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1世紀の時を経てローマにオオカミが戻ってきた。監視カメラでオオカミの家族の姿が確認される(イタリア)

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 古代ローマの象徴として「カピトリーノのメスオオカミ」がある。

 ローマ神話に登場する伝説上の王政ローマ建国の初代王ロームルスは、双子のレムスと共にメスオオカミの乳を飲んで育った。

 ローマにとってオオカミはいわばシンボルなのである。そのオオカミが1世紀以上ぶりにローマ近郊で発見されたそうだ。

Uno dei cuccioli di lupo nati nell’Oasi Lipu di Castel di Guido

ローマ近郊でオオカミの生息が確認されたのは100年以上ぶり

 イタリア鳥類保護同盟(Italian League for the Protection of Birds/ILPU)が運営するカステル・ディ・グイド保護区は、レオナルド・ダ・ダヴィンチ国際空港からそれほど遠くない場所にある。

 隠しカメラが捉えた映像には、かなり成長した子オオカミのペアが水場で水を飲んだり、茂みの中を走り回ったりする様子が映っていた。

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 専門家は、保護区には少なくとも2頭の幼獣と2頭の成獣が生息していると考えている。ちなみに大人のメスオオカミの愛称はロームルスだ。

 「ローマ近郊でオオカミの生息が確認されたのは100年以上ぶりのことです。戻ってきてくれてとても嬉しい」と自然科学が専門のアレッシア・デ・ロレンツィス教授。

 糞の分析からは、食事のほとんどが周囲に大勢生息しているイノシシであるようで、家畜に危害を加えることはないようだ。

 「ローマの北にあるブラッチャーノ湖からやってきたのでしょう。そこはオオカミが絶滅の危機に瀕していたときでも常に生息が確認されてきた場所です」

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かつて駆除対象だったオオカミ

 イタリアでは1970年代までオオカミの駆除が推奨されていた。当時イタリア国内の生息数は100頭にまで激減したが、1971年に保護対象となってから徐々に数を回復させていった。

 現在、イタリアには1500~2000頭の狼が生息していると考えられている。特にアペニン山脈とフランスとの国境にあるアルプス山脈でかなりの生息数が確認されている。

 近年では国境を超え、フランスの農家や牧羊家から羊を殺されたと苦情が寄せられることもある。オオカミの生息地は徐々に北上しており、中央高地からジュラ山脈やヴォージュ山脈でも見られるようになっている。中にはパリ近郊にも生息しているとの報告もある。

via:lipu/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 52件

コメントを書く

    1. ※1
      まだ仔オオカミだから体のあちこちがアンバランスで、よりイヌっぽいね

      • +3
    2. ※1  カンボジアの映像にもこんな感じの犬がいた。気温だねー。

      • 評価
    3. ※1
      犬は狼のネオテニー(幼形成熟)だからな
      幼形の狼は犬に見えるのは当然といえる

      • 評価
  1. 狼とローマといえば建国者ロムルスだよね

    • +7
  2. 本当は人間の姿に化けて街にいるんだよ
    花屋の少女のところにいつもいる青年が狼だよ

    • +9
  3. 人間からアプローチしない限り、狼側からはよってこないだろうね

    • +4
  4. イタリアは間に合ったんやな
    日本はうっかり絶滅さしてもーたからな

    • +28
    1. ※7
      一度完全に絶滅してしまうと、再導入とかは問題が多いから中々実現できなくなるしね。

      • +4
  5. イノシシ狩るって、けっこう凄い。
    命懸けだろ。
    戦闘力が凄いというより、
    その立ち向かう勇気が凄いよ。

    • +10
    1. ※8
      勇気というか、群れ(家族)の機動力じゃないかなぁ…。

      潜伏→ダッシュ→喉元ガブリをピンでやるネコ科の狩りと違って
      イヌ科の狩りは集団で時間かけてじわじわ追い詰め
      弱ってきたところを仕留めに行く、っていう
      地味でえげつない系の連係プレーが多いし。

      あと、ダッシュ型にせよ追い込み型にせよ
      小さい子供やケガ等で弱った個体を狙うのが自然界の基本だから、
      猪といっても、ウリ坊から成獣になりかけぐらいのや
      小ぶりなメスとかが獲物としては多いのかもよ。

