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片目がデカ目でキラ~ン★深海の神秘、イチゴイカの目の役割

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(著) (編集)

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 イチゴのような赤いボディに身を包み、片目だけがキラ~ンとでか目のイチゴイカ(カリフォルニアシラタマイカ 学名:Histioteuthis heteropsis)だが、その謎が少しずつわかりかけてきたようだ。

 新たに発表された『フィロソフィカル・トランザクションズ・オブ・ザ・ロイヤル・ソサイエティB( Philosophical Transactions of the Royal Society B )』に掲載された論文によると、イカのちょっと変り種の目は深海の暗闇でそれぞれ別々の役割を担っているのだそうだ。

The cockeyed squid Histioteuthis heteropsis

左右で異なるイチゴイカの目

 イチゴイカはまさに苺のようなピンク色をしており、生物発光する斑点が散りばめられている。

 海面から200~1,000メートルの弱光層に生息し、その目は普通の青い目(あくまでイカとしてはだ)と巨大な黄色い目が一対になっているという非常にアンバランスなものだ。

 米デューク大学のケイト・トーマス(Kate Thomas)氏は、その奇妙さに非常に感銘を受けたそうで、「一目見たら、どうなってるのと思わずにはいられない」と語っている。

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大きな目が上にくるように、常に体を傾けて泳ぐ

 このイカは深海に生息しているため、その生態を解明するのは難しい。

 そこで彼女はモントレーベイ水族館研究所にいた30年の間、リモートコントロール式の潜水艇で海底を撮影したイカの行動を分析した。

 これまでで152匹のカリフォルニアシラタマイカとその親戚である9匹のクラゲイカ(学名 Stigmatoteuthis dofleini)を分析することができた。

 そこで発見したのは、このイカは大きな左目が上を、小さな右目が下を向くよう常に体を傾けて泳いでいることだ。

 また、この大きな目のおかげで、上からの太陽光に照らされた生物を検知する能力が大幅に増加することがわかった。

以下の映像は2022年3月に公開された最新のもの

Deep-sea sighting: The strawberry squid’s mismatched eyes are the perfect pair

大きな目で海の上を、小さな目は海底を見つめて獲物を探す

 トーマス氏の研究からは、カリフォルニアシラタマイカのまた別の奇妙な点も明らかになっている。

 頭を海底に向けて逆立ちして浮かぶことが好きなようなのだ。不思議な姿勢であるが、実用的だ。頭を下に向けることで、大きい方の目は光が差し込んでくる海面に向く。その大きさはこの役割に有利なように発達した。

 一方の小さい方の目は生物発光を発見するのが得意で、暗闇を見つめる。

光に乏しい環境では形まで認識することができない。生物発光を感知するだけなら特に大きい必要はなく、何世代にも渡って萎んできたというわけだ。

 つまりこの異なる2つの目は、海の中のトワイライトゾーンで餌探しに大いに役立っているというわけだ。

 左の大きな目は海の上方を見て、獲物が落とす影を発見する。この眼は筒状になっており、下降光をできるだけ集めるのに役立つ。この目には獲物の発光迷彩を見破るための黄色いレンズが装着されていることが多い。

 左の小さな目は海の下方を見て、暗い海底に潜む獲物や捕食者が発する生物発光の閃光を探し出すのだ。究極の適応進化とも言えるだろう。

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 暗闇の環境において、実に創意あふれる解決方法である。トーマス氏によると、目を作り、維持することは非常に骨が折れるのだそうだ。

そのため目のサイズはちょうど必要な分だけの大きさになり、リソースを節約するためにそれ以上大きくなることはないという。

via:mentalflossmbariなど/ written hiroching / edited by parumo

追記(2022/03/26)新たな動画を追加して再送します

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この記事へのコメント 16件

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  1. 相変わらず名前と見た目は美味しそうなことで(さすがに実際に食った人はいないだろうけど

    • 評価
  2. イカは足が上ですよ。頭足類って言うじゃないですかww

    • -7
    1. ※2
      頭足類という言葉の意味は、「頭部から足が生えている」といった体の特徴を表しており、通常の姿勢のことではありません。例えば、よく知られたアオリイカやヤリイカの水中平静時は、「中央の頭部がやや高く、足と胴体部がなだらかに下を向く」という姿勢です。種類によって生息環境や生態で、また違う姿勢の種類もいるでしょう。

      「足が上」というのは、図鑑類に写真や図版を載せるときのルールですね。姿勢とは無関係。

      • +15
  3. >目を作り、維持することは非常に骨が折れるのだそうだ。

    だからイカには骨が無いんだネ(☝ ՞ਊ ՞)☝HAHAHA!!

    • +14
  4. 目というのはすごくコストのかかる器官みたいね
    洞窟や深海の生物で目がなくなっちゃうのは、エネルギー節約で有利らしい

    • +15
  5. 深海暮らしだとご飯を詰めるのも難しそうだな

    • +1
  6. 不思議なお友だちがまだたくさんおるんね~
    0:31頃の姿が、体育座りしてるみたいで可愛い。

    • +5
  7. 片方は上を見てもう片方は下を見る
    ラピュタの住人かな ガリヴァ旅行記のほうの

    • +1
  8. ダイオウホウズキイカの小さいバージョンみたい

    • 評価
  9. 特化型生物って感じでめちゃかっこいい

    • 評価

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