メインコンテンツにスキップ

幸せになる秘訣。科学者が教える人生の幸福感を上げる5つの性格的特性(米研究)

記事の本文にスキップ

29件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 衣食住が事足りると人は、安全を求める。それが満たされると所属と愛を求め、さらには自分が認められたいという承認欲求があり、行きつくところは地位と名声を確立して自分の夢を叶えたいという自己実現へむけた欲求がある。

 これは、アメリカの心理学者、アブラハム・マズローが、人間の欲求を5段階の階層で理論化した「欲求段階説」と呼ばれるものだ。

 人間はどん欲だ。どん欲故に地球上の生物の頂点へとのぼり詰めた。だが本当の幸せとは何なのだろう?ただ欲求を満たすことだけにあるのだろうか?

 最新の研究によると、幸せになる秘訣は5つの性格を育むことにあるという。

 それによれば、人生に満足感や充足感をもたらすのは、熱意、勤勉、思いやり、知的好奇心、人生に対する前向きな態度なのだそうだ。

 カリフォルニア大学サンディエゴ校とペンシルバニア大学の研究者は、被験者700名を対象に幸せと性格特性との関連性を調査した。

 幸福度を評価するに当たっては、次の11の評価項目のスコアを基準にした。

1. 肯定的感情の高さ :肯定的な気分や感情の頻度や強度が高い

2. 否定的感情の低さ : 否定的な気分や感情の頻度や強度が低い

3. 人生の満足感 : 自己の人生に対する肯定的な主観的評価

4. 自律性 : 自律しており、かつ社会的圧力に抵抗する能力がある

5. 環境コントロール : 自分のニーズや欲求に応じて環境を形作れる能力

6. 自己成長 : 現状維持ではなく、発展し続けている

7. 肯定的な人間関係 : 暖かく、信頼の置ける人間関係がある

8. 自己受容 : 自分自身に対する肯定的な態度

9. 人生の目的と意義 : 努力する方法や意義がはっきりしている、あるいは自分より大きなものとつながっている感覚
10. 人生への関与 : 活動や人生に没頭、関心、従事している

11. 達成 :目標へ向かって前進し、達成している、あるいは熟達感、有能感

 また性格特性については、「外向性」「協調性」「誠実性」「経験への開放性」「神経症的傾向」という心理学で広く利用されている「ビッグファイブ」を用い、これをさらに2つのグループに区分した。その10種の項目のうち、幸せに概ね結びついていたのは5つで、次の通りだ。

幸運度を上げる5つの性格的特性

1. 熱意

 この項で高いスコアを記録した人は、友好的、社交的、感情表現が豊かで、人生に多くの楽しみを持っている傾向がある。人生の満足感、肯定的感情、否定的感情の低さ、環境コントロール、自己成長、肯定的な人間関係などと関連がある。

2. 引っ込み思案ではない

 引っ込み思案な人は簡単に意気消沈したり、圧倒されたりする。また内省的で、自意識が高い傾向にあり、その結果うつや不安に陥りやすい。引っ込み思案の度合いの低さは、人生の満足感の高さ、肯定的感情の高さ、否定的感情の低さ、自律性、環境コントロール、自己成長などと関連がある。

3. 勤勉さ

 勤勉な人は物事を達成しようと目指す。自律的、効率的、目的指向、有能である。勤勉さは長期的な目標に対する情熱や忍耐強さと強く関連している。人生の満足感、肯定的感情、否定的感情の低さ、自律性、環境コントロール、自己成長などを予測する。

4. 思いやり

 このスコアが高い人は他者の幸福に関心を持つ。肯定的感情、自己成長、自己受容、肯定的人間関係、目的と意義、人生への関与、達成と相関がある。

5. 知的好奇心

 新しい考えにオープンで、物事を深くかつ複雑に考えることが好き。また経験したことをよく振り返って考える。自律性、環境コントロール、自己成長、自己受容、目的と意義、達成と相関がある。面白いことに、人生の満足感、肯定的感情、否定的感情、肯定的人間関係、人生への関与といった感情のウェイトが高い項目とは関連がない。

