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高齢の飼い主に放置されクリーチャー化した猫。それでも人間を愛することをやめなかった(アメリカ)

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(著)

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 さて前回、長いこと放置されていた猫の毛が絡みついて八又化した事例を紹介したが、長毛種の猫が、長いことお手入れができないと大変なことになる。

 アメリカのシカゴの動物保護団体に、使い古してボロボロになったマットのような毛の塊を引きずった9歳のペルシャ猫、シンバッドが保護された。

 その異様な姿にスタッフも驚愕したが、高齢となった飼い主が十分な世話ができなくなっていたのが原因だったようだ。施設に運ばれたシンバッドはようやく体重の半分以上に相当する毛をカットした。

マットのような毛を引きずるペルシャ猫

 施設に着いた時のシンバッドは、かろうじて動くことができるレベルだった。非常に弱っており、食欲もなかったのだが、シェルターの仲間たちにはフレンドリーな態度を示していたという。

 クリーチャーレベルの外見となっていたシンバッド

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image credit:Elliott Serrano

 かろうじて動くことがやっとだった。

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image credit:Elliott Serrano

重く固まった毛をついにカット、身軽になったシンバッド

 シンバッドの膨れ上がった毛の塊がついにカットされることとなった。重く汚れた毛皮の中から、小柄な愛らしい姿が現れた。

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image credit:Elliott Serrano

 つらかっただろう。重かっただろう。

 カットしてもらったスタッフたちに愛想をふりまくシンバッド

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image credit:Elliott Serrano

 手入れ不足で伸び固まった膨大な毛を切り取る作業は長時間に及んだが、とてもおおらかで人懐っこいシンバッドは終始おとなしく、作業は順調に進んだ。

 刈り取った毛の重さは2kgを超えていたという。9歳のオスのペルシャ猫であれば体重は4~5kgほどが標準だ。だが彼はそこに体の半分の重さの毛を引きずっていたのだ。

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image credit:Elliott Serrano

 重い毛から解放されたシンバッド。それでも人が大好きで、スタッフのヒザの上に乗ってきた。体調面では消化機能の維持と腎臓を保護するために栄養を摂る練習を開始し、1週間足らずで回復し始めた。

シンバッドの抗いがたい魅力に気が付いたスタッフが里親に!

 その後、団体スタッフの一人であるエリオットが年末の休暇中にシンバッドを自宅に預かった。するとシンバッドはエリオットの胸の上でごろごろとのどをならし、抱きついて離れなかったという。

 あれだけ重い毛を背負って苦労したはずなのに、彼の意外な人懐っこさにエリオットは心底驚いたという。

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image credit:Elliott Serrano

 シンバッドの無邪気で純粋な姿に心を打たれたエリオット。たくさんの猫を見てきた彼だがこんなに人懐こい猫は珍しいという。

 たった数日で彼の魅力にノックダウンしてしまったエリオット。そのまま彼を引き取り、ずっと一緒に暮らすことを決めたという。

献身的な看病で、本来の姿にもどりはじめたシンバッド

 現在、彼は適正体重と本来の美しい毛を取り戻すために栄養管理を受けている。経過は順調で、シンバッドのとても陽気な一面も明らかになり始めた。

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image credit:Elliott Serrano

 左から右に変化。最初のころに比べるとずっと良くなった

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image credit:Elliott Serrano

 飼い主に放置され、長年重い毛に耐えていたシンバッド。

 だがそれでも、彼は人間を愛することをやめない。

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image credit:Elliott Serrano

 エリオットは、適切な愛情を受けなくても、それでも人を愛し続けるシンバッドの姿は、人間にとっても良い教訓になるだろう、と語っている。

 自分の尻尾にじゃれるシンバッド。ふわふわの毛がさらに増えたようだ

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 シンバッドの様子は団体のFacebookInstagramでも公開中だ。

via:lovemeow・written D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 62件

コメントを書く

  1. チューバッカの中からマスターヨーダが!

