メインコンテンツにスキップ

「ちょっとここに避難しますよ」ハリケーンから逃れるため、タクシーに乗り込んできた一羽のタカ。度肝を抜かれた運転手だがいったん保護することに、その結果・・・(米テキサス州)

記事の本文にスキップ

70件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 8月25日にアメリカテキサス州に上陸したハリケーン「ハービー」による影響による被害のニュースがあとをたたない。

 災害にあって困っているのは人間だけではない。野生動物たちだって大変なのだ。テキサス州ヒューストンで、暴風が吹き荒れ困り果てたタカは、1台のタクシーに目をつけた。「ちょっと避難させてください」とは言わなかったろうが、タクシーに乗り込みここで嵐が過ぎ去るのを待つことにしたようだ。

 びっくりしたのはタクシーの運転手さんだ。どうしたものかと戸惑っていたが、この場にとどまっていたらハリケーンの被害に巻き込まれてしまう。

 ともかく運転手さんは無賃乗車のタカを乗せたまま走り出した。

荒れた天気の中タクシーに飛び乗ってきたタカ

 この運転手はウィリアム・ブルーソさんと言う。

 これまでにない規模のハリケーンと、これまでにないお客さんというダブル奇跡遭遇を果たした彼。むろん猛禽類など飼ったことがない。そこでYOUTUBEにこのタカを保護したときの様子を撮影し、自身のYouTubeチャンネルに公開しはじめた。

 動画内でウィリアムさんは

突然タカが車内に入ってきたんだよ。怪我はない様子で、何だか怖がってるみたいなんだ。こういう時の対処法が分かる人がいたら連絡ください

 とコメントしている。

 その後ウィリアムさんはタカに、ハリケーンにちなんで「ハービー」と名付け一時的に保護することとなった。

ウィリアムさんが撮影したタカの記録

 ウィリアムさんの車内に避難してきたタカの様子を撮影した最初の動画は以下のものだ。誇り高き猛禽類、人間になど助けてもらいたくはなかっただろう。だが非常時だ。ウィリアムさんを見つめながらも出ていく様子はない。

A Hawk is seeking refuge in my taxi from Hurricane Harvey

 続編では、タクシーの窓枠に止まっているハービー。強風で羽根を負傷したのかもしれない。ここでも逃げる様子はまったくない。

UPDATE #2 Harvey the Hurricane Hawk

 ハービーはウィリアムさんに話しかけられ、胸を撫でてもらったり、手袋の上にちょこんと止まる。「私の身柄はあんたに預けるわ、煮るなり焼くなり好きにして」とかいう覚悟を決めたのだろうか。

この画像を大きなサイズで見る
imege credit:YouTube

 さらにタクシーから離れようとしないハービーを手にのせて家に連れていこうとするウィリアムさんの姿が。

 ハービーはよほど怖い思いをしたのかもしれない。どうしてもウィリアムさんのそばを離れたくはなかったようだ。

 ウィリアムさんもかなーり情が移ってきたようだ。

 ハービーもウィリアムさんをジーっと見つめる。

 何だかちょっと懐いてきたハービーと困った様子のウィリアムさん

この画像を大きなサイズで見る
imege credit:YouTube

ハービーを保護した2日間

 周囲の天候はまだ荒れているため、ウィリアムさんは一旦ハービーを自宅にかくまうことにした。

 出会ってからそんなに時間がたっていないにもかかわらず、ハービーはくつろいだ様子で、ウィリアムさんの手からしっかりご飯も食べていた。

この画像を大きなサイズで見る
imege credit:YouTube

 ハービーはなつっこくてかわいい。このまま飼いたいくらいなのだが、ハービーのことを思えばこのままではいけない。

 ウィリアムさんは、ハービーを安全な場所で適切に保護してもらう事を決意した。そしてTWRC野生動物保護センターに連絡し、保護されることとなった。

 シリーズ最後の動画の説明欄で、ウィリアムさんはこうコメントしている。

今回、ハリケーンによって思わぬ出会いがありました。本来ならば、大自然の中プレデターとして狩りを行うタカという生き物と、愛情を感じる時間が過ごせたことを神様に感謝しています。魔法のような2日間でした。我々にを気にかけてくださった皆さま、本当にありがとうございました。

 500年に一度の大雨を降らせることとなったハリケーン「ハービー」だが、1人と1羽に予想外の心温まる出会いを与えていたようだ。

 猛禽類って意外と義理堅いとこもあるので、野生にかえったハービーがウィリアムさんにまた会いに行くこともあるのかもしれないな。

via: ABC News/YouTube/などwritten by kokarimushi / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 70件

コメントを書く

  1. たとえば、誰かが飼っていた鳥で、家に戻れなくなって避難してきた、ってことはないのかな。

    • +25
    1. ※1
      飼われている猛禽だとシリアルナンバーを入れた足輪をしてることが多いと思う

      • +11
      1. ※11 過去に保護された経験があった場合、足輪はどうなるのかしらん?世話を受けたのがヒナの時だと、特に人間を頼るようになるよね。ともあれヨカッタ!

