メインコンテンツにスキップ

まだ形成段階にある巨大な超銀河団が発見される。若い宇宙で発見されたものとしては最大の構造(イタリア研究)

記事の本文にスキップ

28件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
image credit:ESO/L
Advertisement

 若い宇宙の闇の中には、未だ発見されぬ数々のものがある。が、今回のものは抜群であろう。

 ビッグバンから23億年しか経っていない110億光年先の宇宙に、まだ形成段階にある巨大な超銀河団が発見されたのだ。

 これほどまでに若い宇宙で発見されたものとしては最大の構造である。

 その質量は今日の宇宙で知られている最大の構造にも匹敵。データからは、太陽の100万×10億個、すなわち1000兆個分以上にも相当することが示唆されている。

 この巨大構造は、ギリシャ神話の神ウラヌスとガイアとの間に生まれた12人の巨人の1人にちなみ、「ハイペリオン」という愛称で呼ばれている。

まだ形成途中にある巨大なハイペリオン超銀河団

 「これほどまでに巨大な構造の赤方偏移が特定されたのは初めてのこと」と発見者であるイタリア、ボローニャ天体物理学・宇宙科学天文台のオルガ・クッチアティ氏は話す。

 可視宇宙における超銀河団の数は1000万個以上と試算されているが、これまで地球からハイペリオンまでの距離の半分ほどのところですらも1つとして発見されたことがなかった。

 ところが今年前半、40億光年先にこれまでで最も遠い宇宙にある超銀河団の存在が明らかになった。

 このハイペリオン超銀河団は、まだ形成される途中にある原始超銀河団で、ハッブル宇宙望遠鏡VIMOSウルトラディープフィールドサーベイやzCOSMOSサーベイのデータから位置と構造の3次元ボリュームが特定された。

 その結果、ハイペリオンはかなり複雑な構造をしていることが判明。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:ESO/L

 大きさは、地球に近い場所にある超銀河団(ちなみに地球が位置するおとめ座超銀河団には、47000以上の銀河があるとされる)と似ている。

 しかし、構造は少々異なり、少なくとも7ヶ所は密度の高い領域があり、それらは銀河のフィラメントでつながっている。

ハイペリオン超銀河団の質量分布

 「地球に近いところにある超銀河団は、もっと質量が密集するように分布しており、はっきりとした構造をしています。ですが、ハイペリオンの質量分布は、銀河が緩くまとまってつながりあういくつもの塊のような感じで、もっとバラついています」とアメリカ・カリフォルニア大学のブライアン・ルモー氏は説明する。

 研究チームの見解では、この違いは、地球に近いところにある超銀河団は、おたがいを引き付け合うだけの時間が経過していることが原因である。つまり、長い間に重力によって銀河同士がしっかりと結びつくようになったということだ。

 ということは、ハイペリオンも数十億年単位で見れば、同じような構造になる可能性が高いと考えられる。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:ESO/L

 「ハイペリオンを理解して、他の似たような最近の構造と比較すれば、過去に宇宙がどのように発達して、未来にどのように進化するのかヒントを得ることができるでしょう」とクッチアティ氏。

 まさに「宇宙の巨人が巨大構造の歴史」を明かす手助けをしてくれるのだ。研究は『Astronomy & AStrophysics』に掲載される。

The Hyperion Proto-Supercluster

References:Largest Galaxy Proto-Supercluster Found | ESO/ written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 28件

コメントを書く

  1. なんかすごい発見らしい、ということしかわからん!

    • +10
  2. これから数億年かかって観測してやっとちょっと動いたぐらいだろ
    そのころには人類はとっくに滅亡してますわ

    • -1
    1. ※5
      人類が到達できるか?ではないよ
      観測する事で新たな事実が発見されたり、現状の理論の証明になったりする
      それが重要

      • +6
  3. 人類には認知できない存在がまた違うシミュレーションゲーム始めた

    • 評価
  4. 地球から110憶光年離れた場所に有る銀河団という事は、少なくとも110憶年前には誕生していた事になるな。私達の銀河団の推定年齢は135憶歳とか、132憶歳とか言われている様なので、私達の銀河団よりは最近に作られた銀河団という事になると思う。
    私達の銀河団が110憶年よりも昔から存在しているのであれば、相手の銀河団からも私達の銀河団が見えているはずで、『ああ、あんな所に私達よりも古い銀河団が有る』なんて言っているかも?とか考え始めると、何だか不思議な気分になる。

    • -1
  5. よう!新人って言おうと思ったら、100億歳越えてた

    • +2
  6. 宇宙についてはまだよくわからないことが多すぎる。

    • 評価
  7. 40億年前の姿を見てるってことだよね
    ということは今頃実際は形成がしっかりできてる頃かな?

    • +2
  8. でもいまのとこ特に意外性はなかったってことなのかな
    これからつぶさに観測されて色々わかるかもしれないが
    そんなにでかくても40億光年も離れてたら高度な望遠鏡
    じゃなきゃ見つけられないってすごいね、スケールが…
    しかしこんなデカくなる必要あったのかねえ
    必要とかそんな問題ではないがwてか問題じゃないか別に

    • 評価
  9. >ビッグバンから23億年しか経っていない110億光年先の宇宙に
    いきなり知恵熱が出た

    • +2
  10. あらためて単位を交えて宇宙を話すと壮大過ぎてわけわからんな!

    • +2
  11. イタリアかぁ・・・あんま当てになんないなぁ(~_~;)

    • -2
  12. ふと、ガンダムUCの冷え切った宇宙なんて物を思い出した。
    ここまで古い場所でも銀河団が輝いてるなら、もっと時間が経っても宇宙は暗くならず、案外寂しくないのかもなぁ。なんて。

    • 評価
  13. 23億歳だとぅ?

    ふん。若僧が。( ´_ゝ`)y-~

    • 評価
  14. >ビッグバンから23億年しか経っていない110億光年先の宇宙に

    ちょっと地図書いてもらえますか?

    • 評価
  15. 本当に宇宙って実在してるのかね
    正直人間が到達できないであろう惑星は全部CGなんだ!とか言われても否定しようもないなあと最近思うんだよ
    もっと言えば実は俺たちは昨日生まれたばかりで記憶自体も植え付けられたものなんだぜと言われても否定する材料はない
    もしかしたら家の壁紙をびりっと破いてみたら他の世界の生物がこちらを覗(ry

    • 評価
  16. 40億光年先、ってことは、今見えてるのは40億年前の光景ってことなんだろうけど
    110億光年先ってのはどういう意味なんだろ?超銀河団自体の奥行きが70億光年とかそういう意味なんだろうか?

    • 評価
    1. ※27
      記事の書き方が分かりにくいのがいけないんだが、ハイペリオン超銀河団と40億光年先で見つかった超銀河団は別よ

      記事の流れは
      1.110億光年先でハイペリオンっていう超でっかい超銀河団を観測できたよ!
      2.超銀河団はたくさんあると言われているけど、いままで観測できたのは今年前半40億光年先で見つかった超銀河団だけだったよ!
      3.40億光年先の超銀河団は銀河同士が近いけど、ハイペリオンは広く薄く分布しているよ! まだ生まれてそれほど時間が経ってないんだね!
      って感じ

      • 評価
  17. ビッグバンから23億年しか経っていない110億光年先の宇宙に、まだ形成段階にある巨大な超銀河団が発見されたのだ。

     これほどまでに若い宇宙で発見されたものとしては最大の構造である。

    えっ若いんだww

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

自然・廃墟・宇宙

自然・廃墟・宇宙についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。