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真の男の価値は顔よりも力だ。中国で小学生男子を対象にした「本物の男塾」ブートキャンプが開催される

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 中国でも今、K-Popが大人気だ。特に男性アイドルは、甘いマスクにスラっとしたスタイルで、中国女子たちを魅了している。

 だがこの流行を懸念する人がいる。もしも中国人男性がみなK-Popアイドルのようなきれいな容姿路線を目指したら、「国を破滅に追い込んでしまう」と恐怖を抱えているのが、北京在住の元学校教師、タンハイイエンさんだ。

 そこでタンハイイエンさんは、目指すべき「男の中の男」を育成するべく、青少年を対象にしたブートキャンプを始めた。その名も「本物の男塾(Real Man Training Club)」だ。

 これが話題となり、現在では常時2千~3千人の子供達が、男塾で厳しいトレーニングを重ねているという。

Boot Camp Turns ‘Weak’ China Boys Into ‘Real Men’ | Cram Course Asia | CNA Insider

小学生男子が「男の中の男」を目指すブートキャンプ

 元学校教師だったタンハイイエンさんが、北京を拠点とする本物の男塾(Real Man Training Club)を設立したのは2012年のこと。

 アメリカのカリフォルニア州を訪れ、現地でアメフト選手がどのように過酷なトレーニングをしているかを目の当たりにしたタンさんは、自分の国の子供たちにもこのような男らしさを備えてほしいという思いから、「真の男」の精神を培うブートキャンプを開催することにした。

 これまで既に2,000人以上のメンバーを持つというこのキャンプへの参加者年齢は、小学生(6~12歳)の男子だ。

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 一旦親元を離れると、キャンプ期間中の1週間は親に電話することを許されず、家族からのキャンプ場への訪問も禁止だ。ホームシックで思わず涙をこぼしても、無視される。

 そんな環境に我が子を置くことに不安を感じる親も中にはいるようだが、タンさんは「子供たちの勇気と不屈の精神を育てるには、とても重要なこと」と語る。

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 中国では父親が外に出て、母親が家の中のことをするというのが一般的だ。また、小学校の教員のほとんどは女性だという。

 真の強い男に触れたことのない子供たちに、男性のインストラクターをつけ、キャンプ中に、最近の中国人男性に欠けている「男性らしさを」身につけさせるのだという。

スローガンは「俺たちって誰だ? 男の中の男だ!」

 キャンプでは、子供たちは様々な男性的なアクティビティを行う他、肌寒い気温の中、「1、2、3!」というかけ声とともに早朝ランニングをさせられる。

 子供たちは「Real Men(男の中の男)」と書かれたヘッドバンドをつけて、タンさんの前で胸を男らしく叩き、

誰が最高? 俺たちだ! 俺たちって誰だ? 男の中の男だ!

と、スローガンを口にする。

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 また、日々男らしさを身につける為、子供たちにアメフトやレスリング、砂漠や山へのトレッキング、ゴルフやセーリング、乗馬など多くのアクティビティに参加するよう勧めているという。

ステレオタイプの「男」づくりに賛否両論

 中国では、自国の青少年がメイクをしたりピアスを開けたり、髪を染めたり、華やかでおしゃれな格好をしたりすることを良しとしない風潮がある。

 外見の軟弱さ中身も軟弱にすると考える人が多いようだ。実際、中国の軍事出版物「中国人民解放軍デイリー」によると、軍の新兵のうち、体力テストに合格できたのはわずか20%のみだったそうだ。

 ブートキャンプで、子供たちに真の男らしさを建設するよう指導するタンさんは、

メディアが促進する外部の影響を受けて、中国の次世代が男らしい男を生み出さないことになれば、結局はそんな若者の存在が中国という国を台無しにしていることになります。軟弱な男性ばかりになったら、この国にとっては災難です。

と話している。

 男性がステレオタイプ的な男性らしくなるのは決して悪いことではない。だが、「こうあるべき」の概念は時代とともに変化しており、多様化しているのも事実だ。

 こうした固定観念は多様性を無視しているといった声もあがっているようだ。

追記(2019/05/04)本文を一部修正し再送します。

References:cavemancircus / dailycaller/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 63件

