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スタンフォード監獄実験は仕組まれていた!?被験者に演技をするよう指導した記録が発見される

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 これまでで最も有名かつ影響を与えた心理学の研究の1つが嘘と作為によるものだと暴露された。

 1971年に実施されたスタンフォード監獄実験は、人間に権力を乱用する性質が備わっていることを示したものだとされている。

 しかし新しい報告によると、その実験は仕組まれたものだったという。

 スタンフォード大学の記録庫から、フィリップ・ジンバルドー教授が囚人をひどく扱うよう看守を促していた記録が発見され、さらに囚人の1人であったボランティアが狂気の発作が実は演技だったことを認めたのである。

スタンフォード監獄実験とは?

 1971年8月14日から1971年8月20日まで行われたスタンフォード監獄実験はいくつもの心理学の教科書に掲載されてきたほか、数多くのドキュメンタリーや映画の題材にもなった、非常に有名な心理学実験だ。

 フィリップ・ジンバルドー教授がスタンフォード大学の学生から参加者を募り、被験者に囚人と看守の役を割り当て、研究所地下に作られた作り物の監獄で生活してもらった。

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 目的は、明らかに敵意のある権力がない状況における、グループ内およびグループ間のやりとりを観察することだった。

 囚人役をリアルにするために、下着の着用を許さず、女性用の服の着用を命じ、番号で呼ぶなど、かなり屈辱的な扱いをしていた。

 実験中、ある囚人は仮釈放の申請が拒絶されたことから心因性の発疹が生じ、またある囚人は監獄の中で「体の中が燃えている!」と叫ぶなど、おかしくなってしまったという。

 そして看守が囚人に対してあまりにも残虐であったため、本来2週間を予定していた実験はわずか6日で中止されたとされている。

 この実験は以降長きに渡り、状況が残酷さを駆り立てる証拠として扱われてきた。

Stanford Prison Experiment

実験の被験者たちは演技指導されていた?

 カリフォルニア大学バークレー校のベン・ブルム博士が発表した報告書には、「スタンフォード監獄実験は、我々がおかれた社会的役割や状況に人間の行動が大きな影響を受けることを示す教訓としてよく用いられる」と述べられている。

 「しかし、より深く、より気がかりな含意は、我々全員の内部に潜在的なサディズムの水源があり、状況の罠にはまってしまうのを待っているということだ」

 そのブルム博士は、これまで未発表だったジンバルドー教授の音声記録テープを調査するとともに、実験の参加者数人へのインタビューを試みた。

 その結果、22歳の囚人が監獄内の扱いに耐えかねて発狂したという実験で最も有名な場面は、フェイクであることが判明したのである。

 当時学生だったダグラス・コルピ氏(57歳)は、試験があったため、実験から抜け出そうと狂った振りをしたことを認めた。

臨床医なら自分が演技をしていたことを見抜いたはず。テープを聞けば、分かりにくいほどではないですよ。私は演技なんて得意ではありませんから。つまり自分はかなりいい働きをしますが、精神障害というよりはヒステリックにやるわけです。(コルピ氏)

 加えてコルピ氏は、実験をかなり楽しんでいたことや、看守が危害を加えることは禁じられていたので危機感を感じたことはないとも話した。

波紋なんてありませんでした。怪我させられるなんて絶対ないと分かっていましたから。看守が殴るなんてありえなかったんです。自分たちと同じ大学生で、とても安全な環境でした

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看守にも囚人を怒らせるよう指示があった?

 さらにブルム博士は、ジンバルドー教授が看守に囚人を怒らせるよう指示していたことも明らかにした。

 つまり看守が見せた残虐性は、権力を持ったことから自然発生したのではないことを示唆している。

 記録によると、ジンバルドー教授は実験前の打ち合わせで「肉体的に傷つけたり、苦痛を与えてはいけない」と話していた。

 ほかには「退屈させてもいい。不満を感じさせてもいい。ある程度は恐怖を感じさせてもいい……この状況において我々は完全な権力を有しています。彼らにはありません」といった発言もあったという。

 ある元看守はブルム博士に対して、サディストな振りをしたと語っている。その残酷な振る舞いは、事後に権力ダイナミクスの有機的産物として報告されたものだ。

一種の改善の練習だと捉えていました。自分の振る舞いは、研究者が私に期待しているものだと考えていました(元看守)

