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太陽の光に囲まれた頭蓋骨がモチーフ。メキシコ・テオティワカンのピラミッドから発見された「死のディスク」

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image credit:public domain
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 太陽の光に囲まれた恐ろし気な頭蓋骨──この奇妙な彫刻「死のディスク」は、メキシコの古代都市、テオティワカンにある太陽のピラミッドのすぐ下から発見された。

 テオティワカンは、メソアメリカで、紀元前2世紀から6世紀まで繁栄したぶんテオティワカン文明の中心となった巨大な古代都市だ。

 思わず目が吸い寄せられそうになる「死のディスク」は、メキシコ国立人類学博物館のティオティワカン展示室のギャラリーに展示されている。

太陽の光に囲まれた頭蓋骨がモチーフの「死のディスク」

 死のディスクは、大きなスレート板の笑う骸骨の彫刻で、光をもたないその目がこちらを睨みつけているように見える。

 その口からは、長く赤い舌がだらりと突き出ている。だが、もっとも奇妙なのは、まるでカトリックの聖人を思わせる、頭蓋骨のまわりにめぐらされた後光かもしれない。

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image credit:Ziko van Dijk/cc by-sa 3.0

死のディスクが示すものは?

 この謎めいた彫刻が、ティオティワカンの失われた文明を暗示しているのかどうかはわからないが、その発見場所がその意味を紐解くヒントになるかもしれない。

 1964年のティオティワカンの発掘のとき、有名な太陽のピラミッド(世界で三番目に巨大なピラミッド)のすぐ前から掘り起こされたこのディスクは、考古学者たちを大いに驚かせた。

 この発見は、国際的なニュースになり、この年、落成式を行い、一般に開放されたばかりの国立人類学博物館に死のディスクは運ばれた。

 考古学者たちは、この彫刻の後光は、日の出と日の入りを暗示しているのではないかと考えている。

 昼間から夜への移り代わりは、多くのメソアメリカ文化にとって、太陽の死と再生のサイクルだととらえられていた。

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image credit:Anagoria/cc by 3.0

 この骸骨そのものが象徴する意味を特定するのは難しいが、人間の生贄儀式か、ティオテイワカンの死の神、ミクトランテクートリを表わしているのではないかと考えられている。

 また、死のディスクは、太陽のピラミッド周辺で行われた人間の生贄儀式となんらかの関係があるのかもしれない。

 埋葬地の存在や位置に基づくと、人間や動物の生贄は工事中に捧げられたようだ。こうした生贄は、神の怒りを鎮め、この地域で頻発していた地震や火山の噴火から守ってもらい、物質的繁栄を祈願するためのものだったのだろう。

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死のディスクが発見された太陽のピラミッド image credit:Rob Young/cc by 2.0

実際に見ると世界観が変わるかも?メキシコ国立人類学博物館に行こう

 この死のディスクは、チャプルテペック公園の中にあるメキシコ国立人類学博物館内のティオティワカンコレクションが集められたルーム4に展示されている。

ENORMOUS MUSEUM IN MEXICO (NATIONAL MUSEUM OF ANTHROPOLOGY)| Eileen Aldis

 博物館の開館時間は、午前9時から午後7時。休館日の木曜を除く毎日オープンしている。入場料は51ペソ(約285円)だが日曜は無料となっている。

National Museum of Anthropology / written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 31件

コメントを書く

  1. ただでさえ安いのに日曜日が無料とかいう謎の良心設定が一番驚いた

    • +11
    1. ※2※6
      安い安い言ってるけど、それは日本人から見ての話で
      メキシコの最低賃金は日給で約80ペソ(約440円)です。

      博物館に行けるような余裕のある人達は、もっと給料を
      もらっていますが、それでも平均月収が7~8000ペソ
      程度なので、けして安い値段ではありません

      • +9
  2. やっぱり中心があってからの放射状の模様や意匠なんて世界共通じゃないか。

    • +16
  3. 舌なんかねー
    なにかをくわえているとも見えるが

    • +1
    1. >>5
      咥えてるなら上下の唇か歯で挟んでなきゃいけないからやっぱり舌だと思うわ

      • +5
      1. ※13
        マヤ、アステカ、インカ、あの辺りの文明の像とか壁画にはたまに舌を出してるのがあるんで、多分舌だろうね

        • +3
  4. 入場料もうちょっと強気に設定してもいいと思う

    • +3
  5. 博物館の異様なサービス精神はなんなんだよw

    • +7
  6. 舌が顔料で彩色されてたような跡があるな。・・・顔料だよね? まさかね・・

    • +6
  7. メキシコでのドクロは、死者のお祭りがあったりそのへんでドクロが装飾に使われていたりして、不吉なものではなく割と身近なものらしい。これもそういうものなんだろう。

    • +4
  8. 「こっちを見ろ!」とか言いながら近づいてきて、見たら爆発しそう。

    • 評価
  9. 博物館行ってみたいけど、メキシコは治安的に本当に怖いのでちょっと無理かな

    • +1
    1. デザイン面白いなと思ってたのに、生贄儀式って聞いたらぞわっと来た。
      大きさとか知りたい。

      ※19
      場所と時間による。主な観光地は危ない所から離れてるし、
      グアナファト(ミイラ博物館)やピラミッドのあるとこも観光客多いとこは多分安全。
      人通りが少ない落書きの多い場所と夜と早朝さえ避ければ大丈夫かと。
      問題は町中で高山病になったことぐらいかな…

      • +1
  10. 入場料安いって言ってる人達がはたしてどれだけ普段から博物館とかを利用しているだろう
    国立のミュージアムなんてだいたいどこもこんなものだよ
    日本でもこれくらいの施設が結構ある
    物価を考えれば特別安くもないだろう
    日曜無料はサービス精神高いけどね

    何が言いたいかというと、安いと思うならもっと国立の施設を利用しましょう

    • +7
  11. 生贄の儀式は恐ろしいが、なんの犠牲も無く得られるものなど無いという信念が発展したものだとしたら仕方がないな。
    まあ、なんで太陽を復活させるのに血が必要だと考えたのかは分からないが。

    人間に払える最大の代償が致死量に達する出血だからかな。
    これで勘弁して下さいみたいな。
    土下座くらいじゃダメそうだもんな。

    • +1
  12. 「大きなスレート板」がどのくらいの大きさか分からないけど
    鼻の部分の部品が欠如してるように見える
    おそらくここに鼻に模したナイフを装着すると思う
    死の枕じゃないかな デス・ピロウ
    首を上げ続けて耐え抜けば無罪放免とか そんな感じ
    とか適当に言ってみたが
    頸椎損傷や後頭部に穴の開いた遺骸が見つかってないなら違うな
    この話は無かったことにしてください(蒸発

    • 評価
  13. 「金獅子のシキ」がなぜメキシコに?

    • 評価
  14. 実は円盤式オルゴールでどこかの台座において回すと地鎮祭用の曲が流れたりしないのかな

    • 評価
  15. ジョジョ1期のEDの壁画に出て来た気がする

    • 評価
  16. このデザインは何処かの国がイチャモンつけてくるかも

    • -3
  17. いいよね
    この本能を刺激する直感的で少年が描いてそうなデザイン

    • +1
  18. またもやツェッペリンさんが発掘してしまったのか

    • 評価

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