この画像を大きなサイズで見る水に棲む人型をしたクリーチャーで一番有名なのが人魚だろう。だが人魚以外の人型水棲クリーチャーも様々あり、その伝承は世界各地で語り継がれている。
ここで紹介するクリーチャーは、ディズニー映画の主役になるような可愛らしさはないかもしれない。だが、それぞれ独自の魅了があることは確かだ。中には現実のモデルがあると言われているものだってある。
10. アダロ(Adaro):ソロモン諸島
この画像を大きなサイズで見る海は過酷な場所だ。長い間、航海を続けた船乗りは時折気が狂ってしまうことがある。また親の言うことを聞かない子供が飛沫一つ立てずに波間から消えることがある……まるで何者かに引き摺り込まれたかのように。
ソロモン諸島では、こうした現象はアダロのせいにされる。アダロの上半身は男性のような姿で、髪がなく、目は黒い。全身が灰色っぽく、サメのような尾びれがあり、耳の後ろのエラで水の中でも呼吸ができる。
伝説によると、アダロは海の中で人が落ちてくるのを待ち構えているという。落ちた人間が罪深い者であれば、その人間の善の部分をすべて吸い取ってしまう。残るのは人間性の最も暗い部分だけだ。キリスト教が伝来すると、アダロは堕天使、つまり悪魔とみなされるようになった。
9. ルサールカ(Rusalka):スラヴ民族
この画像を大きなサイズで見るスラヴ神話によると、ルサールカは美しい裸の若い女性で、大地に潤いをもたらす水の精だ。もともとは人間だったが、子供や夫を失った悲しみで入水自殺をして幽霊になったと伝えられる。
かつては水辺で歌を歌ったり、髪をとかしたりする美しく友好的な精霊として描かれていた。
しかし後になって、ルサールカを題材とした物語や芸術は、溺れ死んだ場所から現れるゾンビのような存在に彼女を変容させた。そこでは、ルサールカは殺されて湖や川に捨てられた女性とされる。そして自分を殺した男に復讐を遂げるため、水辺から這い上がってくるのだ。
8. ヤクルナ(Yacuruna):アマゾン
この画像を大きなサイズで見るアマゾンの熱帯雨林に伝わるヤクルナは、まるで陸上を鏡写しにしたかのような水中都市で暮らすとされる。王宮は水晶で築かれ、真珠や魚の鱗の装飾がある。また移動には馬ではなく、蛇、ワニ、亀を使う。
人間に似ているが、頭部や手足はかなり特徴的だ。手足にヒレがあり、肌は緑色という言い伝えもある。
伝承によれば、ヤクルナに捕まった人間はやがてヤクルナになってしまうという。ヤクルナは非常に高度な文明を持っており、シャーマンの医学知識の源はそこにあるという説もある。
言い伝えによると、ドン・ファン・フローレス・サラザールという男が子供の頃、妹が溺れるところを目撃した。後年、彼は大人になった妹が池のほとりに立っているまぼろしを見る。彼女は自分はまだ生きており、ヤクルナと結婚したと告げた。やがて妹は生還し、彼に治癒の知識を授けると、サラザールはシャーマンとなった。
7. フィンフォーク(Finfolk):スコットランドとアイルランド
この画像を大きなサイズで見るスコットランドとアイルランドの伝承によれば、フィンフォークは冬の間、フィンフォーカヒーム(Finfolkaheem)という海底都市に住んでいる。
夏になると、ヒルダランド(Hildaland)という自在に消したり出したりできる島に移り住む。
フィンフォークは美しい男女の姿を真似ては、人間を誘い出して水の中に引き摺り込む。変身が得意で、完全な魚の姿から完全な人間、あるいはその中間の人魚の姿にもなれる。
人間と交わることで長寿を維持できるために、獲物を探している。そのため船が戻らなかったり、溺死者が出ると、それはフィンフォークの仕業と考えられた。
6. 海坊主:日本
この画像を大きなサイズで見る夜の航海は穏やかな海でも恐ろしい。嵐ともなれば、大波によって船などいともたやすく転覆してしまう。
日本の船乗りたちは、穏やかな夜、坊主頭の巨大な黒い影を見たと証言している。それが海坊主だ。
嵐の予兆と考えられ、海坊主が目撃された時はいかに海が穏やかであっても船を出すべきではないとされた。また波一つない海に浮かぶ船が突然引き摺り込まれた時、海岸から黒い人影が見えたという伝承も伝わっている。
一説によれば、穏やかな海に風によってどこからともなく巨大な波が発生する「巨大波」を海坊主と見間違えたと言われている。
