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地球に衝突した隕石の中から糖が発見される。生命誕生の素材は宇宙からもたらされた可能性強まる(NASA)

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 地球に衝突した数十億年前の隕石の中から糖が発見された。発見したのは、NASAや東北大学をはじめとする研究グループだ。

 この発見は、地球に生命が誕生するための素材は隕石がもたらしたという説を裏付ける証拠になるという。

地球の生命の起源は宇宙にあった!?

 ときおり地球に落ちてくる隕石の多くは、地球近傍天体という太陽を公転している小惑星に由来している。じつは生命に不可欠な元素は、そのような小惑星の中で生じた化学反応によって作られたという仮説がある。

 隕石の中からその仮説を裏付ける糖を発見したのは、NASAや東北大学をはじめとする研究グループだ。

 『PNAS』(11月18日付)に掲載された研究では、1969年にオーストラリアに落下した数十億年前の隕石をはじめとする3つの隕石から、塩酸と水を使った糖の抽出が試みられている。

 その結果、「アラビノース」や「キシロース」といった生命の誕生には不可欠である糖が発見されたという。

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NASA’s Goddard Space Flight Center Conceptual Image Lab

”リボ”核酸はDNAが登場する前にすでに存在していた可能性

 中でも重要なのは「リボース」だ。リボースは人体の中でとてつもなく重要な働きを担っている。RNA(”リボ”核酸)を構成する糖であって、DNAに書き込まれたメッセージを伝えることで、人体が必要とするタンパク質を作る手助けをしているのだ。

 またリボースの発見は、RNAがDNAが登場する以前に進化していたことをも示唆しており、生命が形作られるメカニズムに関する青写真をいっそう明確になものにしてくれている。

 DNAはかねてより「生命の鋳型」とみなされてきたが、意外なことにRNAはそれ以上に有能で、他の分子の助けがなくても自己を複製することができる。

 こうしたRNAの機能や、これまでDNAに含まれる糖が隕石から見つかっていないという事実は、RNAはDNAが登場する前にすでに存在しており、生命の働きを制御していたという仮説を裏付けている。

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リボースの分子構造のモデル nasa/Yoshihiro Furukawa

ますます高まる私たちの故郷が宇宙であるという可能性

 東北大学の古川善博氏によると、隕石が糖を地球にもたらしたという仮説を裏付ける初めての直接的な証拠であるという。

 地球の外にあった糖が隕石に乗って地上に落下し、それがRNAの形成を助け、やがては生命の誕生につながったのかもしれない。

 もちろん、問題の隕石が地球の生物によって汚染されていたという可能性も考えられる。しかし、検査の結果は、その可能性がかなり低く、糖はおそらく宇宙に由来するものであろうことを示しているそうだ。

 なお、今年の1月には、ふたつの隕石からアミノ酸、炭化水素、微量の水といったやはり生命に不可欠な素材が発見されている。私たち生命の故郷は地上ではなく、宇宙であるという可能性がますます高まっているのだ。

References:First Detection of Sugars in Meteorites Gives Clues to Origin of Life/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 43件

コメントを書く

  1. 生物は糖分がなきゃ生きていけない。
    その糖分が宇宙由来ってのはすげーな。

    • +5
  2. 何者かが無造作に生命の素を飛ばして
    たまたま発芽した一つが地球ってこと?

    なにそれこわい

    • +6
    1. ※2
      無造作ではなく生命が誕生しそうな星を狙ったんじゃね?

      • 評価
    2. >>2
      元々宇宙上で起こる糖の生成反応が考えられていて、それが実際に起きて地球に飛来していたことが確かめられたって事

      • +2
  3. 金平糖の進化の系統を辿ると、隕石が祖先だった。

    • +5
  4. あなたも私も
    あれもこれも
    皆んな宇宙の進化の一形態

    • +5
  5. 糖!糖!糖糖糖糖!!
    キャプチャ~♪キャプチャ~♪
    シュシュッシュ~♪

    • 評価
  6. ちなみに地上で付いたとか、大気で付いたとかは、
    検証でこうなってる。
    隕石を粉砕して、特殊な方法で気体にし、成分を分析したたところ、地球の生物由来の糖とは炭素の同位体の割合などが違っており、隕石が地球に落下してから混ざったのではなく、もともと隕石内にあって宇宙から飛来したと考えられるという。

    • +5
    1. >>6
      特殊な方法ってなんだよ。
      胡散臭すぎだろw

      • -5
      1. >>29
        普通に分解してるんだから電気分解的な
        名称忘れたがイオン化分解とか高圧分解とかだろ

        • +1
      2. >>29
        普通に気体にするんじゃ高圧にしただけだから
        普通に質量分析法の為のイオン化分解だろ

        下手に疑う前に調べなされ

        • +1
  7. 石質小天体がみんな同じ特徴を備えていると仮定したら太陽系は有機物に溢れているのかもしれないな。はやぶさ2の帰還が待たれる。

    • +3
  8. 隕石にあるってことは地球にもともとあるってことだよ。
    もともと太陽系の岩石・金属・炭素系(汚れた氷塊)の集まったものだから。
    その素材の段階で含まれているのだろう。

    ただ初期の地球は熱でドロドロの段階があり、そこで一度損なわれたかも?
    それでも隕石(宇宙塵)はずっと続いている。
    現代の地球に一日に降る宇宙塵は100t、1年間で約4万tとか、何億年前はもっと多いはず。
    なら「毎日、多量の分子が補充されてる」といってもいいかも。

    隕石にあるというより、やはり宇宙(太陽系)を漂っている感じかな。

    • +4
    1. ※8
      地球上で合成されたと考えるより、宇宙空間の何処かで合成されたものが漂って降って来たと考える方が妥当だわな。宇宙塵の件もあるし、何しろ範囲が地球上と比べるまでもなくだだっぴろいし合成される可能性とか試行回数は遥かに多いし。
      そもそも、地球にある、あった原始物質も宇宙空間に漂ってた物が集まったものだしな。

      • +2
  9. 我々は宇宙から来た、と言えるのではないか?

