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未来の家具はジャガイモの皮から作られるかも。ポテトチップ工場の廃棄物を再利用して板を作る方法が開発される

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 ポテトチップ工場から出る廃棄物のジャガイモの皮を再利用して、中質繊維板を作る方法が開発された。

 この板は、テーブルからキャビネットまであらゆる家具に応用できる、従来の中質繊維板(MDF)に匹敵し、まるで夢のようだが、特別な素材を使っているわけではない。完全なリサイクルなのだ。

IKEAの家具に利用されている中質繊維板(MDF

 中質繊維板(MDF)は、木材を線維に変え、それを結合剤と一緒に高温・高圧で成形する。これによってできた固い板材は、建築や家具など幅広く利用できる。

 家にIKEAの製品があるなら、きっとMDFが使われているはずだ。スウェーデン発祥の世界最大規模の家具量販店IKEAは、世界でもっともMDFを使っている会社だろう。

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image credit:chipsboard

従来のMDFからジャガイモの皮を再利用したMDFへ

 標準的なMDFは、合板に比べて格段に強いという利点があり、二酸化炭素排出量も比較的少なく、安価でもあるが、それでもまだ環境に悪いことは確かだ。

 製造には、結合剤ガスとして使う毒性のあるホルムアルデヒドや、その他の有毒な樹脂を使用しなくてはならない。そのため、リサイクルはできず、処分するには燃やすしかない。

 特許出願中の新しいチップボードは、ロンドンを拠点とする設計者、ローワン・ミンクリーとロバート・ニコル、生化学者のグレッグ・クーパーによって開発された。従来のMDFと同じくらいの強度があり、有害な材料は一切使っていないという。

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image credit:chipsboard

 MDFの新素材開発の主役は、なんとジャガイモの皮。

 開発当初は試行錯誤で、より精度を上げるために、クーパーの助けをかりた。竹、再生木材、ビールのホップ、そのままのジャガイモの皮を混ぜて、独自の工程で精製した。その詳細は企業秘密だが、現在、技術特許を出願中だ。

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image credit:chipsboard

十分な強度を持ち、堆肥として土に戻すことができる

 この工程にはMDFと同様に高温・高圧工程が必要だが、できた板材は建築や家具に十分使える強度がある。

 さらに、処分するときには、堆肥(コンポスト)にすることが可能だ。さらにこの堆肥でジャガイモを育てることができ、永遠に循環することができる。

 このチップボードのがうまく量産化できれば、ポテチも食べられるし家具も作れるし、地球環境にも優しいまさに夢のような開発となるのだ。

References:chipsboard/ written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 30件

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  1. 繊維ならなんでも使えるならかなり汎用性ありそう。
    でもフライドポテトは皮付きも捨てがたい…

    • +16
    1. ※1
      とっくに実用化してるよ
      1942年にスイス人が実用化した「ノボパン」という技術
      日本にも「日本ノボパン」という企業もある
      これまでは木屑を原料にしていたところ、芋も原料に出来るようにしただけ

      • +1
  2. ジャガイモは使っている
    だが材料の1%だ
    そんなオチだろ

    • -8
  3. 退避ー!!

    つか、成形板ってリグニンだけじゃくっつかないのか(´・ω・`)

    • 評価
  4. 虫とカビを心配するよなぁ
    防虫剤や防カビ剤を含ませておくと化学物質でアレルギー反応が出やすいし、あえてこの素材を選ばないから明記しておいてほしい

    • +4
  5. この手の物今までも結構出てきてるけど、割高な割に耐久度が劣ってて普及しないんだよね。

    • +6
  6. 問題は皮の廃棄量
    これが多くあれば
    材料に事欠かないけど
    皮は皮で動物用の
    飼料に使われてると思う
    上手く需要があれば
    商品化は及び
    販売は上手くいくでしょうね

    • +5
  7. 問題はジャガイモの皮は食えることなんだな。
    皮付きのフライドポテト大好きなんだ

    • +9
    1. ※12
      トウモロコシの芯とか、小麦のもみ殻とかあたりなら、大量に出ていそうですね。

      • 評価
  8. 退避ー!

    強度は良いとして、耐久性が気になります。

    • +1
  9. ああ皮付きのフライドポテトいいよねぇ
    食べたくなってきた

    • +4
  10. もっとジャガジャガしたデザインかと思ってたけど想像してたのと違う…!

    • +3
  11. 字が間違ってますよ…
    退避じゃなくて、堆肥かと!

    • 評価
  12. セルロースナノファイバーの
    量産体制が整えば素材の世界は
    一気に変わる。

    • +4
  13. 木材加工でMDFだけは土に戻せても畑には使えないんですよね。ボロボロにするのは簡単ですが。
    ポテトの皮だけでなく、果実や他の野菜くずも使えたらいいのに。
    ポテトの皮だけだと量産できる量に限りがあるだろうし。

    • +4
  14. 間伐材でも同じことが出来るかも・・・日本でも試せるかな。
    最後は燃やして発電すればいいし。

    • +2
  15. MDFって接着剤で固めてるよね?
    MDFの原材料も端財や加工クズだろうから別に足りてないわけでもないし、いまいちメリットが見えない

    • 評価
  16. 鴨も食肉と羽毛を利用できるからそれに近いかも

    • 評価
  17. 俺のカロリーもポテトの皮みたいに循環すればいいのに

    • +3
  18. 澱粉質をうまいこと分離できれば腐敗や虫食いは案外大丈夫なんじゃないかな?
    腐るって大体そいつのせいだし、その工程でのコストが下げられてなおかつ作れるMDFに十分な耐久性があるなら普及はあり得る

    • 評価
  19. 日本では、リンゴの搾りかす(パルプ)で食器作っていましたよね確か?

    • +1
  20. 段ボールを食べるほどのGには格好の餌場になりそうで家の中に置きたいとは思えない。

    • +2
  21. 将来はカルビー製や湖池屋製の家具ができるかな

    • 評価

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