夜に遠くから見れば、巨大波は巨人のようにも見えたことだろう。この現象は嵐が迫っている時にしか発生しないという点でも、海坊主の伝承に一致している。
5. モンクフィッシュ(Monkfish)とビショップフィッシュ(Bishopfish):デンマークとポーランド
この画像を大きなサイズで見るデンマークとポーランドには、人の顔をした魚の目撃事例が伝わっている。その頭上は司教の帽子のような形状で、体はマントを纏っているかのようだったという。
証言のほとんどはまだ海が謎に包まれていた16世紀のものだ。この時代は巨大なクジラでさえおとぎ話だと考えられていた。
ある伝承によると、モンクフィッシュを捕らえた漁師がそれを海の聖人だと考えて、教会に連れて行き、反応を見守ったという。
無論、言葉など話すはずもない。やがてモンクフィッシュは未確認動物と考えられるようになった。そ
現在では「キアンコウ属」という魚の分類がある。
この画像を大きなサイズで見るニックネームをモンクフィッシュという。大きな口のピンクの内側には、人間そっくりの舌が生えている。正面についた目のおかげで、顔も人間っぽい。
4. イプピアラ(Ipupiara):南アメリカ
この画像を大きなサイズで見る南アメリカの海に住む伝えられるモンスターで、体毛に覆われ、ごわごわとしたヒゲが生えている。
ブラジルの沿岸部では船乗りを絞め殺し、眼球、指先、性器を食べると言われていた。16世紀、剣でイプピアラを殺したと主張する冒険者がいた。
彼らはその遺体をトーマス・バルトリンというデンマークの医師に売却。検死したバルトリンは胴が毛深い人間、足が魚のようであることを確認し、遺体を見世物にした。
最近では、イプピアラは人魚体奇形という奇形の人だったのではないかという説がある。
当時、生まれた子供が障害者だった場合に放置して死なせるということはよくあった。だが中には生き残る子もいたかもしれない。
あるいは単なるでっち上げの可能性もある。通常、人魚体奇形の子はせいぜい1日か2日しか生きられないからだ。
3. ヴォジャノーイ(Vodyanoy):スラヴ民族
この画像を大きなサイズで見るヴォジャノーイはスラヴ伝承における水の守護精霊だ。賢者として描かれ、あらゆる水棲生物を支配している。
水を大切に扱う人間には、魚や真珠を与えると言われている。またナマズを乗り回すとも伝えられる。
挿絵のヴォジャノーイは、水かきのある手がついた人間のような体に、カエルのような頭部が乗った姿だ。
ヒゲには藻やヘドロが付着している。その気になれば人間の姿に変身でき、人間の食べ物も好んだという。しかし左のお尻から水がしたたり落ちるため、それで見分けをつけられるそうだ。
2. オーアンズ(Oannes):バビロニア
この画像を大きなサイズで見るバビロニアの伝承によれば、オーアンズは水陸両生の神だ。中身をくり抜いた巨大な魚をかぶり、髭を生やした人魚のような姿をしている。
人間の足が出ている姿で描かれることもあり、伝説の生き物というよりは、狂人のようにも見える。
伝承によれば、文明を再建しようとした人類は、それを導く神を求めたという。すると海からオーアンズが現れ、科学技術を人間に伝えた。
人々はこれを熱心に聞き、その日が終わろうとする頃、オーアンズは海へ帰って行った。ヘブライ語版では、箱舟で大洪水を逃れたノアに、神が文明を再建する方法を教えている。
1. マンフィッシュ(Man Fish):スペイン
この画像を大きなサイズで見る1679年、スペインの船乗りが裸の男を海から引き上げた。彼らは慌てて食事とワインを与え、難破船から逃れたのかと問い質したが、男は話すことができなかった。彼らは男を陸に連れて行くが、彼はすぐに病気になってしまう。そして海に飛び込んで消えてしまった。
別バージョンでは、十代の男の子が財宝を探すよう命じられ、海に飛び込むと、二度と戻ってこなかったという。
誰もが溺れたものだと思っていたが、5年後に船乗りによって救出される。男の子は母親の待つ家まで連れてこられたが、陸の生活に馴染むことができず、結局海に帰って行った。
当時、この伝承は、人間がどのような環境にも適応できる論証だとして用いられた。スペインのカンタブリア州リエルガネスには、魚のような男の像が建てられている。
この画像を大きなサイズで見るAll written by hiroching / edited by parumo













カッパは?
