この画像を大きなサイズで見るインドのデリーで発見された男性の首吊り遺体。一見自殺のように見えたが、両手を縛られていたことから、警察が殺人事件に切り替えて捜査を開始したところ、この男性を殺害したとされる4人の男たちが容疑者として浮上した。
この4人、どうやら殺し屋として雇われたようなのだが、その雇い主というのが遺体となった男性だったのだ。『hindustantimes』などが伝えている。
コロナ禍で借金を抱えていた男性
インドのデリー東部で食料品店を経営していたガウラフ・バンサルさん(37歳 報道により40歳とも)は、コロナ禍の影響で莫大な借金を抱えることとなり、その返済に行き詰っていた。
精神状態にまで大きく影響を受けたバンサルさんは、うつ状態となり、絶望した結果自分の命を絶つことを決心した。
6月9日に家を出たまま行方不明となったバンサルさんを心配した家族は、10日に地元警察に行方不明届を提出。
その後間もなくして、変わり果てたバンサルさんの姿が発見された。
この画像を大きなサイズで見る自殺?それとも殺人事件?
10日の午前8時半頃、デリー郊外のナジャフガル地域にある湖近くの木で首を吊った男性の遺体が発見された。
ポケットのID(身分証明書)から、すぐにバンサルさんであることが判明し、訃報を受けた家族らは大きなショックを受けた。
遺体発見状況から、警察は一見自殺かと思ったが、バンサルさんの両手が後ろに縛られていたことから、殺人事件とみて捜査を開始。すると、4人の容疑者が浮上した。
この4人、バンサルさんにソーシャルメディアを介して殺人を依頼された「殺し屋」であることが判明した。
自殺が怖くて殺し屋を雇って殺人を依頼
バンサルさんの遺体発見から5日後、警察は事の真相を明らかにした。
それによると、バンサルさんは借金苦で自殺を思いつくも、いざとなると恐怖を感じたのか、殺し屋を雇って命を絶つことに決め、ソーシャルメディアを通して出会った1人の未成年の少年に自分を殺すよう依頼した。
バンサルさんの依頼を引き受けた少年は、友人1人を誘い、その友人が更に2人の助っ人を誘ったことで、結局4人の暗殺者がバンサルさんの殺害に加わることになった。
最初、少年は武器の密売人からピストルを入手しようとしたが、未成年だったため拒否された。するとバンサルさんが絞殺を提案。ロープを自ら4人に渡し、首吊りにしてくれと依頼した。
当日、4人と落ち合って死に場所へ向かったバンサルさんは、4人の手にかかり命を落とした。
この暗殺に、バンサルさんは合計9万ルピー(約126000円)を4人に支払ったとみられている。
この画像を大きなサイズで見る自分の死後、家族に保険が降りることを望んでいた
現場で、バンサルさんは4人に自分の両手を縛るよう伝え、死後身元が簡単に判明するよう、ポケットにIDを入れたままにしておくことを指示。また、電話を義兄の番号に転送するなど、用意周到で死を迎えた。
4人には、「自分が殺害されたことにすれば、家族に保険金が下りる」と話していたという。
4人が逮捕となった知らせを受け取ったバンサルさんの義兄は、次のように話している。
2日前、警察は4人の容疑者を逮捕したと伝えてきましたが、詳細を聞かされていないので、まだ事実を受け入れられていません。
未成年に殺人を依頼したなんて信じがたいことです。
逮捕された4人のうち、最年長者の26歳の男は仕立て屋をしているということだが、過去にレイプ事件に関与していたとされており、未成年者以外の2人は18歳の学生、21歳の野菜売りだそうだ。
多額の借金を抱えて悩んだ挙句、家族が生活に困らないように保険金を受け取るにはどうすればいいかと悩みに悩んだ結果の計画的殺人事件のようだが、大切な大黒柱を失った一家の悲しみは計り知れない。
なお、この1件の捜査は現在も続行中ということだ。
written by Scarlet / edited by parumo
















な・・・なんて心の痛む記事だ
殺しを依頼された側もこういうのってジワジワと精神的に辛くなって来ないのかな
お金が無いってのは鬱にはかなり悪影響らしいけど
何か保護とか政府に甘える手段はなかったのだろうか
>>1
記事ほど深刻じゃないんだが体験者から言わせて貰うと
ギリギリ生保の申請が通らない最低ラインの収入だったりするんだわ
あと鬱だが働く意思自体はあるんで結局ハロワ行かされる
長続きしないが多少は稼げてしまうんだわ
それがエンドレス
何度死にたいと思ったか判らんよ
殺し屋雇えるような環境に居たら頼んだだろうな
それなら大金が家族には入るし自分は解放される
※9
貴重な話をありがとう。
私もほんの一時期ハロワにいってたが、なんとか自分でフリーランスの仕事をつくって雀の涙ほど稼ぐようになったら
”雇用じゃなくても働き始めたら失業手当がほとんど貰えなくなる”というシステムのおかげで
働かない方が何倍も儲かったという事態になりました
その後かなり稼げるようになってすっかり忘れてたましたけど
10年以上経てつい先日、
支払い額が不当に少なくなっていたおそれがあるという事で役所から調査の紙が来た
当時の事を思い出すのもしんどいし今更貰うほどの額でも無かったのでスルーしましたが
この記事も交えて
国のシステムってのはどこもまだまだ未完成なんだなと思い知った出来事でした
※21
あ、10年前のお話なんですね。
私も数ヶ月前まで失業保険受けてたんですが、今は(全額では無いかもしれないですが)保険の出る期間中に就職したら残った分はもらえる仕組みになっているので、あなたのように本来より貰えないことはないと思います。
殺し屋を雇う金はあったのね?