      • 評価
  6. 日本だと狂犬病があるから、狼復活は難しいかな。
    鹿が増えすぎてこまってるんだが…
    (書いてる途中で歯科に誤変換した、これも増えすぎなんだが、狼が食べてくれるわけではないので直した)

    • +3
    1. ※10
      日本は狂犬病清浄国なんですが・・・・・・。
      一方欧州では、今も毎年数十人が狂犬病で命を落としています。

      ちなみに、農林水産大臣指定の狂犬病清浄国・地域は下記の6つのみ。
      アイスランド、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー諸島、ハワイ、グアム
      以前指定地域だったアイルランド、スウェーデン、英国、ノルウェー、台湾は指定地域から削除されています。

      • +4
      1. ※33
        いや発生が無いだけで、根絶はしていないんだよ。
        犬のワクチン接種は今でもあるし、野生動物に噛まれたときはワクチンを打つから発病しないだけ。

        犬の接種について言えば、最近、受けていない犬(受けさせない飼い主)が増えていて問題になっている。
        ここに感染が発生したらどうなるか、恐ろしいことだと危惧する人も多い。
        それは外から来るかもしれないし、変異株が爆発的にふえるかもしれない。

        僕は狼復活には賛成派なんだ。
        猿や鹿の間引きにいい、弱い固体から狙うからね。
        ただ入れる狼にワクチン接種は可能としても、生まれる子供を捜して打つというのは難しいだろう。
        それが行えないなら世論は決して導入を認めないよ。
        以上。

        • -4
        1. ※37
          いろいろツッコミ所満載。
          誤解・曲解していることが多いようなので、資料等を手元にお持ちなら再読、または他の資料をあたることをお勧めする(ここまで勘違いが多いということは、以前読んだ資料が間違いだらけのなかもしれないからね)。

          • +2
  7. 残飯にたかる→家畜化→犬→野生化→狼

    ループすれば絶滅しない!

    • -7
  8. 単純な誤記だけど、ロームルス (Romulus) の双子の兄弟はレウスでなくレムス (Remus)です。

    • 評価
  9. 気候のせいか意外に短毛
    カメラに気づいて猛ダッシュで逃げる姿が可愛いな

    記事にもあるように、国境を越えて侵入したオオカミによる被害にフランスの牧羊家は不満たらたらだけど、イタリアの牧羊家は「まあ仕方ないね」と許容してるそうな
    その辺の意識の差が興味深い

    • +9
    1. ※14
      夏毛&まだ子どもってこともあるんだと思うけど、
      イタリアに生息するオオカミはイタリアオオカミと言う種で、日本人が「オオカミ」と聞いて想像するような北のほうのタイリクオオカミよりは一回り小さく、細身で南方に適応した種なのも大きいと思う。

      • +8
  10. 日本でもオオカミ復活しても何とかなるかも?
    少なくとも昔は生息していたわけだし
    オオカミの絶滅によって生態系のバランスが崩れたことで
    イノシシやシカなどが大量繁殖しているんだけど
    それを人の手だけでどうにかするのは困難だし・・・

    • 評価
    1. ※16
      悪いけど、日本はどうにもならんと思う。

      山に人の手が入りすぎてるし、人里との距離が近い、日本人は野生動物と適切な距離を取ることができない、等々問題山積すぎる。
      すぐに人里近くで家畜を襲うようになって100年前の再現だろうと思う。

      狼復活させようとしてる人もいてその人の講演なんかも聞いたことあるけど、その人が導したがってるのは一番大型のタイリクオオカミ。日本の気候や環境に適していないのに、自分のロマン優先で行動しているように思えたし。
      (日本に再導入するなら、見た目は人のロマンをそそらない貧相な野良犬にしか見えないタイプが適してるはずなので。)

      • +15
    2. ※16
      ニホンオオカミが絶滅したとされるのは1905年だよ。それ以前から個体数は減っている。だから、現代日本においてイノシシやシカが増えているのはオオカミが原因ではないよ。

      • +1
      1. ※27
        アメリカの自然公園の例を見ても
        オオカミがシカとイノシシの固体抑制の一因なのは間違いない
        日本では戦後になって急速に人間が山に入らなくなり
        シカやイノシシがのびのび暮らせる環境になったことが決定打になった

