この画像を大きなサイズで見る6月中旬、アラスカ州アンカレジ郊外にあるイーグルリバー沿いのクロウパス・トレイルをハイキング中、1人の女性が滑落した。
岩に衝突し、そのまま雪の上を滑り落ちた彼女はしばらくショック状態で動けなかったが、そこに突然1匹の白い犬が現れる。
どこからともなく現れたその犬は、のちに7歳のアラスカン・ハスキーのナヌークであることが判明する。
ナヌークは彼女を元のルートまで案内してくれただけでなく、彼女に寄り添い、次の日も行動を共にすることに。
だがこの日、更なる悲劇が女性を襲う。足を滑らせ川に流されそうになるのだ。ナヌークは深く冷たいその川に我が身を投げうってこの女性をもう一度助けた。
川のほとりでずぶ濡れになっていた女性と犬
アラスカ州警察のエリック・オルセンによると、警察のヘリが始動したのは、イーグルリバー沿いのクロウパス・トレイル付近で救命無線機が作動した3月11日水曜の午後6時15分過ぎだ。
オルセンとパイロットのタブ・バーネットが現場に到着すると、怪我を負ってずぶ濡れのアメリア・ミリング(21)が川のほとりにいた。そのそばには白い犬が寄り添っていたという。
両者はヘリでアンカレッジに運ばれ、アメリアは打撲と傷の手当てを受けて解放された。
岩に衝突し転倒。突如白い犬が現れる
アメリアはテネシー州の大学生で、ニューヨークのロチェスター工科大学で視覚メディアの勉強をしている。3日間のハイキングの予定で月曜の午後に出発し、すべて順調だったが、トレイルに入ると、予想以上の量の雪に出くわしたという。
「わたしは南部人なので、雪のことはあまり頭になかったの」アメリアは聴覚障害があるため、通訳を介して木曜にこう語った。
月曜の夜はキャンプをして、火曜日の朝、イーグルリバーまで下ろうと出発した。だが、ストックをなくしてしまい、制御するものがないまま長い雪渓のスロープを滑り降りようとして岩に激突、宙に吹き飛ばされたという。
なんとか着地したものの、そのままさらに60~90メートル雪の上を滑り、負傷してショック状態になりしばらく横たわっていた。
この画像を大きなサイズで見る2018年6月、アメリア・ミリングは、クロウパス・トレイルをハイク中に雪渓を滑落した。
image credit: Amelia Milling
そのとき、どこからともなく1匹の白い犬が現われたのだ。
犬のナヌークは自発的にハイカーたちを守っている犬だった
「最初に思ったのは、”飼い主はどこ?”だったわ。首輪を見ると、クロウパス・ガイドと書いてあって、この子がわたしを助けるために駆けつけてくれたのがわかったの」
アメリアはナヌークの後について、なんとかトレイルに戻った。彼がちゃんとルートを見つけるのを手助けしてくれたのだ。
火曜の夜は一緒にキャンプをして、ビーフジャーキーを分け合った。ナヌークはテントの外で眠り、朝になってもまだそこにいた。
またしてもアクシデント!足を滑らせ川に転倒
そして水曜の早朝、アメリアとナヌークは、イーグルリバーの浅瀬を進んで川を渡ろうとしたが、冷たく速い流れに足をとられ、渡りやすい場所を探すのに苦労した。
だが、これは間違いだった。選んだ場所は水深がかなり深く、アメリアは転んで流され、バックルを外したザックにつかまって浮き代わりにした。
この時期のイーグルリバーは、トレイルを歩くハイカーの腿から腰あたりまでの水嵩(みずかさ)がある。更に水はかなり冷たい。
ナヌークが冷たい川に飛び込みアメリアを引き上げる
アメリアが岸に戻ろうともがいていたその時、ナヌークは自ら水に飛び込み、彼女のザックをくわえて、冷たい水から引き上げてくれた。
ずぶ濡れで凍えていたアメリアは寝袋に入ってなんとか体を温めようとした。数時間後、自分が今、とんでもない苦境に陥っていることを悟った。
その間ずっとナヌークは慰めるようにアメリアを顔を舐めていたという。
そしてアメリアは救命無線機を作動させることに成功。救助の到着を待った。
この画像を大きなサイズで見るナヌークに助けられ、支えられたおかげで生き延びたアメリア
image credit:AMELIA MILLING
無事救助。犬の正体は近くに住む飼い犬であることが判明
救助隊は水曜日の午後7時前に、川のほとりにいるアメリアとナヌークを発見した。オルセン警官は、最初、飼い主とイヌだと思ったという。
だが、イヌがつけていたタグを見ると、飼い主は、トレイル南端近く、ギルドウッドとイーグルリバー自然センターの間、38キロのところにある、クロウ・クリーク・ロードに住むスコット・スウィフトだとわかった。
「搬送している途中で、ぼくたちはやっとこのイヌの飼い主はアメリアではないことに気づいたんだ」とオルセン警官
