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アメリカ先住民族「ナバホ族」が治療の儀式を行っている約100年前の写真をカラー化

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(著) (編集)

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image credit:Frederic Durlez/mediadrumworld.com
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 アメリカの南西部に先住するネイティブアメリカン「ナバホ族」は、およそ100年前、「ナイト・チャット」と呼ばれる治療の儀式を行っていた。

 患者はサウナのようなものに入り、部族の神話に出てくる神々の扮装をした呪医が儀式を執り行う。この儀式は9日間続けられ、患者は呪医にサウナで定期的に汗をかくよう指導される。

 これらの写真は、1904年から1905年の間にエドワード・S・カーティスが撮影したもので、北フランスのアンジェ出身のフレデリク・デュリーズ(53)によってカラー化されたものだ。

20世紀初頭のナバホ族の治療儀式「ナイト・チャント」

 20世紀年代初頭、エドワード・S・カーティスはアメリカ先住民文化の記録を残すために、20年以上を費やして北米インディアンの文化を写真におさめて記録した。財政家J・P・モルガンがその費用の7万5000ドルを出資したという。

 これら一連の写真は、ナバホ族の治療儀式「ナイト・チャント」をとらえたものだ。

 儀式はとても神聖なものなので、カーティスはその儀式を撮影するのは気が進まなかったが、ナバホ族は積極的に協力し、男性たちは部族の神話に出てくる精霊の衣装を身にまとい、儀式を再現してくれたという。

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英語でモンスター・スレイヤー(右)、ボーン・オブ・ウォーター(中央)として知られる聖なる双子。神話によると、彼らはホワイト・シェル・ウーマンの子どもたちで、最初の人間。人類を脅かし、頭の皮を剥いでいたモンスターを退治してまわっていたという。彼らはザ・ベガー(左)という神を同伴していた。

1モノクロ写真をカラー化、鮮明になった当時の部族たち

 カーティスの残した記録は、アメリカ原住民の言語や音楽を録音した1万個のワックスシリンダー(レコードの原型)、80以上の部族の4万枚もの写真になった。

 更にこれらの写真は、北フランスのアンジェ出身のフレデリク・デュリーズ(53)によってカラー化された。

 「このような不思議な仮面をつけた肖像写真はとても魅力的だ。仮面の裏の彼らはミステリアスで、違う世界の奇妙で謎めいた話から飛び出してきたようにも見える」とデュリーズは語る。

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第三の世界を統括している

4人の神々の1人、火の神ブラック・ガッド

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同じく4人の神々の1人、ハウス・ガッド。ヴァホの創生神話によると、聖霊から最初の男女をつくったという。

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儀式の仮面を持って立つナバホ族の男性

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儀式の仮面をまとった写真、この仮面は、ナイト・チャントに参加する水生の神フリンジ・マウスを表わしている。

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ナイト・チャントのために特別に使われる善行の女神、ハッシェバードを表している

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4人の神々の1人、収穫、豊作、雨の神、ガースキディ。種や水でいっぱいのこぶがあるため、重くて体が後傾していて杖をついて支えている。

 ナバホ族の少年たちは成人の儀式を体験してからでないと、部族の誰が仮面をつけているのかを知ることができない。

 アメリカ南西部を起源とするナバホ族が、アメリカ原住民の中でチェロキー族に続いて2番目に大きな部族であることは、アメリカ政府に認定されている。

 2015年時点で、30万人以上が部族のメンバーとして登録されていて、その3分の2以上がアリゾナ州とニューメキシコ州に住んでいる。

References:dailystar / academicなど/ written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 17件

コメントを書く

    1. ※1
      あながち間違いではない。
      生活文化への取り入れ方とか「本気度」は違うけどね。

      • +6
  1. もっと昔の記録がどこかに残っていないかなぁ。
    この資料を基に遺跡とかでも結構見えてくるモノがあるかも知れない。

    • +4
  2. インディアンのデザインセンスがかっこよすぎ

    • +16
  3. モノクロだと重厚感あったものがカラーだと神秘性失われそうで、良し悪しかなあ
    あ、決して記事の鳥を被った方を指したわけでは…

    • 評価
  4. ナバホ族の若者の、精悍な肉体美にホレボレするね。

    • +15
  5. インディアンにカチーナと呼ばれる人形がある、神々や精霊、動物の姿を現したもので200を越える種類がある。
    これらは本来、儀式で着るもののミニチュアであり、まさにこの記事に出ている画像そのものだ。

    インディアンはあらゆる迫害を受けてきたが「我々の文化が弾圧されても、子供たちが生きていれば7代目に甦る」という考えをしていた。
    伝承が途切れても子孫の間で様々な儀式が必ず復活すると信じていたのだ、そのための布石として撮影させたのだと思う。
    言葉を奪われ、白人家庭で育てられた彼等がもう一度信仰を取り戻すきっかけにきっとなるはずだ。

    ちなみに現代インディアンは3つの生活スタイルに分かれているという。
    「白人と同じように生きる者」「先祖の土地から資源を獲り金持ちになった者」「居留地に住む者」だ。
    ただいずれの場合もアルコール依存が問題になっているという(彼等は体質的にトランスしやすいのでアルコールに弱いのだ)。
    特にリザベーションに居る者は伝統の生活をしようとする人と何もせず日がな飲んでる人に分かれるようだ。

    早く彼等の神々が彼等の元に戻ってくることを強く願っている。

    • +21
  6. ふむ。スタンドに流用できそうなデザインだな

    • -1
  7. トップ画像、ぱっと見食べ物に見えてしまった…

    • +2
  8. 画像だけみたらカッシーナかと思った。
    今や北海道の鮭咥えた熊なみの土産物になってしまったけど。

    • 評価
  9. 先住民は、アメリカ大陸の大地の霊をもっぱら祭っている祭司の役割りをしているような気がする。アメリカと言う国が滅びようが関係なくひたすら地霊を祭り続けるのだろう。

    • +2
  10. ウルトラマンの怪獣のモデルにもなったヤーガン族のカラー写真が見てみたい

    • +2
  11. 独自性があって神秘的だ。畏怖すら覚える。
    彼らインディアンにとって、神は人を助ける存在ではなく、
    ともに自然の一部としてあるのかも。

    • +4
  12. ホワイト・シェル・ウーマンとかボーン・ウォーターとか
    英訳ネーミングもSFみあるなぁ

    感覚が日本人と近いのか、他の神話と比べても
    自然や天体の風景がより重なって見える

    • 評価

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