        1. ※17
          毒素の塊のソースくれ
          寡聞にして知らん

          • 評価
      2. ※16
        元々終わった後のアヒルは『再利用』する予定ではある

        • 評価
      3. ※16
        現地で殺虫剤まいてるんだから生物濃縮あるよね
        「あっ死んじゃった!」って本に、昆虫の佃煮的なものが好きすぎて袋単位で食べてたら農薬の生物濃縮で逝っちゃった人の話があったなー

        • +2
    2. ※5
      識者の内で意見が割れているみたいね。
      案としてはパキスタンのシンド州、バローチスターン州、パンジャーブ州があがって
      A trial will take place in the coming months, after whichthe squadron will be sent to Pakistan’s Sindh, Balochistan and Punjab provinces
      いるみたい。それら州の地図を見ると川・湖が全く無いわけではないようで鳥が活動できるのではという場所と被害地が重なっているようなら彼らが活躍する可能性はもしかしたらあるの…かも? 気温どのくらい違うんだろうな。
      大量に食べたあとは出るものもあるわけで、それらが乾燥・飛散したらどうなるんだろうとか彼らの待遇とか気になる部分もあるけれども。
      高い草や樹上の群れに届かないのはもどかしいだろうな。

      • +3
    1. ※6
      鴨とアヒルの生物学的な違いはない
      野生の鴨を家畜化した物がアヒル
      アヒルと鴨のミックスが合鴨
      豚 イノシシ イノブタの関係と同じ

      • +11
  6. 中国でバッタが大発生してるのかと思ってたが、数多の国々を移動しながら中国に向かってるのか
    大陸はスケールが違い過ぎる

    • +10
    1. >>7
      今回は山脈を越えられないはずだから、脅威ではないそうだね。
      しかし、既に被害地域には無数の卵があるから数年は酷いことになるとか…さすが聖書以前から人類を脅かしてきた蝗害だ。

      • +7
    2. >>7
      大昔の日本人もその規模を信じられず中国語の蝗害を害虫全般による田畑への害と訳したらしい

      • +12
  7. 4000億匹VS10万羽
    バッタ「圧倒的ではないか、我が軍は!」

    • +15
  8. 一匹の猫が一匹のネズミを1分で食い殺す時
    一匹の猫が百匹のネズミを食い殺すのに100分かかるか

    正解は、百匹のネズミが一匹の猫を食い殺す

    • +8
  9. アヒルを用意するよりもきよう病の定着で防ぐしかないだろうな
    バッタといえどきよう病には勝てないだろうから

    • 評価
  10. 派遣した鳥たちによって鳥インフル、病原菌が拡散とかになりそうな予感

    • +10
  11. そもそも群生相のバッタはクソまずいからアヒルも見向きもしないよ

    • +2
  12. スズメを全滅させた後はアヒル頼みですか。

    • +4
  13. なんて軍事力だ・・・これが第三次世界大戦か

    • +6
  14. この勇ましいバックの音楽どっかで聞いた感じとおもったら
    某国のレーダー照射反論動画

    • +3
  15. 中国で蝗害起こすのはトノサマバッタだから、サバクトビバッタではないね。
    名前の通りに中東を中心に生息してる。

    • 評価
  16. 仮に実際に送り込んだとしても四桁は少ないわな。
    それにそれを維持しようと思えばロジがいるし、桁が少なければ10日以上かかけて食いつくす間に、農作物が食い潰されているだろうな。

    • +1
  17. こういうの定置網みたいのでガッと捕まえちまう訳にはいかないのかね。

    • +5
    1. ※28
      全長が関東地方程にもなるバッタの大群を網で捕まえるのは難しい。アメリカで発生した最大の蝗害は日本列島程の全長があったそう。基本的に既に成虫になったものはどうしようもなく、大群の移動先をモニターして産卵地を特定、次世代の孵化を抑制するのが対策のメインとの事です

      • +5
  18. 生き物を元の分布と違うところに持っていくと悪い結果がでることが多いように思う

    • +3
  19. 圧倒的な数の力で他国を食い荒らす、、

    • 評価
  20. 今回はやらないかもしれないが
    実験的にやってみるのも悪くないと思う

    • 評価
  21. ああ・・・イナゴが・・・。
    凶作になりました・・・。

    • 評価
  22. 石油の代わりにならんものか。キチン質。

    • 評価

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