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古代都市ポンペイで、火砕流で吹き飛ばされ岩石に押しつぶされた男性の遺体が新たに発見される(イタリア)

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(著) (編集)

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image credit:POMPEII ARCHEOLOGICAL SITE
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 79年8月24日、ヴェスヴィオ火山の大噴火は、古代都市ポンペイを「死の灰」で飲み込んでいった。

 発生した火砕流は驚くほどの速さで、市民たちは到底逃げきることができず、一瞬のうちに全員が生き埋めになった。遺体部分だけが腐ってなくなり、火山灰の中に空洞となって残されていた被害者たちを石膏を流し込んで形どった石膏像は1000体を超え、災害の恐ろしさを物語っている。

 最近の発掘調査で、火砕流に吹き飛ばされ、巨岩に頭部を押しつぶされて死亡した男性の白骨死体が発見された。

Pompeii: Dramatic new discovery made by archeologists

劇的な状況の最中で亡くなった被災者

 イタリア芸術文化省の考古学者は、発見されたばかりの79年に噴火したヴェスヴィオ山の犠牲者は、30歳より上の年齢で、劇的な状況の最中に亡くなった人物だと考えている。

 白骨死体の脛骨のあたりには骨感染症らしき痕跡があった。このため男性は足が不自由で、最初の噴火を見ても思うように逃げられなかった可能性がある。

 考古学者は、男性の上半身に300キロ近い石板が命中したと考えている。石の下には頭蓋骨と上半身がまだ埋まっていると推測されるが、まだ発掘されていない。

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image credit:POMPEII ARCHEOLOGICAL SITE

 白骨死体は、最近見つかった発掘現場「レッジョV(Regio V)」で仰向けの状態で発見された。どうにか避難しようとする途中で火山を見ていた時、石に潰されたようだ。

火砕流で吹き飛ばされ、岩石に押しつぶされる

 ポンペイと周辺地域は大噴火によって吹き上げられた岩石と灰で6メートルも埋まってしまい、1500年間忘れられていた。しかし後の発掘調査によって、当時の生活の様子が詳細に明かされている。

 これまでの調査からは、男性は噴火の最初の段階を生き延び、路地沿いに安全な場所を求めて避難していたらしいと推測されている。

 遺体は溶岩の層の上の、建物の一階の高さのところで発見された。男性はこの場所で分厚く高密度の火砕流に命中し、後ろ側に吹き飛ばされた。

 すると上にあったドア枠だったと思われる大きな石のブロックが火砕流によって崩れ、男性の胸と頭部を潰してしまったようだ。

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image credit:Twitter/@pompei79/Dr Sophie Hay

 ポンペイ考古学公園のマッシーモ・オザンナ氏は、「非業の死」を明らかにする「例外的発見」と話す。

 「衝撃的なことはもちろん、他の遺体と比較することで、噴火当時の病気や生活習慣、逃亡のダイナミクスといったことを検討することができます。何よりも、蓄積されている専門的な知見やツールでもって彼らを調査すれば、当時の文明の歴史をさらに詳細に知ることができます」

References:ladbible / abcnews/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 58件

コメントを書く

  1. えぁーこんな漫画みたいな死に方ほんとにあるんだな…

    • +10
    1. ※4
      傍目に見ると壮絶に見える。
      でも実際のところはどうだろう。
      一瞬で頭部を潰されているのだから痛みも苦しみも無かったと思う

      癌で何年も苦しんで死ぬ方がよっぽど「壮絶な死」となる。そんな壮絶な死は身近に沢山あるんだよ。だから日々を大切に。

      • +3
    1. ※5
      いや、酷い目にあったんだなあと思ってただけなのに、貴方の書き込み見て笑ってしまったよ

      • -1
  2. いきなりドカーンとクリティカルなロックが飛んできたのではなく
    ドーンと暴風にブッ飛ばされた上にドシーンと瓦礫が直撃したのか

    • +14
  3. 有名な大プリニウスも船団で救援に向かった後に火山性ガスで亡くなっているんだね。当時のローマでは市を再建しようという意見は出なかったんだろうか。大きな都市だったのに。