コメントを書く

  1. 面白い!だけどK-popのアイドル達って結構筋トレでムキムキなんだけど。

    • +6
  2. この学園の精神は日本の漫画に範をとっていると言われている。

    「男塾 その起源と伝統を求めて」民明書房刊より

    • +33
  3. 体力テスト合格率20%ではどうにかするしかないな
    武器があってもそれを使いこなせなければどうにもならん

    1週間で体力が付くとは思えないが気持ちが変われば後に強くはなるのだろう

    • +3
  4. 力自慢ばっかしてマウント取ってくる頭なしの時代は終わってほしいけどなあ

    • +4
    1. >>4
      子供相手に老人が指導する話ならまさにソレなのかも知れない
      健康な成人男性であればひ弱な引きこもりすら力では老人には負けない

      子供を集める事は未来を考えて行われてるのか?
      それとも非力な者を求めて居たのか?

      • -4
    2. ※4
      筋トレで大脳が活性化するように、首から下の発達は首から上にもちゃんと影響する。
      人格と教養を正しく備えていれば、健康的に発達した四肢は頭脳の働きを的確にサポートしてくれる。
      肉体的なパフォーマンスに特化したからといって、知能がその犠牲になるようなことはほとんどない。部活動に変に力入れてる学校の生徒たちの、学力が振るわず倫理観が乏しいのは、学習の機会を奪われ、精神成長著しい時期に異常な環境に晒されたせい。
      適正に行われているなら問題無いし、能力主義は大変結構。面は仕事をしないもの。

      • +1
  5. Tシャツのフォントとデザインがちょっとおもろい。売れそう。
    (軟弱な意見)

    • +4
  6. 中国でも子供の肥満が問題になってるから、体鍛えるのはイイかもね。

    • +8
  7. 年齢さえ合えば俺も参加したいくらいなんだが

    • +6
  8. 本物の「男塾」じゃなくて、「本物の男」塾なのか
    リアルな直進行軍とか羅愚美偉とか撲針具とかが見られるのかとワクワクしちゃったよw

    • +17
  9. 本色男ルTシャツちょっとほしくなった

    • +2
  10. 王大人「まだ呼ばれてないんですが。」

    • +7
  11. 中国なら男塾よりも梁山泊の方が……

    • +6
  12. 生徒たち
    「あの教育のおかげで男の人の魅力に気付きました♡」

    • +9
  13. >こうした固定観念は多様性を無視しているといった声もあがっているようだ。

    祖国愛がなく自分の力で自国すら防衛する気がない日本人の視点で
    男も女も全員徴兵で軍隊に入る国を語ってはいけない

    • -13
    1. >>17
      ロシアと中国相手に他国の協力が無くても守り通すと言えるのはどのぐらいの国だろうか?
      戦争の貯めに他の国とは協力しないと名言するような国はスイスしか無かったと思うし
      後は世界最大の兵器メーカーを守ってるアメリカぐらいしか思い付かない
      自分の国は自分で守るって言うのは相当な難易度で全ての国ででたった2つの例外にしかあり得ない選択だと思うから一回落ち着いて

      • +1
      1. ※27
        一回落ち着いてよく読め

        徴兵制があるかどうかだよ
        愛国心のない日本人が徴兵制度に賛成するか?

        • -6
        1. >>43
          愛国心があるなら徴兵しなくてもプロを教育する方が正解と思うが
          日本は徴兵なんてやってる間に経済活動が鈍くなって武器を買えなくなりそうだから反対するかな?

