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町が管理する冷凍保存遺体の存在を知らしめるべく、毎年「冷凍保存遺体祭り」が開催されている町(アメリカ)

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冷凍保存遺体祭りが行われるコロラド州の町 image credit:frozendeadguydays/Instagram
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 アメリカのコロラド州ネダーランドでは、毎年3月に数日にわたり風変わりなイベントが開催される。その名も、「冷凍保存遺体祭り(Frozen Dead Guy Days)」だ。

 2002年に始まったこのイベントは、町で冷凍保管され続けているノルウェー人の男性の遺体に敬意を表明し、それを知ってもらうために開催されたことがきっかけだったという。

Frozen Dead Guy Days 2019

町に取り残された冷凍保存遺体

 コロラド州ネダーランドには、冷凍保存されているノルウェー人男性の遺体がある。

 ブレド・モルステルさん(享年89歳)は、1989年に故郷ノルウェーで亡くなった。ブレドさんの遺体は、孫のトリグブ・ボージさんが「冷凍した遺体が蘇生できる時代が来るまで保管し続けたい」という意思を持っていたことから、カリフォルニア州オークランドにある人体冷凍保存施設に輸送され、約4年間液体窒素保存された後、1993年に娘のオードさんとトリグブさんが暮らすコロラド州に移された。

 一家は、所有していた土地の物置小屋に極低温冷凍庫を設置し、そこにブレドさんの遺体を保管。しかし、その小屋の傍に低温学研究所を建設しようとしたトリグブさんは、米国移民帰化局と長期にわたり揉めた末にノルウェーに強制送還されてしまった。

 やがて、オードさんも借りていた家の家主の不適切な対応を受け、ノルウェーへの帰国を余儀なくされた。

 町は、残されたブレドさんの遺体をどうするべきかと悩んだ結果、埋葬するよりも町の管理下に置き、遺体の冷凍保存を続けることを決定した。

冷凍保存遺体の存在を知ってもらうためイベントを開催

 現在、ブレドさんの遺体は、ドライアイスを詰めたアルミニウム製の棺に納められ、物置小屋に安置されてあるという。

 トリグブさんが契約している環境コンサルタントのチーフと作業員が、毎月1度デンバーからネダーランドまで大量のドライアイスを運び込み、棺に入れ遺体を常に冷凍状態にするよう保っている。

 彼らからの報告で、トリグブさんは祖父の遺体がネダーランドで今も安全に保管され続けていることを知ることができるのだ。

 町が冷凍保存遺体を管理しているというこのユニークな出来事を、地域以外の人にも知ってもらいたいと、地元の商工会議所は2002年に「冷凍保存遺体祭り(Frozen Dead Guy Days)」という名のイベントを開催することを提案。

 ブレドさんの遺体に敬意への表明を込めつつ、町おこしをしようというのが目的だ。

 この祭りは、3月の数日間にわたり開催され、棺運びレースや音楽イベント、寒中水泳、仮装舞踏会など盛り上がるメニューが目白押しで、今では2万人ほどの観光客が参加する一大イベントとなっている。

 収益の一部は、ブレドさんの冷凍保存のための費用として使われているという。

 あいにく今年は、コロナの影響で中止になったが、活気ある恒例の祭りは来年への期待が寄せられている。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 40件

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  1. なぜ盛り上がるのかがちょっとよくわからんが、すげえ楽しそうだな

    • +42
  2. 遺体を引き摺り回すレースとかでなければ
    祭り自体はいいんじゃないか?

    • +17
  3. ウッカリご本人をかついでるのかと。安置されてて良かった。

    すごいインパクトだし、すごい楽しそう。

    でも、なんか・・・冷凍が雑そうだなぁ

    • +27
  4. >冷凍した遺体が蘇生できる時代が来るまで
    いや、生きてたのならまだしも死んだのをどうしろと・・・
    ゾンビにでもするのか?

