メインコンテンツにスキップ

家族から引き離され、檻に閉じ込められていた幼いゴリラ(カメルーン)

記事の本文にスキップ

19件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 今年1月、まだ幼いゴリラが木製の檻につながれているところを発見された。カメルーンの動物保護団体はすぐにこのゴリラを保護した。

 人間の手により親から引き離され、孤児となったと推測されている。ゴリラの売買は禁止されているが、いまだに違法取引はなくならない。

 ゴリラの家族の結束は固い。たった1頭でぽつんと檻の中にいたこの子はどんなに心細かっただろう。

 ボブカと名付けられたこの子は、施設のスタッフに育てられ、徐々に元気を取り戻していった。

檻の中で見つかったゴリラの子ども

 幼いゴリラが一頭だけで木製の檻の中に閉じ込められていたところを発見した人々は驚いた。ゴリラの母親は母性愛に溢れており、何があっても我が子を離そうとしない。

 もし群れに属していたらシルバーバック(ボス)が守ってくれるはずだ。

 だがこの幼いゴリラは寂しそうに1頭だけで檻の中にいたのだ。

発見された当時のボブカ

この画像を大きなサイズで見る
image credit:LWC

違法取引の犠牲に

 結束の固いゴリラの家族から子どもを引き離すのは簡単ではない。ボブカの家族も想像を絶するひどい目にあったであろうことは想像に難しくない。

 カメルーンではゴリラの売買は禁止されている。だが、子どものゴリラが親から引き離し、ペットとして売られることがあるという。

 ゴリラが大きくなって扱いが難しくなる頃には、動物園やサーカスに売られて生涯を終えるケースも珍しくないそうだ。

 カメルーンの野生動物センターLWCをサポートする支援団体Pro Wildlifは、檻につながれていたボブカを違法取引の犠牲者とみなしている。

ゴリラが生きるために必要なことを人間から学ぶ

 家族とは離れ離れになってしまったボブカだが、この子の親代わりになり、立派なゴリラに育てようと誓ったLWCのスタッフによって、彼は徐々に元気になっていった。

保護されて元気になったボブカ

Facebookで開く

 霊長類の福祉や集団管理などを担当するペギー・モッチさんによると、ボブカはリハビリの一環として献身的なスタッフに支えられながら多忙な毎日を送っている。

 家族を失った彼は、ゴリラにとって重要な社会スキルをスタッフから教わっているのだ。

Facebookで開く

 彼が学ぶべきことは餌の採りかたや遊びかた、好奇心を持つことや他者との交流、木登りや毛づくろいまでたくさんある。

仲良しのスタッフに甘えることも

 ボブカは器用になるためにサッカーボールで遊んだり、大好きな山登りを楽しんだりしている。将来森で暮らすにはこうした資質や傾向も重要だ。

 「彼は走ったり転げ回ったりするのも好きだし、餌探しや遊びはもちろん、いろんな物に登るのも好きですよ。人間にも登るのも得意です」

 ちなみに仲良しの遊び相手は熱心なお世話スタッフのアルヴィンさんだ。

Facebookで開く

 発見から半年過ぎて環境にも慣れ始めたボブカだが、アルヴィンさんが休憩で横になるとすぐに身を寄せてきてギュッと抱きついてくる。まだ離れ離れになった母親のぬくもりが恋しいのだ。

Facebookで開く

 LWCによると、ボブカが安心して守られていると感じるのはとても大切なことだという。遊びの合間の休憩も、ボブカの成長に欠かせない安らぎとふれあいの時間なのだ。

野生で生きる立派なゴリラに

 小さな彼をせっせと世話するスタッフの願いはただ一つ。幼いうちに孤児となった彼をなんとか野生で生き延びる立派なゴリラにすることだ。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:LWC

 幸いなことにボブカは遊び心があり、自信に満ちた強いゴリラになりそうだ。開放的な囲いの中でいろんな技に挑戦するボブカを見守るモッチさんも彼が野生に帰る日を待ち望んでいる。