 その人物は、ジンバルドー教授からその振る舞いを感謝されたが、囚人たちへの行いを後悔もしたと付け加えている。

彼はわざわざいい仕事をしていると告げにきました。実際、人間の性質の理解に多少なりとも貢献したので、何かいいことを行なったような気がしていました(元看守)

その後同様の実験が行われるも同じ結果が得られず

 その後、いく度かスタンフォード監獄実験の再現が試みられたが、ドラマチックな結果を再び作り出すには至らず、一部では実験への疑念が持たれることになった。

 しかも監獄実験は具体的なデータはほとんど提示しておらず、概ね参加者の証言に頼っている。

 ジンバルドー教授自身も、実験において中立な観察者ではなく、積極的な参加者だったことを認めている。

 つまり結果に影響力を行使したということだ。さらに教授は看守に警棒を渡してもいた。これは行動を矯正するためには物理的な力を行使することが認められると看守に予断を抱かせた可能性がある。

Stanford Prison Experiment: Post-Experimental Interview

ツイッターでは科学者らの失望したつぶやきが

 ブルム博士による調査結果の発表後、ツイッターではスタンフォード監獄実験の正当性が失われたという科学者からの声が寄せられた。

 カリフォルニア大学デービス校の心理学者シミーネ・ヴァジーレ教授は、実験者を英雄扱いしていたことに恥ずかしさを感じると表明している。

この仕事を讃えるのは止めねばなりません。反科学的で、教科書から削除するべきです。また多くの点で無責任です。自分の業界がこの仕事とこの男を英雄扱いしていたことを恥ずかしく思います(ヴァジーレ教授)

 ニューヨーク大学のジェイ・ファン・バヴェル氏はこの実験がかなり影響力のあるものであることを指摘する。

スタンフォード監獄実験は、教科書にも載っており、抑圧的な体制に自然に馴染む人間の性質を表したものだとされています。これは刑務所の体制や犯罪学の分野を超えて、教訓とされてきました。が、間違っていたのです(ジェイ・ファン・バヴェル氏)

References:medium / vox / dailymail

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この記事へのコメント 101件

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  1. ネタ晴らしされるまでが心理実験です。
    なぜ演技させるまでに至った心理的検証もしないとね
    まぁ、今の世の中じゃ再実験しよにも非人道的で出来ないけど

    • +6
    1. ※2
      何度か再実験したけどスタンフォード監獄実験と同じ結果は得られなかったと本文に書いてますね。

      • +3
  2. マジかよ。でも、ミルグラム実験は大丈夫だよな?

    • +4
    1. ※3
      スタンフォード監獄実験はミルグラム実験の亜種だけど
      ミルグラム実験自体は再現性は何度も確認されてる

      ……なんだけど、ミルグラム実験自体が条件次第によっては結果は色々になりがちで、ミルグラム効果はあるんだけど、思われてるとか伝えられてる程、単純な構造では無いって話。
      役割を与えられただけで残虐性が増すとか、そんな単純な構造じゃない
      スタンフォード監獄実験みたいに「ドラマチック」な事はほぼ無いと思って良い

      • +20
  3. 一番ショックを受けてるのは、この実験を題材にしたドラマ、小説、映画、漫画を作った作者や脚本家達だろうな

    • +83
  4. 実験としては面白く興味深かったけど、個人的にはずっとフェイク混じってると思っていたから驚きはないな
    この実験を題材にした映画も結構好き

    • 評価
  5. >ある囚人は監獄の中で「体の中が燃えている!」と叫ぶなど
    演技だとして、映画、八甲田山の発狂シーンと
    どちらが迫真の演技か見比べてみたい

    • 評価
  6. 姉が心理学者です、この手の実験に数多く関わってきたそうですが、想定どおりの結果が得られることは少ないそうです。
    オーストラリアの大学の実験では、黒人生徒を優遇し、白人生徒を虐げると、白人が現状打破を企図し、黒人が現状維持に努める(実際の社会情勢とは逆になる)はずだったそうですが、結果は・・・。
    黒人と白人の生徒たちが一致団結して教授(白人女性)に食って掛かってきてしまい、もう大変、だったそうです。
    その「もう大変」を言う時の姉貴のうれしそうな顔ったらなかったです。
    人間の心の動きは、同じ人間の予想など軽がると凌駕していってしまうものなのかもしれませんね。

