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橋の手すりを覆い尽くす衣類。ホームレスを厳しい冬から守るために地域住民が持ち寄って支援(スコットランド)

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(著) (編集)

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image credit:Mark David Holmes/Facebook
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 英国では、この時期氷点下を記録する地域も多く、厳しい冬となる。特に、路上で過ごすホームレスの人々にとっては、そんな冬を過ごすことは辛いものだ。

 家を持たない人々に少しでも暖かな気持ちを味わってもらおうと、スコットランドのグラスゴーの地域住民たちはこんな方法でその気持ちを表した。

 ホームレスの人々の寒さをしのぐ助けになればと、持ち寄った衣類をハンガーにかけ、市内の中心部にある橋の欄干(手すり)に並べたのだ。

地域住民の善意にゆだねられたプロジェクト

 地域住民らによる、辛く厳しい冬を過ごすホームレスたちをサポートするプロジェクト『TakeOneLeaveOne』は、2019年にロンドン中心部クラーケンウェルにある教会の外から始まった。

 ステファン・シマノウィッツさんは、教会外の手すりに衣類をかけ、

もし、寒さをしのぎたいのならここから1着持っていってください。

もし、寒くて困っている人を助けたいと思ったら1着置いていってください。

と綴ったサインを掲げた。すると、地域住民の多くの善意が集まり、たくさんの衣類が手すりにかけられる嬉しい事態になったのだ。

 地域住民の善意にゆだねられた活動はツイッターを通して拡散した結果、リーズやノリッジ、ベルファストなど英国全土に広がった。

 2019年12月22日には、スコットランドのグラスゴーでも同じプロジェクトが地元の人々によって実施されたことが、SNSや複数のメディアで伝えられた。

グラスゴーの橋にたくさんの衣類がかけられる

 クリスマス前の12月22日、グラスゴー中心部にあるトレードストン橋には、衣類を必要とするホームレスの人たちのために、たくさんのコートやジャケット、ジャンパーなどが並べられた。

 衣類のいくつかは、雨や雪から守るためにビニール袋で包まれたものもあり、ホームレスの人たちへの地域住民たちによる心遣いが感じられる光景となったようだ。

 地元の『TakeOneLeaveOne』の発起人となったマーク・デイヴィッド・ホルムズさんは、自身のFacebookでこの1件を次のように投稿し、シェアした。

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トレードストン橋には、ブーツやジャケット、ジャンパー、ジーンズ、帽子などたくさん衣類が並んであります。困っている人たちに知らせてあげてください。

 活動が始まってすぐの時、マークさんは友人や身内に呼びかけ衣類の寄付をしてもらっていたが、今ではたくさんの衣類がすぐに集まっているという。

1人でできることをみんながやると、それが大きな力となる

 この『TakeOneLeaveOne』というプロジェクトは、決して大きな活動ではない。1人でも簡単にできる小さな支援でも、多くの地域住民が参加すると大きな力となり、多くのホームレスを救うことができる。

 マークさんは、メディアでこのように話している。

クリスマスの精神は、困っている誰かのために、自分でできる何かをすることだと私は思っています。だから今回は、TakeOneLeaveOneを家族イベントにしました。

私自身、路上にいるホームレスの人たちの前を、まるで彼らが存在しないかのように素通りするのは嫌だし、他の通行人が同じようにしているのを見るのも好きではありません。

今回の行為によって、1人1人の力が集まると大きなパワーになり、それが何かを変えるきっかけになるということを、息子に示すことができて良かったと思います。

 むろん衣類を提供しただけではホームレスの問題を抜本的に解決することはできない。だが困っている人を皆で助けるという共通認識が生まれたことで、やさしさが連鎖していき、街は住みやすくなる。ホームレスを1人でも減らす手助けになるかもしれない。

 なお、ツイッターでは、グラスゴーでの思いやりの行為に対し、「よくやった、グラスゴー」「とてもクール。きちんとした思いやりのある人がいることを誇りに思う」といった称賛の声が相次いだ。

References:Daily Recordなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 43件

