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時代がSFに追いついて来た?死者の脳を再び蘇らせるプロジェクトが開始される(米・印研究)

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(著)

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 死者の脳を再生することが可能であるか確かめる常識を揺るがす試験に認可が下りたそうだ。これによってアメリカのバイオテクノロジー企業バイオクオーク社は、脳を蘇生できるかどうか実験を行うために、脳の外傷によって臨床的に死亡を診断された20名を募集できるようになった。

 臨床試験の被験者となるのは、脳死を診断され、生命維持装置によってどうにか生きている患者たちだ。

 実験では、脳に幹細胞や各種ペプチドを注入し、昏睡状態となった患者を起こすため使用されるレーザーや神経刺激法を行うといった複合的な蘇生法が行われる。その間、脳撮像装置によって数ヶ月間モニターし、脳幹の末端にあり自律的な呼吸や心拍を司る上部脊髄をはじめとする部位で蘇生のサインが現れないか観察する。

 研究チームによれば、脳幹細胞なら周囲の組織を利用してそれまでの経過を癒し、復活させることが可能かもしれないという。これは手足を再生させるサンショウウオなどの自然界の動物に見られるのと同じプロセスである。

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 ReAnimaプロジェクトはアメリカとインドの治験審査委員会から認可を得たばかりで、被験者の募集はこれからだ。”史上初ヒト神経再生および神経蘇生”と命名された第一段階は、非無作為的な手法を用いた概念実証過程で、インド、ウッタラーカンド州ルドラプールにあるアヌパム病院で実施される。施術期間は6週間で、被験者はポンプを通じて脊椎に毎日ペプチドおよび隔週で幹細胞が投与されることになる。

 脳幹死は脳幹の機能が完全に失われた状況を指し、意識を保つことも、呼吸する機能も消失する。こうなれば死亡したとみなされる。

 しかし脳死状態の人間は医学的には生きていないのだが、体には血液が巡り、食べ物を消化することも、排泄することもできる。ホルモン分泌も調整されており、成長し、性的に成熟し、傷も治癒し、妊娠して出産することすら可能だ。また最近の研究によれば、脳細胞が死んだ後も、全身を機能させるには足りないとはいえ電気的活動や血液の循環が残っているようだ。

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 人間には中央神経系を再生する力はないが、両生類や一部の魚類は致命的な傷を受けた脳を修復し、再生することができる。しかしこれまでの研究からは、人間の脳と神経系はそれまで想定されていた以上に修復することが難しい可能性も示されている。

 今回の試験を通じて、人間の脳死に関する重要な洞察を得ることができるだろう。バイオクオーク社のCEOイラ・パスター氏は、将来的には患者を完全に蘇生できるようになることを目指していると説明している。

via:telegraphpopsciなど。/ written & edited by hiroching

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この記事へのコメント 50件

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  1. 情報とか記憶だけ再生されたりしたらすげぇ恥ずかしいこと考えてたこともばれちゃうってことじゃん
    ちょっと

    • +5
  2. 脳死から回復できるなら
    高次脳機能障害からの回復も可能になるのかな?
    身内に患者がいるので、是非とも成功して欲しい

    • +29
  3. 倫理的にどうよ、って研究だなあ。
    管理人さん、コメントのチェックお疲れ様です。荒れないようにするのは大変なことと思います。

    • -7
  4. 場合によっては自然に死なせてやる事も大切なような気がする。生き返ると言うことは、もう一度死ぬと言うことでもあるのだから。

    • +6
    1. ※4
      自分で死に時を選んで死ねるのが一番納得できて良いと思うけどね

      • -1
  5. 脳死を死とする考え方には、反対です。
    もっと研究が進んで、脳死が人の死ではないと証明して欲しいです。

    • -2
  6. こりゃすごい
    世の中にはすごいことを成功させる人達がいるもんだ

    • +3
  7. 俺の場合病気柄脳死は確実なので日本でも
    将来的に実験するなら研究に協力するぞ
    でも生き返る実験よりも変形した臓器ほうが
    世界的にもレアなので研究する側にとっては
    うれしいかな

    • +4
  8. 脳死以前の本人意志が重要だと思うけど外科的なのじゃなくて出来るなら、身内の方も同意する方多いでしょうね。

    • +3
  9. 生きる権利と死ぬ権利を両方用意してくれないと

    • +7
  10. 再生に成功して目覚めたとき、どうなるか
    何を見ていたのか

    • +2
  11. 脳死が治るようになったら移植待ちの心臓病患者はどうなっちゃうの?

    • 評価
    1. ※15
      そこまで医学が発達したならば移植せずとも心臓も治せるようになっているんじゃないかな。

      • +6
    2. ※15
      ES細胞やiPS細胞から特定の臓器を狙って作る研究ってのも確かあったはず。この研究が何かしらの成果を出せばそっちも進展があるかもしれない。
      ※17
      死後の世界云々はともかくとして、仮にこの研究が成功したとして、脳死状態になる前と復活した後とで同一人格か?って問題が残るよね。同一人物であることは間違いないだろうけど。
      とはいえ、この辺は魂は実在するか?って問題と関わってくるからわからんけど。

      • +1
      1. ※22
        昨年の自分と現在の自分は明らかに別人だけど、それでも自分なわけで
        そういうレベルじゃ同一だろうし、まあ同一人格でいいんじゃないか?

