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目に注入すると暗闇が見えるようになるナノ粒子を開発中(米研究)

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(著) (著)

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 夜空に広がる宇宙は、本当は私たちの目に見えているものとはまるで違った姿をしているのかもしれない。なぜって、人間の目で見ることができる光は限られた範囲のものでしかないからだ。

 でももしかしたら、近い将来、裸眼であっても赤外線をとらえて、これまではわからなかった宇宙の表情を観察したり、かさばる暗視ゴーグルなしでも暗闇を見通せたりできるようになるかもしれない。

 アメリカ化学会の秋季学会で米マサチューセッツ大学医学部のハン・ガン氏らが、研究を続けているアップコンバージョン・ナノ粒子(UCNP)に関する進捗状況を発表した。

 普通は見えない近赤外線が見えるようになるという技術らしく、医療やさまざまな分野での活用に期待が寄せられているようだ。

人間など哺乳類が裸眼ではとらえられない近赤外線光の波長

Nanoparticles could someday give humans built-in night vision

 人間をはじめとする哺乳類の目は、400~700nm(ナノメートル)の波長の範囲の光をとらえることができる。しかし近赤外線光の波長は750~1400nmであるため、裸眼には見えない。

 赤外線ゴーグルは、近赤外線光を可視光の波長に変換することで、裸眼には見えない光を見えるようにする。

 これを着用した姿はかなりカッコいいのだが、大きくてかさばるので、そのスタイルが大好きというのでなければ、できればなしで済ませたいところだ。

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大きくてかさばるゴーグルなしで近赤外線が見えるようになる!?

 そこで、ハン氏らが研究しているアップコンバージョン・ナノ粒子(UCNP)の出番だ。

 この粒子は近赤外線を可視光にアップコンバージョン(高い周波数に変換する)することが可能で、低エネルギーのフォトンを高エネルギーの緑光に変えてくれる。

 つまり、普通は見えない近赤外線が見えるようになるのだ。

 ハン氏は、

宇宙を見渡しても、私たちには可視光しか見えない。でももし近赤外線が見えるとしたら、今まで見たこともない宇宙の姿を目にできるだろう

とニュースリリースで述べている。

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マウスの目に注入する実験

 ハン氏らは、レアアース金属から作られたこのナノ粒子を、マウスの目の網膜の真後ろに注入。一連の生理・行動テストから、ナノ粒子によって夜目が利いていることを確認した。

 たとえば、プールに入れたマウスを、可視光の明かりに向かって泳ぐよう訓練したテストがある。

 明かりの形状は三角と丸の2種類がある。三角の明かりのところは浅くなっており、プールから脱出することができる。しかし丸の場合、深さに変化はなく脱出はできない。

 この訓練を完了してから、今度は明かりを赤外線に変えて、マウスがどのように行動するのか観察した。

 すると、粒子を注入したマウスには三角がはっきり見えるため、毎回そちらへ向かって泳いだ。一方、注入していないマウスは光が見えていないか、形を区別できていないようだったとのこと。

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ただし人体で利用するにはさらなる改善が必要

 現在、ハン氏らは、有機色素で作られたナノ粒子の研究を進めているらしく、

発表したUCNPは無機物だったので欠点もあった。生体適合性があるのかどうかはっきりしないし、人体で利用するには輝度を改善する必要もある

とのこと。

 ハン氏の研究チームは、引き続きさまざまなナノ粒子を試して、その中から効果的かつ安全性の高いものを見つけていく予定だそうだ。

 直近では、マウスの目に注入してから10日後も、目に見えるような副作用が出ないナノ粒子が見つかっているという。

References:Science dailyなど / written by hiroching / edited by usagi

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この記事へのコメント 43件

コメントを書く

  1. これで、より深淵を覗けて、深淵もまたこちらをより覗けるようになるんですね(意味不明)

    • +13
    1. >>1
      ああ、色々見えるだろうさ。ただし現代の都会は裸眼では歩けなくなるかもだけどな。
      あちこちに赤外線があるからな。チカチカしたり視界の邪魔になったり明るすぎたりして、さぞ大変だろうな。
      リモコンも向けられたら、ギヤーってなるかもな。それに赤外線でセンサーやってるとこは赤外線以外の何かに変えないと侵入し放題だし。
      色々課題多いだろ。

      • +1
    2. ※1
      暗い方からは明るい方がハッキリ見えます。
      明るい方からは暗い方は良く見えません。
      つまりこの技術は深淵から一方的にジロジロ
      見られてた状況を多少対等に出来るって事です。

      • 評価
    3. >>1
      自分は「盲目のはずの老人が敵を見まごうことなく倒せるやつじゃん…」って思った。

      それかブチャラティ

      • 評価
  2. この世ならざるモノが見えちゃったらどうすんだよ!

