おばあちゃんとハグする孫娘
少女は祖父母と抱き合いたかった image credit:Lindsay Lindsay/Facebook

 ロックダウンは徐々に緩和されつつあるが、完全にコロナの危機が去ったわけではなく、人々は社会的距離の実行を維持することが求められている。

 欧米では親しい人と抱き合うハグ文化が根付いているが、コロナの影響で、毎日当たり前のようにしていたハグができなくなってしまった。彼らにとってこれはとても寂しいものなのである。動物好きが目前で腹を出している犬猫に触れることができないくらい切実なものなのである。

 アメリカに住む少女は、どうしても祖父母とハグしたかった。そこで少女は、以前見たビデオをヒントに、彼らとハグを可能にするハグ・カーテンを作り上げたのだ。『Western Journal』などが伝えている。
スポンサードリンク

ハグ・カーテンを作ることを思い付いた10歳少女


 カリフォルニア州リバーサイドに住むペイジちゃん(10歳)は、コロナ禍の中、家族がブランケットを使用しハグし合っていたビデオを見て、自分も何か工夫をして大好きなおじいちゃんとおばあちゃんをハグしたいと思った。

 そこで、ペイジちゃんは母のリンゼイ・オークレイさんに相談することに。リンゼイさんは、地元の病院のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)ユニットで働く最前線の看護師で、予防策として家族との接触を固く禁じられていた。

 だがペイジちゃんの熱い思いにぐっと来たリンゼイさんは、早速材料となるシャワーカーテン、プラスチックバック、グルーガン(接着剤)、使い捨ての紙皿などを揃えるのを手伝った。

 ペイジちゃんは何時間もかけて一生懸命ハグ・カーテンを作り上げた。


孫の熱意と愛情に祖父母は大喜び


 5月9日、ペイジちゃんはがんばって、ハグ・カーテンをドアに取り付けた。そして念願のおじいちゃん、おばあちゃんとのハグが実現できたのである。


 ドアの向こうから現れたおじいちゃんとおばあちゃんに「これでハグできるよ!」と伝えると、祖父母は大喜びでZiplocバッグと紙皿が取り付けられたビニール部分に腕を通してかわいい孫を笑顔でしっかりと抱きしめた。


アメリカに広がるハグをするための創意工夫


 毎日あたりまえのように習慣となっていたハグが、ある日を境にまったくできなくなるということは、彼らにとって耐えがたいものだ。愛情表現の一部が切り取られてしまったのだから。そこでアメリカ各地では、感染を防ぎつつ、ハグするアイディアが次々と登場している。

 アーカンソー州コンウェイに住むポール・エイヨブさんも、義理の妹がもうすぐ出産ということもあり、家族とハグをすることが叶わなかった。

 ある日、妻がビニールを使ったハグ・ブランケット法を思いついた。ハグ・カーテンを通して家族のハグが叶い、その様子が撮影されたビデオを4月22日にTikTokでシェアするとたちまち拡散し、多くのユーザーらを笑顔にした。


 また、イリノイ州に住むローズ・ギャニオンさん(85歳)は、高齢のため2か月もの間隔離措置がとられていたが、ある日孫娘のカーリー・マリナロさんから自宅へ招待された。

 ローズさんが、行ってみると庭には自作のハグマシーンが!ローズさんは久しぶりに孫やひ孫とハグすることを楽しんだという。


'Hug machine' lets great-grandma hug kids despite coronavirus social distancing

 今まで、当たり前だったハグが簡単にできなくなった今だからこそ、それが叶った時より嬉しさを感じるようだ。

 なお、ハグの持つ偉大な効果は、既に研究で証明済みだ。

 ハグする相手が目の前にいなくても、ただイメージするだけで実際にハグした時に活性化する脳の領域を刺激することができるそうなので、今この時期愛する人とのハグが叶わなくても、想像するだけでちょっぴり幸せな気持ちになれるかもしれない。


written by Scarlet / edited by parumo
あわせて読みたい
ハグのもつ偉大なるパワー!優しく抱き合うだけで心を癒す効果が証明される。相手がいない場合は妄想だけでも効果あり。(米研究)


マスクが手に入らない?斬新なアイデアとユーモアで防御力アップをはかる人々


美容師が傘を防護服代わりに接客、オランダの新型コロナウイルス対策(オランダ)


いろいろ違う!突っ込みどころ満載、世界のコロナ対策


マスクをするならフェイスハガーでありたい。社会的距離なら保てるかもしれないエイリアンなマスクを制作(アメリカ)


この記事に関連するキーワード

キーワードから記事を探す

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
カラパイアの最新記事をお届けします
この記事をシェア :    

Facebook

コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 14:53
  • ID:sc1zsgDq0 #

透明がいいなら大きなビニール、どうでもいいならシーツでも、人の間に挟んでハグすれば良い。わざわざ専用の道具は要らないかな。記事にならないけど。

2

2. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 15:08
  • ID:o4XSr4lj0 #

1日も早く、コロナが終息してこの子たちがまたおじいちゃんおばあちゃんとハグできますように

3

3. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 15:10
  • ID:NNn2K7.h0 #

そこまで思ってくれたら祖父母も嬉しいだろうな

4

4. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 16:37
  • ID:uVXmKfFi0 #

大きなビニール袋をポンチョみたいにかぶってマスクすればいいんじゃないの?
コロナ以前に感染症対策をしたハグって、使い捨て防護服使ってやってるのを見たことがある

5

5. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 16:40
  • ID:soHxlrJe0 #

日本にはハグするする文化がなかったからコロナが蔓延しなかったのでは・・・?
でも、ハグする文化がない所でも蔓延してるしなあ。
ホント不思議だね。

6

6. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 16:58
  • ID:LRYm4ku20 #

双方風呂に入ってよく洗ったのち、マスクして思う存分ハグ。
でその後また風呂入ればよくない?