    • +113
  7. ずっとそうなんじゃないかと思ってた
    人間って観察・監視されてると分かっててそう簡単に本性現わしたりしないもん

    • +49
  8. 映画みたいな話だと思ってたら、ホントに映画(作り事)だったとは
    じゃあ一体何のための実験だったの?
    センセーショナルな内容で世間の注目集めて、資金調達でもしたかったのか

    • +28
    1. ※10
      自己掲示欲のある学者は、真理の追究なんかよりも目立ちたい一心で虚偽データ使って「すごいのできました!(褒めて!)」とやりかねない

      • +13
  9. どこの国でもエセ科学ってのはあるもんだな

    • +11
  10. やらせだったのね
    なぜ人はだましだまされたがるのか
    今度はそれを実験してほしい

    • +1
    1. ※12
      ※15
      違うね、権力や権威を身に付けて、その人間の本性や潜在願望が表に現れただけだよ。

      • -15
  11. 試験結果を早めただけだろ
    立場がかわると人がかわる
    会社では権力持った奴が暴れまわってるよ

    • 評価
    1. ※13
      エール大学のダン・カーハンという教授が研究で証明したんだが
      科学的な証拠や論拠によって説得しても
      人間は自分の信じたくないものは信じないという特徴を持つ
      そうあってほしいからそれを論理的に否定されてもそれを受け入れられないわけ

      • 評価
  12. 指導があったってのを裏付ける追加の情報がほしい
    これ普通に大きなニュースだと思うぞ

    • +20
  13. そんな状態になるんだったら本当の監獄はどうなるのとは思ってた

    • +10
  14. これを元にした映画見て飯も食えなくなるほど気持ち悪くなったんだけど、デタラメで良かった

    • +5
  15. この実験結果にここまで人類が惹きつけららたという事実自体が、何かしらの答えかも

    人間はいくらでも残虐になれる生き物なんじゃないか?って心のどこかで思ってる人が多いから、それが証明された実験にこんなにも興味と関心を持たれたのかな

    • +41
    1. ※20
      演技だったはずなのに、ああなったってのが摩訶不思議だからでしょ

      • +1
  16. ツイッターで盛り上がってたな
    なんだかんだで「エビデンス」も信頼置けないこんな世の中じゃぽいずん

    • +9
    1. ※21
      いや、むしろエビデンスを重視することの重要性が示唆されているよ。類似実験で再現性がないということは「エビデンスが不足していた」のに、話題になったというだけでスタンフォード実験を実際以上に高く評価してしまっていたってのが問題の本質なんだから。エビデンスベースで考えるなら、心理学会は再現性のなかった類似実験の結果をきちんと受け止めて、スタンフォード実験を疑わなければならなかったんだよ。

      • +13
      1. ※34
        エビデンスや再現性の重要性はその通りだし、類似実験やでその結果から仮説に疑義を持つことも重要。
        ただ、類似実験はあくまで「類似」であって、心理学の実験は完璧な再現ができないところに難しさがある
        実験者自身のバイアスや被験者の抽出方法など環境で結果が大きく左右されるからね

        • +1
  17. 「実験や論証の結果、自説が正しいという結論が出た」っていう本来正しい形なんだけど
    「自説が正しいという結論が出るように(作為的な)実験や論証する」って
    研究論文や議論や統計学なんかではわりとありがち

    動機は実験者の名誉欲だったりすることも多いね

    • +34
    1. ※22.匿名処理班
      >人は自分より権威ある者の言葉を疑わず鵜呑みしてしまうっていう実験結果が残ったな

      そういう人が多い傾向はあるだろうけど、「人は」と一般化するのは違うだろう。
      俺はアメリカ人が月面を歩いたとは思っていない。

      • -2
      1. ※81
        人間は権威のある人間の言葉を信じる生き物だよ、もちろん全員ではないけど。
        権威があるというのは社会的な立場があるということで、その人間が優秀という証。
        優秀な人間の言葉は信じられるというのは判断としては間違っていないよ。

