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コラ?リアル?1933年の写真に写っている巨大なオニイトマキエイ(アメリカ)

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(著)

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 1933年、ニューヨーク在住の製糸業者A・L・カーンがフロリダで休暇をとっていた時、偶然、係留索(けいりゅうさく:船舶を係留するために使う綱)に巨大なオニイトマキエイが引っかかった。

 数時間も苦闘した挙句、駆けつけた沿岸警備隊から銃撃の支援を受け、どうにか巨大なエイを引き上げることができた。その大きさは幅が約6メートル、体重は2700キロ。写真はその語り草となっている魚釣りの成果を写したものだと言われている。

 果たしてこの写真は本物なのだろうか?

 もういちど写真を見てみよう。

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写真は本物だけどエイは剥製

 カーン船長は確かにニュージャージーの海岸で巨大なオニイトマキエイを釣り上げた。だが、写真に写っているのはエイの剥製版だ。

 カーン船長の武勇伝はいくつかの新聞でも報じられている。その一つが1933年12月10日付けのセントルイス・ポスト・ディスパッチ紙のサンデーマガジンだ。

フックに魚が引っかかるだけならニュースでもなんでもない。だがそれが船の錨(いかり)で、魚の重さが2260~2700キロと聞けば話は別だ。しかも魚は証拠として残されている。

 カーン船長がクルーザーに友人を乗せ、ニュージャージー沿岸で釣りをしていた時、海底のモンスターが係留索に引っかかり、熾烈なバトルを繰り広げることになった。いったいどんな魚がひっかかっているのか、いや船と船員4名を捕らえた魚の正体が明らかになるまで、3時間にも及ぶ苦闘が繰り広げられた。

しかし勝負の決着は容易にはつかず、困り果てた釣り人たちの元へカッターで救援に駆けつけた沿岸警備隊が巨大なデビルフィッシュに20発の銃弾をお見舞いし、これまでどんな釣り人も味わったことがない史上空前の冒険の幕切れとなった。

 アイザック・ウォルトンを彷彿とさせる哲学者然とした雰囲気のあるカーン氏は、『釣りとは魚を釣り上げてこそ楽しいものだ。だが釣れなくとも楽しい時がある』と語り、雄弁に『ふーっ』と息を吐いては肩をすくめ、これ以上語る必要もあるまいとばかりに首を振った。

 浜に引き上げられた怪物を計測すると、重量2260~2700キロ、幅6.2メートルであった。

 新聞にはカーンの船「ミス・ペンサコラ2号」の写真も掲載された。巨大なオニイトマキエイを海から引き上げるには少々心もとない船だ。

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巨大エイでひと儲け

 このニュースは広く知れ渡り、巨大生物を一目見ようと野次馬が集まった。カーンは見物料として10セント徴収し、数日で地元消防署に3000ドルの新車の消防車を買ってやれるほどしこたま儲けた。それから、さまざまな催し物で展示できるようにエイは剥製師の元へ送られた。

エイ目当ての大勢の客がブリーレを訪れた。カーン氏はそれを展示し、見物料として10セントを徴収し始めると、収益を地元の消防署へ寄付した。3日で消防署は3000ドルの新しい消防車を購入することができた。

エイは剥製師の元へ送られ、今はニューヨークシティで展示されている。その収益も寄付される予定で、カーン氏はエイの剥製をいずれ自然史博物館に寄付するつもりだという。

 写真は広く拡散されたが、ホノルル・アドバイタイザー・ジャーナルは剥製の写真であると明記した上で、それを掲載していた。

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A・L・カーン氏の漁船の錨のロープに絡まったこの巨大なオニイトマキエイがディール・N・J氏によって釣り上げられた時、重量は2700キロ以上あった。ニューヨークの展示会向けに剥製にされた。カーン氏は親を亡くし子供のエイを抱えている。

 幅が6メートル、体重は2700キロを超えるとの報道はやや疑わしくも思えるが、それは現実的な範囲には収まっている。

 フロリダ博物館によれば、オニイトマキエイの平均的な幅は6.7メートルだそうだ。重量については通常1360キロ前後だそうだが、別のレポートには2700キロのエイが引き上げられたという話が載っている。

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ジェイ・グールド船長らがその獲物を連れて港にたどり着いた時、スリルに満ちた町(フォートローダーデール)だというのに集まった人々は驚愕した。

