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完璧主義は目的を見失う。心理的柔軟性を身に着けるための2つのヒント

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(著) (編集)

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 人のタイプの中には、状況に応じて処理する臨機応変タイプと、完璧にしなければ気が済まない完璧主義者タイプが存在する。

 特に責任ある仕事に携わっている人は、完璧にこなすことに責任を感じており、常にその努力を怠らない人も多いだろう。

 確かに、完璧主義は質の高い仕事とサービスを提供する上で、ある意味必要不可欠なものであり、仕事をするプロの人たちにとってはその心理状態は大きな味方となる。

 しかし、その特性にこだわってばかりいると、物事がうまくいかなくなった時に自分自身を苦しめることになってしまう。なぜなら、完璧主義者はカオスに反応して、より完璧さを目指してそのレベルを徐々に増加させるからだ。

 最終的には完璧主義のレベルが高すぎて行動や気持ちが追い付かず、魂が固まってしまっても、完璧主義者は完璧さを偽装しようとする。そして結局、燃え尽き症候群に陥ってしまうことになる。

 では、どうすればその状態を防ぐことができるのか。それは、「遊び心のある自発性」を身に着けることだと専門家は説いている。

心理的柔軟性を身に着けることの大切さを知る

 完璧主義者は、物事が完璧にいかなくなった時にも、それを表に見せようとはせず、ひたすら完璧の度合いを上げ続け、最終的に心身ともに燃え尽き症候群に陥ってしまう。

 人間の行動と健康、幸福の繋がりを探求しているアントニー・T・デベネデット医師は、「心理的柔軟性を身に着けることは大切」と説いている。

 遊び心のある自発性の質について調べた同医師は、日常のルーティン外で予定外のことをするという自発的な行動は、人に楽しい経験をもたらすことを発見した。

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PublicDomainPictures/pixabay

 心理的柔軟性は、常に見ることができない自発性だ。それゆえに、期待通りに物事が進まない時に大いに役立ってくれるチャンスを持っている。

 つまり、心理的に柔軟性を身に着けることで、計画外の事態が発生しても、精神的に前向きに受け止めることができるというのだ。

 また、心理的柔軟性により、日常業務の混乱にも対応しやすくなり、それらを評価する方法を学ぶことができる。

 遊び心のある知的な人々は、この柔軟性に長けているという。なぜなら、彼らの中には真面目さと激しさは決して優位ではないからだ。

肩の力を抜き、臨機応変に生きることで逆に力を得る

 心理的柔軟性を身に着けるということは、肩の力を抜いて臨機応変に生きるということだ。そうすることで逆に力を得ることができる。

 全てが完璧でなくても、心理的に柔軟になることを実践すると、時間の経過とともに新鮮で生産的な方向に思考を移すことが上手になっていく。

 では、どのようにすればその心理的柔軟性を持つことができるのか。デベネデット医師は2つのヒントを挙げている。

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danielsampaioneto/pixabay

ルーティンを定期的に中断する

 私たちは、習慣の中で生きている。ルーティン生活を送る人にとって、それが保たれるよう管理することも日常のルーティンの1つだろう。しかし、予定やルーティンにあまりにもこだわり過ぎると、麻痺してしまう危険性がある。

 そこで、毎日のルーティンにちょっとした自発性を追加してみよう。自発的な行動は、心理的柔軟性の構築に役立つ。なぜなら、自発的な活動に従事している時は、柔軟でオープンな考え方を必要とする未知の世界に挑戦しているからだ。

 例えば、朝のルーティンにちょっとした変化をつけるだけでもいい。

 目を閉じながら服の着替えをしてみたり、反対の手を使って歯を磨いてみたり。新しい食べ物やしばらく口にしていなかった食べ物を食べてみたり、職場からいつもとは違う道を通って帰ってみたり。

 週末は計画なしでドライブするなど、自発的に過ごしてみよう。そうすることで、ルーティンという感情の無い動きを通過することから保護され、次第に心理的柔軟性が身に着いて行く。

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freephotocc/pixabay

感情を軽く保つ

 人生で困難もしくは予期しない状況が発生すると、感情があふれ出してしまうことがある。

 心の中に流れている気持ちや感情を自身で経験することは必要だが、それらに圧倒されると厄介だ。

 感情的爆発を防ぐコツは、感情を軽く保持すること。そうすると、制御が必要な神経細胞を非活性化させ、心理的柔軟性を高める。

 といっても、どのように感情を軽く保てばいいのか。正直、容易ではないようだ。

 デベネデット医師は、感情があふれ出しそうになっている時に、その感情を言葉にして言ってみたり、書き留めたり、また自分で決めていたコードを口にしてみることを薦めている。

 このコードは、バカバカしく聞こえるような単語の繋ぎ合わせでも何でもいいそうだ。とにかく自分で決めておいて、自分自身に言ってみる。口に出した時には、自分の中で何が起こっているのかを認識しているため、脳は自然に心理的柔軟性に向かって動くという。

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tweetyspics/pixabay

 完璧主義者にとって、ルーティンを崩すことは容易ではない。しかし、燃え尽きてしまわないためにも、心理的柔軟性を身に着けることは大切なのだ。

References:Psychology Todayなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 26件

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  1. あとは成果を出すことより全力を出したか、で評価する事かな。
    成果が出なくても全力を出したって事で満足できれば
    落ち込むこともないからね。