コメントを書く

  1. この思いやりがホームレスの人達に伝わると良いよね…
    ちゃんと善意だと感じてほしいわ

    • +6
  2. なんでどこの国でもホームレスっているんだろうね

    • -7
    1. >>5
      失業が原因だったり
      逃亡犯だったり
      好きでやってたり

      • +8
    2. >>5
      私が子供の頃付近一帯を放浪していたお兄さんは、裕福な家の息子なのに「まるで寅さんのような、さもなくば病気としか言いようがない」放浪癖の持ち主で街中といわず山中といわず野宿してたで。
      お兄さんがおっちゃんになる辺りで見かけなくなったけど。

      • +4
    3. >>5
      国と世間が自己責任で済ませて救いをさしのべないから

      • +5
  3. 秋服だけやん…と思ったら防寒コートから先に売れてペラい服が夜まで残ったのか

    • +10
  4. 風防目的かと思ったらガチで服置いてけなのか。
    悪いがゴミ捨て料金回避だよなぁ…後々回収処分費もセットで寄付とかせんと、どうなるんやろ春になったら
    まー詳しく書いてないだけでちゃんとするんやろうけど

    • -17
  5. 善行だとは思うけどなんか腑に落ちない…

    • +21
  6. ひねくれかえったコメ欄になぜかほっこり

    • -8
    1. ※12
      皆釈然としなさを感じながらも
      貧困層が凍死しなければいいという気持ちは持ってるからだろうね
      コメントのひねくれ具合が一線を守ってる感がある

      • +16
    1. ※14 たとえば「ビッグイシュー日本」みたいの。
      原形はロンドンで生まれたんだって。
      「援助ではなく仕事を下さい」って海外支援でもみかける言葉。
      援助を受けるのに慣れ切って、当たり前になってしまってる
      国もあるらしい。
      でも本当は、ブラックでなければ人間みな働きたいんだ。
      心と体の健康維持になるし、自尊心だってそれぞれにある。

      ※3 だよね!

      • +6
      1. ※38
        いやいやそうでもないらしいよ。
        支援のボランティアしてる人の体験談で読んだけど働くのに向かない人?ってのが一定数いるんだって。
        支援施設にいれば衣食住には困らないし就職面接用に服を貸したり散髪までしてくれるんだけど
        「プライバシーがない(施設は2~4人部屋が多い)」
        「門限がイヤ」
        「酒が飲めない」
        みたいな理由で出て行っちゃう人も多いんだって。
        さすがにそこまで受け皿を作るのは無理だろうし、もうどうしようもないかと。

        • +8
  7. もったいない派なんで、うれしい。ゴミも減る。
    食品ロス同様、衣料ロスもあるそうだ。(ソ-ス→ 新聞)
    大量の新品の衣服を「裁断・破棄してほしい」との依頼を
    受ける会社がある。見込み通りに売れず、かといって
    低価格で売るとブランドのイメージが壊れてしまうため。

    「クリスマスの精神は、困っている誰かのために、
    自分でできる何かをすることだと私は思っています。」
    (マークさん)イイね♪

    • +15
  8. 向いてる方向が間違ってるとは言わないけど微妙にズレてるような
    やっぱりアレ??
    世田谷自然なんとか

    • -8
    1. ※17
      まさかカラパイアでその単語を目にするとは…w

      • +1
  9. 職があっても家が高すぎて住めないというのもある

    • +14
  10. スコットランドにメルカリがなくてよかった

    • -1
  11. ワイのいらなくなったダウンあげるわ

    • +3
  12. 日本人がホームレスに厳しいのは社会保障がしっかりしてる証拠ではあるかなと思うけど、同時にまあ無知でもあるとは思う

    • 評価
  13. こういう外国のニュースを見たとき、日本のネットの「よかったと言ったら負け」「これで感動するなど考えが浅い」みたいな、批判的なコメントで溢れる現状に違和感があります

    たしかにホームレス問題にはもっと根本的な対策が必要ですが、身近な困っている人に何かしてあげたいという気持ちや、実際に一人でも生活の助けとなるなら、それも大切なことだと思うのですが

    「人のためになりたい」という気持ち自体は称賛されても良いと思うのです
    もし方法がまずければ、そのように思う人たちも交えて試行錯誤すればいい
    よかれと思ってやった行為が批判されると、もう関わることを止めてしまう人が増える気がします
    自分は家を持たない方々のために何もしていないし、このように行動できる方を尊敬します