        まああなたが権威のある立場になって試してみればはっきりするよ。
        それっぽい嘘をついても結構簡単に周りは信じ込むから。

        • 評価
    2. ※22
      そもそも自説ありきで実験を行うことが間違いである
      実験とはそれを行うことによって純粋にどんな結果が得られるかを確認し、記録する行為でしかない

      決して「自説を証明するために」実験をするものであってはならない

      バイアスという目に見えず数値化することもできない不安定なものが介在してしまうことが避けられないからだ。特に心理実験などという元が曖昧な分野では。

      • +4
  18. 人は自分より権威ある者の言葉を疑わず鵜呑みしてしまうっていう実験結果が残ったな

    • +16
    1. ※23
      権威があるだけで信じられてる言葉も、きちんと検証する人がいれば覆せるってこともだな。少なくともアメリカの心理学者たちの間では。

      • +8
  19. 実験では再現できなくても、日常で人を閉鎖空間に閉じ込めるとすぐに陰惨なヒエラルキーを構築するよね
    実験を肯定する根拠は「そうだよねえ、そうなるよねえ」と思い当たる節がありすぎること、でしょう

    • +19
  20. これ、普通の話題としても影響あるけど、創作物の世界でもそうとう影響あるよね。
    この実験を参考例として持ち出して話を作ってた作品すべてに陳腐さをもたらすもの。

    • 評価
  21. ミルグラム実験は再現性あるから「役割を与えられて指示されたらどんな残虐なことでもやるようになる」ってのはその通りだけど、「指示されなくても自発的にどんどん残虐になっていく」っていうスタンフォード実験の結果はどうも嘘っぽいって事か。
    スタンフォード実験でも指示を与えられたら結局それに従ってるので、ミルグラム実験の再現は起きてるし。

    • +12
  22. 初めから実験とわかっていて、仕掛け人も知っている人じゃね。
    疑似的な監獄よりも、無作為に田舎の共同体を孤立させて秘密裏に干渉した方がいい結果が得られそう

    • +7
  23. 流石にフェイクだとは思わなかったが日本人で実験したらこんな結果にはならないだろうと思ってた

    • -8
  24. 疑ってた人は前からたくさんいたけど、やっぱりそうだったんだな

    • +8
  25. 状況の力の恐ろしさを思い知らされた信じがたい実験だと思ってたのにフェイクだったなんて
    どこまでが嘘でどこまでが本当なのか
    嘘だとして、状況の力はどのようにして発揮されてしまうのか

    それにしても精神的な苦痛を受けたとか言って訴訟した被験者いたような気がしてたけど気のせいだったのか

    • 評価
  26. メメントは面白かった
    看守が囚人に罰を与える際に勃起しているという演出は衝撃的だったわ

    • -4
  27. わざわざ学生を使って擬似実験しなくても、世界各地に牢獄なんてあると思うんだけど
    本物の囚人と看守の行動観察じゃだめなのか?
    日本でも柵のない監獄から脱走事件があったり、受刑者が暴行されたりぼちぼち事件が表面化しているけどそういう実際の記録は役に立たんのか?

    • +15
  28. 社会的な影響力を考えたら、かなり質の悪いものじゃないのか。

    • +7
  29. 立場が変わって権力を持っただけで、今まで接してた人間を急に人間扱いしなくなるだなんておかしな話だって思ってたよ。
    自分なら絶対ならない自信あるけどなぁ、どこかの異国ではそういう結果になるのか、くらいの感想しか抱いてなかったけど…

    この結果を作り上げることによって何のメリットがあったんだろう?「偉大で話題性のある研究成果」を上げたことに対する賞賛が目的?ともあんまり思えない…
    この結果を得てどこの機関が得したんだろうとか考えてしまう。

    • -2
  30. 狂人の真似とて大路を走らば即ち狂人なり
    当人は演技のつもりでも周囲の被験者の目に写る世界はどうだい?

    • +4
  31. これは驚いたテレビでも放送されたり学者の先生もこの実験の話をしてたのに
    映画どうすんだろw

    • +7
  32. このニュースは信じていいのだろうか?いろいろ信じられないな。。。

    • +6
  33. アブグレイブ刑務所の捕虜拷問は実際あった事件だから、スタンフォード監獄実験が恣意的に操作されたからといって全てがデタラメだとは思わない。

    • +16
  34. でもまあ、良かった。
    人間はそれほど単純じゃないんだ。

    • +14
  35. 一番権威を乱用してたのはウソの実験を行っていたスタンフォード大学でしたって落ちね。
    確かに、人に強い権力を持たせたらどうなるのか良く解ったよ。実験は大成功だね。

    • +6
  36. 本気でやろうとしたら一般人のガラさらって
    人数集めたうえで一方的に指示だけ出すようにせんといかんな。

    ・・・ん?これやと、SAWやん。

    • +2
  37. これ、ホラだったのかよ…
    まさに似非科学!