        • +5
  2. 困り顔のおっちゃんとそれをじっと見つめるタカがかわいいね

    • +120
  3. カラパイアで御馴染みの ミミズやヘビを持って来てくれる話になるのかも。

    • +65
  4. 度肝を抜いたじゃなくて度肝を抜かれたじゃないの

    • +3
  5. 神経質な猛禽が馴染みのない人間からのエサを食うなんてかなり珍しい
    ウィリアムさんとハービーとでなにか通じ合うものがあったんだろうか

    • +65
  6. なんかもう、すんげぇ良い人だな
    ハービーも元気でなー

    • +60
  7. 「窮鳥懐に入れば猟師も殺さず」という諺もあるが、まさかほとんど諺どおりの出来事があるとは。
    しかし、ウィリアムさんもナイスガイだよね。ちゃんと、鷹をどうしたらいいかまで調べていろいろ動いてくれてるんだから。ここまで色々骨を折ってくれる人ってのも中々いないよ。

    • +85
  8. ハービー「・・・」
    ブルーソ「誰が太ったデ・ニーロだよ」

    • +4
  9. このドライバーさんにたくさんのハッピーを♪

    • +25
  10. タカ「先日助けていただいたタカです」
    ウィリアム「なんでタカそのままの姿で押しかけてくるんだよ・・・」

    • +53
  11. なんだかどっちもかわいい
    ほっこりした^^

    • +15
  12. 俺なら手放せない。保護した人はすごい

    • +30
  13. 鷹「禿げ!運賃たかいぞ!!!」
    鷹「お前はハゲタカか!www」

    • -12
  14. おじさまの対応とコメントがまた素敵ね
    人柄の良さが滲み出てるというか、この人だからこそこんな出会いがあったんだろうなってかんじ

    • +20
  15. タカにしちゃ小さくね?と思ったけどハイタカの若鳥ならこんなものか。
    保護した人がきちんとした人で良かった。
    もしかして某にゃんこ組織ばりに良人を見分ける力が猛禽に付与されたとか。

    • +18
  16. こういう話を聞くと
    人間の本来の役割はこういう事なんじゃないかと思うよ

    • +65
  17. ゴスホークの幼鳥かな?
    幼鳥とは言えけっこうな大きさだと思うんだけど、このドライバーさんのガタイもかなりいい。

    • +9
  18. すげー、猛禽って本当に対象物に対して正対すんのね、俺が昔飼ってたコザクラインコは物を良く見ようとするときは必ず片方の目で近づいてきたよ。
    あと、瞬きのかわいいこと、これ絶対戻って恩返しにくるよね、ワクワク!

    • +17
  19. 日本じゃハリケーンといえばポリマーだけどな

    • +3
  20. ウィリアムさんのコメントに泣けるぜ(T▽T)

    • +7
  21. 猛禽類なんていかにも扱い難しそうで、しかも野生だし、それを戸惑いながらも受け入れて手助けするのもすごいなあって思ったんだけどさ。
    最後のコメントが、自然とは野生とはどういうものか、人間はそれとどう向き合いどういう立ち位置でいるべきなのか、何か常日頃からきちんと考えて弁えてる人なんだなあって……このおじさんの優しさも聡明さも人柄全部現れてるようで、感動と言うか感心というか……。

    • +44
  22. ここまで人馴れしてるという事はペットとして飼われていたものだろう

    • +3
  23. 可愛すぎる。戦国時代ならタカ飼えたのに

    • 評価
  24. そのうち玄関先にヘビやウサギの死体が毎日届くようになったりして

    • +5
  25. まだ子供?以外と何処かで飼われてたのかも?
    保護したのか良いオッサンでヨカッタ。

    • +2
  26. この人を襲ったタクシー強盗は殺意むき出しの
    タカに追われ続けて二度と空の下を歩けなくなる。

    • +24
  27. Harvey the Hurricane Hawkで続きが見れるな
    TWRC Wildlife Centerだって

    • +5
  28. 文句の付けようが無いのかコメント欄も平和だな

    • +8
  29. 保護施設の広報が、ハービーはけがをしており、もし拾われなかったら命は危なかったと言っている。
    よかったなあ、タクシーが通りかかって。
    たまたまハリケーンが男名だったからオスにされてるけど、実際の性別はどうなんだ?