    • +55
  2. 最初のほうの画像がザ・フライ 二世誕生の所長に似てる

    • +6
  3. シンバット、なんて愛らしい・・・!こんなんメロメロになりますよ、くっつかれたら。
    これから幸せに長生きしますように。

    • +17
  4. いままでは人間の屑のような飼い主の元、放置されてひどい目にあったペットたちが取り上げられてたけど、今回はどうなんだろうな?
    高齢になって痴呆や重い病気を患って、ほとんど動けなくなって世話ができなくなったのか?
    シンバッドがずっと人懐こかったのは、飼い主が面倒をみてあげられなくても、愛情をずっと注ぎ込んできたからではなかろうか。

    本当は飼い主がシンバッドを誰かに託したくても託せない状況に陥ってしまっていたとしたら、それはとても切ない話だよな。。。

    • +146
  5. 犬のホームズのアニメに出てきそうな
    個性的で魅力的な顔。お幸せに。

    • +4
    1. ※9 10
      それな…
      人間の都合で改変された生き物はもう人間無しでは生きられないんだなって実感する
      この子別に最初から毛づくろい全然しないとかではないだろうし
      自然発生の長毛種なら、こうはならないんだろうか?

      • +4
  6. 飼い主は決して、シンドバッドを粗末に扱いたかったわけじゃないのだろう
    憎しみからくるイジメの一環として世話をしなかったわけじゃないのだろう
    シンドバッドも注がれる愛情を理解していたからこそ、人間を恐れずにいられるのだろう
    ま、全部予測だけどねー

    • +35
  7. 飼い主がシンドバッドのことを忘れてしまった、という可能性もある。
    重度の認知症の場合子供のことを忘れてしまうことが知られてるが、そうでなくても近い現象は高齢になると起きやすい
    シンドバッドのことを家の中にいる野良猫またはなんか変なものと認識してたり、存在そのものが認識できなくなってた可能性がある

    高齢になると認識も判断も劣化するので、もう自分には管理できないから人に譲る、という判断そのものが下せなくなってた可能性もある

    • +61
  8. まとも動けなくなるほど猫の毛って伸びるのかと不思議に思ったので調べてみたが、ペルシャ猫って品種改良によって生み出された猫なんだな。野生にはいない猫。
    人に世話してもらわないといけないのも仕方のないことなんだな。
    でも、ペルシャ猫がそういう性質なのは人間がそれを望んだ結果なんだよな。なら最後まで責任持って世話をするのが人の道。

    • +17
  9. 長毛種の猫は本当、人間が手入れするのが大前提の品種なんだな…
    飼い主の愛はあっても、さすがにあれは体が痒かったろうなあ

    • +20
  10. 高齢化で放置したのはなく、ぼけて飼えなくなったの
    可能性高そうだな、この猫の行動見ると少なくても
    しつけや愛情あった飼い主と見た

    • +29
  11. 今後日本でも高齢で十分な世話が出来なくなったり
    ペットを残して亡くなるとか対策を考えなきゃいけない

    • +15
  12. 人語を理解して喋りそうな貫禄がする猫だわ

    • +10
  13. ミュージカルの「CATS」に出てくる元娼婦猫で今はボロボロ姿になった
    老婆猫グリザベラってこんな毛並みの衣装デザインだよなぁ…

    この子が幸せな新しい暮らしを送れますように!

    • +12
  14. 高齢だけが原因?
    知的な問題もあるだろ

    • -7
  15. 目ヤニがついているのかシワなのかもともとこうなのか。
    ちょっと気になる。
    早く元のふわふわに戻れると良いな。

    • +1
  16. 高齢飼い主に実質飼育放棄されてるの多過ぎ
    日本こそいそうだが大丈夫なのかよ?

    • +2
    1. ※24
      ついこの前クローズアップ現代でその特集やってましたね。

      高齢者が一人暮らしで寂しいからペットを飼う。去勢手術をせずにペットがどんどん増える。本人が老人ホームに入り、大量に増えてしまったペットの引き取り手に困る。というようなことが増えてきているらしい。
      孤独死した人が飼っていた50匹の猫が放置されていたという事件もあったとか。
      「多頭飼育 クローズアップ現代」などで調べればもっと詳細が分かると思います。

      • +6
  17. あまりの姿に百年くらい生きてるのかと思った

    • -1
  18. 自分の尻尾にじゃれる
    バカ猫じゃねーかもう大好物だわ

    • +2
  19. 元々癖っ毛でいかにも絡まり易そうな毛質なんだね
    それが無尽蔵に伸び続けるんじゃ
    確かに自分での毛繕いだけじゃ手入れ追い付かないだろうなあ
    その辺の短毛の猫だって日がな一日毛繕いが仕事なようなもんだもん

    • +1
  20. 保護の経緯がいまいち分からないなあ
    飼い主は死んだわけでもなさそうだし、
    飼い主から譲り受けたなどの説明も無いし、
    まさか誘拐状態ではないよね?

