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点滴で生き延びる樹齢700歳の巨木、ベンガルボダイジュ(インド)

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(著) (編集)

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 インド・テランガーナ州マフブーブナガル地区にある樹齢700年のベンガルボダイジュ(沖縄ではガジュマル)が、点滴を受けながら生きている。今のところ、生き残りの為にはこれ以上の方法はないようだ。

 ベンガルボダイジュの巨木は、シロアリと樹齢のせいで瀕死の状態だった。観光客による被害もある。そこで地元の人たちが、木を救うために立ち上がり、枝から点滴を挿入した。これが効いて、木は息を吹き返している。

700-year-old banyan tree gets saline treatment

大きなのっぽすぎる巨大な木

 枝が複雑に絡まることからPialamarriという名でも知られるこの古木は、東西123メートル、南北124メートルに枝を伸ばした巨大な木で、木の樹冠は385メートルにもなるという。

 この木が枝を広げている広さは1.6ヘクタール近くにもなる。木の下にある小さな祠は、1200年前のものと言われているが、木自体の本当の樹齢ははっきりわからない。なのでメディアによっては樹齢800年とも伝えられている。

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image credit:ANI

観光客とシロアリ、老齢によるダメージ

 この桁外れの木のパワーをひと目拝もうと年間1万2000人近くの観光客が訪れるが、それが木に多大な負担をかけている。

 10年近く前に、この木が観光スポットになったとき、州政府は枝を切り落として、観光客用にコンクリートで座る場所を作った。

 人々は葉をむしったり、枝に登ったり、樹皮に自分たちの名前を刻んだりして木を傷つけ、公園の整備や近くのダム建設も木に悪影響を与えた。

 現在、木の大きな枝は天に向かうのではなく、地面に向かって折れ曲がっている。これがシロアリや菌がはびこる原因になった。

 だが、この木を蝕む問題はシロアリの侵入だけでない。その朽ちかけた老体も悲鳴をあげている。

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image credit:timesofindia

点滴作戦大成功

 最初、シロアリ駆除剤のクロルピリホスを幹に注入したが、効果はなかった。そこで、木の腐敗を防ぐために、クロルピリホスを入れた生理食塩水のボトル数百個を枝に刺し込んだ。これが効いた。

 テランガナ生物多様性委員会の研究者、G・サイルは言う。「この木がある場所は予備林の中にあるため、生物多様性遺産としては認定できないが、森林局はこの偉大な木を守るべき遺産として認め、保護するだろう」

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image credit:youtube

 現在、この木の付近は観光客立ち入り禁止になっている。観光客に再び開放するかどうかは考慮中で、今は人々は囲いの外の遠くから、点滴だらけの現在の木の痛々しい姿を見なくてはならない。

 今のところ、このベンガルボダイジュの巨木は、点滴の一滴一滴を受けながら大切にされ、昔の栄光を完全に取り戻そうとしている。

追記(2018/05/09):一部本文を修正して再送いたします

References:ndtv / timesofindia/ written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 36件

コメントを書く

  1. 日本で桜の古木によくやっている、枝の添え木を当ててみては?
    根が年老いて養分を吸わないのなら、腐葉土でかさ増ししては?

    • +8
  2. 俺、子供のころ「樹木医」になりたかった。

    • +11
  3. ここまで来ちゃ剪定も難しいだろうしなぁ。
    元気になってお呉れ。

    • +5
  4. そんなに弱っているなら観光客は近付けない方が絶対大事。
    日本でも木の周りを囲って見学者が近寄れない様にしている木は、観光客により踏み固められて根が弱ってしまったり、弱るのを防ぐためでもあるからね。
    人間の足で踏み固める作用は強くて、重機が出来るまでは人力で踏み固めていたのは実際理に適っていたんだよ。
    タイヤ物以外のキャタピラー重機の接地圧は、人間の足裏接地圧より小さくて50%以下何だよね~。

    • +14
    1. ※5
      まず州政府がこの木を大事にすべきだったねえ…
      観光スポットになったというなら、なおさら

      • +3
  5. 神木とか崇拝対象な訳でも無いのになぜここましてせ生き永らえさせようとするのか?

    • -24
  6. ほんと人間ってクズだな。自己欲求のためだけになんでもやりやがる。インスタ映えとかって理由だけでふざけた事してるやつもいるし。

    こういう後世に残すべきものはきっちり保護するべきだわ。何を言っても聞かないようなのが蔓延してる今の世の中は特にね

    • 評価
    1. ※7
      観光客を無制限にいれたり枝を切ったりしたのが枯れた原因で、
      植物に詳しい人がいれば枯れる前に対応できたはず。
      それが出来ずに枯れただけで人間全員をクズ呼ばわりとか何様ですか?