    • +4
    1. ※7
      そもそも、この10数年前に大地震で主要建造物が倒壊し、
      一部の富裕層はポンペイを棄てて他の街へ移転したりもしつつ
      それでも皇帝は再建に取り組んでいたのが、
      まだ復興も半ばのうちに再び火砕流で壊滅的被害を受け
      もう手の付けようが無い状態で灰燼に帰したっぽい。

      通常なら災害後の混乱期に発生する火事場泥棒の類すら
      この時は起きなかったらしい。
      ※44
      なお、前回の地震のとき家を空けて避難した者の中には
      帰ってみたら火事場泥棒にごっそり家財を持って行かれてた
      という苦い経験をした人もいたため、火山灰降下が始まっても
      「今回だって逃げ損で今まで築いた財産を失うかも」
      と躊躇して逃げ遅れたケースも結構あるようで。

      • +11
  4. この骨、このまま展示っていうふうになんのかなぁ…

    • 評価
  5. かわいそうに
    とんでもない災害に見舞われて、足が不自由ながら逃げようとする姿を思い浮かべると涙出そうになるわ
    こんな大昔じゃ火砕流の知識とか一般人にはなかったんじゃ?
    自分なら世界の終わりレベルの絶望感じるわ

    • +32
    1. ※9
      実のところ、火山噴火から火砕流発生までは丸一日くらいあって、市民の九割は脱出している。
      死んだのは、色んな事情で市に残った人、あるいは残らざるを得なかった人。その理由は色々だと思う。船で調査に向った結果、ガスで死んでしまった博物学者にして艦隊司令なんて人もいるけど

      • +10
  6. 解説だと悲惨な感じなのに写真見るとギャグ漫画だなぁ…

    • +7
  7. なんか晒されてるみたいでちょっとなあ

    • +7
  8. 発掘女性の刷毛が観ていてくすぐったそう。

    • +4
  9. 胸か首辺りから上がぐしゃってなったのかな。ぐろいぐろい

    • 評価
  10. もし奥さんや子供達と一緒に避難する途中の出来事だったらと思うと…

    • +3
  11. 痛々しい。痛々しいよ。最期の時を思うと痛々しいから、噴火以前の彼の人生には何があったのか、少しでも知りたくなる。
    でもこうして骨格がはっきり残らなかったひともたくさんいたんだろうな。

    • +22
  12. 泣きっ面に蜂って言うレベルじゃない不運さ…

    • +5
  13. まぁ本人は即死で済んでるに違いない(と思っとこ)
    周りで見てた人の衝撃の方が想像すると怖いな

    • +2
  14. 白骨なのにこんな痛い遺体があるとは。

    • +6
  15. 吹っ飛ばされた上にこんなデカい岩が落ちて来るなんて…
    死ぬのは不幸な事だけど、せめて即死であったと思いたい。

    • +7
  16. すごく不謹慎だし遺体に失礼だとは思うんだけど
    もし噴火に巻き込まれたとしたら
    毒ガスで長く苦しんで死ぬよりは
    こういう即死の方がいいなぁと思ってしまった

    • +19
  17. 足が不自由って書いてあるから逃げようとしたんじゃなくて
    もう諦めたんじゃないかなあ

    • +3
  18. 火山噴火の数年前に大きな地震や余震があって、
    神殿が崩れて再建中のレリーフ彫刻記録があったってポンペイ展のパンフに書かれてた(うろ覚え)
    いきなりの噴火ではあったけど、当時の人達は相次ぐ地震に不安を覚えながら何年もポンペイで暮らし続けてたんだな

    • +8
  19. 高温の火山ガスに吹っ飛ばされ即死だったと信じたい

    • +3
  20. 気の毒としか…ブロックが飛んできた?落ちてきた?のが後ろからじゃなくて正面からだっていうのが更に怖いしこの男性もそれを見ちゃってたら瞬間ものすごい恐怖だったと思う

    • +4
    1. ※31
      いや多分だけど、火山性の爆発だし、粉塵が多量に舞う中で勢い良く吹き飛ばされて、何が何だか分らない内に死亡…だと思うよ。恐怖を感じている暇も無かったと思う。

