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仕事がスムーズに進む、人間関係がうまくいく。「共感力」の重要さを理解し明るい未来へつなげよう

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(著) (編集)

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 顧客や同僚、あるいは部下との会話において、あなたに相手の気持ちや考えていることが手に取るように分かる力があったとしよう。

 まるでX-メンの超能力のようだが、この優れた能力があれば、相手を惹きつけて離さない会話が可能になると言ったらどうだろうか?

 そう、それは可能だ。その超能力の名を”共感力(empathy)”という。

 だがこの能力には、いくつか種類かあり、しばしば誤解される。そこで科学の出番だ。

共感力の定義

 共感力が何を意味するのかきちんと把握するために、一般的に共感力と言われているものをまとめてみよう。

1. 他人の気持ちを直接感じとれる

2. 他人の立場に立つことができる

3. 世界や状況を自分ではなく、他人の視点から想像することができる

4. ”読心術”とも言われ、他人の感情やボディランゲージを読むことが得意であることも含まれる

共感力に関する研究

 共感力の重要性は、専門機関でも研究されている。

 世界的に有名な人材育成企業ディベロップメント・ディメンジョンズ・インターナショナル社(DDI)は、46年に渡りリーダーシップについて研究してきた企業だ。同社によれば、適切なリーダーシップのエッセンスとは、詰まるところ組織内外の人間と”実りある会話”を交わすことであるという。

 この考えをさらに掘り下げるために、18か国、20分野における300以上の組織から1万5,000人以上のリーダーを調査し、パフォーマンス全体に最高の影響を与える会話のスキルを割り出すことにした。

 その結果は『ハイレゾリューションリーダーシップ』報告書にまとめられている。「他人の関与を奨励する」スキルや「業績を認める」スキルが重要であった一方、パフォーマンス全体を向上させる最も決定的な要因は「共感力」であった。

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 『Empathy: Why It Matters, and How to Get It(共感力:それが大切な理由と身につける方法)』の著者レイ・クルツナリック(Ray Krznaric)氏が、これを上手くまとめている。

現代の職場における共感力は、ただ他人の視点から物事を見れるだけのことではない。チームワーク・優れた革新デザイン・賢明なリーダーシップの基盤となるものだ。さらに他人の気持ちを聞き、理解する上でも役に立つ

 相手の立場に立って会話を進め、ただちに相手の関心を引きつけるなど、どこか天性の才能のようにも思えるが、そうではない。想像力を働かせれば誰もが習得可能なのだ。

共感力のある指導者は10人に4人

 DDI社の報告書によると、リーダーには共感力が必須であることを明らかにしている。にもかかわらず、調査対象となった現役リーダーのうち10人に4人しか、優れた共感力を有していない。

 報告者をまとめた1人であり、DDI社の上級副社長リチャード・S・ウェリンズ氏は、フォーブス誌のインタビューでこのように答えている。

(共感力が)酷く衰えているように感じます。より懸念されるのは、ミシガン大学の研究者が大学生を調査したところ、8年間で共感力が34パーセントから48パーセント低下していることが明らかになったことです。彼らは未来のリーダーなんですよ!

 こうした衰えには2つの理由があると思います。まず、企業がリーダーにどんどん仕事を与えて、面と向かった会話を交わす余裕がなくなっていること。

DDIの調査では、リーダーは”交流”するよりも管理に時間を割いていることが明らかになっています。彼らは他人との交流に割ける時間が倍になったらと考えています。

2つ目は、スマートフォンをはじめとするテクノロジーに大きな責任があります。こうした機器は人付き合いの必須ツールになりました。『コミュニケーションの味見』と言う人もいますね

共感力を切り札に

 最初に述べたように、共感力は様々な発揮のされ方をする。それはただ”感じる”だけのことではない。感じたことを言葉や行動に反映させるのだ。

 そうすれば、あなたに話しかけている相手は共感されていると感じることができる。言うまでもないが、あなたが心から共感を示していなければ、相手はそれを見抜く。

 その威力を侮ってはいけない。リーダーはこの会話スキルを武器にすることを学ぼう。リーダーであるあなたの共感力は、周囲のパフォーマンスに違いを生み出す。それは良好なチームワークにとって決定的に重要な能力だ。