      そもそも自己欲求の何が悪い?
      自分のために他の動物を殺すのはよくあること。
      なぜ人間だけ批判するの?
      人間だけ自己欲求が許されないなら、それは不公平だよ。

      (枯れそうになった木を可哀想という理由で生き返らせるのも自己欲求だよね)

      • +6
  7. 枯れていく木を無理やり延命するほうがよっぽど

    • -6
    1. ※8
      自然と枯れていくんではなく枯れる要因を作ってしまった人間が回復させようとするのはおかしなことではない

      • +10
  8. 点滴で腐敗を防いでも
    シロアリ駆除できなきゃ意味ないのに
    何が大成功なの?

    • -1
  9. 生理食塩水…??? 塩分ご法度じゃないの?

    • +2
  10. 日本だと神格化されてそうなデカさ
    1.6ヘクタールてなんやねん

    • +4
  11. 観光客を寄せ付けないするようにするだけでよかったんじゃない?シロアリが蔓延るのも
    別にシロアリが悪い訳じゃないんだし

    • -1
  12. え…なんなのこれ
    人間のせいでボロボロにされ死にゆくところを、まだ人間のためにって勝手に延命治療させられてるの?
    どれだけ自分勝手なの?この木を一体なんだと思ってるの?
    いくら偉大な遺産だろうと木は生き物なんだよ。寿命があるんだ。永遠になんて保てないんだ、われわれのようにな。諦めろ。そして自分たちが何をしてきたのかちゃんと学べよ。

    • -8
    1. ※17
      ああ、ボロボロにしてしまった。なんとか再び元気にしてあげることもできるけど、
      暗愚な民衆への戒めのためにこのまま枯らしてしまおう。それが世のためだ。

      ってか?

      • +9
  13. 何で観光に行って現地の木を傷つけたりするかなぁ…理解不能だ

    • +9
    1. ※19自己欲求にも良い悪いがあるだろ。お前の言い分だと人殺したいから殺しましたって言ってるのと同じことだ

      • -1
  14. 東京タワーより高い木があるだと⁉︎と思ったけど流石に誤植だね…

    • 評価
  15. 私も肺炎で死にかけてたとき点滴しまくってたなー。菩提樹の木、今は辛くなければいいな。

    • +1
  16. パルモ姐さん、木のサイズ合ってます?

    • 評価
  17. 19
    自己欲求ねぇ
    普通に考えてそんなもんのために木に落書きやら折ったりするかね
    枯れた枯れてない以前の話じゃないか?
    例外もあるが他の動物は基本的に生きるために殺してるわけだしさ
    自己欲求が悪いとは言わんがやって良いことと悪いことの区別はつけようよ

    • +1
  18. 木のことはよくわからないけど、生理食塩水でいけるんだ。
    もっと農薬的なガチガチの薬品だと思たら、ものすごく身近なものだったw

    • +1
  19. もう観光客近づけちゃダメでしょ
    保護してあげなよ、好きならさ

    • +2
  20. 小学校の校庭に古い大きな木が生えていて学校のシンボルになってたんだけど、場所も悪いし年も取ったせいか弱ってしまったらしく専門家にみてもらってその木が生えている付近は手入れされて立ち入り禁止になってたなあ
    夏場は日陰を作ってくれた木だったし末永く元気でいてほしい

    • +3
  21. 生物とはなんぞやと考えさせられるね。成長する構造体を思い浮かべてる。

    • 評価
  22. どこの国にもマナーのなってない馬鹿はいるからなぁ、、。

    • 評価
  23. 単に無学な人が多いんだと思う。教育の差だよ。

    • -1
  24. もともと観光客が増えたところにコンクリ椅子作ったのが10年前
    インスタグラム2010年10月開始(7年半前)

    時代を越えて出現するとはインスタバエとは何者なのか(棒

    • 評価
  25. 比べちゃいけない、考えてはいけない、とわかっているけど
    それでも…   変な国。 (一_一;)

    どう治療しようとも寿命だと判断できるうえに
    倒壊による被害を考慮して、計画的に処分するべき樹木に延命治療を施す。

    そのくせ、簡単な病気や怪我でも医療費を賄う賃金がないばかりに
    簡単に人間が死んでしまう事を「致し方なし」と黙認する国。

    実際、インドに旅行して貧富の差と貧困の多さを目の当たりにすると
    寿命を迎えた木の延命治療なんてフザけてると思っちゃうな。
    あそこまで街中が酷くなければ、貧困が多くなければ
    木の延命治療も 穏やかに優しく見られるのに…。

    • 評価

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