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日本原産の植物、アシタバに老化防止成分が含まれていることが判明(オーストラリア研究)

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(著) (編集)

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image credit:sphl / Wikimedia
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 日本に自生するセリ科の植物、アシタバから若返りの成分が発見されたそうだ。

 日本ではアシタバは古来から健康にいいとして食されてきた植物で、4,4′-ジメトキシカルコン(DMC)が豊富に含まれている。

 この成分が細胞内のタンパク質を分解する自食作用(オートファジー)を促し、アシタバがアンチエイジングに有望であることがわかったという。

細胞の老化を抑える自食作用

 歳をとると細胞に変化が生じる。ほとんどのアンチエイジング薬の作用は、「自食作用」というプロセスを通じて、こうした変化を抑えるというものである。

 自食作用(オートファジー)とは、細胞の掃除メカニズムのようなもので、細胞の破損した部分を除去し、新しい健康な細胞が入れる場所を作るプロセスのことだ。

 破損した部分がそのまま蓄積してしまうとがんなどの病気になる恐れがある。また、自食作用に問題が生じると、変性疾患になることもある。

 このように、自食作用は細胞の健康を維持するうえでそれだけ重要なメカニズムなのである。

アシタバのフラボノイドに若返り効果

 オーストリア、グラーツ大学のフランク・マデオ(Frank Madeo)氏らは、「フラボノイド類」をスクリーニングし、4,4’-ジメトキシカルコン(DMC)がアンチエイジングに有望であることを明らかにした。

 セリ科のアシタバ(Angelica keiskei koidzumi)は、日本では古来から健康にいいとして食されてきた植物で、DMCが豊富に含まれている。

 これを酵母、線虫、ミバエに試してみたところ、特筆すべきアンチエイジング効果が確認された。たとえば、線虫やミバエでは寿命がおよそ2割延長した。

 また心筋虚血(心臓への血流が乏しくなる症状)を長期間患ったマウスで実験してみると、DMCが心臓を守ることが明らかになった。この保護効果は、DMCが自食作用を促して、全身性代謝が変化することと関係しているようである。

 さらに培養したヒトの細胞においても、自食作用を通じた若返り効果が確認された。

 日本ではアシタバの健康効果は昔から知られていたが、これが科学的に実証されたのは今回が初のことだ。

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アシタバの花序 image credit:wikimedia

生身の人体に効くかどうかはまだ不明確

 素晴らしいアンチエイジング効果であるが、アシタバを毎日食べようなどと早まってはいけない。

 これは新しい魔法の若返り成分ではなく、驚異の自然療法でもない。あくまで、有望な予備的な研究にすぎないのだ。

 酵母菌や線虫に効果があったからといって、それを生身の人間に試すとなればまったくの別問題だ。

 なにしろ哺乳類を対象とする研究であってすらも、それを人間にそのまま当てはめられることは稀である。

 培養したヒトの細胞であっても然り。ペトリ皿では上手くいったはずの薬であっても、生身の人体では効果が得られないことなどざらだ。

 今回の研究結果は、たしかにアンチエイジング成分として有望なポテンシャルを示している。DMCで自食作用を促進すれば、寿命を延ばすことができるようだ。

 そうであったとしても、人体における確かな有効性や効率性を確認するには、まだまだ研究が必要なのである。

 この研究は『Nature Communications』に掲載された。

References:Natural compound found to increase longevity in yeast, worms, and cultured human cells/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 79件

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  1. アシタバ食おう明日食おう
    明日はヤングに是非なろう

    • +11
      1. ※71
        何だかタイムリーな話になっちゃいましたねー!

        • 評価
  2. あしたばの問題点は不味いところだからなぁ

    • +14
    1. ※2
      慣れると病みつきになる人もいます
      ならない人もいます

      • +10
    2. ※2
      パクチーと同じセリ科の植物だからね
      香り自体もパクチーに似てるし、苦手な人は絶対に駄目なやつだね
      逆に好きな人はめっちゃ好き、みたいな

      • +1
  3. 可能性にロマンはある、が

    某クラゲみたいに不死鳥したり年単位で若返るわけでもないなら、健やかに美しく歳を重ねる方を心掛けたいね

    • +11
  4. 白い花のやつね母親に食わされて死にそうになった事ある

    • 評価
  5. DMCって車にも含まれてるな(ボケが意味不明過ぎた)
    デロリアンは仮に部品無くなってもファンや団体で製造を
    約束されてるので、老化(劣化)しても未来永久に修理可能
    明日葉と共通点あるとはびっくりだ

    • -1
  6. 若返る?と、言う事は・・!!
     彡⌒ミ
    (´・ω・`;)

     彡ノノハミ
    (´;ω;`)

