この画像を大きなサイズで見る愛する人が他界した後、遺留品を整理することは遺族にとって辛いことのひとつだろう。イギリス北西部マージーサイド州に住む一家は、去年亡くなった身内の男性が暮らしていた家に足を踏み入れ、大きな衝撃を受けた。
その男性は、子供の頃からエキセントリックで創造力豊かだったが、彼が暮らしていた家の中は、まるでアウトサイダー・アートの博物館のようになっていたのだ。
80歳で他界したエキセントリックなアーティスト
マージーサイド州のオクストン村に住んでいたロン・ギッティンズさんは、去年9月に80年の生涯を閉じた。
子供の頃からとても活発で想像力豊かで創造性に富んでいたロンさんは、美術学校へ進み、自分だけの世界観でアート作品を作り続けて来た。
ロンさんはかつて両親と住んでいた時、トイレの前でシェイクスピアの芝居を演じるユニークさをよく見せていた他、自分の寝室の天井と壁に古代ローマのシーンを描いたことで、地元メディアに報じられたこともあった。
幼い頃からのエキセントリックな弟の振る舞いについて知っていた姉のパットさん(82歳)は、やがてロンさんが自閉症スペクトラムと診断されると、なるほどと納得できたそうだ。
独立後にひとり暮らしを続けてきたビクトリア朝の賃貸家でも、好きなアート作品を作り続けながら独特の世界観に浸っていたロンさんを、ほとんど誰も訪ねてくることはなかったという。
亡き弟の家に入った遺族、衝撃を受ける
ロンさんが亡くなってから、初めて自宅内に足を踏み入れたパットさんは、今までの弟のエキセントリックさを証明するにふさわしいものがここに集まっていると実感した。
この画像を大きなサイズで見るリビングには、高さ3メートルほどもあるかと思われる巨大なライオンと雄牛の頭部の暖炉があり、あらゆる部屋の壁や天井には鮮やかな壁画が描かれていた。また、クレオパトラの等身大の張り子モデルも置かれてあるなど、ロンさんの家は風変わりな作品の数々で埋め尽くされていた。
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この画像を大きなサイズで見る弟が亡くなって、初めて家に入ったのですが人生最大の衝撃を受けたといってもいいでしょう。このような家で、どんなふうに弟が過ごしていたのかと考えずにはいられません。
古い家の修理も、大家に入られることを嫌い拒否し続けてきたというロンさんは、最後までひとりで、独特の世界観に浸られながら過ごしていたようだ。
この画像を大きなサイズで見るそしてロンさんは、最期を誰にも気付かれることなく、自宅でひっそりと迎えた。
ロンさんの家には、水と電気は通っていたがガスはなく、キャンプストーブを使って食事を温め、寝袋に入って廊下で眠っていた痕跡が残されていたという。
弟は変り者でしたが、これほどの作品を人生かけて成し遂げた事実はすごいと感心せずにはいられません。特にこの暖炉は並外れています。これらの作品を見て、子供の時の弟の粘土細工がいかに精巧で信じられないほど細部にわたっていたかを思い出しました。(パットさん)
この画像を大きなサイズで見る遺族により家と作品は保管され、作品保存のプロジェクトも
ロンさんの作品を知った一部のアート専門家は、次のように話している。
彼の作品はアウトサイダー・アートの魅力的な例といえるでしょう。アウトサイダー・アートは稀にしか発見されないため、彼の作品を保存し続けておくことは重要です。彼は、生涯かけて自宅の中に幻想世界を作り出していたのでしょう。
この画像を大きなサイズで見るどれほどエキセントリックで異質な才能を持ち、変り者であったとしても、弟を深く愛していたパットさんは、彼の思い出と共にこのように語った。
地元の郵便局にビンテージの軍服を着て出向いたり、私の80歳の誕生日には寒い日だったので頭を冷やしてはならないとカツラと帽子を被ってやって来たりしていた弟の振る舞いは、いつも驚かされた一方で、彼の勇気には感心していました。
