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身分証明書の顔写真を全てCGで作って申請するとどうなる?受理されてIDカードができちゃった(フランス)

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(著) (編集)

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 日本では最近、マイナンバーなるものが導入され、役所に行って顔写真入りの個人番号カードを発行してもらうことで、これが身分証明書の代わりとなる。世界的にみると個人の身分を証明する為に、国が発行するIDカードが使用されるケースが多い。

 身分証明書である以上、IDカードを発行してもらうためには当然本人の顔写真が必要となる。フランス人アーティストのラファエル・ファーブル氏はそこに目をつけた。

 本人そっくりならば顔写真をすべてコンピューターグラフィックで作り上げた偽の3D画像でも可能なのか?で、やってみた。

 結論から言おう。

 偽の顔写真で申請が通っちゃった。

デジタル画像なのに申請が受理されちっち

 ファーブル氏は、2017年4月7日にフランスのIDカードの申請をした。彼が準備した必要書類は全て適法かつ真正なものであると判断されその申請は受理された。

 これがそのIDカードである。

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imege credit: RAPHAEL FABRE

 ファーブル氏が提出した「写真」は、コンピュータ上でつくられた3Dモデルである。この「写真」は複数のソフトウェアと、映画やゲーム産業で特殊効果を出すために用いられる技術を使って作成されたもので、人工的に作られた実体を持たないデジタル画像にもかかわらず申請が受理されたのだ。

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imege credit: RAPHAEL FABRE

申請書類はすべての条件を満たしていた

 「写真」はIDカードの申請に必要な、以下の条件を全て満たしていた。

1. 本人の特徴を表している

2. 最近のものである

3. 指示通りのサイズである

4. 判別しやすい光量、背景、コントラストである

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imege credit: RAPHAEL FABRE

フィクションを現実と取り違えていないか?

 「作られた画像を使って、最も公的な方法で、私の身分を保証してくれたよ」とファーブル氏。

 ファーブル氏がウェブサイトに掲載しているステートメントによると、アーティストとしての彼の目的は「フィクションを現実と取り違えていないか」という問題提起であるらしい。

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imege credit: RAPHAEL FABRE

 そういや日本でもつい最近、弟になりすまして運転免許証を不正に更新した兄が逮捕されるというニュースがあったね。この時に兄が提出した写真は兄のものだったが、弟と顔がよく似ていたため、試験場の担当者もなりすましを見抜けず免許書は発行されたという。

 3日後に兄のなりすましを知らない弟がしれっと免許更新に訪れて事件が発覚したそうだが、書類チェックだけだとどうしても抜け穴ができちゃうんだろうね。逆に書類がそろってないとたとえ本人でも絶対に発行されなかったりとかね。

 身分証明書を偽造するのはれっきとした犯罪だ。公文書偽造などの罪になるので、よいこのおともんだちはマネしちゃダメ!絶対だ。

via: NERDCORE, prosthetic knowledge, RAPHAEL FABRE など / written by K.Y.K. / edited by parumo

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この記事へのコメント 37件

コメントを書く

  1. まあ写真も3Dもフィルムで作ったか
    データで作ったかの差でしかないし、写真も酷い出来のは酷いし
    本人と解れば良いんじゃないのと思ったけど
    最後のバカ兄貴の話の方がびっくりした
    アホすぎるやろ…

    • +2
  2. 正直良いとは思えないな
    今回のは遊び半分だけど例えば某国が拉致被害者の顔写真をこの技術で偽造したりしたらシャレにならんことになる
    だけどこの手の犯罪技術と取締りはどうしてもイタチゴッコになるからねえ

    • +3
    1. ※2
      ※25
      そうだな。
      問題はこの身分証を取りに行く人間も全く同じ身体的特徴を持っている必要があることだけどな。
      CGで本人確認が取れてしまったという事案なのだから。

      つまりそういう人間を整形で偽造できたり、協力を仰げるなら、そいつに普通に写真を撮らせたほうが早い。
      「一方ソ連は鉛筆を使った」事案である。
      問題意識を持つことは良いが、ちゃんと記事の意味合いを確認しよう。

      • +1
  3. 最後の「おともんだち」にちょっとクスリとしてしまった(笑)。
    兄が弟に成りすました事件は、音信不通の弟が困らない様に兄が弟の代わりに免許を更新したみたいね

    • +8
  4. 記事位の大きさで暇つぶしに見れば若干違和感を感じるが
    受理した側は業務で数をこなすのだから無理もない気が

    • +8
  5. 女は化粧して写真撮ってそれで申請して通るんだから当たり前だろ
    申請時に担当係官がその写真見て申請に来てる本人の写真だと判断してから受け付けてるんだから当たり前だろうが
    どう見ても申請に来た本人と違うで通ってから騒げよ

    • -16
  6. 本人に見えればいいわけだからCGかどうかは本質じゃないわな

    • +15
  7. 実在する人物なんだし自分のブサイクな写真見て落ち込むくらいなら
    こういうことでも別にいいと思う
    兄のなりすましの話は、音信不通の弟のためを思って・・・ってことだから、ニュース聞いて吹き出すと同時に、ちょっと切なくなった

    • +8
  8. どうせこのCGだって写真見ながら必死で似せた模写でしょ。証明写真だって実態そのものじゃなくて、写し取ったあと補正加工してるんだしアプローチは多少違うけど同一のものと見なしてええんちゃう。

    • +7
  9. 写真って言っても究極的には絵みたいなもんなんだし、描いたものであってもそれが本人そのままの像であるなら問題無いでしょう

    作って問題になるのは生態認証のほうだと思う

    • +8
  10. それでは往年のバーチャルアイドル・伊達杏子でお願いします

    • 評価
  11. とうとう区別つかない時まで来たか
    税関はどうするんだこれ

    • 評価
  12. 行政としてちゃんと基準をクリアしたものを通したというだけだろ

    まさか、賄賂や贈り物に要求を期待してたわけじゃないよな?