      • +5
  21. いやぁこんなギャグ漫画みたいな
    だっさい死に方は嫌だわ

    • -20
    1. ※32
      自殺以外では「死」は選べないんだけど…

      • +3
  22. 御岳山の噴火の時も、逃げまどいながら家族に電話をかけた人が「車ぐらいの石が降ってくる」って話してたんだよね

    • +19
  23. いやぁ、大昔のことだからって話じゃないね
    現代の日本でもいつ爆発的噴火いつ起きてもわからない山の側で生活してる人も多いし
    すぐに逃げられそうにないお年寄りなんかもいるし

    スマホで噴火を撮影してる間に石直撃なんて行方不明者の遺体が1,000年後にでてくるなんてのもあるかもしれない

    • +20
    1. ※35
      たぶん…重機を使って、ゆっくりと持ち上げ…辺りだと思う

      • 評価
  24. うわぁ、これは身につまされるわ。
    日本の火山事故で、遺体が発見されていない例も有るからね
    数千年後に発見されて、過去の人々はこうだった…
    なんて風に研究の対象にされるのは、本人も不本意だと思う

    • +4
  25. 火砕流ってのは下手すりゃ数百度の火山性ガスが数十キロ~数百キロの猛スピードで襲いかかってくる現象だから、
    それに吹き飛ばされたのなら、恐らく死因は窒息か全身を一瞬で焼かれた事によるショック死の可能性が高いだろうね

    石に潰されたのは多分亡くなった後か、少なくとも意識が殆どない状態での出来事だと思う

    • +15
  26. ブロック石材が斜め状態で固定されてるんで仰向けの死体に火山灰が降り積もって
    あとから余震で落ちた石が柔らかい降灰に突き刺さったと予想

    • +1
  27. とても痛ましい死因で気の毒なんだけど、
    白骨が原型留めすぎクッキリしすぎでギャグみたいになってるのが倍気の毒だな

    • +2
  28. 灼熱の火砕流で死ぬより いくらかマシだったのではないだろうか

    • 評価
  29. ひどい死に方をした人間は大抵ホラーやスプラッタや悲しみの材料になるわけど
    場面が変われば歴史の重要資料になったり文化財になったりするから不思議
    なんで怖かったり怖くなかったりするんだろうね?

    • 評価
    1. ※53
      歴史の一コマとして、ワンクッションおけるからじゃないかな

      • +2
  30. ファイナル・デスティネーション的な…。

    • 評価
  31. >溶岩であふれかえる

    ・・・こいつは「火砕流」が何だか知らずに
    自信満々で記事書いてるのかw

    そもそも「溶岩」があふれかえって何故人骨が残ると思うのやらw

    • -8
  32. 他の方も書いているけれど、即死で良かったと思う、いや即死であってほしい。

    昔見たポンペイの滅亡のことを描いたテレビ番組で、多くの犠牲者が超高温の火山ガスによって気管をやられて苦しみながら息絶えたってあったから…

    • +1
  33. ((( ;゚Д゚)))こわっ!

    歴史関連ってたまにでてくるし嫌いじゃないけど高貴なひとしかほとんど残らないのは皮肉だよなあ…

    当たり前だけどこういう名も無き人々もいっぱいいたんだよな…

    • +3
  34. ポンペイは噴火鎮静後、7mに及ぶ火山灰に埋もれていたとされているので再建を諦めたのでは無いでしょうか!?

    ポンペイ石膏遺体1000体の様子を見るに、至るところで倒れ込んでいるので火砕流で死なれた人は少ないと感じます。
    火山性ガスや一酸化炭素によるか、熱を帯びた火山灰を吸い込んだのかもしれません。
    よく火災訓練で口元を少し濡らしたハンカチで抑え避難しますよね、息苦しくなるので誰も真面目に抑えてませんが・・・・・・
    アレは灰や熱風を直接、吸い込まない為なんです!口から奥は剥き出しの粘膜なのでワリと低い温度でも火傷を負います。
    気管肢を火傷すると瞬く間に水疱が出来て気管を塞ぎ窒息します。

    • +5

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