この画像を大きなサイズで見る

 論文の共著者スコット・バリー・カウフマン博士によると、この5つの性格的特性を育むことでさらに幸せを感じられるようになるそうだ。

 なお、上記の5つよりも弱いが他にも幸せに関連する特性が2つある。「自己表現・意見表明(Assertiveness)」と「創造的な開放性(Creative Openness)」だ。

 逆に「礼儀正しさ(Politeness)」「几帳面さ(Orderliness)」「気まぐれ(Volatility)」は幸せの低さと関連性があった。

 つまりお行儀の良さはあまり人生を幸せにはしてくれず、物事をきちきちと秩序だって進めることが好きな人は完璧主義になる嫌いがあり、幸せから遠ざかる傾向にあるということだ。また色々と移り気な性格も幸せという点では損であるらしい。

via:Which Personality Traits Are Most Predictive of Well-Being?The secret to happiness: Scientists reveal the five personality traits that could help you feel more contentなど/ written hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 29件

コメントを書く

  1. 完璧主義っていうのは完璧でない場合自己否定して不幸になる。
    なので優秀主義を目指そう。
    一日でこれだけの事を出来た自分は優秀だ。という考え方なら完璧である必要が無くなるので、自己否定が無くなる。

    • +30
  2. 『礼儀正しさ』はある意味『仕事』と似たような立ち位置だと思う。
    成すべきことを成す事で自分の収入やアイデンティティを守り、また社会的義務を果たすことで他の幸福を得る糧とする。

    • +4
  3. 性格的特性をビックファイブを用いて測定すると、内向的な人にとっての幸せが測れないんじゃないかな?って毎回思う。この幸せになる秘訣は外交的・内向的に共通する項目もあるけれど、外交的な人にとっての幸せになる秘訣が含まれてる気がする。

    • +21
  4. だいぶ前の人だけど 孔丘とか李耳って思想家が似たような事を言っていた気がする。

    • +1
  5. 礼儀正しさと言うより、お利口さんはちこと損するかもね

    • +2
  6. 自分は子供時代から、親含め、他者への承認欲求があまり………つか、全然ない。
    他人と自分を比べることも、まあ、ない。
    生まれつき生きるテーマが違うはずの他人と自分を比べても全く無駄だし、理解されなくて当然。幼時から、まあいつもの事だから、他人に理解されなくても全く何とも思わない。まあそうだろうなー。で、終わり。
    もちろん過去の自分と今の自分は比べる。
    他人よりも、今の自分自身を受け入れられるかが、一番大事。
    (で、今はどの過去より、現在の方が幸せ)

    そういう自分から他人を見ると、
    他人と自分を比べる、他者への承認欲求こそが、不幸の元凶に見える。
    君らがえんえんこだわってあがいてるソレ、全~部、君らの妄想に過ぎん。
    一歩外の視点から視れば、そのこだわり全部、馬鹿馬鹿しくなるから!
    それに気付けば、ポカーンとまっさら、一生自由になるんだよ!

    まあ解らない人は死ぬまで自分の妄想にこだわるんだろう。
    それも自由だ。 別に否定はしない。

    • +4
    1. ※7
      承認欲求のない人がネットに長文を書き込むのかなぁ。

      • +38
      1. ※8
        一理あるが、しかしすべてのネット長文の目的が虚栄心とは限るまい
        長文にだって様々な動機がありうる

        • +4
      2. ※8
        自分もあまり承認欲求が無いほう(だと思う)のですが、ネットに意見を書くときは
        「こういう意見もありますよー。参考になるかわかりませんが、どうぞー」
        という感じです。
        それに対して批判意見を頂いても
        「ああ、この方はこういう考え方をするのだなぁ。なるほどね〜」
        と思うだけで、受け入れられたいとは別に思わないのです。