    • +2
  38. 監獄実験とアイヒマン実験はエグさ故に方々での実験記録が無いにも関わらず
    メディア露出の多さから盲目的に信じられているフシが確かにある
    やっぱり実験ってのは各々がやってみて同様の結果が求められてから記録すべきだね

    • +11
  39. ちょっと前に狼に育てられた少女の話も実は単なる自閉症の少女でデマだったというのもあったな、昔のこの手のスクープ的な実験や発見は一度きちんと検証しないとダメかも、スタンフォード監獄実験とかゲームが凶悪犯罪を誘発する根拠みたいに使われてたし。

    • +8
  40. ヤラセとは言い切れない。
    実際に、代々木ゼミでは、講師に白のコートを着用させて、権威づけさせる。
    この白いコートを着ると、「自分は特別な存在で、偉くなった」気がする。
    新聞社の学生アルバイトで、国立大と私立大で、上下関係をつけて扱ったとき、
    国立大のアルバイトに相手を見下したり、暴言を吐く奴が続出した。

    • -2
  41. ミルグラムの偉い人の指示に当たる部分がないのがスタンフォードなのか
    環境によって人間性が変わるのはありそうな気もするけど
    特に回りの空気を読む日本人は

    • +4
  42. アブグレイブ刑務所は実験ではなく事実だし
    個人の性格ではなく環境が虐待を引き起こす事はあると思うけど

    • +10
  43. この手の実験の源流は、ナチス政権化におけるユダヤ人迫害なんだよ。
    ドイツに住んでいるユダヤ人全体を迫害するためには、どうしても一般の国民の協力が欠かせない(規模的に、という意味でね)。
    すると、ナチスに協力したドイツ国民はみんな、民族浄化に手を貸すような残虐な人々なのか?という疑問が生じる(これは歴史上様々な独裁国家などで同じことが起きてる)。

    このような疑問を解消しようと行われたのが、シェリフのサマーキャンプ実験だったり、ミルグラムのアイヒマン実験だったり、これだったり。ごく一般的な人間を一定数集め、枠組み(看守と囚人みたいな)や同調圧力を与えたら、果たして残虐な行為にも手を染めるのか、という話。
    だから、この実験も背景となる理屈としてはさほど突飛なものではない。

    • +9
  44. よし、これでアブグレイブ刑務所もやらせってことになるな。

    • -11
  45. 実験はいつか終わるけど
    現実社会は終りゃしないからな
    一泊2日の林間学校との生活と
    ずっと暮らす学生寮との生活が違うように
    いつか終わるというものといつまでも終わらないものでは心理、行動に影響がものすごく違うと思うがね

    • +15
  46. あともう1つ、
    「絶対に指示かヤラセあったやろw」って
    ずっと思ってるのが、ミルグラム実験。

    • -6
  47. この実験のあるなしにかかわらず状況が人を作るってのは往々にしてあると思うけどね
    普通に会社勤めしてりゃ出世して上司になった奴が性格変わったとか、子供産まれて父親、母親になったら性格が丸くなったとかよくある話

    • -2
    1. ※59
      そういう人が漠然と「あると思う」「あるかもしれない」って言う所をうまつくいたのが
      このスタンフォード監獄実験だったかもしれないっていう話だよ。

      • +6
  48. ウルシだと言って、栗の葉を触らせたらかぶれの症状がでて、ウルシの葉を栗だといって触らせたらかぶれなかった・・・とかいう実験も私は嘘だと思ってる。
    知らなくてかぶれる人がどんだけいると思ってる。
    あのエセ実験のせいで、ウルシにさわっても周りが教えないようにして大惨事になったという話をきいたぞ。早く嘘を認めろや!

    • +12
  49. 今更こんなこと言うのもなんだけど・・・
    一方でこの、ベン・ブルム博士の報告書の方の信頼性はどんなものなの?