    • +9
    1. >>2
      見えたら科学的に証明されるわけだから怖くなくなると思うの。

      • +6
  3. そんなのより、眼球の波をキレイな球面にして乱視を治すナノ粒子頼むわ

    • +19
  4. つまりTVのリモコン電池切れが分かりやすくなるのか!!

    • +4
  5. 警察や軍事面以外の応用が思いつかないんだけど
    他なにに使える技術だろう
    あと通常の見え方に影響は出るだろうか

    • +3
    1. ※9
      スパイダーマッッ  って赤外線見れるんだっけか?

      • 評価
  6. 視力回復するナノ粒子はまだですか(切望

    • +18
  7. オンオフ自在なら良いかも知れない
    一生暗視の儘は生活に支障出る

    • +4
  8. 視神経の感度が鈍くて弱い光が捕らえられない(暗いとよく見えない)
    光を良く取り込めるナノマシンを希望

    • +1
  9. ヴィン-ディーゼルが主演の「ピッチブラック」って映画があったよね。暗闇が見える戦士?みたいな。

    • +4
  10. 最初に実用化されるのは間違いなく軍事利用だろうな。

    • +4
  11. 目にタトゥ入れる奴らなら余裕で実験に付き合うと思うけど

    • +5
  12. デメリットとして、明るい所がダメになるんですね、分かります。

    • +4
  13. ま、人間に応用出来るのはだいぶ先そうな感じ
    目悪い上に年齢的に老眼も来てるから視力自体は上げたいなと常々思ってるけど…👓(ーー;)
    レーシックとかリスク高そうだし怖いわ何となく 暗闇は……見えないより見えるに越した事はないけど 目に注入って…既に言葉だけで怖い

    • +1
  14. フェレンゲルシュターデン現象で猫が見てる謎の空間を人間が観測できる日も近いな

    • 評価
  15. 目薬させばいいぐらいにしてもらえないものか

    • +2
  16. 目にいれるだけでオッケーな技術使えばゴーグルもっと小さくできるやろ
    コンタクトレンズ並まで

    • +1
  17. 夜の営みのときに、明かりを消して致したら、ボンヤリと光って見えるのではないだろうか。ロマンチックである。

    • 評価
  18. 目のいい生き物なんて極少数で大半は聴覚に頼ってるんじゃないかと思うんだが

    • 評価
  19. 今まで見たこともない宇宙の姿とか正気度下がりそう

    • +1
  20. 眼病治療の研究だけじゃなくこんなことも研究してるとは…数十年後にはすげえ技術が出来てるかもしれんね。一般人ならそんなに見えすぎてもなあという気もするが。

    • 評価
  21. 服が透けて見えるのか(ゴクリd( ゚ε゚;)

    • 評価
  22. そんなことより近眼が治る飲み薬を早く開発して欲しい(懇願)

    • 評価
  23. 鳥目だから夜の運転とか視野が狭くなって怖いんだよ。目に直接注入じゃなくてもコンタクト的な安全なものがいいです…

    • 評価
  24. もう民間の企業では商品化してるよね
    前に漫画意外でありえるのかって調べたときに
    コンタクトタイプと点眼タイプがすでに開発されていて
    目薬の方は動向に作用するのでさしたらそのご数十時間は
    明るいところへ出るのに云々っていう注意書きまであったような

    • 評価
  25. スクロールしてったらいきなりハム画像で何かと

    • 評価
  26. フューリー人の生き残りリディックみたいになれるのか?

    • +1
  27. こういうのが本当のライフハックだなぁ

    • 評価

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