カッパッパー
河童さんまさかのエントリー漏れ
日本枠にはいつものように河童がくるかと思ったら海坊主だった
いや、3.のイラストは極めて貴重。
まさか、ドビドゥエシュカ・ヴァディヤノイの想像図を
目にすることができるとは思いませんでした。
これからも、毎日見に来ますね。
世界中に人魚か、それに比類する生物の伝承って有るんだね。
意外にもセイレーンがピックアップされて無いのが不思議。
アメリカの深きもの者どもは入ってないか
河童がいない
4ってタイタンの戦いのクラーケンでしょ?
ビショップフィッシュは絶対にエイだろwww
※10
個人的には、ttp://karapaia.com/archives/52228344.htmlの・3ムラサキダコなんじゃないかなと思ったり
つるっつるな頭とかそんな感じだし
アダロがイケメンで困る
あと海坊主のイラストは水木先生の有名な絵ですね
カッパは?って方がやたらといるけど
向こうの方って日本の情報はネットや最近のアニメ、漫画界隈から情報仕入れるから
近年扱われてないものに関しては知らないと思う
※10
荒俣先生の見解ではダイオウイカあたりではないかとのこと
日本は海坊主より河童の方が有名なような
クトゥルフ神話っぽいね
9番、「梳かしたり」が「溶かしたり」になってますよ!友好的っていうか超攻撃的っですよ!
アトランティスから来た男、ですか?
人型水棲クリーチャーって言ってるのに海坊主は無いわ
はんぎょどん…いや、なんでもない…
ヴォジャノーイ
つい口に出したくなる
世界のどこにでも大抵 鬼 か 背中に羽 か 吸血鬼 か 半魚人 か 竜 の伝承があるよね
「オーアンズは水陸両生の神だ。中身をくり抜いた巨大な魚をかぶり、髭を生やした人魚のような姿をしている」魚の着ぐるみとは ちょっと笑えるんですけど
出番待ちの河童、まさかの戦力外通知。
ヤクルナって…シェイプオブウォーターの魚人モデル??だとしたら主人公は本当にヤクルナになったんだ…幸せになったんだ…何か嬉しい…
※22
嬉しい…じゃないよ。
こっちは唐突にネタバレかまされてすげぇ悲しいよ…
まだ上映中の作品なんだからさ、全く関係ないサイトでのネタバレは気をつけてね…
ハゼドンなら世界を狙える
海坊主って英語で Sea Monk というのか。
シーモンキーと似てるな。
イカ娘は?
「アダロちゃ~ん!」
「ハ~イ!」
海限定じゃないのに河童差し置いて海坊主なのかぁ
海坊主は人型にカテゴライズしていいのか…?