弟の葬儀には伝統的な花束よりも、カツラと帽子2つを棺に置きました。その方が弟を見送るにふさわしいと思ったからです。
生前に彼の作品が公に称賛されなかったことは残念ですが、きっと弟はそれを望んではいなかったのでしょう。弟は自分の人生を最後まで自分らしく生きたのだと思っています。
なお、ロンさん亡き後はパットさんの娘でアーティストのジャンさんが、パートナーのクリスさんと共に、ロンさんが住んでいた家の大家と交渉してそのままの形で家を遺すことに成功し、おじの遺品を管理していくことになった。
生前に、日の目を見られることがなかったロンさんの作品の数々が、今後も忘れられずに残っていくようにと、現在ではサイト『the Caravan Gallery』が開設され、保存プロジェクトが行われているということだ。
References:Liverpool Echoなど / written by Scarlet / edited by parumo














見てビビらせることも一つの芸術に入っていたら
この名のない芸術家にとっては大成功だ
こういう生き方も憧れるな。
生活は苦しくても本人は楽しかったんじゃないかと思う。
オブジェのいじり方次第で開く隠し扉がありそう
変人と天才は紙一重とは言うけど
この弟さんはその言葉を地で行くような人だったんだね
保存の方向で話が進んでるみたいだし良かった
これだけの作品達を無くすのは勿体無い
理解ある大家さんと親族で良かった。
即座にヘンリー・ダーガーを連想しました。
今はインターネットのおかげで、どんな奇矯な嗜好の持ち主でもそれなりに同好の士を見つけられる幸せな時代ですよね。
※6
シュヴァルの理想宮を作った、フランスの郵便配達員シュバルさんも仲間にいれてあげてください。
これは凄いな
こういう、お金を稼ぎたいとか有名になりたいとか全く関係なく、ひたすら好きで衝動的に製作されたものこそが、本物のアートなんじゃなかろうか。
すげぇ、、、いつかコロナが収まったらお邪魔したいところだ
どうして涙が出てくるのだろう。
自分は,本当の自分を生きているのだろうか。
>>10
尊敬の念のようなものやら、その人の在り方を羨ましいと思う嫉妬みたいなものやら、いろいろ湧いてくるわ。
うーん、公開はどうなんだろうな
うーん公開はどうなんだろうな?
それだけひた隠しにしてきた自分だけの世界、自分だけの楽しみは、そっとしてあげほしい気もするw
例えるなら死んだあとのHDDの中身と同じでは…w
まぁなくなっちゃったら分かんないけどね、本音は
ライオンの暖炉かっけーな!
バスルームがスゲエ楽しい!
ラビュリントスのミノタウルス、そんな風に見える
※15
牛の上あごには前歯がないからね
前歯があることで人っぽさが増す
ゴヤの黒い絵を思い出した
あれも家ごと保管されてるんじゃなかったっけ
持ち家ならいいけど、借家でこれやられるのは困るな。保存?修理?費用を遺族が出してくれるならいいけど。
完全にパラダイスですな
探偵ナイトスクープ的に
彼が死ぬまで家族の誰もこの状況を知らなかったし、死ぬ時も1人だったわけだ
ヘンリーダーガーは自分の作品を第三者に見られるの嫌がったらしいけどこの人はどうなんだろう❔
しかし凄まじい才能だな
かっこいいね。
何か怖くて見てらんないんだけど…
「月と六ペンス」のストリックランドの最期に近い
まるでヘンリーダーガーだ。
こういう人は世界中にいるんだね。
現実世界に背を向け、自分のやりたいことに集中して自分の世界をつくりだす。
かなり立派な人物だ。
パットさん良い家族だな
棺にカツラと帽子か
きっと自分のことをよく思いやってくれたんだと草葉の陰で喜んでるよ
芸術に関する教育を受けているんですね。なんだかアール・ブリュットの定義がぶれてるような