メインコンテンツにスキップ

これまで観測されたことのない、謎の輝く天体が4つ発見される

記事の本文にスキップ

9件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
説明のつかない謎の天体が発見される / Pixabay
Advertisement

 これまで一度も観測されたことがない、説明のつかない謎の天体が宇宙で発見された。新たに発見された電波を放つ4つの天体は、きわめて円形に近く、その辺縁ほど明るく輝いている。

 どことなく環状に並ぶ島を思わすというその天体は、これまで観測されたどんな天体にも似ておらず、その正体も不明だ。

 さしあたって「不規則電波サークル(OCR/odd radio circle)」と呼ばれている。

衝撃波の残滓?電波銀河の活動?それとも別の何か?

 その正体は不明で、謎に包まれたままだが、いくつかの候補なら挙げられている。

 ウェスタン・シドニー大学(オーストラリア)をはじめとする研究グループは、超新星・星が形成されている銀河・惑星状星雲・重力レンズといった可能性を除外した上で、銀河系外の現象で生じた衝撃波の名残か、電波銀河の活動ではないかと推測している。

 「これまで観測されたことのない新しい現象かもしれません」と、カナダ王立軍事大学とクイーンズ大学に所属するクリスティン・スペッケンズ氏は第三者の立場からコメント。すでに知られていながらまだきちんと検証されていない天体に関連するとも考えられるとのことだ。

 4つの「不規則電波サークル(OCR/odd radio circle)」はそれぞれ異なる現象である可能性もある。

 いずれも電波という点では明るいが、可視光・赤外線・X線という点では目に見えない。ただし、ORCのうちの2つは、その中心に可視波長で見ることができる銀河がある。このことは、この2つがその銀河によって形成された可能性を示唆しているという。

 また2つは、非常に距離が近く、関連のある起源で誕生した可能性があるそうだ。

この画像を大きなサイズで見る
image by:NASA/CXC/RIKEN & GSFC/T.

少なくとも誤作動やエラーの類ではない

 3つのORCは、36枚のパラボラアンテナで広い範囲を見渡すことができるオーストラリアのASKAP電波望遠鏡アレイによって検出された。

 「宇宙の進化マップ(EMU/Evolutionary Map of the Universe)」というプロジェクトの一環として、2019年7月から11月にかけて夜空の電波周波数をマッピングしていた最中のことだ。

 いずれも天の川の銀河面から離れたところにあり、「角直径」は「1’と月の3%」しかない。しかしその距離ははっきりとせず、そのために実際の大きさもよく分かっていない。

 4つ目のOCRは、インドの巨大メートル波電波望遠鏡によって収集されたデータアーカイブの中から発見された。別の望遠鏡からも発見されたために、最初の3つがASKAPの誤作動やデータ解析のエラーによるものでないことは確かであるようだ。

この画像を大きなサイズで見る
オーストラリアのASKAP電波望遠鏡アレイ image by:Catherine / wikimedia commons

さらに7000万個の電波ミステリー

 なお宇宙の進化マップ・プロジェクトでは、新たに7000万個の電波天体が発見されるだろうと期待されている。

 現在知られている電波天体は、わずか(?)250万個に過ぎない。宇宙にはまだまだミステリアスな現象がどっさり隠されているということだ。

 この研究は『Nature Astronomy』(6月26日投稿)に投稿された。現在、『arXiv』で未査読バージョンを閲覧することができる。

[2006.14805] Unexpected Circular Radio Objects at High Galactic Latitude
https://arxiv.org/abs/2006.14805

References:vice / nypost/ written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 9件

コメントを書く

  1. 999に乗ったメーテルがどこかの惑星が気に入らず
    ぶっ壊した痕跡と見た

    • +2
  2. 不規則電波サークル?……放課後電磁波クラブのライバルかな?

    • +2
  3. こう言う事が見つかるから宇宙は面白い

    • 評価
  4. 宇宙って「現象の観測は角度が全て」だから電波もたまたまこっち向いていてくれないと観測できないっていう弱点がある。
    クエーサーが先ず謎の電波源として観測されたのに、技術の向上と共に「それは青い天体」「それは非常に遠い銀河の核」というように、気付いたら電波源と言う枠が外れていて、
    改めて「電波源」としてのクエーサーという見方で探すと案外数が少なかった。
    でもそれは、角度(見た目)が原因だった。
    と言うこともある。

    • +3
  5. そのうちの2つは星王バズーとかユニクロン的な惑星だったりして

    • +1
  6. 「『角直径』は約1分であり、おおよそ月の3%である。」
    のほうが訳としてはわかりやすいですね。視野角1分は天体としては結構大きい。

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

自然・廃墟・宇宙

自然・廃墟・宇宙についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。