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 2011年から続く内乱により、壊滅的なダメージを受け続けているシリア各都市。人間たちは危険から逃れるために街を去っていった。ほぼ無人状態になった街には猫や犬などが取り残されたままの状態となった。

 絶望的な環境の中、今もシリアに残り、動物たちのための聖地を作り命を救おうとする人もいる。アレッポのキャットマンことモハマッド・アラー・アルジャリールさんがそうだ。

 彼は最近1匹の野良犬を保護した。アルジャリールさんの元で出産を迎えるも、過酷な環境にさらされていたためか、すべての子が死産してしまった。

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施設で出産するもすべて死産。ぬいぐるみを抱くことで悲しみを癒す


 ある日、道端で1匹の野良犬に出会ったアルジャリールさんは、アミラと名づけ保護することに。そしてすぐに、アミラが妊娠していることに気づいた。

 彼はアミラが快適に出産を迎えられるように自分の部屋をアミラのために提供し、甲斐甲斐しく世話をした。

 そしてついに出産の時が来た。

 だが悲しいことに、アミラが大切にお腹の中で育ててきた小さい命は全て消えてしまったのだ。

 アルジャリールさんとともに聖地でボランティア活動を行っているアレッサンドラ・アビディンさんは、

みんなが悲しみに暮れ、ショックを隠し切れませんでした。せめてアミラの悲しみが癒されるようにと、ぬいぐるみを与えることにしました。もちろん失った子犬の代わりにはなり得ませんが、『ぬいぐるみを抱くことで少しでも孤独が癒えるように』と思ったのです。
 と語った。

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image credit:Facebook

アミラ、母親を亡くした子猫との出会い


 子犬たち亡き後も大きな母性を抱えたまま、アミラは1匹の孤独な子猫、ジュニアと出会った。新たに保護された子猫だ。

 ジュニアは幼いうちに母親を失い、道端で命からがら生き延びてきた。肉親を亡くした2匹は同じ傷を持つ者同士だ。

 ジュニアは母親のようなぬくもりを求めていたのかもしれない。アミラは庇護するものを求めていたのかもしれない。

 そっとアミラの元へ歩み寄ったジュニア。ジュニアがアミラの顔に自分の鼻をこすりつけ挨拶をかわした瞬間、2匹の間に何かが生まれた。

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image credit:Facebook

アミラとジュニアに大きな絆


 数日後、いつの間にかアミラはずっと抱きしめていたぬいぐるみを手放すようになった。その代わり、アミラはジュニアの世話を焼きはじめた。ジュニアもアミラを慕った。2匹はすぐに親子のようにじゃれあうように。

  ジュニアがアミラの背中に乗って、幸せそうな様子も多々目撃されるようになった。

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image credit:Facebook

 2匹は常に仲良く寄り添っている。小さなジュニアがアミラの背中や頭に乗りたがるのだが、アミラはそれを快く受け入れている。 

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image credit:Facebook

 公式のフェイスブックには、同じお皿から一緒にご飯を食べる姿や一緒にお昼寝する姿など心温まる写真がたくさん掲載されている。

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image credit:Facebook

 過保護でしっかり者のアミラは、小さなジュニアの行く先に危険がないか、いつもしっかり確認しているんだそうだ。

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種を超えた親子の存在に


 わが子を失ったアミラと、抱きしめてくれる母親がいなかったジュニア。両者の出会いは必然だったのかもしれない。

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image credit:Facebook

 2匹とも戦禍の中を生き延び、たくさんのつらい経験をしてきた。しかし今ではアミラには子供同然のジュニアが、ジュニアには母代わりのアミラがいる。

 2匹は今、ようやく安全な場所で愛とぬくもりを得ることができたのだ。

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image credit:Facebook


 人間たちが始めてしまったこの内戦はまだ続くかもしれない。それにより巻き添えになってしまった動物たちも数多く存在する。

 アレッポのキャットマン、アラーさんとその仲間たちは猫だけでなく、シリアにいる動物たちを救うため、今日もがんばっている。

・取り残された猫たちを守るため戦乱の続くシリアで保護活動を続けるアレッポの「キャットマン」 : カラパイア

References:Face Book/Twitterなど / written by kokarimushi / edited by parumo
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コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 11:48
  • ID:USkgcJ5h0 #

戦争なんてやってる場合じゃないんだよ!

