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人体に仕込まれたカオスな世界。19世紀の木版画に描かれた歌舞伎役者人体解剖図

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(著)

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 19世紀、江戸時代の長い鎖国後の開国によって、日本には海外の影響が流入した。西洋医学もそのひとつだ。この時代の色鮮やかな浮世絵風木版画には、こうした移り変わりがちゃんととらえられている。歌舞伎役者が体内機能のプロセスを表わしていたり、仏教徒の神がコレラやはしかと戦っている様子が描かれている。

 カリフォルニア大サンフランシスコ校(UCSF)は、400点以上にわたるこうした日本の木版画の豊富なコレクションを所蔵している。特に目を引くのは、歌舞伎俳優を含む多くのキャラクターを使って人体に直接描かれた解剖図で、体内の機能を的確に表している。

作者不詳「近来流行歌舞伎噂見物の腹」

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 この消化機能を表わした絵は、有名な江戸の浮世絵師、歌川国貞の作品に似ている。昨年12月サザビーズが売却した作品は、魚の皿を前に酒を飲む男の体に描かれた小さなサムライが、胆汁の制御指令を出す胆嚢や、燃えさかる心臓、生命のプロセスを導く本の山などでせっせと働いている様子が表わされている。

 UCSFは、医学部の学生たちが利用する図書館に、大規模な木版画の複製コレクションを所蔵している。作品は、日本で内科医学が飛躍的に理解されていたことを表わしている一方、開国によって、日本国民が新たな感染病の影響を受けたことも表わしている。

 伝染病は外国人のせいにされることが多く、1861年の作品では、仏教徒の神がコレラを追い払っている。人体のメカニズムを表わしている小さな人たちは、19世紀の日本医学における精神、文化、医薬の複雑な融合の一部なのだ。

国貞の弟子による「房事養生鑑」(性生活のルール)19世紀

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image credit:木版(サザビースより)

歌川国貞「飲食養生鑑」(健康的な食事モデル)19世紀

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image credit:木版(サザビーズより)

作者不詳「背中に腹、子供遊び」(背中と腹に子供の遊び)19世紀 

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image credit:木版(UCSF特別コレクション蔵)

歌川国輝「体内十界之図」(体内の10の領域)

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image credit:木版(UCSF特別コレクション蔵)

via:hyperallergic/ written konohazuku / edited by parumo
注:海外からの情報には誤りが含まれていることがあります。できるかぎり情報精査に努めていますが、力及ばす誤りが含まれたままの場合もあります。公開後、誤りを発見・指摘された場合には、順次記事の追記・訂正を行っていますが、外部サイトで閲覧している場合は新しい情報が反映されません。最新の記事は元記事でご確認ください。

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この記事へのコメント 21件

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  1. 華岡 青洲みたいに世界初全身麻酔手術を行い
    西洋じゃその40年以上後にようやく成功
    たぶん庶民レベルで医学的知識を普通に話してたのが
    理由で優れた医者も誕生し、今日になる
    しかもドラマドクターXの医学技術も実際にあり、いくつかは
    日本医師がやったもの。魂は確実に受け継がれてるな

    • +3
  2. 筆でこんなにピッチリ真っ直ぐ文章が書けるなんてすごいなぁ

    • +2
  3. 昔違う絵だけどこういう絵の企画展に行った事があるよ。
    突っ込みどころ満載だけどなかなか面白かった。

    • +1
  4. 怪獣の「房事養生鑑」や「飲食養生鑑」を見ていると
    怪獣の解剖図を思い出すなぁ

    • +1
  5. 日本人、なんでか解剖図好きよね
    この江戸時代から続く潮流が、今日の児童書のロボット解剖図へ、そして
    俺の黒歴史ノートのオリキャラの解剖図へと続いていくわけか

    • +3
  6. 日本人?人類?は解剖図が好きなのか?
    私も怪獣、妖怪、ロボットの解剖図育ち。

    • 評価
  7. 浮世絵風の偽物に見える。
    最近は偽物が流行ってるからね。

    • 評価
  8. これは…インフォメーション・グラフィック!

    • +3
  9. 昔の子供向け絵本雑誌のキンダーブックとかにも体内図があって「すいぞう 働きがよくわかっていない」って書いてあったのをおぼえている。
    昔の原稿を焼き直して使ってたのか、大昔に習ったことをそのまま描いたのかもしれないけれど、インスリン発見からまだ100年たってないんだよなぁ。

    • 評価
  10. >伝染病は外国人のせいにされることが多く
    はっきり言ってペリーのせいなんだけど、アメリカは絶対そこには触れないよねえ…

    • +2

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