    • +2
  21. 飼い主さんがどういう状態かは分からないけど、子供の頃からいっぱい可愛がっていた事は確かだろうね。だから人間大好きで陽気なんだと思う。

    顔はお爺ちゃんみたいだけど、ほんと愛嬌あって綺麗な眼をした猫だよね。

    • +7
  22. 猫の恩返しに出てきた王様みたいな顔してる

    • +1
  23. 飽きたという無責任な理由以外に、人が愛するペットを”飼えなくなる”理由ができてしまった時、どうすればいいんだろうね。
    この元飼い主は、自分に何かが起きても身内がいない天涯孤独の身だったのかもしれないし、シンドバッドさんは猫ゆえに平気だったかもしれないが、飼い主を中心としてしまう動物には心の傷が残るかも・・。

    • +8
  24. 恐らく認知症かなにかで毛の手入れをするという認識ができなくなっただけで、この猫の事は普通にかわいがってたんじゃないかねえ

    じゃなきゃとっくに餓死しててもおかしくないと思う

    • +13
  25. 人間を愛することをやめない、のではなくて、満足に動けない体だからこそ食べ物は人間からもらわないとやっていけなかった
    生きるために甘えることが必要だっただけだよ、可哀想に

    • 評価
  26. よかったよかった(T . T)猫を飼っている身としてはショックだった。相当負担だったろうなぁ。すごくタフだよがんばったね。猫は本当に平和で優しいよ。

    • +1
  27. 最初の灰色の時の方が妙な魅力ある顔に思えたけど、やっぱり刈ってもらって良かったね。
    後ろのもけもけはやっぱり余計だし、元の色が白いことを思うと、めちゃ臭かったやろうしなぁ。
    あと猫のスキンシップが愛かどうか分からないけど、うちの犬なんておやつ欲しい時しかひっついてこないし、やっぱり甘え上手な猫なんだと思うよ。

    • 評価
  28. 飼い主の方も世話を放棄した訳ではないのが悲しいねえ

    • +5
  29. 人間の世話が無ければ生きられないように
    毛が長くなる種に品種改良されて
    可哀想な奴

    懐かなきゃ死んでしまう

    人間のエゴの結果だ

    • +2
    1. ※41
      たくさんの猫を見てきた彼だがこんなに人懐こい猫は珍しいという。

      品種ではなくシンドバッドが特別人懐こいのじゃないの?

      • 評価
  30. 終活という言葉をよく耳にするけどペットのその後も相談に乗ってもらえたりするサービスってあるのかな?自分の意識がはっきりしているうちに色々調べて計画を立てておいたほうがいいかもしれないね

    • +5
  31. よかったなあよかったなあよかったなあよかったなあよかったなな

    • +3
  32. なんて愛らしい猫だろう。
    残りの人生幸せに過ごしてほしいな。

    • +4
  33. 家畜化されてしまった動物というのは、人の手による十分な管理がないと、とても悲惨なことになってしまうんだなぁ・・・

    • +4
  34. 伸びるもんだね
    犬は柴犬しか飼ったことないから驚いた

    • 評価
  35. こんなに人なつっこい子だもの
    飼い主が元気な時は愛されていたのだろう
    と信じたい

    • +2
  36. 手入れしないと猫って勝手にこうなるの?
    自分で毛づくろいとかするんじゃないの

    • 評価
    1. ※50
      この種は品種改良されていて、家畜の羊みたいに
      毛がどんどん伸び続けるの
      猫が自分でするお手入れは「毛並みを整える」もので
      カットする要素はないから、完全に人間がお世話しないとだめなのよ

