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全てのペンギンの祖先は8番目の失われた大陸ジーランディアにいた

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(著) (編集)

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全てのペンギンの先祖はジーランティア大陸に存在した/iStock
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 新たに発見された化石から、すべてのペンギンの共通の祖先は、現在のニュージーランドに生息していたことがはっきりわかった。

 今日のニュージーランドはそれほど大きな大陸には見えないが、かつて「ジーランディア」として知られた巨大な大陸が水没し、その最上部だけが見えているのが今の姿なのだ。

ジーランディアの沈没から生き延びたペンギンの祖先

 ジーランディアが海中に沈んだのはおよそ6000万年前。恐竜が闊歩していた頃には、少なくともまだ沈んではいなかった。

 現在のペンギンの祖先が出現したのは6200万年前のことで、ジーランディアが沈没の憂き目にあったとき、ペンギンたちは高台へ高台へと移住して、この難局を生き延びたようだ。

 見つかった化石はジーランディアが沈んだ遥か後の300万年前にさかのぼるもので、これまで知られていなかった未知の古代ペンギンのものだった。

 このペンギンは、マカロニペンギン属に分類され、「ユーディプテス・アタトゥー」(Eudyptes atatu)と名づけられた。

 現在のペンギンは広いクチバシや顎をもっているが、新たに発見されたこのペンギンのクチバシはだいぶ細い。つまり、食べていたものが違うことを示している。

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同じマカロニペンギン属の現代を生きるシュレーターペンギン。ニュージーランドに生息するが絶滅が危惧されている

iStock

ペンギンの6000万年以上の進化の歴史において、奥行きの広い現在のようなクチバシはだいぶ遅くなってから発達しました。

つまりこれは、鮮新世(500万年前から258万年前)に、風によって引き起こされた湧昇(海水が深層から湧き上がる現象)が、南極海の生態系をすっかり変えてしまい、食べ物も変化した可能性があることを示しているのです

 ニュージーランドとアメリカからなる研究チームは論文でそう説明する。

ペンギンの先祖の謎を解く手がかりに

 この化石を最初に見つけたのは地元の人で、それを知らされた研究者が発掘、研究を始めた。この特別な化石は300万年前のものだが、一連の証拠は、ペンギンの先祖は同じ時間枠、つまり6000万年前にさかのぼることを示していると、研究者たちは言っている。

 300万年は6000万年に比べてとても新しく思えるが、この頃のマカロニペンギン属の化石にも、今日のペンギンとは形状の異なるクチバシがあることがわかり、食生活が違っていたことが推測できる。

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image by:Jean-Claude Stahl, R. Paul Scofield/Museum of New Zealand Te Papa Tongarewa, Canterbury Museum

すべてのペンギンの先祖はジーランディアにいた可能性

 化石は厳密に年代測定されるため、研究者たちは周囲の岩石の組成をベースに、比較的狭い範囲の時間枠をピンポイントに特定できる。

 BioGeoBEARSという生物学的地理ソフトツールを使って、この300年前のマカロニペンギンの化石を、ジーランディア固有のペンギン種の大規模な進化の歴史の中に入れることができた。

 これは、これまで記録にあるもっとも古いペンギンの化石から、大きな変化をしたことを示している。

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ジーランディアの範囲 image by:public domain/wikimedia

初期の研究では、ニュージーランドにマカロニペンギンが存在したのは、およそ7000年前とされていましたが、新たな時間枠では、この地域がすべてのペンギンの起源の最有力地である可能性が高いことを示しています。つまり、すべてのペンギンの祖先がジーランディアにいた可能性が高いということなのです

 この発見は、必ずしも驚きではないが、化石の記録はすべてが必ずしも論理的に健全な論文の証拠によって立証されるわけではない。

ニュージーランドは、多様な海鳥の世界的に重要なホットスポットですが、海鳥系統の化石の記録がまばらにしか見つかっていないため、このホットスポットがいつ、どのようにして発達したのかを理解するのはなかなか難しいのです

 地理的に孤立している、巨大大陸の名残の一部であることなど、独特の立地にあるニュージーランドには、オーストラリアの特異な動植物相とはまた異なった、特殊な生態系があり、どちらかというとマダガスカルやガラパゴスに近い。

今回の分析によって、マカロニペンギン属をニュージーランドの鳥類相に加えた時間枠を作ることができました。

これにより、このプロセスが新第三紀後期に始まり、コロニーを作るための移住の波を何度か繰り返して、完了したことがわかります

この研究論文は『Royal Society B』に掲載された。

References:popularmechanics / sciencealert/ written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 12件

コメントを書く

  1. ニュージーランドには、人間が来るまでは小型陸生生物すら居なかったというのが
    ヒントにもなるのでしょう。

    • +2
  2. ペンギンの分布を考えればそう不思議でもなく納得の行く話

    • +3
  3. つまりペンギンはルルイエ出身と…いあいあしなきゃ…

    • +3
    1. ※4
      言ってみれば、ペンギンは鳥版「深きもの」なので

      • 評価
    2. ※4
      「テケリ・リ」って元はペンギンの鳴き声なのよね

      • 評価
  4. なるほどムー大陸はあったんだよ
    そこでペンギンの文明があり滅んで沈んだ!

    • 評価
  5. 今でも水中で自由に泳ぎまくるが飛ぶのが苦手なペンギンになりかけ鳥がおるし

    • 評価
  6. 我らの故郷は失われし大陸にあるんだペン

    • 評価
  7. いつかジーランディアに戻りたいというペンギンたちの想いが
    空を捨てて海を泳ぐことにつながったんだよね。

    • +1
  8. ムーやアトランティスも本当にあるかもな

    • 評価
  9. みんな知らないかもしれないが、大陸が沈むときそこにいた人間は泳いで逃げるためにペンギンになったんだ
    古代文明、アトランティスの科学力によって!

    • +1

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