References: INC

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この記事へのコメント 34件

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  1. 自分の気持ちや立場を他人に送り込めたらニュータイプ

    • +3
  2. 共感力の欠如が人種差別を引き起こし、戦争をもたらす。
    共感力のある社会は平和な社会。

    • +1
    1. ※3 >共感力の欠如が人種差別を引き起こし、戦争をもたらす。

      ではなぜ、差別的な思考を持ってしまうのだろう。全員が同じ理由?
      その人に何があったのだろう。その種類の人にとても嫌な事をたくさんされてきた?
      それとも、幼いころから周りが当然のように差別・攻撃していたから疑問を持つきっかけがなかった?

      正義感もまた、争いを産みやすい。慎重に把握と思考に努めたい。

      • -2
      1. ※8
        共感力を欠いた正義感が争いを産むのではないかな?

        • +4
        1. ※19 >共感力を欠いた正義感が争いを産むのではないかな?

          そうだね。だから※8は「差別主義者だ。悪だ」という考えは共感力のない正義になりうるね、って話をしています。

          どこかで聞きかじったステレオタイプの正義を、人を攻撃するための大義名分として使うことの無いよう気を付けたいところですね。

          • +2
    2. ※3
      「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を思い出したわ

      共感力があることを他人に示し続けなければ平和が保たれない世界は
      控え目に言ってディストピア

      • +1
  3. 共感ってのは本能的な能力だろうけど、すぐに発揮されるとは思わないな。
    わかりやすい状況ならすぐに発揮されると思うけど。弱ってる人や動物が危ういという状況とか。
    偏見や差別概念が常識化されてる状況だと共感する暇さえなく推移する可能性が高いと思う。

    • +6
  4. 共感能力って自力で勝ち得るものなんだろうか
    環境が物凄く影響有る気がする
    親との関係性とか、子供の頃から積極的に人と関わろうとしてたかとか
    長じてから頑張っても理屈と良識でしか結局理解出来なかったりしないか?

    • +1
    1. ※5
      生まれたばかりの赤ん坊が泣いたとき母親は気になってしょうがないけれど、父親は母親ほど気にならないものらしい。
      それでも献身的に子育てに関わっていくうちに気になるようになっていくとテレビで見たよ。
      もちろん生まれ育った環境は大きいだろうけれど後からでも伸ばせるんだね。

      • +6
  5. 私の好きな言葉、『思いやりは想像力』と繋がる話。

    • +7
  6. 脳内にはミラーニューロンという他人の表情や行動を自分に置換えて反応する器官がある

    • +3
  7. なんだか違和感を感じる。
    この記事で取り上げられている共感力というのは、
    あくまでビジネスで成功するための技術、としての共感力、ですよね。
    そういうのって見破られやすいと思うんだけど。
    とくにプライベートでは通用しない気がする。

    • +12
  8. 共感力保つことにできないワイ
    ニートとしておちつく
    いや全然おちついてない
    社会適応できなさ過ぎて毎日苦しい
    学校時代から集団行動が苦痛で仕方なかった

    • +4
    1. ※11
      君の辛さや苦悩を文字から想像して理解したうえで
      「いろんな人がいるのだ」と受け入れる
      それこそれ思いやりであり共感力のように思う

      • +2
  9. いつの間にかそれを失ってた…共感力か、他人と接する機会が皆無で無くなってしまってたんだ。だから分からなくなってしまったのだろうか。信頼関係とか気配りのある心を取り戻せるなら、何とかしてみたいかも。