    • +5
  2. 集中力が続かなくなっったり、壁にぶつかって前に進めなくなったときは、まったく別の事を始めてみます。するとそちらは前に進むことが出来て、フラストレーションが解消されます。しばらくして元の作業に戻ってみると、今まで思い浮かばなかったようなアイデアが浮かんできて、何でこんな事に気が付かなかったのだろうと思ったりします。こんなことの繰り返しですが、欠点はひとつの事を進めるのに、とにかく時間がかかることです。

    • +6
    1. ※3
      まったく同感です。マルチタスクの有用な側面ですね。脱線するのは少し勇気がいることもありますが。トータルでより良い結果に振れたら、それでよしです。

      • +1
  3. 「妥協」って悪いこととされガチだけど、必要な決断なんだよね。

    • +8
  4. 自分に完璧主義な人より
    他人に完璧を求め少しでも不備や気にくわないと文句つける他人を許せない輩のほうがある種嫌な完璧主義だと思う

    • +2
    1. ※6
      それはただ人格がひねくれてるだけで完璧主義とは言わない

      • +6
  5. ルーティン外の楽しみを見つけると
    「気分転換として有効」と見なして
    ルーティンに加えて毎日繰り返すワイ

    知らず知らずマンネリ化して飽きてきても
    「これは楽しい事のはずだ」と信じて続けてると
    いつしかものすごいストレス源になっている・・・

    • +6
  6. 完璧主義だとある日ポキッと心が折れる
    でも限界はとっくに超えててそれに気づいてなかっただけなんだ

    • +4
  7. 全てをダメだしするために他人の一挙手一投足を
    血まなこで見張り続けるタイプの他人って
    いるけど、ああいう人間にはなりたくないな。
    「身内じゃなくてよかった」と言いたいところだけど
    毒親の家庭だと親が一挙手一投足監視するからね。
    社会に出ると自分の親が人として残念な部類に
    当てはまることに気づいてしまったりする。
    もちろん自分自身もね。

    • 評価
  8. 自身をフリーダムな性格でネタを挟まないと死んじゃう病になれるようになれば完璧主義が程よくなるかフリーダムな方面に染まる

    • 評価
  9. 全て思い通りに完璧にこなした時って脳汁やばいんだよなあ
    自分の成長も感じられるのもある
    ただそれにこだわり過ぎて苦しんできてるから、確かに柔軟性を持つことは大事かもね

    • +3
  10. 目的の為の手段
    ではなく
    手段が目的に成るから
    そして
    目的目標を見失う
    失敗する
    嘘偽り虚飾にまみれる
    押し付ける

    この世は不完全に出来ている
    男性に凸部が在り
    女性に凹部が在り
    凸凹が合体する事により
    新たな生命が産まれる

    • -5
  11. バディものや恋愛もので、完璧主義の堅物と、自由な発想を持つ二人組って、面白いよね…
    一人の人間の中の葛藤みたいだ。

    • +4
  12. 完璧に遂行できない計画を見直せよ
    これだから無能は使えない

    • -9
    1. ※17
      一理ある。
      現にあんたはコメント投稿という計画において、計画を身の丈にあった方法に見直すべきという意見を要らぬ一言と他者への配慮の無さで台無しにしちまってる。
      今回は俺があんたのカオスだ。また今度、成長した完璧を見せてくれ。

      • +4
  13. 完璧主義に捕らわれた企業が衰退するのと似ているね。
    80~90%の完成度までは少し頑張れば作ることはできる。
    けど、それ以上の完成度を求めるようになると、とても多くの時間と
    お金がかかってしまう。
    それでも、完璧を求めてしまった結果、新しい機能でも完成度80%で
    妥協している他社に負けて衰退していってしまう。
    過去の栄光に囚われている企業ほど、このパターンになっているのが
    多い気がする。

    • +3
    1. ※19
      インテルとかがそうなる可能性があるかな

      • 評価
  14. なんか分かるかも。家の整理整頓とか追求してくと、終わりが無くて頭おかしくなりそうになる。常に綺麗にキープしておこうとするのもそう。だから程々に必要最低限の事をして、後は流動的と言うか放置と言うかゆるい状態でいるのが一番心地良くて幸せ。

    • +1
  15. 燃え尽きた灰の中から
    ダイヤモンドが生まれるのさ

    • 評価
  16. 臨機応変とか訳分からん、そんな恐ろしいことは出来ん
    そうならないようにアレコレ考えて手を打って安心を手に入れているのに…
    それこそが原因だと理解しても自傷行為は私には無理だ

    • 評価
  17. 具体的な解決策がない。
    この記事を読んでも俺の完璧主義が治るとはとても思えん。

    • -3
  18. それでもクリエーター、アーティストは完璧主義であるべきですね。真に創造的な仕事は完璧主義でないと出来ない

    逆に一般的な仕事レベルなら、完璧主義はいらないでしょう

    • +1
    1. ※26
      でも「作品」を発表して行くんだよ。
      完璧主義だろうが何だろうが、区切りはどこかで付けないと延々同じ物いじり続けることになる。
      「一生勉強」というのは職業選ばず誰でもホントはそうだよ。

      • +3
  19. 楽するための努力を怠るなんて、怠け者の風上にも置けない

    世の中を見渡せば、安易な妥協に逃げて、ランニングコストが呆れるほど増大し、
    保守不能に陥って炎上してる案件ばかりじゃないか。それのどこが楽だ

    • +1

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