    • +12
  7. 黄色い樹液(草液?)が毒々しい
    食べると何てことはない味なんだけど

    • +1
  8. アシタバは大島だと天ぷらが有名だけど
    おひたしが美味しいよ。春菊や芹のような
    独特のクセがあるから、そういう青菜が
    嫌いな人は食べにくいと思うけど。
    クセを抑えたいときはバター炒めや中華風の
    炒めものにすると食べやすいかもしれない。

    • +20
      1. ※16
        ゴールデンカムイのアシリパとか知らなさそうやな

        • -4
  9. アシタバ、おひたし・天ぷら・胡麻和え・鍋物の薬味とか旨いよな。
    でも、独特のクセが強いからそう量は食えないけど。
    油断するとすぐ固くなっちゃうし。

    • +5
  10. 苦味があるから好き嫌い分かれるよね
    今は癖の少ない粉末タイプも売ってるから別のものと混ぜたりお手製お菓子に入れても美味しいよ

    • +3
  11. アシタバは天ぷらくらいしかおいしくない
    でも天ぷらで食べると
    アシタバ(老化防止)+衣と油(老化促進)で結局意味なくなる

    • +12
    1. ※22
      くせや苦味があるものは天ぷらによくあう
      つる菜とかパセリも天ぷらが美味しい

      • 評価
  12. 郷土料理店にありがちな明日葉そばってマズいんだよね
    わざわざ散財するものでもない。
    そうか天ぷらがおいしいのか…。それは知らなかった。

    • +1
  13. 人間は食べる事でかなりアンチエイジングしてんだってよだからアシタバが偉いんじゃなくいろいろたべてるのがえらい

    • +5
  14. 関東圏以外でスーパーに並ぶの?
    中部地方の俺みたことないぞ

    • 評価
    1. ※25
      スーパーでは見たこと無いけど、
      関西ではホームセンターで「苗」が売ってたよ。
      (植えて2年程たつけど、食べたのは最初だけだった…)

      • 評価
  15. 明日葉の天ぷらはまじで美味しいからオススメ

    • +2
  16. アシタバニャーニャ!

    ところでアシタバ普通に売ってます?

    By東京

    • +2
    1. ※27
      都内の西友で普通に・・・割と安いし。
      まあ、香菜なんかも当たり前のように並んでる今日この頃。

      • +2
  17. 日本原産の草なんだから日本の研究で発表して欲しかったなあ

    • +7
    1. >>29
      日本ではなんとなくいいとずっと言われながら科学的にきっちり検証されてこなかった食品類が、欧米では健康ブームでサプリとかになって売れてたりってケース結構あるよね

      • +1
  18. 伊豆のおじいちゃんにすすめられる草のおしたし。
    そうか、今度てんぷらにしようって話す。
    昔からその辺で簡単に取れる栄養がある草ってじいちゃんが言っていました。

    • 評価
    1. ※30
      まあ、癖の強い山菜類(シドケとかユキノシタとかドクダミとか・・・その他いろいろ)はとりあえず天ぷらにしちゃえば大抵は抵抗なく食えるからね。
      サクサクのうちに塩で、ね。
      天つゆにつけちゃうと、苦いヤツはやっぱり苦くなるけど。

      • +5
  19. 野菜ダイスキだが、自分もダメ。
    苦いと言われるが、苦いだけならコーヒーとか
    ココアの粉とかぜんぜん平気。
    それじゃなくて、石油みたいな味がする。

    • +1
    1. >>32
      それ、化学肥料や農薬の可能性では…

      • 評価
      1. >>74
        「石油を作る藻類」も居るから植物が石油様物質作っても不思議はないよ
        個人的にはアブラナ科の野菜って臭いし少し古くなったキャベツはラッカーかシンナーみたいな臭いがある。

        • +1
  20. 最近はホムセンの園芸コーナーにも苗が売ってあるね。

    • +1
  21. 明日葉ってクソ不味くない?昔味噌汁に入れて試したことあるけど食えたもんじゃなかった

    • 評価
    1. ※35
      こういうもんは一手間かけなきゃ真価はわかんないよ。
      ワラビやゼンマイなんかをアク抜きしないで食って「不味い!」っていうのは違うじゃん?
      野菜というには野性的すぎる食材(=野草)だから、事前に軽く湯通しするとか油で高温処理するとかしたほうが食いやすい。

      • +2
  22. 母親が実家の庭にアシタバ植えたことがあるけどその年はアゲハチョウの幼虫が大発生した。庭には他にも植物はあったのにアシタバだけが大盛況の鈴生り状態。本能的に栄養があるって分かったのかな?すごいよね。・・・私はあれからいも虫全般が苦手になりました。

    • +1
    1. ※37
      キアゲハはセリ科の植物が大好物なのです

      • +6
      1. ※41 食草というらしいけど、大好物っていうか
        ソレしか食べられないんだよ。
        ミカン科や、クスノキを食草とするアゲハの仲間もいる。

        • +1
      2. ※41,※48
        それでだったんですね、知らなかった。勉強になりました!

