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月と地球の地質に共通点?月は衝突の結果生まれた地球の双子である可能性が裏付けられる(イスラエル研究)

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(著)

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 夜空を静かに照らすうるわしきお月様の出生は、意外にも極めて荒々しいものだった。

 1970年、研究者によって”ジャイアント・インパクト説”が提唱された。これはおよそ45億年前に地球と別の惑星が衝突したことから月が生まれたとする仮説だ。同仮説によれば、かつて太陽からの地球の距離とほぼ同じ距離に、火星ほどの大きさを持つ原始惑星テイアが存在していたが、何らかの原因で通常の軌道を逸れ、斜角で地球に衝突した。そして、この衝撃によってテイアは粉々に砕け、やがてその破片がまとまり月となったと説明する。

 しかし、この説にはちょっとした問題があった。同理論が示唆することは、月が地球と謎めいたテイア由来の物質で構成されているということだ。これまでの調査では、月が地球の組成と非常によく似ていることが明らかとなっている。すなわち、ジャイアント・インパクト説が正しいのならば、はるか昔に失われたテイアも地球の姉妹とでもいえる存在でなければならないことを意味している。

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 実は当時から多くの研究者が地球とテイアに密接な関係がある可能性は極めて低いと睨んできたため、この疑義はかねてより同理論の泣き所であった。その確率は1パーセント程度でしかないと試算した研究者もいるほどだ。

 だが、ネイチャーに掲載された最新の論文によれば、もっと楽観的になってもよさそうだ。イスラエル工科大学の天文学者ハガイ・ペレッツ氏の研究チームの推定では、テイアが地質的に地球に類似していた可能性は5回に1回ほどらしい。

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 同チームが実施したのは、月が形成された当時の太陽系をシミュレーションすることだ。その目的は、衝突する巨大惑星が似ている頻度を確認した。すると、当時の衝突の20~40パーセントが、非常に似たもの同士との間で発生していたことが判明した。

 つまり、それらは太陽からほぼ同じ距離の軌道に存在し、同じ原始惑星の物質で構成されていたということである。結局のところ、テイアと地球がクローンのような存在であるとするジャイアント・インパクト説は、突飛な話ではなかったのだ。

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via:popsci・原文翻訳:hiroching

 これによって同仮説を巡る議論に完全な決着がつくわけではないが、頼もしい援護射撃となることは間違いない。しかも、謎めいた点などほとんど残さない素晴らしい起源の解明ではないか。

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この記事へのコメント 27件

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  1. また
    えばんげりをん
    がうんたらかんたら言う奴がこの下に3人はいるとみたね

    • -20
  2. もし月がなかったら、今の地球はどうなっていただろう
    ・潮汐力が小さいから地殻変動も少なく、もっと早くに冷えていた
    ・生態系の出現や進化がまったく異なっていた
    あと何かある?

    • +3
    1. ※2
      十五夜に団子を食べられる口実がなくなる(>ω<)

      • +6
    1. ※3
      新たな疑惑発生し天文学者が更に悩み困ったものだと
      言う話じゃないの。宇宙にも寿命あるとか暗黒物質が
      宇宙空間や身近にもあるという摩訶不思議な科学も
      出てるし、素人にはさっぱりな天文学世界だ

      • +1
  3. 月がなかったら生物が地上に進出するのが数億年遅れただろうね

    • 評価
  4. ジャイアントインパクトでほぼ間違いないと思う。
    月の物質構成に金属が少ないことや、その他の岩石はよく似ていること
    決定的なのは、月が常にこちらを向いているということ。

    • -3
  5. ガス円盤説とか時代遅れの創世理論はすでに崩壊してるだろ!原始人レベル!
    原子力発電も時代にそぐわない化石みたいな発電システム・・・
    50年も前からあって今だそんな不完全システム使うって・・
    どうも日本人は古きを知り新しい理論を発展させるって民族技能を中華思想で
    忘れてしまってるみたいだ・・・
    いまや恐竜も大型爬虫類ではなく羽毛体毛があるなんてジュラシックパークでも
    1と3とで恐竜デザインが一新されてる事でもわかろうものなのに気付かない・・
    石と石・・隕石と隕石・・小惑星と小惑星・・衝突すればするほど破砕され星は
    誕生しない!最新論では物質が持つ電磁気力が互いに引き合って塊が出来る
    思い物質は中心へ軽いモノは外側へ集まり一定の大きさになると圧力が生まれ
    内部が高温になる・・いまの宇宙物理学の主体はプラズマ宇宙論です。

    • -34
  6. ジャイアントインパクトの画像を見ると、つい「盆回り」が脳内再生されてしまう

    • 評価
  7. 狼男もセーラームーンもかぐや姫も生まれない世界か
    ついでに自転速度が上がって一日8時間重力の問題で生物はちっこくなる

    • +3
  8. 遠心分離器の要領で考えると、同一軌道にある物質の質量や材質は均一且つ同一の物である、という説明に合致するね。
    問題は等間隔で移動していた筈のそれらが、何故軌道を外れて衝突するのか?だよね。この説明でも「何らかの理由で」としか言及していない。太陽フレアや太陽風の影響、局所的な磁気嵐、彗星の衝突、など考えられる全ての事象を細かく分析する必要が有りそうですね

    • +1
  9. 難しいことはわからんが、月が地球の双子っていうと、ちょっと余計に愛着がわくね

    • +3
    1. ※11
      惑星の軌道はどれも一定じゃないこと
      惑星ごとの公転周期によるいびつな引力
      超大周期の星を含む外部からの流星による引力
      今の太陽系が安定して回ってるようにみえるのが不思議に思えてくるよね

      • 評価
  10. 月の由来といえば親子説、兄弟説、他人説があったけど、どれもうまく説明出来なかった。
    そりゃそうだよね。全部正解だったんだから。

    • +2
  11. 中二病のねたがまた増えたな
    月の本当姿をお前らに見せてやろう!その名はテイア!!!

    • +4
    1. ※13
      ティアって名前はどこから来たんだろうな
      ギリシャ神話系?

      • 評価
  12. 衝突で二つの惑星の成分が混ざったから同じなのは当然だと思うけど

    • 評価
  13. ホーガン「原始惑星は木星内部で生成され飛び出してくるんやで」

    • +1
  14. ぶつかったあと、地球も月もこんなに綺麗な円球になるん?
    いびつな形で残らんの?

    • +1
    1. ※17
      重力って馬鹿にならんのよ、数百キロメートルの物質が適正な運動であれば
      ほぼ必ず最終的に球体に落ち着く、何故ってそれが一番安定しているから。
      例外が「ハウメア」という準惑星、自転が早すぎてラグビーボールのようになってる。

      • 評価
    2. ※17
      火山の溶岩を見てみ。
      地球なんか一皮むけば液体やで。

      • 評価
  15. このまえテレビでやってたから・・・・・知ってた!

    • +2
    1. ※19
      土星も自転周期が短いので扁平しているらしいですね

      • 評価
  16. 大槻プラズマが月の石を地球と同じ成分といっていたっけ
    米が月に行った事を否定する材料にしていたけど

    • 評価

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