          • 評価
    2. ※17
      >男も女も全員徴兵で軍隊に入る国を語ってはいけない

      どこの国の話?イスラエル?中国には徴兵制度ないし

      • +2
    3. >>17
      日本は韓国じゃないんで・・
      職業軍人と違い、兵役義務制度は人が入れ代わるため毎回0から訓練する事を要し、若者の人生準備期間を消費し、人間関係に軍隊での上下文化を転移させ民間の社会組織を硬直化させ易く、それらのデメリットに対して、防衛に陸上歩兵が要になる環境を持つ国にしかメリットが向かない。

      • 評価
  14. 三大規律 八項注意 を叩きこんでやってくれ

    • -1
  15. 中国は一人っ子政策が長くて子供を溺愛した結果。
    今の20~30代の男の子は「小皇帝」女の子は「小皇后」と称されれるほど
    わがままに育てられたと言われてます。
    さらに今の世代~10代は「熊孩子」と言われてさらにわがままで達の悪い子供が
    沢山居ると言われています。

    • +1
    1. >>20
      私が出会った北部の25歳の南京大学の院生は非常にマナーが良く、ユーモアもあり、勤勉で、共にキャンプに行っても楽しい、家族思いの性格の良い子でした。
      みんながみんな我儘ってわけじゃないよ。

      • +5
  16. 多様性とは違いを許容すること
    こういうマッチョイズムを古いステレオタイプとして否定するならそれは理念に反しないか?
    それに体が資本なのは今も昔も変わらない
    アイドルを引き合いに出すなら彼らはちゃんと体作りしてるからこそカッコいい
    多様性を怠惰の言い訳に使っちゃいけない

    • +2
    1. >>21
      何故か怠情とか言い出す体育会系モラハラ野郎が社会に生まれるからやはりダメだこりゃ

      • +1
  17. まずは「ファミコンウォーズが出~るぞ!」と唱和しながらのランニングからだな
    そのまま直進行軍からの油風呂

    • +9
  18. 理念は分かるような分からないような‥‥‥って感じ
    サマーキャンプの変種と思えばそんなもんかな、みたいな

    • +2
  19. 男らしくあれ、ではなくやはり小皇帝のひ弱さ、打たれ弱さが問題で過保護からの隔離が必要なんだろう
    女の子?いいのいいの母親から必殺靴殴りを伝授されるから。

    • 評価
  20. なんか知らんが「プロジェクトA」思い出したわ

    • +2
  21. 日本も必要だな。
    叱られたくらいで自殺する新社会人なんかを生み出す社会は終わり。
    打たれ弱すぎるのを鍛えなおすには手取り早い。
    多様性ガーとか言ってる人間にわがまま放題でキレやすくて打たれ弱い子供を
    救えるんかい

    • -14
    1. ※29
      個人的にはこういう加齢臭臭い鼻息が漂ってくるコメントが大好きだw
      煽り目的のなりすましではこの何とも言えない『臭さ』が出せないんだよなぁ

      • +6
      1. >>33
        日本でもかつてはお寺教室や山村留学というものがありましてね
        他人と暮らすこと、家族以外の人を知ることで成長や社会性を学ばせていましたが
        20年くらい前から「きらいな」

        • -5
      2. >>33
        途中送信してしまいました
        子供「嫌いな食べ物が出た」
        母親「うちの子が酷いことされた!キイイ!」
        という苦情が相次ぐようになり廃れていってしまいました
        そんなのが幼児のまま成人しはびこっているのが今問題となっているのですよ

        • -7
    2. ※29
      多様性を認めろとか言いながら、鍛えて強い男を作る教育には非難を向けることこそ
      「多様性を求める者ほど自己主張だけで多様性を認めない」証明だよな。
      実際に、知り合いの勤める会社でも入社した新人が一年たっても無責任すぎる
      仕事放棄を繰り返す事例が多発してる。
      この男教育には責任感の躾も当然含まれてるんだろうから、日本でもやるべきだよ。

      • -5
  22. 「アダムスファミリー2」を思い出した。
    子供嫌いの親が、子供を遠ざけるための場所。

    • 評価
  23. 極端なものを嫌って極端な方に走るのはなあ…

    • +5
  24. ワシが男塾塾長、江 田島であーる!!