    • +22
  30. おっちゃんが男梅に見えてしゃーないw
    いい人や!

    • +3
  31. こんな風に野鳥がなつくなんてすごすぎる。
    きっと前世で仲良し夫婦だったに違いない。

    • 評価
  32. やっぱり動物ってある程度気持ちの通じ合える人間を選んで近づいてると思う

    • +5
  33. 「来世は、夜鷹になってお礼をするのどす。」

    • -3
  34. ハリケーンなんて、野生動物にも死活問題だよね
    逃げないなんて、よほど怖い目にあったのかな…
    確かに野生動物が、いきなり人の手から食べるのは珍しい。人間に関わりあったのかな
    おじさんも優しくていい人でよかった

    • +11
  35. ほんと動物と会話が出来ればいいのにね

    • +3
  36. 袖擦り合うは他生の縁てヤツで
    ハービー軍曹は前世の友達を見つけたのだ

    • +3
  37. しかめっ面だけど満更でもなさそうな運転手さん&ぽか~んな鷹さん可愛い!
    こう言う時こそ生き物皆兄弟って実感する。

    • +1
  38. 下手に自分で飼おうとせずちゃんと考えてあげて保護できるとこに出すってのはいいね

    • +8
  39. 『この人ならば大丈夫そうだ。何だか優しそうだし…』
    とか思われたんじゃないの?鷹の本音までは判らんけど

    • +3
  40. なんだか眼に理性を感じるわー
    頼むよにんげん、ちょっとでいいんだ、って感じ

    • +6
  41. ハービー・ハンコックとロックイットバンド!

    • 評価
  42. 見た目が厳ついおっさんだけど、動物はいい人がわかるのかもね

    • +3
  43. オジサンが話してるのをちゃんと聞いてるね。意味が分かってるとは思えないけれどこの鳥さんが賢いのが伝わってくる。

    • +1
  44. ちゃんと野生に還すおっちゃんの父性

    • 評価
  45. そりゃ空を飛べない状況だからわらにもすがる思いでタクシーに乗ったのだろう

    • 評価
  46. あまり飛べない まだ子供の鷹が暴風に巻き込まれて降ってきたんじゃないかな

    • 評価
  47. 鷹もおっさんも物おじしないな
    俺は目玉を啄まれるんじゃないかと不安になっちゃうよ
    そしてそれを感じ取られて目玉を啄まれる事だろう

    • 評価
  48. 素敵なお話をありがとう ウィリアムさんは今後タクシーに乗っててふと一人で寂しくなったらハーピーのことを思い出すのですかね

    • 評価
  49. 癒されるわ~。
    ヒトとヒトが関わると、大抵ロクでもないコトになるけど、
    ヒト以外とのニュースは安心して読める。

    • +1
  50. 情が移ったけど鷹のことを思って自然に帰そうってのがとても良い
    返すと言っても捨てるんじゃなくてちゃんと施設で訓練させてから返すしね

    • +1
  51. うおぉおぉ‼︎‼︎胸熱!
    こうやって動物を保護するとどうしても情が溢れて、そのまま飼いたくなっちゃうけど、
    ハービーの事を考えて、野生に戻す為専門家に預けて凄い!
    心が優しいし、強い…!
    ウィリアムさんとハービーさんに幸あれ!

    • 評価
  52. ペットを連れている人間を観察していて
    こういう緊急時は人間に助けを求めるのが安全と判断していたりして

    • +1
  53. 最後の動画鷹がおっちゃんを最初から最後まで凝視しっぱなしでまたその目が前2本の動画と違って懐っこそうな可愛い目に見えてきゅんっきゅんしてしまった。鷹を見るとき見ないとき、鷹を支える腕の動き一つとっても気を払いすぎてないというか、構えた感じがなくて、距離の掴み方が先天的にできてるみたいなすげーいい感じ(語彙力

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動物・鳥類

動物・鳥類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。