事実は小説よりも奇なりとは言うけど、現実にこんなことが起きるとは……
確実に苦しまずにって事なら手段の一つとして理解出来なくもない
とはいえ自分の為に誰かに殺人の罪を犯させる事は全く理解出来ないが
貧乏人から請け負っちゃう人が居るってのも…闇深いなぁ
命を守るために色々制限かかるが
それで生活が苦しくなるわけで…
かといって責任を誰かに押し付けて解決するわけでもなく…
インドは社会主義じゃないの?
貸した奴を的にする発想は無かったんかな?
未成年にはピストルを売らない密売人
※8
正しいな。
結局、未成年の殺し屋もどきなんて
やり方も証拠隠滅も不手際で、あっという間に足がつき、
もし自分が提供した武器で殺人を実行していたら
こっちにまで累が及ぶ。
裏稼業なりに、「まだ うちの商品を扱う器じゃない」と
客の目利きをしたんだろう。
殺し屋に恋したので自分を殺すように依頼する漫画があったな。
身元を伏せて依頼したので本人だとわからないし対策とているので死なないけど。
たった12万で人殺すのか…
別役実の『丘の上の人殺しの家』っていう絵本があってな…
健康すぎる婆さんが死ぬために殺し屋雇って、殺し屋が誠心誠意殺してあげようとするハートフルな話だ
絵本の世界ならまだしも、リアルで「殺し屋で自殺」を実行する人がいるとは
借金苦で4人の殺し屋を雇うなんて、なんかずれてる話。
>>14 やはり、精神状態が、そうさせるんですかね?まずは家族に相談…と思うんですが、ひたすら隠して、親しい人には言えないで自殺となるのが、ほとんどです。
>>14
例えばすぐ500万必要なのにどうにもならず、50万までならなんとかなるとかいう状況で、50万で解決できる(と思える)方法があれば、「それだ!」ってなってしまってもおかしくないと思うんだ
鬱で判断力が低下してる状態ならなおさら
>>9
切迫度は違ったかもしれないけどわかる
心身やられて退職したけど独り暮らしで貯金も少ない、次の仕事決まらないという時期が長かった
そもそもまともに働ける健康状態じゃない→でも毎月の固定費分くらいは頑張ればバイトできる→更に消耗するけど全く動けないほどではない…の悪循環
つまり収入も体調も「なんとかなって」いて、ぶっ倒れるか完全にお金が尽きるまでそれを続けるしかない状態だった
何か対応策があるとしても、普段と違うことを考えたり調べたりする余力がなくて、否応なく限界が来るのを心の片隅で待ってた
今も余裕なんかないけど当時考えてたことや生活習慣を思い返すと、自覚してた以上に病んでて色々やばかったなあって思うわ
報酬はスイス銀行へ振り込んでくれ
ゴルゴ13にも石油王の息子が自分への狙撃の依頼ってのがあった
※17
オペラ歌手もなかった?
うつになればこの男の心境が理解できてしまう。
マジでこういう考え方になる。
元々真面目で努力家がなってしまうから、死ぬための努力も惜しまない。
そして死んだ後のこともしっかりと考えてしまう。
殺し屋たちが気付いて、精神科に相談できていれば救えたかもしれない。
うつが自分で治せないのはこういうところ。
相棒でありそうな話
保険金はおりるのか?
※22
どのような状況にせよ「保険金目当て」と保険会社に判定されたら支払われないでしょうね。残された家族には酷ですが。
せめて容疑者らにはその動機を語るべきではなかった。たとえ言わなかったとしても不自然さが少しでもあれば厳しい。
コントラクトキラー
>ソーシャルメディアを通して出会った1人の未成年の少年に自分を殺すよう依頼した
これは闇が深い
バンサルさんも可哀想だが、未成年者を金で違法行為に誘ってしまったことは、それはそれで罪だ
借金苦なのに更に借金したのか?
それって金貸した奴が一番不幸だろ。
12万6千円はあったのね。
美味しいカレー食べて女遊びでもしたら気が変わったんじゃないかな。