ロックフェスティバルで見知らぬ人にキス。その後の表情の変化を記録したビフォア・アフター

　デンマーク、ロスキレの広大な敷地に毎年6月末から7月初頭にかけて、1週間もの長期にわたって開催されるロスキルド・フェスティバルは、北欧最大にして世界屈指のロックフェスティバルである。

　ロックを介することで見知らぬもの同士がバイブスでつながっていく。ノルウェー人フォトグラファーのヨハンナ・サイリングさんは、この会場である試みを行った。

　会場にいた人に「キスしていい？」と声をかけ、キスする前とキスした後の表情の変化を写真で記録するのだ。 　自由奔放なロック精神はそこにあるのか？彼女は会場で性別や人種に関わらず声をかけた。撮影の許可をもらいまずは1枚。そしてキスをして良いかをたずね、OKをもらえた人にはキスした後の表情も撮影した。

　できあがった写真を見比べてみると彼女はあることに気が付いた。キスの前、人々は『自分らしさ』を表現しようと表情をつくる。だがキスした後、作られた表情は消し去られ、本当の自分らしさが見えてくる。

　キスをした後の反応は皆それぞれだったが、どれも良い表情をしている。写真家と被写体につながりが生まれたことが見て取れる。

01. 02. 03. 　日本人にはあまりなじみがないが、西洋では軽いキスはあいさつ代わりだ。キスをすると、愛情ホルモンであるオキシトシンの分泌が促され幸せな気分になれるという研究結果もある。

　ヨハンナ氏がキスをしたことで、被写体となった人はオキシトシンが分泌され、ストレスが緩和し、感情的なつながりができたのかもしれない。

04. 05. 06. 07. 08. 09. 10. 　今回の実験的試みはうまくいった。ヨハンナ氏は「見知らぬ人とのキス」というシリーズとして、様々な場所でこの試みを行い、人とのつながりを伝えていきたいと考えている。

　キスまではちょっと恥ずかしくても、手を触れあったりかるくハグすることで親密度が増すことは確かだ。よりよい人間関係を築くにはスキンシップも必要なのかもしれない。

via:johannasiring、i-D / translated byいぶりがっこ / edited by parumo
▼あわせて読みたい
キスについての興味深い25の真実


愛情ホルモン「オキシトシン」は犬と人間が触れ合うことで双方が増加することが判明（オーストラリア研究）


やっぱりいいね！動物たちのキス・キス・キッス！画像とGIFで32連発


はじめてのチュウ。キミとチュウ。キスの甘さを覚えたての子どもたち


ハグのもつ偉大なるパワー！優しく抱き合うだけで心を癒す効果が証明される。相手がいない場合は妄想だけでも効果あり。（米研究）