    • +28
    1. >>27
      偽善でも誰かの助けになるなら何もせず批判するより良い。だな。ボランティアでも何でもそうしたい欲求を持ってる自分の自己満足に過ぎん。が、それが本当に誰かの助けになるのなら何が悪いだろうか。批判的なコメの中には恐らくこういう助けが社会復帰をしなくとも生きていける状態を作ってるんではないかという、少しモヤモヤした気持ちから出る批判もあると思う。炊き出しにしろ、生活ではなく生きることを助けてるわけで炊き出しにありつければとりあえず餓死せずいられる。借金してでも食べてかなきゃならん生活保護も受けられない低所得貧困層は悪循環に陥っても無償で助けてなんてもらえない。その辺のモヤモヤが批判する人にはあるんではないかな。と勝手に思ってる。

      • +5
  14. 良い物からホームレス同士で奪い合いになるし、転売目的の人間が回収していく事もある
    本当に善意で渡すなら直接本人らに渡した方がいいと思う

    • +1
  15. 別に欲しい人は持ってくし要らない人はスルーするってだけの話じゃねーの
    直接渡せばいいって言う人いるが、こういうのは欲しがる人にそらよと即渡せるもんじゃなかったりするし、さりとてあげたい人がわざわざホームレスを探すのもなんか違うし

    • +23
    1. >>30
      そう、それだけの話なんだよね
      ストレートでシンプルでいいじゃんと思う

      • +7
  16. 自分の家の近所にもたまにホームレスのおっさん出没する
    なんかかわいそうだとは思うけど、何もしてあげられん
    むしろ関わったら何されるか分からないって思ってしまうのが本音

    • +7
  17. イギリス北部は数十年前は、ホームレスと変わらないくらい貧しい地域が多かったから
    わりと助け合うって精神があるのかもね

    • +7
  18. 日本でこれやったら秒速で警察が撤去するだろう。
    なにせ都心では強力なバリケードを築いているぐらいだから…
    それを考えるととても虚しい。

    • +7
    1. ※35
      これなのよね。ホームレスを根本からなくす気はなくて、
      排除することでなくしてる。

      何の記事だったか、ホームレスへの施しをしたら、
      「他のホームレスが集まってくるからやめろ」というお達しで、
      褒められるどころか行政から怒られた例があったはず。

      • +11
  19. ホームレスになりたくてなった訳じゃない。って人が日本に比べて格段に多そうだ。

    • +5
  20. 東京だと巨大住宅地帯のなかに入ると、家の前にいろんなもん並べてご自由にお持ちください、って一人ガレージセールやってる家がけっこうあるんでホームレスの人は巡回してみるとよろしよ
    夜間はひっこめてるとこがほとんどだから昼間ね
    たぶん、しまいこんでるだけでぜんぜん使わなかったからだろうけど、けっこう豪勢なもんが置かれてたりする

    • +8
  21. 寅さんみたいな人は生きにくくなったよねー。
    何か売るっても、ほとんどの場所が法で禁止。
    決められた形に納まれない人はオチコボレ。
    息苦しい非寛容な社会を変えて行きたい。

    • +10
  22. これ、全部確保してリサイクルショップに売る人出るのでは?

    • 評価
  23. 良いと思うけどねえ
    自分もまだ着られるけど
    着ていく機会がない服あるからこういうところへ寄付したいよ
    単に捨てるより誰かの役に立つかもしれないって思うとなんか少し気持ちよくないか?
    ホームレスの問題とか政策とかは別の話だと思うし
    できるところで助けていけばいいと思うんだ

    • +6
  24. いいなあこれ
    自分の家もまだまだ全然着られるのにもう着ない服がいっぱいあるんだよ
    父母と子ども(兄妹)は体格が全然ちがうからね
    泣きながら父のスーツを60着も捨てたんだ

    • +2
  25. 雨が降ったら服びしょびしょなんじゃないかとモヤモヤする

    • +2
  26. こういう寄付文化はやっぱりキリスト教の影響があるのかな

    • +4

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