メインコンテンツにスキップ

絶滅危惧種のオオカミがあらわれた!「ハイイロオオカミ」が繁殖し、家族で行動している姿が確認される(アメリカ)

記事の本文にスキップ

27件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 先月6月末、アメリカ合衆国カリフォルニア州北部のラッセン郡の森で、絶滅に瀕しているハイイロオオカミの家族が発見されたというニュースが話題になっている。

 その決め手となったのは、追跡カメラがとらえた生後数か月のオオカミの子の姿だ。同州の野生動物管理局が一組のペアを発見し調査をすすめたところ、愛らしいウルフベビーたちの姿が記録できたのだ。

 1920年以降、アメリカ国内においてほとんど姿が見られなかったオオカミが、野生で繁殖しているという事実に現地の専門家たちも大興奮。まさかオオカミの群れがこんなところにいるとは!と、驚きを隠せない状態だ。

きっかけは追跡カメラに映ったオオカミのペア

 ハンティングや生息地を追われたことが原因で、アメリカ国内ではほぼ見られなくなったハイイロオオカミ。現在は、1973年にできた絶滅危惧種保存の法律によって少しずつ増加傾向にあるというが、まだその数は少ない。

 だが2016年の夏、そんな状況にあるハイイロオオカミのペアが森の中の追跡カメラに写りこんだ。思いがけない朗報に野生動物の学者たちは大喜び!なぜなら野生のハイイロオオカミの群れは1920年代以降、米国内でも存在がほぼ確認できなかったからだ。

 そして当時の学者たちは、その翌年にさらに喜ばしい発見があることは夢にも思わなかったようだ。

ペアのメスが出産。3匹の赤ちゃんが生まれていた!

 今年の5月、同州魚類野生動物保護局に属する生物学者のディアナ・クリフォードが、そのペアのメスを一時的に捕獲、追跡装置付きの首輪をつけて解放した。

 獣医師でもあるクリフォードは、その際行ったメスの身体検査で彼女が春頃に出産していることに気づき、翌日、森の中で幼いオオカミの小さな足跡を発見した。

 それからわずか数日後、その森のカメラに、オオカミの一家や子どもたち3匹の姿が記録されていることが判明。それこそが学者たちが探していた野生のオオカミのあるべき姿だったのだ。

追跡カメラに記録されていたオオカミの一家

この画像を大きなサイズで見る
image credit:USFS

生後数か月の赤ちゃんは3匹もいた!

この画像を大きなサイズで見る
image credit:USFS
この画像を大きなサイズで見る
image credit:USFS
この画像を大きなサイズで見る
image credit:USFS
この画像を大きなサイズで見る
image credit:USFS

 そしてこの記録により、この100年間でカリフォルニアのハイイロオオカミの子の誕生を確認した回数は、ようやく2度目となった。

オオカミが合法的な狩りの対象になっている州も

 とはいえオオカミの保護活動はアメリカ全土で見れば不十分な地域もある。

 アイダホ州やモンタナ州を含むいくつかの州では、すでにハイイロオオカミを絶滅危惧種のリストから外しており、今年の初めにはワイオミング州においてハイイロオオカミの狩猟が合法化された。

 その一方で、上院環境公共事業委員会ではアメリカ北部からカナダにまたがる五大湖周辺でのオオカミの狩りを禁じる法案が検討されているという。

 現地の野生動物保護団体によると、2011年にハイイロオオカミを保護対象から外したアイダホ州とモンタナ州では、すでに何千匹もの個体が狩られているという。

 こうした現状から「そんな州やオオカミを狩る人々のせいで、州の野生動物管理機関がオオカミを本来の野生に戻すことができないのだ」という意見も上がっている。

via:thedodo / written by D/ edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 27件

コメントを書く

  1. ハイイロオオカミは特別に賢いらしいですね。
    シートン動物記の狼王ロボもハイイロオオカミでしたし。
    サンクチュアリで保護出来るほどの大人しい性格では無いみたいですし、どう保護して行くか思案のしどころですね。

    • +15
    1. ※2
      駆除しようと罠や毒エサ仕掛けても尽く突破するロボの話は子供心にわくわくしました。
      ロボの最期は哀しかったな。

      • 評価
  2. 州ごとに法律の違う国は大変だね。
    ニホンオオカミは第一次世界大戦前に絶滅しちゃってるから今の日本人はもう誰も見た事がないっていうのが悲しい。

    • +12
  3. 日本じゃ、オオカミは神聖視されやすいけど、ヨーロッパや北米だとオオカミ=害獣って認識だからな。

    • -8
    1. ※4
      二ホンオオカミの絶滅過程見ても同じこと言えるかい?

      • +4
      1. ※18
        実害被ってる人間からすれば種が絶えようが知ったことではないだろうさ。みんながみんな学者みたいな思考や価値観を持ってるわけじゃないし。

        必要なのは不幸なマッチングを発生させない対策。

        • 評価
        1. ※21
          実害被ってる人間が一番考えてもらいたいな、そのマッチングとやらは。

          • -1
        2. ※21
          エゾオオカミによる実害なんて蝦夷開拓民以外にはどうでもいい事だけど
          過剰な駆除政策に対して誰一人として声を上げなかったけどな

          • +1
  4. ちょっと増えたら即狩猟って、狼は害虫じゃないんだから・・・やめなよ(´・ω・`)

    • +25
  5. 狩りが合法だから有名な白狼ぶっ殺したったw的な話もあったな

    • +7
  6. 銃馬鹿大国アメリカじゃ人間する簡単に殺されるのだから オオカミの保護は無理だね。

    • +10
  7. バッファローにしろアメリカって狩猟遊びが好きな国だな
    保護したと思ったら急に狩猟許可って何したいのだ

    • +21
    1. ※10
      そんな国が日本の鯨云々に平然と口出しするんだから凄いよな・・・
      しかも狩猟した動物は食べる為ですら無く、記念写真撮って放置だからね。

      • +5
      1. ※23
        狩猟愛好家はそもそも捕鯨問題にはノータッチだがな
        トロフィーハンティングもオバマ以降規制が強化されてる

        • +1
  8. 増やしたり狩ったり人間てほんと身勝手

    • +14
  9. 野犬と交雑して種としての純粋性が薄まってしまうのでは
    という人間側からの意見を考えてしまう

    • +1
  10. 可愛い。狼は森の生態系を正常に保ってくれるから人間と違って必要不可欠だよ

    • +8
  11. ハイイロオオカミの狩猟を解除した州は「生態系に影響は無い」って確認したのかな?
    ちゃんとそう言った調査をした上でやってくれるならまだ、いいんだが……。

    • +4
  12. グリーンピースはこういうのからなんとかすりゃいいのに
    まあただのテロ団体だからあんな奴らに何が出来るわけでもないんだけど

    • +3
  13. ???「オオカミたちを無法者どもから守るために、より強力なライフルが必要だ!」

    • 評価
  14. なんでアメリカって今の時代になってもなお州によって法や規制が違いすぎるの?

    • +1
  15. 狼は狩りの対象にされ絶滅の危機に晒されると保護対象にされるんだろうけど人間が絶滅しかけても助けてくれるような上位の生物は存在しないんだと思ったwしかも銃一発で殺されるわけでなく業火に焼かれるように悶え苦しみながら息絶えていく。下等生物を保護したり狩りしたりする身勝手な人間の末路を想像した。

    • -4

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

画像

画像についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

絶滅・絶滅危惧種生物

絶滅・絶滅危惧種生物についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。