ナヌークは、”クロウ・クリーク・ガイド犬”と記されたタグをつけていて、そこには飼い主のスウィフトの連絡先も書いてあった。
この画像を大きなサイズで見るアラスカンハスキーのナヌークは、冒険好きなイヌだ。クロウ・クリーク・ロードのはずれでスコット・スウィフトと一緒に住んでいる。
image credit:Scott Swift
特別な訓練を受けていない。自分の意志でハイカーに寄り添う犬
ナヌークはよくチュガッチまで自らトレッキングに乗り出すのだとスウィフトは話した。ここで、ナヌークはハイカーにつきそって自然センターまで行くという。
「ナヌークはもう何年もこういうことをしてるよ」スウィフトは言う。
スウィストによると、ナヌークは夏でも冬でもトレイルを歩きまわって、山の冒険を求めて荒野を行き交うハイカーたちと友だちになるのだという。
数年間にも、ナヌークは川から若い女性を助けたことがあるらしい。
「ナヌークが川から溺れそうになっている人を助けたのは、今回で2度目だよ」スウィフトは言う。
「6年前にイーグルリバー付近で飼うことにしたナヌークは、捜索や救助の訓練はなにも受けていない。彼はこれを自分の意思でやっているんだ」
この日は事故多発。ナヌークのおかげで助かった
水曜の救助出動は、この2日間のうち3度目で、唯一のいい結果だったという。火曜の夜は、マタヌスカ川で溺れた母子の捜索、水曜には、行方不明のハイカーを探しにサウス・フォーク・イーグルリバー谷に向かったが、このハイカーはクマに襲われたらしく遺体で見つかった。
「無事で元気な状態で救出できてよかった」オルセン警官は言う。
木曜日、アメリアは休養をとって回復しつつあった。怪我はしたが、その他は大丈夫なので、トレイルに戻って、最後まで踏破したいと思っている。
「たぶん、友だちと一緒にね。ナヌークにまた同行をお願いするかもしれない」
この画像を大きなサイズで見るアメリアと彼女を助けた7歳のアラスカン・ハスキー犬ナヌーク
image credit:AMELIA MILLING
ナヌークの無償の愛が奇跡を生む
アメリアは、アパラチア山脈トレイルを32キロ踏破するクロウパストレッキングのために準備はしてきたという。だが、アラスカでの数日のハイキングとはいえ、未開地の単独トレッキングはそれだけでもけっこうな挑戦だった。
アメリアは、今回トレイルで無事に生きていられたのはナヌークのおかげだと心から感謝している。ナヌークは守護天使に違いないと。
1度目の転落の後、そのまま彼女のそばを離れなかったナヌークは、なにか予感的なものを感じていたのかもしれない。それが的中し、川に流された彼女をもう一度助けることとなるのだ。
ナヌークはこれからも常にナヌークとの特別な絆を感じるだろうと思っている。
References:cbsnews / adn/ written by konohazuku / edited by parumo














>1度目の転落の後、そのまま彼女のそばを離れなかったナヌークは、なにか予感的なものを感じていたのかもしれない。
▼・ᴥ・▼「あ~駄目だわコイツ。きっとまた落ちるワン」
※1
「トーシロが無茶すんじゃねーよ、危なっかしくて目が離せねえわ」
ってベテランが思ってるように見えた。
いい子(犬)やなぁ。
アクシデント多すぎでハラハラしたよ。ナヌークさんがいてくれて良かったね。ナヌークさんも気をつけてね。
サンキューナヌーク
なんちゅう賢くて優しい犬なんだ・・・
助けられた女性はこれから簡単な山を登ったほうがいいんじゃないかなあ
※5
それ、死んだハイカーにも言ってきてよ
あなたはこんな山に登るべきじゃありませんでした
家から一歩も出なければ死なずにすんだのにって
たまにこういう自主パトロール犬の話を聞くけど、彼らにしてみれば縄張りを管理しているつもりなんだろうか。
ごめん
ナヌークが無事でよかった
旅人を護る守護聖人・・・聖犬だな
※8
ホント…美しい魂すぎてまぶしいです✨(ᵔᴥᵔ)✨
助けてくれて道案内までしてくれるなんてさぞや訓練された犬なんだろうと思ったら
自発的だなんてなんと賢く優しいワンコなんだ!
ワンコヒーローだな
装備見た感じ山歩きに慣れてる人ぽいけど、やっぱり一人だと事故ったときに怖いねぇ。
ナヌークさんマジ守護天使。
ナヌーク「おまえもう来んなよ」
ナヌーク「いつも俺が間に合うとは限らないんだぜ お嬢さん。自然をなめちゃいけない。」
ナヌーク「やれやれだぜ」
自発的道案内くらいは犬も猫も良くある話だけど救助まで自発的となると何か彼には人間二対する深い敬愛があるのかなぁ。
ガイドのナヌークが川の進路を取らなければ
アメリアは川に流されることはなかった
ナヌークは家に戻って家人に知らせるだけでよかったのに
なぜそうしなかったのか?