      • +1
  37. ペットを飼う時は自分がもしもの時っていうのを考えちゃうよな。

    • +2
  38. 確かに適切ではなかったかもしれないが、それでも愛情はあって、ニャンコもそれを多少なりともそれを感じてたんじゃないかな。だからひねくれずにまっすぐに他の人間を信頼することができたんじゃないかな。わからないけど。
    ペットが先に死んでしまうのはとても悲しいことだけれど、それはペットに幸せを貰ってきた人間が代わりとして最後に引き受けなければならない責任な気がする。自分が先に死んでしまったり、飼えなくなってしまった時のことをきちんと考えないといけないね。その理由で、陸ガメやヨウムすっごく飼いたいけど我慢してる。心配で死にきれないもんね。

    • +1
  39. シンバッドって変わった名前だな?と思ったけどSinbadと書いてシンドバッドと読むのか。

    • 評価
  40. こんなになっても人懐っこいということは 人間を嫌いじゃないんだよね。
    元の飼い主は高齢で世話できないまでも、彼(彼女)なりにかわいがっていたのじゃないのかな。

    • +2
  41. こうして保護されずにひっそりと命を閉じる子も居るんだろうな、泣けてくるよ。
    この子は助かって良かった。生涯最高にハッピーにしかならない呪いをかけたぞ!

    • 評価
  42. 毎度毎度毛がフェルト状態になった猫を獣医に連れて来てバリカンで丸坊主にしてくれとオーダーする飼い主がいるけど、その長毛猫ちゃんはブラシを見たら怒ってしまう程ブラッシングが大嫌いなんだそうです。そんな猫もいる。

    • +1
  43. こんだけ伸びるのにどれだけの時間がかかったんだろう?おそらく数ヶ月とか、下手すると1年以上の時間がかかってるのではないの?
    発見時に「やせ衰えて」とか「衰弱していた」みたいな記述も見られないし、毛が伸びるまでの間ずっと健康を維持できていたというのなら、たぶん水や食事は十分に与えられていたのだと思う。(急死したご主人を食べたり鼠を捕って生き延びたという可能性もあるにはあるが。。。なんせれっきとした肉食動物だし。)
    水と食事を与えていたんなら、まあ虐待はしてなかったんじゃないの?本当に毛刈りをしてなかっただけで。
    視力の落ちた目と不器用な手だと、へたにハサミを使って切りつけた方が、傷つける危険もあるしな。

    • 評価
  44. ペットショップでも善良な所は高齢者にはペットを売らない様に指導されるようになった
    でも高齢者自身が自分には飼えないからと意識を変えない限り、どこからか貰ってきたり拾ってきたりしてしまうんだよね
    そういう業界にいるんだけども、特に独り暮らしの老人の孤独って凄くてそれこそペットでもいなければ忍び寄ってくる死の恐怖に耐えられないという人も多いから一概にばっさり禁止とも言えなくて困る
    そういうペットに縋ってしまう人は家族にも見放された独居老人が多いもので、勿論ペットの後の事も隣人や業者に頼んだりしてる人もいるんだけど、約束を守られなかったりする事も多々ある

    • +1
    1. ※61
      独居高齢者ばかりの地域に住んでるので刺さるわ
      本当は隣近所で気に掛け合うのが一番いいんだろうな
      でも日本の若い世代は仕事と自分の家庭で手一杯でなかなか近所や親戚の高齢者とつきあう余裕がない
      遠回りだけど現役世代の労働環境を見直して、人づきあいができる状態にしていくのがこういうことを防ぐ一つの方法じゃなかろうか
      過労死もへるだろう

      • 評価
  45. 医療費が高すぎるのは問題だよね。具合が悪くなっても気軽に医者にも行けない。
    病に蝕まれているのが分かっててもどうすることも出来ないのは辛いよ。
    保険に入っていても必ずしも全額補償されるでなし、その保険料も高いときたら。
    ボランティアが盛んなのが救いだけど、もっと制度の見直しが必要だよね。少子高齢化の日本だって他人事じゃない。怖い問題だよ。

    • 評価
  46. こういうのがあるから品種ブリーダーしねって思うわ

    チワワの分娩とかもそうだけど人間が手をかけないと生きていけないような生物作ってどうしたいんだ

    といいながら家畜を食う自分

    • 評価
  47. 本当に放置され続けてたら
    いきなり人間に懐くなんて事はないと思う
    飼ってた老人がボケたんじゃないか?

    • 評価
  48. こう見ると元からがくせ毛ぎみなやつだったんだなと

    • +2

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