    見た感じ(きちんと読めてはいないけど)、根拠が、当時参加したとされる一部の被験者の証言だけってのもなんだか。

    • +8
  50. 所さんの世界まる見えとか、たけしのアンビリバボーで放映されてる、アメリカとかの監獄もやらせなのか? だとしたら納得。
    だってあんなに看守が怖くて、規律も厳しいし、犯罪者に対する更生プログラムも充実してそうだし、普通ならマトモになって出て来るはず。が、犯罪者が減る傾向は見えないし・・
    以前、丸見えで、救いようの無い不良ガキンチョが刑務所へ体験入所するってのやってたけど、全然ビビッてなかったし、後半やっと怖がり出したみたいなノリで、最後は更生でメデタシメデタシだったが、怖がり始めるキッカケ辺りの流れがどうも無理があった。気のせい?

    • -6
  51. 今後は皮肉を込めて、違う効果・教訓の言葉として使われるな

    • +3
  52. ひどいね
    追試とか行われてないのに定説になっちゃうのか

    • +3
  53. 6日で変わるのはさすがに嘘くさかったな
    もっと長い事やってたらわからんが。

    この実験が終わったら囚人からの復讐があるんじゃないかとおもったら
    看守も乱暴に接するの無理だろ

    • +7
  54. >自分の振る舞いは、研究者が私に期待しているものだと考えていました
    >彼はわざわざいい仕事をしていると告げにきました。
    なんか、「場の空気を読んで、掛かったふりするのも催眠術の一種」
    みたいなものを感じた。

    教授が期待し、示唆してるから、みんなでその空気を作り出しちゃったのかな。

    • +8
  55. 終身刑の囚人でやったら暴走するかもしれんが、
    2週間後には日常に帰ること考えたらそうおかしなことができるわけないだろう。
    映画もウソくさくて観てられん。

    • +4
  56. フォレストウイティカー主演でこの実験の映画あったよね
    好きだったな映画としては秀逸
    物語のためのファンタジーだったという事にしよう>実験

    • +1
  57. 逆にミルグラム効果を支持する例になりそう

    • 評価
  58. 以前から「この実験って胡散臭いよなぁ…人間ってそんなに単純か?」と思っていたぜ!
    やっぱりやんけ

    • 評価
  59. うん、たしかに胡散臭いというか、いまいち納得いかなかった
    ふーん、まあ、そんなもんなのかな?と思ってたけど…
    心理学嫌いの人のネタにされるのかねえ

    • +2
  60. うわああああああ
    これはかなりショックだなー

    • +2
  61. こういう結果が出ると必ず出てくるのが「俺は違うと思ってたぜ!」とか言い出す連中
    恥ずかしいったらありゃしない

    • +3
  62. 全員もしくは大半の人が演技してなければ偽りと言えないと思うけど。一部の人の振る舞いが他の人間に影響出す、結局マイナススパイラルなるのはこの実験の意味と認識してる。何もこの環境なら絶対そうなるぞと言うものではないと。

    • +1
  63. 結論ありきの実験で、権威の言う事には逆らえなかったと良くある話なのかね
    現在の環境だと、看守の方がストレスでおかしくなりそう

    • +4
  64. 心理学の実験でよく問題点として挙げられてるのが
    ①実験者である教授の大学の学生(教授と力関係があり、若くて精神的に未熟な人間)だけが被験者のことが多い
    ②実験内容は伏せていても、被験者が心理学の実験に参加してることを事前にわかっているケースがほとんど(実験参加への同意が必要なため)
    ③被験者を公募した場合、被験者の性格に偏りが生じる(積極的、好奇心が強い人が集まりやすい)

    こういった実験にも意義はあると思うんだけど、その結果が一般的な人間すべてに当てはまるって断定するのは早計だよね

    • +9
    1. ※86
      実験では普通二重盲検法や対照群を用いるわけで
      それがない時点で研究者の間では疑問点があったんじゃないかなあ
      実際追証実験では劇的な結果は出てこなかったわけだし
      社会的に承認されてしまったことで誰も否定的なことを言えなかったのだろうか

      • +4
      1. ※88
        医学実験とかでは実施されることが多いけど心理学はそのあたりビミョーな感じなんだよね
        学生へのアンケートとかで書かれた論文もあったりとか
        追証実験は大事だね

        • +3
  65. まじか・・・
    やっぱり追試は大事、科学の基本なんだなって

    もっとも、個人的にはアブグレイブの例なんかもあるから
    何処までも的外れってわけじゃないんちゃうかなって気もするけど
    場の空気に呑まれるとか、場の空気にのっかるとか、
    俺らそういうところ結構あるじゃない?