        • 評価
  23. 「アシタバ食えば明日ば元気になるでねが。」

    • 評価
  24. アシタバを毎日食べようなどと早まってはいけない等と云いながら
    自分だけ若返ろうとして居る(;´・ω・)

    • +2
  25. 近所のスーパーには売ってるの見た事ないなあ。
    関東圏だけどやっぱ味が独特だからかな。
    でもカラパイアさんの記事になったって事はこれから需要伸びるかも!
    きっと近いうちにスーパーに陳列される。そしたら私も食べる!アンチエイジングにはなりふり構っていられないですもの。

    • -1
  26. 伊豆諸島のお土産でもらった明日葉のふりかけが美味しかった思い出

    • +1
  27. お前らもちつけ

    過去に、クルミやトマトジュースやゴーヤ etc.
    若返り成分がたっぷりの植物があったでわないか!

    ここは一歩引いて、私に譲っていただけないかな?

    • +4
  28. アンチエイジング知らなかった嬉しい
    野菜不足で進められてアシタバ入りの青汁(糖分無)を牛乳にまぜて飲んでる
    苦味は緑茶くらいで青臭さは多少
    母はヨーグルトにまぜるて食べなれたらしい(半分まぜて後でまぜない所で口直し)

    • +2
  29. 近所のスーパーに売ってるし、そのスーパーからの帰り道にも生えてる
    俺がこの街の最長寿になる日も遠くなさそうだなガハハ

    • 評価
  30. 天麩羅旨いよ。
    でも独活には勝てない。
    独活の新芽を揚げるともうねー最高ー!!。

    でも香りが苦手な人もいるんだよな。

    • +1
  31. アシタバと聞くと伊豆大島を思い出す。

    • 評価
  32. 明日葉って海岸近くの林に沢山はえてるが癖が強くてケミカル臭に似たあの匂いは慣れないなぁ。
    明日葉そっくりなハマウドは食えなくて切り口が白くが明日葉は切り口が黄色だからきおつけてね。

    • +1
  33. アシタバ、家庭菜園に植えてみるかな。匂いが強いなら他の作物の虫除けになるかもしれん。

    • 評価
    1. ※55 するとパセリ、にんじん、セロリ、芹が全滅するおそれ。

      • +1
  34. 老化防止と書いたり若返りと書いたり

    • -1
  35. 八丈島の民宿で食べたおひたしがすごく美味しかった。
    でも、自販機で普通に売っていた明日葉ジュースは無理だった。
    けど、現地のお兄さんは美味しいと飲んでいた。
    あのお兄さんが今も若々しいなら、効果に期待できるような。

    • 評価
  36. そんなに不味い不味いと言われると食べてみたくなるな

    • 評価
  37. 家の周りにいっぱい生えてる。
    刈払機でガンガン刈ってたけど、新芽の頃に食してみようかな。

    • 評価
  38. 明日葉って育ちすぎるとエゲツナイ毒あるから、自分で育てる人は気つけてらして。

    • 評価
    1. ※60
      それはアシタバじゃなくて近縁種のハマウドやな

      • +2
  39. 足束  ・・・・何で変換候補一つ目が此れかね

    • +1
  40. だけどールルルルー ルルルールルールルルー
    アシタバーきいぃっとー なーにーかーあーるぅ

    って尾藤イサオが唄ってたっけ。

    • -2
    1. >>65
      アシタバどこから生まれてくるの~
      わたしはアシタバアシタバ好き~

      って歌ったのは堀江美都子さんだったかな

      • 評価
  41. 3年間、三宅島で毎日明日葉を食べてたけど、若返っていたのかなあ?

    • 評価
  42. 小さい頃庭に生えてるの婆ちゃんが天ぷらにしてくれてえた気がする。
    少し粘り気のあるのと苦みが好きです

    • +1
  43. 明日葉旨いよな~。
    茹でて煮汁はお茶に、本体はおひたしにすると美味しー。

    • 評価
  44. 自食作用の促進によるアンチエイジング効果、という話みたいだけど
    意図的に細胞を栄養飢餓状態におくことでも自食作用は促進するんだよね、確か
    断食が健康にいいとか、栄養状態が悪かった戦中戦後世代の人たちのほうが健康長寿だとか、思い当たる話もないではないんだけど実際のところはどうなのか…

    • 評価

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