2

2. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 11:49
  • ID:q5lfl5qu0 #

昼間っから泣かせんなよ...幸せになれよ...(号泣

3

3. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 12:08
  • ID:.lspmnsE0 #

人間はこの先ずっと種族を越えて分かり合うことはできないんでしょうか。

4

4. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 12:10
  • ID:i6INY54Y0 #

月曜から泣いてしまうカラパイアの罠

ぬいぐるみを抱いている時は虚ろだった目が子猫と一緒になって目からチカラを感じる
優しい包み込むような目のチカラを

5

5. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 12:16
  • ID:2w7hEFzo0 #

戦場に灯ったか細い命だね

6

6. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 12:19
  • ID:u6nwkj9c0 #

「母のない子と子のない母と」の犬猫版やね

7

7. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 12:26
  • ID:1rXBXlyr0 #

いつになったら地球上から戦争が無くなるのか
いつまでたっても無くならないのか

8

8. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 12:32
  • ID:Vt7S2rmN0 #

まーたこういうのを昼飯時に読んじゃってうるっとして同僚に生暖かい目で見られたじゃんよ
でも今滅入ってたから読んで良かった
自分も日々の生活を頑張ろうと改めて思った

9

9. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 12:33
  • ID:1rXBXlyr0 #

魅惑の眼差し
アイラインがエキゾチックな美人

10

10. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 12:45
  • ID:zY9XpkvT0 #

頭の上が一番安心なんだね

11

11. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 12:48
  • ID:iXASWE050 #

よかったね:(T-T):

12

12. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 12:56
  • ID:d6FRzO2T0 #

あかん…職場で昼休みに見たらあかんやつや…・゜・(つД`)・゜・

アミラさんとジュニアちゃんと他の保護されてる子達と支援者の皆さんに幸福と平穏があるように
自分のエゴでドンパチやってる罪深い連中には、もれなく誤爆ミサイルがブーメランすればいい

13

13. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 13:25
  • ID:EmRU23ts0 #

涙が出、出ますよ。

14

14. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 13:48
  • ID:4LAItkpd0 #

映画化しそうな話だな…

15

15. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 14:29
  • ID:gAPzggM.0 #

保護してくれた人と動物達の家が爆撃されないことを祈る

16

16. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 14:59
  • ID:IyhM5xDi0 #

一緒に食べてる餌が異種族の死肉ってのがシニックでいいね!

17

17. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 15:02
  • ID:BbQ6nf2x0 #

もうタイトルだけで泣ける…
せめてこの二匹の平穏が永く続くことを祈ります

18

18. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 15:16
  • ID:Mc9iyzQW0 #

以前、彼のサンクチュアリは爆撃されて、多数の猫が死にました。
彼と彼の支援者は、アレッポの動物園の動物の受け入れ先探しにも尽力していた。
金銭の支援しかできないけれど、心から応援している。

19

19. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 15:25
  • ID:NspDcEYv0 #

悲しくなるってわかっててもこういうの読んでしまう。今が幸せでよかった。

20

20. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 15:32
  • ID:.oKHTF210 #

いい話だなぁ(´;ω;`)

21

21. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 19:55
  • ID:7UAtj4Af0 #

子猫は生まれ変わりかもね。種族間違えちゃったみたいだけどw

22

22. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 20:35
  • ID:4hWlVghk0 #

互いを傷つけ合い殺し合う愚かな人間達に、この二匹の姿を見せてやりたい。
生きていく上での正解は彼らが体現してるじゃないか。
欲望や権力なんかより遥かに尊く美しいものに気づけ。

23

23. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 21:06
  • ID:Gexa42vK0 #

左前脚に踏まれた花が気になり過ぎて、主旨が吹っ飛んだ。
花についてのコメントが無くて困惑中。
自分だけ?(((;゚Д ゚)))

24

24. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 21:24
  • ID:6v9JEfQz0 #

生きてれば誰しも失う事も傷ついて挫けそうな事もあるけど逆にこういう新たな出会いもある
…だから投げ出さずに最後まで己の生を全うしようと、そう勇気付けられるような気がしますわ

25

25.