    観察者が積極的に加わっちゃうのはアカンよね
    それは何か、別の実験になる気がするし

    • +3
  66. これ動物に応用できんかね、猿山のどうってことない下っ端捕まえて、全身赤く染めてみたら強そうに見えて序列変わったりするかな?

    • +1
  67. バケツに小便させたり、ベットを取り上げられたり
    やらせだとしてもかなりの精神的苦痛だろ

    • +1
  68. 映画esとか今後どういう気持ちで見たらいいんだ

    • +2
  69. ネタ晴らしによるこういう反応までが長期的な社会実験だったりすると恐ろしいな

    • +2
  70. 監獄実験としてはヤラセだろうけど、そう理解した上で「自分の振る舞いは、研究者が私に期待しているものだと考えていました」って看守役が言ってるのが怖い気がする。

    期待に応えるために狂気を演じるって事そのものが、見方を変えると自然発生した同調圧力に見えるんだよね・・・・

    「演じてる」ってことが分かってて狂気を演じ続けると、本当に狂ってるのに「演じてる」と思い込むような状況に陥ったりして・・・

    まあ、勝手な想像だけどさ。

    • +7
  71. ミルグラムの実験も、実は被験者は実験の設定を見破っていたっていう記事をネットで見たぞ。要するに電気ショックを受けて苦しんでいるのはただの演技なんだと分かっていたと。

    本当のところはどうなんだろうね。ジンバルドーもミルグラムも、結果が出来すぎているって気はする。

    • 評価
  72. これが事実だとすると、例えば日清戦争前くらいから続く多くの日本人による非人道的振る舞いは、日本の社会的状況に特有のものであるって結論が導かれちまうんだけど…

    • -5
  73. 2週間やってたと思ってたが、6日で止めてたのかよ。

    • 評価
  74. いや、最初は気乗りしなかった一部の看守役に指導したって著書にも書いてあるだろ
    それでも最終的にはノリノリのやつと腰巾着のやつと気乗りはしないが職務を果たしたやつがいたともな

    • -1
  75. 判断基準、選定、再現実験における再現範囲、
    不変要素と可変要素の混同と認識不足、
    あらゆる事柄において曖昧であり雑すぎるんだよ

    これを一種のケース、観察記録として扱うならまだしも
    たった一度の実験でそれが全人類に当てはめられるかのような「科学」としたことがそもそもの間違いだった。

    被験者の出身地、教養レベル、年齢、性別、過去の経験における所作の違い諸々考慮に入れていない。
    あくまでランダムに選ばれた100人の内からさらに21人を「平均的な性格」という「主観による」曖昧な選定によって選ばれたにすぎない。

    この一件は実験内容が完全に信用できないものとしてではなく、一ケースとして捉え、また科学の名のもとに行われる実験がいかに曖昧で、有効とされる判定基準が明確に存在しないまま世に送り出されるかを示した貴重な笑い話だ。

    • +1
  76. 「男子劣化社会」と言う分厚い本があるからちょっと興味があって作者を調べると
    この嘘実験をした教授の本でした。
    一気に胡散臭さが漂ってきたので買うの止めます。

    • -1
  77. これ全員サクラなのか一部だけサクラなのかで話が変わるよな

    • +2
  78. これ、スタンフォード監獄実験信じてた人たちが、今度はこの教授の発言見ただけで「あー、スタンフォード監獄実験は嘘だったんだー」とすっかり信じてるんだから、結局変わんないな。
    正直、どっちも証言レベルの証拠しか無いなら、断定しようがない。
    素手でトイレ掃除させられた云々までは嘘じゃないみたいだし、そういったいじめ自体が教授への忖度だとしたら、それはそれでミルグラム実験の証明になっている気もする……

    • +3
  79. 演技させるように促しても、素人じゃ限界がある。与えられた役割や地位によって人格が変わるのは明らかだ。

    • -5

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