    • +1
  10. 糖、アミノ酸などの生物に必須な物が宇宙から飛来したものだとすると、
    海が起源でなく、海に落ちた隕石が起源ということになるな

    元素が作られるのは超新星爆発だし、それらが生まれるのは、ビッグバン

    となると、生命の誕生=ビッグバンということになる

    やはり大本の宇宙の起源の解明をする以外ないが、すでに背景放射という壁にぶちあたってる今、それ以上は不可能

    生命の起源を見つけるのは不可能かもしれない

    • 評価
    1. >>12
      その隕石が集まって原始地球を作ったんでしょうが。
      じゃぁ地球にも最初から含まれているでしょうよ。

      • 評価
    2. >>12
      宇宙の起源と生命の起源がゴッチャになってないか?
      トイレで良く考えてから書き込めよ。

      • -2
  11. だからこんなにも人類は宇宙を目指すのか…?
    星空にロマンを見出だすのも本能的に備わった何かの力が働いてるのか…?

    母なる宇宙……?

    • 評価
  12.  要は、何処かの星で生まれた物が地球に飛来し、生命の素と成ったのなら、飛来した物はどのような過程を経て、生命の素を生み出したのか?
     その根本は、以前、不可解なままなのですねえ。

    • 評価
  13. 生命は地球上の火山から生まれたなんてやはり嘘っぱちだったな
    どう考えても確率的にありえなかったからな

    • 評価
    1. >>21
      ついに宇宙の秘密を明かす時が来たか。
      宇宙は甘いぞ。

      宇宙飴と言ってな、宇宙空間でも特にヴォイドは岩石質の塵が無い。
      つまりそこはたっぷりの甘みが凝縮されている。
      まさに綿あめ、綿菓子と言ったところだ。

      ダークマターとは、つまり糖の事だ。

      • +1
  14. 宇宙からも何も地球も宇宙空間に有るわけで・・・

    • 評価
  15. 食材がぶつかり合って勝手にフルコース料理が出来上がったのが地球なら
    どれだけ他の星を探してもそうそう見つからないんだろうな…

    • 評価
  16. なにっ!?糖がとうとう見つかったか

      ( ゚д゚) ガタッ
      /   ヾ
    __L| / ̄ ̄ ̄/_
      \/   /

    • +4
  17. 糠って見間違ってめちゃめちゃ驚いたら糖だった。
    いやまぁ、それでもすごいんだけど。

    • 評価
  18. いやいや、現在の生物ありきで発生要素を考えるのが基本おかしいんだよ
    結果的にいろんな可能性を試した結果が残ってるだけでそれがなきゃ生物は生まれなかったというほどのものではない
    たまたまその素材が使えたから使っただけでなければ他のものを代用して違う進化をしてたってだけの話

    • -2
    1. ※33
      他が見つからない以上は仕方ないんじゃないの

      • 評価
  19. この辺りよくわからんのが、宇宙起源と宇宙にもありふれた物質として存在するは別ものなんじゃないのかね?
    隕石に含まれていた=地球形成時には存在しなかった が成り立つ理由がわからない
    大体宇宙起源って、言い出したら当たり前じゃないの?地球だって宇宙の塵からじゃん

    本気でこの研究の意義がわからん…起源ではなく、地球外生命体研究のためならわかる

    • -1
    1. >>34
      ※8の方も言及しているけど、地球形成時は数千度の火の玉状態なので、融点の高い物質以外はすべて一度蒸発したと思われる。その後降って来た隕石の内部にあった物質は変質や蒸発を免れて残ったと考えれば差し支えないかも。

      • +1
  20. 「生命のレシピ」というものがあって、神々はレシピ道理の様々な材料を地球というナベに放り込んで、上手くできるかどうか実験してるのではないだろうか。

    • 評価
  21. お菓子の星を期待してたのに裏切られた、訴訟

    • 評価
  22. そもそも地球自体が宇宙空間を飛び交う無数の隕石が衝突して形づくられた天体なんだから、生命の素になる材料が宇宙由来ですと言われてもある意味当たり前の話に思う。

    • +1
  23. しかし、その3つの糖は宇宙空間のどこで?どうやって?生成されたのだろうか?いずれも炭素C、水素H、酸素Oだけで合成できるので、原料分子は宇宙空間に漂っていても不思議ではないものの、個別の分子を糖に結びつけるには化学反応を起こす環境が大量かつ持続的に必要。そのメカニズムまで解明して初めて答えにたどり着いたと言える。

    つまり、偶然、運搬中のトラック(隕石)から積荷(糖)を発見したが、製造元と製造工場は未だに不明な状態という状況。謎は謎を呼ぶ。

    • 評価
  24. これは大事な発見

    現在の生命の複雑性は46億年の地球史だけでは達成できないという考えが、一部の進化論否定信者の人たちの論拠にもなっていた。

    しかし地球が出来るよりずっと以前、100億年を超える昔から宇宙のいたるところで分子進化がある程度まで進んでいたと考えると、その困難は取り除かれる

    • +2
  25. 現在の地球を爆縮で直径2メートルに圧縮したモノを燃やして宇宙は、出来ているので、糖があってもなんら不思議はない。
    石油に血液の成分が含まれているのもその為だろう。

    • 評価

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