  • 2018年06月04日 21:34
  • ID:vfVZy6o50 #
26

26. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 23:16
  • ID:99bTWScf0 #

泣いた

27

27. 匿名処理班

  • 2018年06月04日 23:17
  • ID:XTicgSOu0 #

※23
これくらいなら水をあげたら復活するから大丈夫
根っこも生きているし。植物ってけっこう丈夫

28

28. 匿名処理班

  • 2018年06月05日 01:06
  • ID:f9OXs7iP0 #

人間は戦争するときは他の動物に迷惑がかからないどこかでかい体育館とかでやってくれ

29

29.

  • 2018年06月05日 02:29
  • ID:sPy7NrsK0 #
30

30. 匿名処理班

  • 2018年06月05日 03:34
  • ID:3u080b3X0 #

この犬は誰かが大事に飼ってた犬だと思う
野犬の目じゃない
猫が登場する前からちゃんと飼い犬の目だ

31

31. 匿名処理班

  • 2018年06月05日 04:04
  • ID:xS6.XNCl0 #

アレッポってものすごい昔からある都市なのに(紀元前1800年くらい・・・)
悲惨なことになってるのね・・・

32

32. 匿名処理班

  • 2018年06月05日 07:40
  • ID:fNDxj5T00 #

だいたいパイルダーオン状態なのがうけるw

お互いの心の傷が少しずつでも癒されることを願う

33

33. 匿名処理班

  • 2018年06月05日 10:49
  • ID:38URmORm0 #

※14
ありえない話じゃないと思うよ?

この手の感動的な「実話」って脚色次第ではヒット作になる可能性が高いから。

34

34. 匿名処理班

  • 2018年06月06日 01:34
  • ID:wlb3j7Un0 #

ええ話やなぁ…泣

35

35. 匿名処理班

  • 2018年06月06日 13:53
  • ID:gv.tiXWW0 #

そういえばアレッポの石鹸あまり見かけなくなった。

イランは好きだが、アサド政権の後ろ盾してるのがショック。

36

36. 匿名処理班

  • 2018年06月06日 15:25
  • ID:1KEWALjz0 #

※23
名もない花を踏みつけられない系のコメントとは、もしやお主宇宙刑事?

37

37. 匿名処理班

  • 2018年06月06日 15:49
  • ID:9.3UoioA0 #

人間とは仲良くできないけど、動物とは仲良くできる。
人間は何か大事なものをなくしてしまってるんじゃないか。

38

38. 匿名処理班

  • 2018年06月06日 22:04
  • ID:IUVWxlBh0 #

この子達がどうか幸せに穏やかに暮らしていけますように。

39

39. 匿名処理班

  • 2018年06月07日 18:25
  • ID:XDTvCjyZ0 #

大国の事情なんかどうでもいい、
シリアの人たちと動物たちに一日も早く平和が訪れますように。

40

40. 匿名処理班

  • 2018年06月08日 23:37
  • ID:Ag92upmm0 #

ジュニアちゃん、亡くなってしまったそうです…。
ttps://twitter.com/theAleppoCatman/status/1001916166955327488
戦時下、ワクチンが手に入れられない状況で子猫ちゃんたちが生き延びるのは難しい。
アミラさんは別の子犬のママになりました(ttps://twitter.com/theAleppoCatman/status/1003279923895775232)。人も動物もみんなが平和な世の中で暮らせるようにしないといけないね。

41

41. 匿名処理班

  • 2018年06月09日 15:56
  • ID:nhvOrH8j0 #

ジュニアちゃん・・・虹の橋を渡ったのですか・・・。
それでもアミラママとの幸せな時間を過ごすことができて
短い一生でも暖かさを知る事ができて、良かった。

42

42. 匿名処理班

  • 2018年06月27日 18:47
  • ID:77syZPWZ0 #

かわいいいいいいい

43

43. 匿名処理班

  • 2018年07月05日 17:19
  • ID:DvdF6jR70 #

どんなに人間が愚かな生き物か。
こうやって、何回となく思い出させられるんだ。

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