 さらに最近ボブカにうれしい変化が起きている。優しいスタッフにめいっぱい愛されつつ、心安らぐ暮らしに馴染んできたせいか、ようやく笑顔を見せるようになったのだ。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:LWC

 人の手によって苦しめられた野生動物が、人の手によって救われる。

 あまりにもお決まりのパターンすぎて悲しくなってくるが、それでもボブカは保護され、野生に戻れるよう導いてもらっている分、幸運だったのかもしれない。

 ボブカの家族がまだ元気に生きているかどうかはわからないが、無事に生き延びてボブカと再会してくれることを祈りたい。

References: facebookなど /written by D/ edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 19件

コメントを書く

  1. ひょっとして捕獲されるとき自分の家族や群れが惨殺されるところを見てしまったのではないといいけど
    そんな記憶が生々しいままひとり檻に閉じこめられていたボブカさんの気持ちを思うといたたまれない
    どうかこれから数えきれないほどの幸せな記憶がボブカさんの脳に刻まれて
    笑顔の絶えない日々になりますように

    • +46
    1. ※1
      手話で話すゴリラ・ココ(病気のため人間に育てられた)
      の兄弟として迎えられたマイケル(孤児)は、
      手話を学んでから、過去に彼の母親が襲われた時の様子を
      語ったそうです。おそらく密猟者では、と思われます。

      • +19
  2. 類人猿の表情の豊かさはやっぱりすごい
    なんてかわいいんだろう

    • +15
  3. 心は優しくて力持ちを地でいくゴリラホント好き

    • +8
  4. こんな酷い目にあって、多分親が襲われたところも見てしまってるんだろうけどゴリラはトラウマになったりしないのかな
    とても繊細な生き物だし無いことも無いと思うんだけど今のところ自分は聞いたことが無い

    • +3
  5. 何てきれいなお目々なんでしょう(●´ϖ`●)

    • +11
  6. なんていうか…密猟者って本当に憎たらしいな。生態系のバランスも、動物たちの幸せも、これっぽっちも考えずにカネのために好き放題ぶっ壊すなんて

    人類は自然のために犠牲になれ、とまでは言わないけど、人間の生存に関係ない「ぜいたく」のために種ごと危機に曝される生き物たちがいると思うと…

    • +17
    1. ※10
      涼しい部屋でのんびりネットしてる身としては、おそらくずっと苦しい生活を送ってる密猟者を一概には責められないなー
      憎むとしたら、それらを実際に買い求めてる富裕層かね

      • 評価
      1. ※12
        その地域の人が貧しいからってみんな密漁してるわけじゃないでしょ
        ちゃんと地に足つけてくらしてる人だっているのに。

        • +3
      2. ※12
        そうだよな。需要があるから、それを生業にする人間が居る
        ペットショップも、やってること自体は同じ・・・。

        • +1
    2. ※10 ※12
      12さんに同意。密猟者は何とか食べるためにだが、
      飼いたがる人は娯楽のために買う。
      世界的な芸能人にもよく見られ、悪い見本。

      • +4
  7. 子供はいつか大人になるのに、大きくなったら面倒を見切れなくなり飼えなくなる動物を何故ペットにするんだろう。密猟者から買うような人がきちんとした世話が出来るわけも無いし病気になっても専門の獣医さんに見てもらえるわけでもないだろうし。
    理解出来なくて怖いね

    • +13
  8. 人間の小さい子と変わらんやん・・・
    あんな檻によく閉じ込められたな・・・

    • +17
  9. アルヴィンさんに抱きついてる時の穏やかな顔ときたら
    やめてもうこんなん泣くわ…

    • +8
  10. うちの娘と同じくらいの体格だからダブって見えて切なくなった
    たくさんいい子いい子してあげて欲しい

    • +2
  11. ゴリラの密売なんて、人身売買と変わらない。
    彼らは我々人間と同じだよ。

    • 評価
  12. 搾取するのも人間で、保護するのも人間。極端な話し、人間て地球(自然)に必要の無い生物に成り下がっちゃったんだろうな・・・

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動物・鳥類

動物・鳥類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。