    • +5
  5. 物置小屋って…
    もう少しマシな訳ないのかよ。

    • +4
  6. 89年生きて未だ復活したいって余程幸せな人生歩んできた人なんだろうなぁ

    • +14
  7. 冷凍保存技術ができたとして蘇生させるにはちゃんとした冷凍方法じゃないとダメ
    みたいなオチがつきそう

    • +7
  8. ※この祭りはフィクションではありません。

    ↑イッテQ放送時に必要なテロップ

    • +8
  9. 死んだら人権がないからね、しょうがないね

    • +4
  10. 死を陰々滅々にとらえない精神はすばらしい。

    • +10
  11. なぜかテキサスチェーンソー的なものを想像してしまった

    • +1
  12. 死んでも働けるもんなんだな
    ちゃんと継続性があっていいね

    • +6
  13. 冷凍庫で凍らせっぱなしで忘れてた肉や魚を
    ダメにしてしまった経験無いのかな。

    • 評価
  14. 急速冷凍と普通の冷凍でも新鮮さが段違いだから、ちゃんとした冷凍技術で冷凍してないとそもそも意味ないのでは……

    • +2
    1. >>23
      つうか現在の技術じゃ人間の脳細胞を破壊せずに冷凍するのはまだまだ不可能だからどの道無理よ
      水は氷になる時膨張するから全体を均一に凍らせなきゃ内部の細胞がぐちゃぐちゃになっちゃうけど人間レベルの大きさだと内部と外側同時に冷やすなんてのはどうしたってできない
      細胞膜を壊さないように体液を不凍液に変えたりとかしてる例もあるけど結局そんなことしたら細胞の形は保てるけど細胞内組織はもう滅茶苦茶になっちゃってるし
      まあ未来には壊れた脳細胞を復活させる超技術が開発されるかもって願ってるだけ

      • +5
  15. とりあえず祭りができれば何でもいい感じで好き。

    • +5
  16. 日本も
    ”北島三郎祭り”つくろうよ。
    みんなで
    「まつりだまつりだー!」って言うだけ。

    • -1
  17. ドライアイスかよw 最低でも液体窒素くらいのキンキンにしなきゃダメだろww

    • +1
  18. 冷凍保存してまで生かし続ける(死んでるけど)意味かあ。お金に余裕があるってことの証拠かな。まあ将来の研究用に何十年物の冷凍保存した遺体が必要になるかもしれない。そればっかりはウイスキーの熟成と同じで長い時間が必要だもんね

    • +2
  19. すべて溶けた300年後…

    発掘者「タンクで溶解している奴らいったいなにがしたかったんだろう。」

    • +2
  20. なんかよく分からんが、ネダーランド未来に生きてんな

    • +2
  21. トリグブさん「ダイスケ!これを見てみろ!」
    ナレーション「そこで宮川が目にしたものとは!?」
    宮川「ええええ!!」
    ナレーション「棺の中で凍りついたトリグブさんの祖父!」
    宮川「これガチの冷凍保存やん!!」
    トリグブさん「そうさダイスケ!!世界で一番盛り上がる祭りはネダーランドの冷凍保存遺体祭りだ!!!」

    • +3
  22. ???なんでノルウェーに連れていかれずに残されたの???
    法律の問題?経済的には問題なさそうだけどお孫さんお亡くなりになったらあとはどうなるの?
    こんな事気にしてるのが自分だけっぽいのがまた怖いんですけど

    • +3
    1. ※35
      「遺体の強制送還」って概念が法的にないからなのでは?
      孫は単純に永住許可が降りなくて強制送還されたんだろうし。

      町が遺体を保存し続ける事を選択したのも、個人の遺志を尊重するというだけではなく、
      変に扱いを変えて保存されている遺体が損壊すると後々訴訟リスクがあるってのも考慮した上での、あくまで短期的な処置だったのかもしれない。
      完全な無縁仏なら町で勝手に埋葬する事もできるんだろうけど、遺族がハッキリしていて管理の意思を放棄していない状態って事になるからなあ。

      • +3
    2. >>35
      ひ孫がそれを受け継ぐんじゃないかな?

      • +1
  23. ちょっとノリがついていけないところがあるが町人たちが楽しいのなら良いのだろう

    • +7
  24. 冷凍保存に相当経費かかってるだろうにおおらかな町民で良かったな

    • +2
  25. まあ管理に困るよね
    南極に置くとか月に置いておくしかなさそう

    • 評価

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