薬局ではぜひ写真を撮っておこうと考えた人々が押しかけ、フィルムが棚から姿を消した。グールド氏のスクーナー船に乗せられたエイはあまりに巨大だったため、海から引き上げるにはクレーンを使わねばならなかった。

エイの体重は2700キロ以上と推定されたが、戦いは3時間半で終わり、船の20馬力のエンジンでもって8キロの航路を引っ張ってこられた。過去10年で最高のエイで、おそらくこの海岸で釣られたものとしては最大のエイだろう。

 ということで、マンタとも呼ばれている巨大なオニイトマキエイの写真のは本物だったようだ。実際にマンタはでかいけど、マンタをよく知らない人にとったらコラじゃないの?と思ってしまうかもな。

References:snopes

追記(2018/4/29): 本文の一部を修正して再送します

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この記事へのコメント 35件

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  1. マンタだったらけっこう普通のサイズだと思ったが
    コラと疑うほどかなぁ?

    • -3
  2. 「剥製」ってことは「本物」ってことでしょ?
    剥製=作り物ってことで作り話だと勘違いしたのかな?

    • +2
  3. 俺はダイビングやってたからこのくらいの大きさでは驚かない

    • +4
  4. マンタの最大サイズは幅8mクラスだと思ってるので、これぐらいだと普通に感じちゃうなw
    一度は最大級のノコギリエイ(全長8m)を見てみたいw

    • +3
  5. 知らない人が見たらコラだと思うよ、それにしても海は本当に広大で神秘ですわ…

    • +8
  6. でかいね!
    クレーンで吊り上げてるエイの写真が捕獲したばかりだとしたらフェイクだろ!って
    思ったが記事に剥製とあったので納得です。
    (剥製でなければこの巨体でヒレと頭の角は、垂れ下がっていなければならないはず)

    • +7
  7. お腹のマークは、メーカーのロゴマークでしょ?

    • -2
  8. マンタがこんなにも大きいのはシラナカッタ。
    TVでも良く目にしていたのに。。。なぜ。

    • 評価
  9. ふと、エイの骨格ってどうなってるのか調べてみて後悔
    ぞわっとくる

    • 評価
  10. 三波 春夫も歌ってた、 おマンタ~~~♪

    • -2
  11. 自分の目にはエイの部分だけ切り抜いて貼ったように見える。
    剥製にしても画像全体から浮いてるっていうか。

    • -1
  12. ぴしっと平たくなってるから、剥製だと教えて貰えなければ偽物にしか見えないw

    • +6
  13. マンタだよね、割りとこのくらいのサイズはいるみたいだよ
    自分の友人が趣味でダイビングやってて、年に何回か沖縄に潜りに行くのだけれど、初めてマンタを見た時「8畳間が泳いできた」って思ったらしい
    冗談じゃなくそれくらいデカイんだと
    海のなかで見たら怖いだろうなぁ

    • +5
    1. ※16
      想像して笑ったw
      ちゃぶ台と座布団と昭和のブラウンカンテレビ上に乗せてみたいなw

      • +4
    2. ※16
      人の嗜好はいろいろだと思うけど、マンタはほんとに優雅にゆっくりとはばたくように泳ぐので、怖いと思ったことはないし、怖いという人に出会ったことはないなぁ。。。

      • +2
      1. ※30
        そこは仕方ない。スクーバダイビングを趣味にして実際に見たことがある人と、全くの門外漢が想像したものじゃ違って当然

        • 評価
  14. 剥製にしてからまた船のところに運んで撮ったってことかな

    ところで係留索は けいりゅうさく じゃない?

    • 評価
  15. 魚類の剥製ってたまに見るけど
    あれ作る時にその気になればかなりサイズアップできるぞ
    哺乳類の毛皮とかとは比較にならないほど皮が伸びる
    魚の鱗とかが不自然になる事も無いから見た目だけではわからない

    • 評価
  16. 重量の単位はキロでいいの? 現実離れしてるような……

    • 評価
  17. 引き上げられないから、船の脇に縛って帰ってくる途中でサメに食われて一部しか港にもってくることができないというオチを想像してました

    • 評価
  18. TOP画はどう見ても補正してる訳だけど

    実際に捕獲したのは事実のような気がする
    いてもおかしくない

    • 評価
    1. ※33たぶん船に搭載されてる細長い手漕ぎボートじゃないかな?

      • 評価
  19. エイってサメの親戚みたいなもんだよね。だからこれだけ大きくても説得力があるような気がする。

    • 評価

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