    • +4
  25. Tang haiyanはタンハイヤンではなくて
    タンハイイエンです。訂正してください。

    • 評価
    1. >>40
      A「息子スティックぶら下がってる人」
      B「違う 生物学ではおいなりさんが付いてるのかを判定する」
      A「オリンピックでもそうなのか?」
      B「あれは色々な都合で決めてる」

      • 評価
  26. まあ古風な男らしさの方が自分も好みだが、化粧している男は真の男では無いなんてことは思わないな
    スポーツや見た目はたしかに大切だけど、一番大切なのは心
    仲間と切磋琢磨したり協力したりすることで、その経験を積んだ者は男女関係なく堂々とした立ち居振る舞いになると思う
    そういう事を幼くして学べるのなら価値はあるかなと感じる

    • 評価
  27. これが日本のことだったら手のひら返すだろうな
    教育は家庭あるいは、学校などの公共の監視が成立する場所でしなければならない
    公共の監視がない場所での教育など想像しただけで寒気がする
    この記事の活動が当てはまるかのかは知らないが

    • -3
  28. 中国なら誰にも迷惑かけずに男塾名物直進行軍できそう

    • 評価
  29. いい経験になるんじゃないかな
    子供であれ否が応でも他者との比較や競争により勝ったり負けたりを味わうものだが、
    こういったものを乗り切る、つまり自分に勝つという経験は
    子供時代には貴重なものだと思う

    • +2
  30. まあこれが良い方向に働く子もいるだろうけど
    合わなかった子が辞められるといいな…

    あとあんまり小さい頃に筋肉を使いすぎると身長が伸びなくなるので(体操選手とかね)やりすぎると目標とする男の中の男になれなくなるかもしれないぞ

    • +1
  31. コメントでは「多様性」という言葉がバズワードになってしまってますね。
    映像の中に出てくるコメンテーターの分析では、「男性は女性より強いもの」という価値観がいまだにまかり通っている中で、「(理由はなんであれ)女性の方が強い」現象を見てしまうと「男が弱い!期待に沿わない男の子は叩き直さなきゃ!」と短絡的に反動で鍛え直し教育にかたよるところが問題とのこと。

    私も全くそのとおりだと思っていて、男の子に対して過剰な期待をしたり、すでに現行の社会と合わないのに大声を出せとか、一家の稼ぎ頭こそ男であると言え!って言ってるのは変だと思う。

    カラパイアの記事の中で、そこのところをビデオにあるようにそのまま訳していたら、多様性について語り慣れていない人たちがこうやってコメントでキレなくて済む。トランスジェンダーの人が向き合うことを無理矢理持ってきたり、日本の新入社員が軟弱だーとかいうストレス発散をぶつけていて、驚きました。

    • +5
  32. みんながなりたいようになれればいいよね。
    ステレオタイプの漢らしさを目指したい子にはこういう場が必要だし、中性的な美男子系になりたい子の居場所もあってほしいし、もはや女になりたい子でも家族との関係が壊れないような風潮に変わっていってほしい。
    厳しすぎなければキャンプっていいと思う!
    どんなタイプの子でも自分の意外な特技を発見できたりするからね。

    • +4
  33. 本物の男とまでならなくても、「行き過ぎた小皇帝」はどうにかしたいからね
    懸念は判る気はする

    • 評価
  34. 「リバウンド」をご存知か?

    つか本屋で一目惚れの女性を毎日待つ男のその後が気になる

    • +1
  35. まぁいいんじゃないか
    俺はこんなのに参加したくないけど

    • +1
  36. 『男らしくないもの』を否定して陰湿さや弱さを「女特有のものだ」と男以外に押し付けることでしか『男らしさ』は語れないんですよ
    だからジェンダーステレオタイプの強化は差別的だし危険視されてる
    多様性というならステレオタイプ教育を認めろって言ってる人は加害性に気付いてない
    両方認めたところで一方的に被害をこうむるのは『押し付けられたくない人たち』なので、対等な立場にはなりえない
    ジェンダーステレオタイプ派とジェンダーフリー派を同列で語るのがそもそも間違ってる

    • +1
  37. 「あれが噂に聞く『本物の男塾』とは…。」
    「知っているのか!?雷電!?」

    • +2
  38. 29や51みたいなのがいる限り
    こういうのは歪んでる毒親が使いそうで駄目だわ

    • 評価
  39. 動画見たら女の子も混じってるけど
    別に男限定の話じゃないみたいだね

    男らしさを失ってるのは男だけでなく女もなんだろうな
    そもそも「男らしさ」という言葉自体が偏見
    「たくましさ」と言うべきだな

    • 評価

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