日本のゆるキャラ感は安定してるな
既にコメで指摘されて居ますがカッパ居ませんでしたね。
この記事開く時、ぼんやりと日本枠あったらカッパかな・・・、とか思ってました。先入観って酷いですね。
スラブや北欧のマイナーな謎伝承がちょいちょいあって面白いです。
河童は寿司屋で普通に働いてるから伝説じゃない
※31
あ…戦力外通知が出ちゃってますが…
イグナンメンキさん…
米国発の世界で最も有名な深海生物は人型じゃないからか…
ルサールカの絵がイヴァンカっぽい
3のヴォジャノーイ、
左のお尻から水がしたたって変身がばれちゃう賢者ってかわいい
河童は?
キュウリが好きで、子供と相撲取るのが好きで、尻子玉を抜いたり
頭の皿の水が無くなると弱くなるというフレンドリーな河童は?
まぁ、今でも河童に似てる人はたくさんいるけど・・・
ビショップフィッシュ=ジェニーハニバー=エイ(ガンギエイ)の干物という関係性を強く感じる。
日本の海坊主の残念さっぷりよ
人型と言いながら人型に見えない画像を使われる海坊主
他になかったのか?
海坊主はオットセイとかトドが生息域以外の
地域にあらわれたか、またはそれらの存在を
知らなかった人々の話が伝説化したのかも。
「船に上がってこようとする」「坊主頭」
「ヒゲがはえいる」が一致する。
多摩川のタマちゃん、畑のアザラシみたいに
まさかの場所に迷い込むことはある。
ちょっとフィンフォーク探しに行ってくる
確かにカッパならここのコメント欄にたくさん居るから…
8. ヤクルナ(Yacuruna):アマゾン
これがシェイプ・オヴ・ウオーターの
不思議な生き物のモデルのかな(・ω・)
モンクフィッシュはゲスナーの博物記に載ってるやつね
須磨水族館の特別展でエイの干物と一緒に展示されてたわ
河童は…?
人型っていうからニンゲンかと思ったのに
ヤクルナを見て格闘ゲーム『ヴァンパイア』シリーズに出てくるオルバスを思い出した私はオッサンなんだろうなw
あまり関係ないけど、4のイプピアラ(と称するもの)を解剖したトーマス・バルトリンと、その父カスパーが執筆した解剖書は一冊がのちに日本に伝わり、『解体新書』の参考文献になったんだとか。
ちなみに、トーマス・バルトリンの息子の方のカスパーは、保健体育でおなじみのバルトリン腺の発見者。
※48
バルトリンという名前でもしや・・・と思ったら3代続けて医者/解剖学者の家系なのですね・・・凄い一族ですね。
海坊主が波であるという解釈が個人的には新しい。だとすると日本の野島崎沖で生じると言われる巨大三角波とか孤立波(ソリトン)とかが海坊主だったりして。
海坊主さんの造形の残n…シンプルさよ(´・ω・`)
ここだけ落差が…
河童と言えば尻子玉だけど尻子玉はダークマターと同じくらいの謎物質
※50
実際は水死体の肛門の筋肉が弛緩して、
ぽっかりと穴が開いた様に見えるからなんだよね。
シバテンや猿猴は?
海中で生きる上で、人型の有用性ってないよなぁ・・・
オーアンズの例に習えば、さかなくんが神の可能性はあるわけか・・
マーメイドガンダムはー?
河童もだが、個人的にはインドネシアのオラン・イカンやオラン・ペンデクがいないのも悲しい
初代ゴジラの脚本にも参加してた香山滋が、オラン・ペンデクの小説を書いてたりするんだよね
『イフチアンドル!イフチアンドル!俺の息子!』
シェイプオブウォーター大好き…この時期にこの記事読めて嬉しい!
TSOWもオルバスもヤクルナがモチーフなんだろうね
10のアダロはゼルダに出てくるゾーラ族みたいな見た目してるな…
2 ふんふんふんふんふんふんふーんふーん 女は海���
、のジュディ オング大好きオジサンで覚えとく。
見たことないくせに絵がリアル。
河童が河童の合羽を掻っ払って掻っ払われた河童は掻っ払った河童の合羽を掻っ払った。
6は水木しげる版海坊主だな。
河童なんて誰でも知ってるからわざわざ載せるまでもないだろ