        • 評価
  12. これが応用されて発達障害も治療できるようになってほしい

    • +4
  13. 脳死状態からの回復ってだけでも画期的だが、場合によってはもっと別の可能性の扉も開くよね、この実験。
    臨死体験の真相究明だとか、ことによると死後の世界についての知見すら得られるかもしれない。

    • +3
  14. 秘密~the top secret~ってマンガ読んでほしい。回しもんじゃないけど、この記事のような内容。亡くなった人の脳を覗けるようになってしまうのかなぁ

    • 評価
  15. 人類に悩みが増えるだけかもしれないぜ?

    • +5
  16. 電子レンジと、磁気レンジで暖めポン!!

    • 評価
  17. この実験で脳の機能が回復したとして、記憶を保持している部位も正常に蘇るのだろうか?
    記憶(思い出だけでなく言語をはじめとした知識も)が失われてしまったら、身体だけは大きい赤ん坊が出来上がるってことですよね?

    • +4
  18. 残念ながら記憶が無くなっている可能性もあるよね?

    • +3
  19. 前々から気になってたけど、魂というものが存在すると仮定すれば脳死状態にある人の魂はまだその人の肉体に留まってるのだろうか? それとももうあの世へ渡ってしまうのだろうか

    • +1
  20. 少し違うけどスワンプマンみたいな、死亡前と蘇生後の個体の意識は連続性を持っているのか?という疑問。
    実際には睡眠も前後の連続性を証明出来ないという意味では同じだし、考えても仕方ないのかもしれんけど。

    • +4
  21. 脳の研究を存分にしないと、脳を再生させる事は出来ないと思う。

    • 評価
  22. これは最初から無理、脳機能のイロハと言うか基本事項を良く知らない情弱富裕層向けの詐欺商法ですね。
    脳はよくコンピュータに例えられるけど。正に脳細胞はただのCPUや電子回路に過ぎず、その人をその人足らしめている “記憶” や “感情” と言ったモノは全て動的な電気信号の膨大な集合体であり、それはコンピュータで言うところの「メモリ内容」に相当する。
    動物の脳は残念ながらHDDでは無く、あくまでもRAMに過ぎないので。電源を切る、即ち死んだ瞬間に全てのメモリ内容が一瞬で失われるため、何をどうやっても「死後に人格を復活」させる事は出来ない。不可能。脳機能自体を復活させる事は比較的簡単だが、それは脳だけあり人格や記憶は既に失われたただの箱に過ぎない。
    P.S.
    この問題を解決し不老不死を目指すのであれば、アニメ『攻殻機動隊』に出て来る生前に人格記憶を丸ごと電子的に複製する「ゴーストコピー」を行うしかない。

    • +1
  23. コメント欄見ると色々な可能性があるんだなって思うと少し心が踊った
    悪い予想はなるべく外れて欲しいけどね

    • -2
  24. ああ、死んだ・・・
    100年後
    ああ、生き返った・・・・
    え?医療費1億払え?って・・・・
    ちょ・・・聞いてない!!

    • +1
  25. 蘇らせることは難しいと思うけど、
    意識の消失とは?死とは?ゴーストとは?と
    生命が生命たる根幹的な部分への研究には繋がるんだと思う。

    • 評価
    1. ※33
      100年経ったら、医療技術が格段に進歩していて、かなり安くなっているかも・・・。

      • +2
  26. 蘇生できたとしても精神面の同一性が保持されるかが疑問。脳はほかの臓器と比べても精神(人格・記憶etc)という完全なブラックボックスがあるからそれを再現(再生)できるのか否かが問題になりそう。
    外見は完全に同一なのに中身は赤ん坊とかありえそうで怖い。

    • 評価
  27. 独裁者やカルトのドンとかにも使われそうで怖いこと限りがない。こうなりゃ「トランセンデンス」どころの騒ぎじゃないな。

    • +1
  28. 「復活」じゃなくて「新規スタート」の可能性もありそうだ。
    脳幹死は人工心肺でなんとか現在の医学でもなりそうに思えるが、この大脳死からの復活は「元の器官」があるからそう感じにくいだけで、「欠落した器官の再生」と大差なさそうだ。
    手足の欠落の再生は大量の栄養を必要にするだろうが、「元々すでにある、死んだ脳細胞を栄養源に利用」してるだけで…に思える。
    人格ができても、上書きされた状態じゃないのか?

    • 評価
  29. タイトルがナー
    「脳死患者への治療実験が開始、20例」だろ
    死体から脳を蘇生させる治験に思えたよ

    • 評価
  30. 将来的には清水玲子の漫画「秘密」の世界も
    実現の可能性ありってことか…

    • +3
  31. 生き返った場合死んでた期間、住民税どうなるの?

    • 評価
    1. ※47
      確か体の細胞は入れ替わるけど脳細胞は再生しない。入れ替わらない。その為、体が不老になっても脳は再生医療が適応できず180~200年しか持たないといわれている・・・・・・のだが最近頑張ったら再生出来たのが確認された上にiPS細胞で神経細胞とか作成されたりしているのでわからなくなった。間違ってたらごめんね。

      • 評価
  32. 気になるのは、性格、自我はどこから出てくるのか・・・・・・。生まれた時は自我なんてなかったが、3~4歳ごろに芽生え始めたな。
    もし死んだ時、自我、性格、人格の復元は出来るのか?出来たとしても、記憶障害や全くの別人になる可能性もある。

    • 評価
  33. 脳死で死んだ魂はもう天国に行ったり別の子として生まれ変わってるんじゃないの?
    脳を再生できてしまったら魂はどうなるの?
    また天国から戻ってくるの?
    既に転生してしまってる場合は?

    • 評価

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