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道端に生えた雑草からチーズとワインの製造が可能に(ロシア研究)

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雑草からワインとチーズ image credit:Camille Brodard/Unsplash
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 ロシアのチェリャビンスクにあるサウスウラル州立大学の研究者たちは、北アメリカ原産の雑草に、チーズとワインの製造プロセスに役立つ酵素が含まれていることを発見した。

 高価な酵素に代わる安価な植物代替品を生産することが可能となるかもしれないこの発見は、今後の食品加工業界にとって有望なツールとなることが期待されている。『Phys Org』などが伝えている。

外来種の雑草からチーズとワインができる可能性

 サウスウラル州立大学の研究者たちは、侵略的な外来種の雑草の1種「コセンダングサ」(Bidens Pilosa)の有効利用を発見した。

 道端や空き地などに生える雑草のコセンダングサは、先端に棘があり衣服などに付きやすく「ひっつき虫」とも呼ばれており、北米原産だが世界に広く分布しており、ロシアでは主に極東に生息している。

 日本では明治時代に確認された帰化植物で、関東地方以西の河原や荒地などに広く分布するが、環境省による外来生物法により、生態系被害防止外来種に指定されている。

 だがこの、生態系を狂わすとされている雑草からの抽出物が、たんぱく質の分解を促進することが証明されたのだ。

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コセンダングサ/iStock

 研究チームは、コセンダングサの新鮮な葉からの抽出物が実験で高いプロテアーゼ活性を示したことを発表。これは、後の様々な技術的プロセスでの使用を可能にすることを決定づけた。

 食品技術およびバイオテクノロジー部門の責任者イリーナ・ポトロコ氏は、次のように述べている。

コセンダングサからの抽出物を使用することは、ワイン製造やチーズなどの乳加工食品において非常に有益であり、多くの食用動物酵素の代替となり得るため、生産に必要な高価な酵素に代わる安価な植物代替品として、今後の食品加工業界にとって有望なツールとなる可能性があると信じられています。

根や茎、花部分の研究が次の段階で行われる予定

 今回の実験では、コセンダングサの新鮮な葉のみに焦点を当てたが、研究チームは今後、この植物の根や茎、花の部分にもプロテアーゼ活性があるかどうかを抽出物のカプセル化、放出のメカニズムを研究することにより、発酵プロセスの効率を向上させていく予定だという。

 この研究は『International Journal of Scientific & Technology Research』に掲載された。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 24件

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  1. すぐ庭に生えてくる憎いアイツがそんなに有能だったなんて

    • +7
  2. どこに有能な奴がいるのか判らないってのは面白い。
    しかもそれがかなり身近な邪魔者だったとか

    • +5
  3. 肉を柔くするのにも使えるのかな?青臭くなりそうだけどw

    • 評価
  4. 庭に腐るほど生えてるぞ
    いくらできるからと言ってあいつを庭からひん剥いて
    チーズ作りたいと思わん

    • 評価
  5. マジか、今から更地で草食べてくるわ、牛乳飲んだばかりだし

    • +6
  6. これ秋~冬にかけてストールやコートの端にびっしりくっついて嫌いだった。有用活用されるなら見方が変わりそう

    • 評価
  7. 秋から冬にかけて、犬の散歩すると靴下にくっついて、何かの拍子に足首がチクっとするあいつか

    • +3
  8. 牛乳が要らなくなるんかと思ったらそういうわけじゃないのね
    レンネットの代用みたいな感じか

    • +6
  9. これちょっとしたコストカットに見えるけど、乳製品大国のロシアにとっては途轍もない経済効果があるんじゃないか?

    • +3
  10. どういう事かと思ったけど、チーズを作るのに子牛の第四胃から抽出する酵素が必要だったのな。
    今では研究が進んで子牛を解体しなくてもカビを利用して酵素を増やしたり、チーズに不向きな個性があるもののイチジクなど植物由来の代用品も見つかってるけど。
    この嫌な雑草から取れるので作ったチーズが食える味になるのかも研究して欲しいね。

    • +11
    1. ※13
      最初にチーズ作った人すごいよな。
      どうやってその方法を編み出してのだろう?

      • 評価
      1. >>18
        子供の頃に何かで読んだのは
        牛革の袋に入れた牛乳が発酵してたのがチーズの元だった説だけど
        起源話ってガセとか後世の作り話が多いから本当かは謎w

        • 評価
        1. ※21
          牛革ではなく 牛の胃袋に入れると酵素で発酵する
          「大草原の小さな家」の原作を読むと ローラが自分が可愛がってる子牛をとさつして その胃袋を使うのではないかと心配し、たしか一緒に作業する叔父さんが自分の牛でやると言ってホッとする場面がある。作り方は樽に入った牛乳に胃袋の断片を放り込んで発酵させてる。

          • 評価
    2. >>13 乳牛飼ってる農家が余った生乳を手軽にチーズに変換できるキットみたいなのを廉価供給出来るようになるといいんだが。

      • +1
  11. 俺様の凄さにようやく気づいたか・・・

    • 評価
  12. 酵素の製品名は「道端ナンジャロカ」でどうでしょう?w

    • 評価
  13. 手間、費用、おいしさ全てどれか一つでもオリジナルを超えられるんだろうか

    • +3
  14. タイトルだけ見たらキリスト教の話かとおもた
    石をパンに水をワインに
    雑草をチーズとワインに

    • +2
  15. チェリャビンスクで作られるのは戦車だけではなかった!!

    • 評価
  16. 製品化されて食べてみるまで解らん話、先進的な発見や発明の殆どが最初だけで実用化されるのは稀

    • 評価
  17.  雑草から酒を作る研究とは。流石はロシア。

    • 評価

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