    • +1
  10. 企業の新卒研修でしばしば色々な種類の仕事を経験するけど、
    これは共感力の向上にも繋がっている。
    同じ目線で物事を見る事が出来る力(共感力の高さ)は経験の量に比例するから。
    親の心子知らずとはよく言ったもんで、経験が無いとほとんどの人間は理解まで至らない。
    ただ、その分専門分野に特化したりするから、一長一短だと自分は思います。

    • -3
  11. 共感力ありすぎても相手の望むこと先回りしてやりすぎたり良いように使われることが多々あるんだけどね

    • +7
  12. 身体感覚に近いものを心の問題と取り違えればこじれるだけ。

    • +2
  13. 共感しても二重に思考して、わかっていてもしないってよくあるから。
    共感したまま行動されてもちょっと….。

    • +2
  14. 相手の気持ちがさっぱりわからない俺はサイコパスなんだろうか

    • -2
    1. ※17
      サイコパスとかではなく、発達障害とか人格障害じゃね?

      • +2
  15. 日本人特有の「空気を読む」のと、ここの共感力てのは違う気がする。共感力てのは、一対一のコミュニケーションで、相手を深く理解しようとすることかなー。

    • +9
  16. 共感力は、まずは理解力(あるいは理解しようとする前向きな気持ち)がないと。

    • +2
  17. <<8 共感力とは相手の立場を思いやる能力のことだよ、なんでそれが正義感につながるのかな。むしろ世界は、自分の正当性ばかりを主張して相手を断罪する戦争にあふれていないかな。

    • 評価
    1. ※24 >自分の正当性ばかりを主張して相手を断罪する戦争にあふれていないかな。

      そうならないように思考をしましょう、という話ですね。
      あなたも今まさに「人種差別は悪。疑いようがない。悪者への理解など必要ない」という大前提があるからその意見が出てきたのではないでしょうか?

      • -1
  18. 日本人は共感しすぎたせいでロボットみたいな無個性な人間が増えたのか

    • -4
  19. この記事には注意すべき点の記述が足りてない。
    お人好しな性格の人は共感力も高いけど、その善意に付け込まれやすくなるから注意が必要。
    相手がどうして欲しいかを察して先回りするのは「出来る人」だと思う。
    でもそういう「出来る人」を利用して自分は楽しようっていう奴も居るんだよね。
    そういう悪意のある人間を見極める目も育てないと、共感力を強くしても自分ばかり仕事を背負い込むハメになるよ。

    • +3
    1. ※29 >その善意に付け込まれやすくなるから注意が必要

      知性によって共感力を身に付けたような人は状況をコントロールする能力も持っている場合が多いと思うよ。
      はたからみて利用されてるように見えても、その人なりの考えがあってやっているかもしれない。3次元思考+時間の4次元思考をしているかもしれない。
      それをネガティブな状況だと決めつけてしまうということは、その人の思考力を見下しているということになりかねないと思いませんか?
      正直、狭い視野・刹那的・上から目線なアドバイスは心労になります。

      • -2
      1. ※30
        知性よりも共感性が先に来ると…ね。
        あまりいい言い方じゃないけど足の引っ張り合いに巻き込まれないようにするには高校までの教育じゃ足りないんだよな。なぜかといえば素直な物の見方しか教えていないから。

        • 評価
        1. ※34 >なぜかといえば素直な物の見方しか教えていないから。

          それはとてもよくわかる気がする。
          きれいごとを重ね塗りし続ければきれいな人間ができるという教育方針なのかな?と不安になったりもするし

          • 評価
  20. どのような修行をすれば共感力とやらを手に入れられるのでしょうか?
    サイヤ人みたいに死にかけるほどの重傷を負って再起することを100回位繰り返せばいいんですかねぇ

    • 評価
  21. 共感力ってのは統合する向きの働きだから分裂する方向の働くは期待できないよね
    いわゆる多様化に対しては逆に働く

    • -1
  22. 共感力は、良いリーダーになるためには必要だと思うけど、ボスとしては持たない方が良いかもしれない。
    あらゆる決断を下して競争社会で生き抜く時には相手の立場に立つマインドは余計な能力かもしれない。

    • 評価

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