犬が大人びて見える
ナヌークがベテラン山男に見えるよ…
でさ。
斜面で滑落した後もトレイル続行するのって
アメリアさんの行動力が凄いの?
それともある程度の経験者って皆こんな感じなのかな?
3日で2回も死にかける事故に遭って2回とも犬に助けられるとか
なんというか、呆れ返るほど知識がないまま一人で山に入っているなあ
この幸運を尊び、山には入らない事かガイドか先輩の協力者をつけるといい
こういう知識がないまま馴れた風の人間が遭難するのだから
たくさん人を助けてくれてありがとう、ナヌーク。
あなたも怪我しないようにしてね。
あんたどこほっつき歩いてんだ、こっちさ来い
あら~何やってんだずぶ濡れになって、こっちさ来い
優しいワンちゃん。もはや散歩という範囲じゃないから、ほぼ野良な気がしなくもないけど、
飼い主からしたら心配と誇りに思うのとで複雑だろうな。
アメリアさんは家で山のDVD見といて頂きたい
この人またうっかり落っこちそうな気がしてならんw
ナヌークからしたらトレイルをしている人間が危なっかしくて見てられないんじゃないかね。フラフラしてるし、不用心だし、自然をわかってないし、とかで。
お嬢さんもわんこもご無事で何より
お嬢さんは次回から友人と連れ立って登山した方が安心かも
それにしても賢くて親切なわんこだなあ
五体満足で体を鍛え上げ万全の装備を持っていても普通に死ぬことがあるのが自然なのに
この女は何を血迷ったことをしているんだ命が惜しくないのか
※29
この人も五体満足で体を鍛え上げ万全の装備を持っていてこうなったのかもよ?
※45
聴覚障害者だから五体満足とは言えないし、雪のことを考えてなかったって発言してるから万全の装備なんてしてないわ
あと、滑落した時点で救助を求めたり下山する判断をしてないってことは、山に対する知識も絶望的に足りないと言わざるをえない
また性懲りもなく1人で行動しそうだな
管理人ハスキー好きすぎるよね
サラッと他の遭難者が命落としているのが怖い。熊に襲われたとか、結構大事件な筈ですが。この方の運が奇跡的に良かっただけで、一人でハイキングするような所じゃないんでは。
うーん 素晴らしい犬で尊敬するが彼を無意味にリスクさらすような登山は誰一人してほしくない
アラスカンハスキーは犬ゾリのために作られた犬だね。札幌でよく触れ合ったけどもぅめちゃくちゃ甘えん坊で人懐っこい犬種です。攻撃的な個体は見た事無いですな。広い土地を人に寄り添いながら自由に歩き回ってるのを想うと胸がキュンキュンするわ…
何回落ちんねん
いい話だと思うよ、でもアメリアさんは山歩きしないほうがいい……
日本人以外のアジア人が来たらすぐ逃げるんだよ。
あいつらはお前を非常食にしてしまうから。
きっとなにかが届く、美味そうなものが送られてくる…ほらきたぁぁぁ!!
ナヌークさんには是非、実子でも養子でも迎えて次世代を育成していただきたい。
行政が補助金出していいレベルの犬のような気がする。
ナヌークはホッキョクグマの意味なんだけど、多分このナヌークさんは山のヌシかその御使いなんだと思う
ナヌークを危険な目に遭わせないためにも、山を歩く人達にはもっと気を付けて欲しいな。
イーグルリバーは去年は高校生がクマに襲われて亡くなったよ。ちゃんと整備されたトレッキングなのに怖いわって言ってたけどこの人はクマに遭わなくて良かったねぇ。
たまたま助かったから良かったけど、「次もまた挑戦するわ!」は止めるべきじゃなかろうか。命を落とすのは勝手だけど、捜索する人とか他人に迷惑をかけることに繋がるならそれはいい行為では無いと思う。ましてやハンデがあるなら尚更危険なんじゃ…せめて単独じゃなくて誰か他の人と一緒に行きなよ…
頼むから、家で大人しくしていてくれ。
ってさ!(笑)
「守護天使ナヌーク」なんだか語感が良い
この犬が居なかったら3/3アウトってかなりじゃね?
勘違いしてるコメ多いけど
登山とトレイルは別物ですよ
惚れた!ハスキーってちょっとお馬鹿なイメージあるんだけれども…。
地元の当局は
ナヌークさんに犬を託して
後輩わんこを育成してもらうべき
ハイカーは遺体で発見されたとあるが、溺れた母子に対して言及はない・・・しかし、「(アメリアの救助が)2日間のうち3度目で、唯一のいい結果だった」とあるということは畢竟・・・
すごくいい話だけどビーフジャーキーの塩分が気になってしまった(´;ω;`)
日本の九重連山にも、多数のハイキング客を救ったガイド犬・平治(メス)がいたらしい。
あっちこっちの山にいるところを見ると、わんこは自分の縄張りに二本足の不器用な生物が現れたら、助けてやる事が結構あるのかも…。
よほど知能の高い犬なんだね…そして人に有効的。
優秀な遺伝子を持っていそう。