        • +1
    1. ※17
      四国犬なんかもそうだけど、この時期の個体は細っこいよ~。鹿か!ってくらいのこともある。

      • +1
  11. ちゅうことは雄だったらレムスなんかい。

    • 評価
  12. 肉食獣が育つには餌となる草食動物が必要
    草食動物が育つには木々が必要
    木々が育つには土壌の栄養と、ほんの少しの人間の手による適度な伐採が必要

    • -1
  13. 陸つながりの場合だと、部分絶滅してしまった種が、陸地伝いに、まだ絶滅していない場所から戻ってきてくれるってことはあり得るんだよね
    よかったなぁ…

    • +11
  14. カビトリーノっていうお風呂洗浄剤ありそう

    • +2
  15. ニホンオオカミも何処かに居ないかなあ…?

    • +7
  16. なんか、ついこのあいだイタリーの観光客のばあちゃんがギリシャでオオカミに喰われちゃった事件があったなあ。
    自然の摂理だから仕方ない事故だけど、なんとかうまいこと棲み分けができるといいんだけどな。
    日本だと、猟友会とやらがでしゃばってすぐ駆除だ何だになりかねんし。

    • -5
    1. ※23
      猟友会は出しゃばるのではなく、自治体等からの依頼で駆除に出るんだよ。野生動物相手だから許可も必要だしね。

      • +9
  17. ニホンオオカミの方がカッコイイな
    と思って画像ググったらイタリアの狼とソックリだった

    • +2
  18. 実はニホンオオカミもまだいるんじゃないかという話があるが、出てこないかな。
    淀川付近で鹿が出てきたりとか、動物は人間の想像の外を平気で行ってくれてたりするので、希望がないわけではないと思うのだが。

    • +6
  19. モフモフしてないから前情報なしに野山で遭遇しても野犬としか思わないだろうなあ

    • +4
  20. イタリアオオカミだね
    北米大陸やシベリアにいる種よりやや小振りだけど、あの獰猛なイノシシを主食にしてるくらいだから

    • +3
  21. たぶん二頭の仔狼の名前はRainとSnowだろう

    • 評価
  22. 地元の赤城山は首都圏から関越使って犬を捨てに来るらしい
    おかげで犬が集団で鹿狩してるらしいが夜行性ではないので日中うろついて危ないらしい

    • 評価
  23. 日本で導入した場合、鹿が多いとは言え
    まずは農家の人に重武装して鹿を狩る方が楽だと教えないと行けないからなぁ
    そこでしくじるとずっと家畜襲うだろうし難しいわな
    山と人の住処も結構近いし

    • +2
  24. イタリアオオカミとニホンオオカミには結構類似性があるって聞いたけど、実際どうなんだろ?
    ニホンオオカミの習性である送り狼をイタリアオオカミもすると聞いたのと、遺伝的特徴だったかが近いとか(うろ覚えでソース出せないけど詳しい人いたら教えて欲しい…)

    • +2
    1. ※45
      シベリアオオカミやホッキョクオオカミなんかに比べると、イタリアオオカミとニホンオオカミは比較的小柄で被毛もあんまりモコモコしていないといった類似点があるけれど、どちらもハイイロオオカミ(タイリクオオカミ)の亜種で外見的類似性は生息環境(山がちで狭い半島や島国、暑い夏)に適応したものなんだって

      2014年に岐阜大学の石黒直隆教授と松村秀一教授らの研究チームが現存するニホンオオカミ6頭の骨から細胞に含まれるミトコンドリアDNAを採取して北米・欧州に生息する57頭のオオカミと比較したところ、ニホンオオカミはハイイロオオカミと同じ種であることがわかったそうな
      12万~13万年前に枝分かれした亜種とみられ、日本が朝鮮半島と陸続きだった時代に渡ってきたと考えられるんだと

      • +5
  25. 人間ほど自然の調和を壊す動物は他には存在しないということだ。

    • -2
  26. 駆除しておいて今度は保護しましょうってなんだかなあ・・・
    危害を加えて来たり被害が深刻だったりそれは生活のために仕方がないことは理解してるんだけどなんだかなー・・・

    • -2
  27. それでまた増えたりしたら、駆除しますって
    言うでしょ
    人間は愚か

    • +1
  28. すぐにアフリカから来た人が食べちゃうから大丈夫

    • -1

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