    • +1
  13. 行政としてちゃんと基準をクリアしたものを通したというだけだろ

    まさか、賄賂や贈り物の要求を期待してたわけじゃないよな?

    • 評価
  14. この人はアートの一環としてやったとのことだけど
    これを知ったズルい誰かによって真似されて悪用されそうでコワイよなー
    ……とか考えながら記事読んでたんだが最後の「おともんだち」で全て吹っ飛んだ

    • +3
  15. 下手したら実在しない人間の身分証も作れそうで怖い
    何年か前にAKBがメンバーの顔を合成して非実在メンバー作ってたけど、あんな感じの架空の人間でも公的身分証が出来るってわけだよ
    絶対に犯罪に使われそうな気がする

    受け取るときの本人確認は難しいかもだけど、悪人どもは狡猾だからなあ

    • +1
  16. デジカメで撮った写真もデジタルデータだし…
    フォトショで肌つや整えたりするし…
    写真より綺麗に本人の特徴がわかるなら
    別に3Dモデルでも問題ないよな…

    というか未来には3D写真が当たり前になって
    360度確認できないとダメとかになったりして

    • +5
  17. CGだろうが写真だろうが、認証する役人が同一人物と確定できて、他の人物と区別がつくなら機能的にはまったく問題ないわけだし、そりゃあ通るだろう。むしろ「CGは仮想現実だから絶対NGじゃなきゃダメ」みたいな固定観念こそ、フィクションと現実を取り違えてると思う。

    • +4
    1. ※19
      本物か偽物かの問題だろ
      今まででの規則は”偽物”だ、本人に見えるかどうかじゃない

      • -3
  18. そのうち証明写真デザイナーとかが出てきてもおかしくないな

    • +1
  19. これはネットに上げないて然るべき所に持ってくだけの方が良かっただろ。
    対策とるまでに悪用されなければいいが、テロに使われなければいいけど。
    特に欧州は危ないんだから少し考えろよと。

    • -1
  20. 本人確認できればいいんじゃないの?
    デジカメの画像もCGもドットの集まりなんだし
    こだわる所はそこじゃ無い

    • +4
    1. ※22
      偽造ですよコレ、判断ではなく関税は通りません!
      今はね

      • -3
  21. 日本では戸籍の関係でまったく存在しない人を申請してもバレるけど、戸籍制度が無い国だと色々出来そうで怖いよね。

    • +1
    1. ※23
      むしろ、日本の戸籍のほうがザルだと思うけど。

      本当は死んでる長期行方不明者なんかでも戸籍上だけは何十年も残っている人がかなり居るし、ホームレスや夜逃げ失踪者からヤクザがいわゆる「戸籍売買」を行なったりもする。異議を唱える本人が出てこなければ、「戸籍に名前がある○山×郎は私です」と名乗って成りすますのは容易。
      社会保障番号みたいな、生活していれば必然的に生じる就労・納税・受診・資格免許・金融口座などのそれまでの履歴と一連の痕跡で紐付いてる訳でもないし。

      • 評価
  22. 犯罪組織とかは昔からやってたんじゃないの。
    悪用しようとして作る人は当然黙ってやってるだろうから表沙汰になっていないだけ

    • +4
  23. でも写真がなかった時代のパスポートとかは人相書だったからなぁ。
    写真にしたって突詰めると便宜的に使われているだけし、
    分類研究資料なんかでも、
    写真よりも細密イラストの方が活用しやすかったりする。
    フォトショ加工詐欺よりも、本人を特定しやすいとしたら
    未来には骨格まで分かるCGデータを出せって話がでて来るかもしれん

    • +2
  24. かなりリアルな3Dだな。
    これじゃニセモノ写真かどうかわからんわ。
    しゃーない。

    • 評価
  25. アートっていうよりも「○○やってみた」にすぎない。

    • +2
  26. 光反射による化学反応でできた像
    光反射をセンサーで捉えデジタルデータをプリントアウトした象

    そして(写真を横に作業したとしても)記憶を頼りにつくられた像
    もしこれに問題があるとすれば
    第三者あるいは第三者のかわりの機械がなく本人の作業のみであることかな

    それがほんとに問題かは知らないけど、もしこれが本人の顔をレーザーなどで3Dスキャンしてからモデルをおこしているなら写真と変わらず問題ないね

    色調のリタッチとかはしらないけど

    • +1
  27. 彼の目的は「フィクションを現実と取り違えていないか」という問題提起
    ということは、彼は写真を「現実」と考えてることになるな

    • +2
  28. 単純に姿勢の歪みや衣服のズレなどが自然に表現されてて凄いなと思う。
    目鼻の形を盛るとか著しい加工もなく、それを持って本人と判別できるのであれば問題ないのでは。

    • +2
  29. フィクションに現実を反映させてる時点でそれはもうノンフィクションでは?

    • 評価
  30. デジカメで撮った写真は電子データだしこれも電子データだから描画方法の違いでしかないような気もするな
    スピード写真みたいなやつも最近は加工してるみたいだし、フォトショの加工もOKな感はあるね
    本人として識別されるならIDの役割を果たしているなら問題ないし、
    化粧した顔とスッピンが全然違ってもいいんだから、これはセーフだと思います

    • 評価

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