        • +1
    2. ※7 半分は共感できるが、欲が無さすぎるってのはどうかと思うぜ。
      人と肩並べる程度の生き方で幸せになれる時代じゃないぜ。もちっと
      強かに生きようや。

      • 評価
      1. ※17
        どうでもいいことに執着するから不満が増えて止まらなくなる。どうでもいいことに振り回されて生きるのは楽じゃないのう。

        • +1
  7. 礼儀正しく几帳面な人は報われないのか
    かなしいなあ

    • +14
  8. 自分が幸福感じる時は大体自分のやりたいことを他人に邪魔されてない時だった気がする

    • +12
  9. ほとんど全ての項目の真反対をいく自分は、どうしたらいいのか..

    • +6
  10. 「足るを知る」が一番理解出来る考え方かなぁ
    けど是だと発展だとか進歩だとかが物凄く緩やかになりそうだよな

    • +5
    1. ※13
      進化する必要がないほど、適応したといえるから
      生物としては優秀なんじゃないか?
      純粋な好奇心からの科学の発展は応援するが、
      疫病や災害など、絶滅の危機で進化するのは
      大きな犠牲を払うよ。

      • +4
  11. 11の評価項目オールナッシングだけど、ごまかしながらでも死ぬまで生きなきゃ。

    • +2
  12. ここ数年の体験を通して、幸せを感じるのに一番大きかったのは自律性だなあ。
    周りの環境や自分の体調とか、思うように行かないものだけれど、それに対して「じゃあこう対処しよう」と考えて行動する、
    周りを、じゃあなくて自分をハンドリングしている感覚があると、困難な状況の中でも幸せを感じられたよ。

    • +3
  13. 今の時代思いやりや善意が通じない人間が多い。恩を仇で返す。何者も信じず他者と距離をとる事が精神的に良い事だと悟った。

    • +1
  14. 「自己表現・意見表明(Assertiveness)」と「創造的な開放性(Creative Openness)」

    そして「礼儀正しさ(Politeness)」「几帳面さ(Orderliness)」「気まぐれ(Volatility)」

    これは日本語訳でニュアンスがそこなわれてるとおもう、「礼儀」と「几帳面さ」は「強迫観念」とか「強迫観念的なと頭につく」そういうニュアンスで気まぐれは不安定といった感じだと思う

    だって「自己表現・意見表明(Assertiveness)」と「創造的な開放性(Creative Openness)」と書いてるけどこれはある種のアート行為でしょ?

    なら「礼儀正しさ」「几帳面さ」「気まぐれ」というのはアート行為的な要素だもの
    強迫観念的に礼儀や几帳面さを出すひともいるだろうけど礼儀や几帳面さをアート行為として行う人もいる、一種のゲーム的なおもしろさをもとめて

    だからニュアンスを取り違えてはいけないし、なにより発展途上なこういったものを鵜呑みにしてはいけないと思う
    科学は万能の神の神託ではなくなんども転び調子に乗っては転びヒザの肉を砂利でえぐり取られるような間違いをおかしながら歩いた人間のものなんだから

    • +3
  15. >内向的ではない
    解散
    こんなの生まれつきでどうにもならん

    • +2
  16. なぜ人間は他人との関係がないと幸せになれないのだろう。

    • +1
  17. 「行き過ぎた自尊心は傲慢や横柄な態度につながるのでは?」と思う人は少なくないと思うが、実はそんなことはない。
    他人を見下したがる人は一見自尊心が高いように見えるかもしれないが、実際はその逆だ。
    よく考えてみると良い。傲慢な態度を取るのは、「他者から自分を認めて欲しい」という気持ちがあるからだ。しかし、それが叶わないから、「自慢」という形で他者を脅迫してでも認めて貰おうとするんだ。彼らは、「自分を認める為に条件なんて必要ない」事を知らないのだ。

    • +3

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。