スクリーンショット-(2238)

 フクロウみたいなイカ変幻自在なクラゲなど深海のユニークな生物を紹介する海洋探査船ノーチラス号が、またもや驚異的な生物の映像を公開した。

 海山に潜行した無人探査機がとらえたのはクルクルと螺旋を描く世にも美しいサンゴ。

 角度によって打ち上げ花火のようにも見えるゴージャスなサンゴは、草花のように柔らかい。だが、その体はポリプと呼ばれる極めて小さな刺胞動物からできているのだ。

 水深1660mでゆらゆら揺れる優美な生物。その芸術的な姿を堪能しよう。
スポンサードリンク

Stunning Iridigorgia Soft Corals Gracefully Feather Through the Water Column | Nautilus Live

深海でらせんを描く柔らかなサンゴ


 これは今年9月の半ばに太平洋の離島海洋国定公園の名もなき海山を探検していた無人探査機がとらえたIridigorgiaというサンゴだ。

スクリーンショット-(2239)

 このサンゴはソフトコーラル(軟質サンゴ)の一種で、つるのような螺旋を描いている。

 しかも上から見ると花火みたいに豪華。それがゆらゆら揺れる様は繊細な植物や丁寧に設計されたオブジェのようだ。

 だがこのサンゴは、柔らかい構造を形成するポリプの群体からできており、海底に向かって漂う残骸や有機物を小さな腕のような付属器官で捕まえる。

スクリーンショット-(2245)

多様な生物が暮らすマンションのような存在


 このサンゴの茎にはヒドロ虫やウミユリ、クモヒトデなどが見られるという。深さ約1660mの深海でもいろんな生命が、住み心地の良い場所を見つけて繁栄している。

スクリーンショット-(2241)

 研究者は「まるでへんぴな場所にあるおしゃれなタワーマンションです」と語る。色々な形状や大きさを持つソフトコーラルは海山周辺で見られる個性的な生物学的多様性の一例なのだ。

海洋情報やサンプルを取得する科学者たち


 ノーチラス号の2019年の遠征目的は深海の基線情報の収集だ。これは太平洋中部に位置する米国海洋保護区の管理取り決めや自然科学に役立つ。
 
 その収集に携わる研究者たちは、この地域の海洋生息環境や地理パターン、鉱物の分布や地質史の理解をさらに深めるため、海洋国定公園の海底マッピングや海洋映像に加え、生物学ならびに地質学的サンプルなどを取得するのだ。

 深海のユニークな生物の日常が垣間見られる興味深い映像。海の神秘に魅せられたクルーの遠征はまだまだ続きそうだ。

written by D/ edited by parumo
あわせて読みたい
姉さん、ホラーです。サンゴが触手を伸ばし食べ物を探しまわっている姿を早回しで


単体でもすごいのに、連鎖するともっとすごかった。透明でキュルキュルした神秘の生物、サルパの謎に迫る


海の中に打ち上げられた大輪の花火!?花火のような深海クラゲの美しい映像


エイリアンエッグが泳いでいるみたい?新種のホヤ類が発見される(アメリカ)


半分動物で半分植物。それがイソギンチャクの正体だったらしい(オーストリア研究)


この記事に関連するキーワード

キーワードから記事を探す

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
カラパイアの最新記事をお届けします
この記事をシェア :    

人気記事

最新週間ランキング

1位
5185 points
クトゥルフに思いを寄せて。脚が触手になっているタコ脚グラス

クトゥルフに思いを寄せて。脚が触手になっているタコ脚グラス

2021年1月24日
2位
3312 points
子育て中の母猫の懐に忍び込み、子供のふりをした孤独な子猫、愛と幸せを手に入れる(インドネシア)

子育て中の母猫の懐に忍び込み、子供のふりをした孤独な子猫、愛と幸せを手に入れる(インドネシア)

2021年1月18日
2303048232
3位
2089 points
髭男の進化系。もみあげから顎を通って口髭につなげる「モンキーテール」スタイルがじわじわ人気に

髭男の進化系。もみあげから顎を通って口髭につなげる「モンキーテール」スタイルがじわじわ人気に

2021年1月22日
4位
1662 points
イギリスのバードウォッチャーが2000年前のケルトコインを大量に発見。総額1億2千万円相当

イギリスのバードウォッチャーが2000年前のケルトコインを大量に発見。総額1億2千万円相当

2021年1月21日
5位
1616 points
ガールフレンドと離れ離れになり、失意のどん底にあったオス馬が3年ぶりに再会、輝きを取り戻す(アメリカ)

ガールフレンドと離れ離れになり、失意のどん底にあったオス馬が3年ぶりに再会、輝きを取り戻す(アメリカ)

2021年1月20日
1661427419
もっと読む
スポンサードリンク

Facebook

コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2019年10月08日 02:55
  • ID:kJ0iTd6U0 #

予想以上に花火だった

2

2. 匿名処理班

  • 2019年10月08日 06:04
  • ID:cSWguNRN0 #

全にして一、一にして全なる者

3

3. 匿名処理班

  • 2019年10月08日 07:51
  • ID:79dETx0q0 #

狭い隙間のホコリとるやつ

4

4. 匿名処理班

  • 2019年10月08日 07:57
  • ID:W77FELYB0 #

サムネが浮いてるように見えたからびっくりしたけど、ちゃんと海底から生えてるのな
深海の造形美はいつも想像を超えるね

5

5. 匿名処理班

  • 2019年10月08日 09:04
  • ID:qPkP.NLz0 #

ビン洗うやつじゃん

6

6. 匿名処理班

  • 2019年10月08日 09:45
  • ID:oY.2CSmo0 #

生命の神秘だな

7

7. 匿名処理班

  • 2019年10月08日 11:09
  • ID:XuINPFc.0 #

タイトルで一句詠んでる

8

8. 匿名処理班

  • 2019年10月08日 13:25
  • ID:yfUwoBAx0 #

※4
カンブリア爆発を起こした神は深海にお隠れになっているかもしれない

9

9. 匿名処理班

  • 2019年10月08日 14:30
  • ID:2VIaEME80 #

らせんは、何かに巻きつこうとしたのかしら。つる植物みたいに。

10

10. 匿名処理班

  • 2019年10月08日 21:39
  • ID:nFCTYZus0 #

部分のアップが、ススキの穂っぽい。

11

11. 匿名処理班

  • 2019年10月09日 12:12
  • ID:hxgd4xg10 #

なんかこういう形のをサンゴって言われると違和感が出るな。
ヤギ(not哺乳類)の仲間と呼んだほうがしっくりくる。

お名前
スポンサードリンク
記事検索
月別アーカイブ
スマートフォン版
スマートフォン版QRコード
「カラパイア」で検索!!
スポンサードリンク