7

7. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 17:15
  • ID:KzGHfHnp0 #

>>2
性格良いな

8

8. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 17:26
  • ID:hI2HhHrW0 #

※6
なんかいい話に水差すようだけど、ほんとそれだよな。
そこまでハグしたいならこんな形よりもそうした方が当人たちもよっぽどいいだろうし。
10歳だろうとどう感染するのかはちゃんと理解できるはずだから周りの大人は見守るだけじゃなく適切なアドバイスで効果的に導いてやれよと思う。
もしくはその大人たち含めちゃんと理解できてないのか。

9

9. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 18:01
  • ID:Po4XYyOL0 #

手作りのハグカーテンって最高。
最愛の人とのハグで祖父母、孫娘の両方の免疫力がアップする。
ワクチンの臨床試験も始まったし、家族の絆でコロナに勝利する日は近い。

10

10. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 18:11
  • ID:LTLQKiAm0 #

心温まると同時に、SFでありそうなシーンを現実にしなきゃならない世界になったんだなぁと少し悲しくもなった

11

11.

  • 2020年05月19日 18:12
  • ID:.LQTl1k30 #
12

12. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 19:09
  • ID:6yllxqZb0 #

一番上の動画、じいじとばあばの嬉しそうな様子に、自分でも意外なほどウルっときた

13

13.

  • 2020年05月19日 19:10
  • ID:Q5nbztti0 #
14

14. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 19:29
  • ID:sWu1nFKf0 #

マスク有でもだが存分に何か触ったら手から口に何か入れる前に洗うのを忘れない
これだけでも可成りマシに成る筈だが…
いやまぁ目からも感染する話あるから甘いのかな
若しくは一つOKにすると済し崩しになるのを警戒してるのか

15

15. ナパチャット

  • 2020年05月19日 20:11
  • ID:yfGu9YYn0 #

ラップ越しならキスにならないのか!

16

16. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 20:27
  • ID:kT7suFRJ0 #

>ロックダウンは徐々に緩和されつつある

今日もアメリカは25000人の感染者が出て、1200人ぐらい亡くなっているのになぜ緩和という思考になるのかさっぱり分からない。
一番マシになってきたイタリアやスペインですら500人近く感染して、100人以上は亡くなっているのに……。

17

17. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 20:45
  • ID:Elndoa.b0 #

いい話でも和む話でもなんとかしてケチをつけようとする

18

18.

  • 2020年05月19日 22:27
  • ID:PmTvCeQo0 #
19

19. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 23:01
  • ID:K.6mnAsM0 #

大きなシートでも互いによく洗ってマスクでも、各自納得できる方法があればそれでいいと思う
この子は一生懸命考えた末にこの方法を選んだんだから、温かく見守ってあげたらいいんじゃないのかな

20

20. 匿名処理班

  • 2020年05月19日 23:17
  • ID:uVXmKfFi0 #

※16
アメリカはもう2ヶ月近くロックダウンを続けてて、ある程度の抑制はできたものの、想定以上に成果が悪くロックダウン延長もキリがない感じ。
失業率が15%くらいいって経済の停止は不可能になってきたんだろうね。

21

21. 匿名処理班

  • 2020年05月20日 03:07
  • ID:KQQw5DpQ0 #

水をさすようだけど、このシート、使い捨てにしないとかえって危ない。
使いまわしで複数の人間が使うのはウィルスの接触感染を起こす原因になるのでは?
※1※6さんの言うとおりだと思う。

22

22. 匿名処理班

  • 2020年05月20日 03:26
  • ID:DWfZLWvl0 #

ほんとうに互いを思うなら防護服レベルの装備でハグするべき。
そもそも絶対感染させたくないならハグもしない。
自分は大丈夫とか、このくらいしたら平気だろうとか思ってるからロックダウンしてもなかなか新規感染者が減っていかなかったんじゃないのか。

23

23. 匿名処理班

  • 2020年05月20日 06:49
  • ID:lkKXBc5w0 #

平時なら才能の無駄遣い呼ばわりだろうけど、これは愛に満ちた才能の有効活用

24

24. 匿名処理班

  • 2020年05月20日 08:03
  • ID:KjYZGmiA0 #

>>6
万が一を防ぐ為にとれる選択肢は全てとるべきかと。
この場合直接の接触は、うっかり消毒前の部位で顔に触れるとか、くしゃみで出たマスクの目地を通過する飛沫を霧散する前に吸うとか、制御出来ない事象に対処できない可能性が出てくる。
それを防ぐのに透明シートを挟んで直接の接触を避けるのは理に適っているよね。
私達は知り得ないけど、この後に貴方の言うようにお風呂で全身を良く洗えば完璧と言えるだろうね。

25

25. 匿名処理班

  • 2020年05月20日 10:39
  • ID:DTlcLBH90 #

コロナの状況はまだ厳しいが、孫娘の母は現役の看護師。
COVID-19ユニット担当だから、危険性は熟知している。
当然、自作のハグカーテンの衛生管理はしているだろう。
祖父母を思う孫娘と、母を暖かく見守りたい。

26

26. 匿名処理班

  • 2020年05月20日 12:19
  • ID:H.cT17OP0 #

※17
元々の性根が腐ってるんだと思う

27

27. 匿名処理班

  • 2020年05月20日 13:47
  • ID:TWexR5pJ0 #

ついこないだ放映の『今夜、ロマンス劇場で』を思い出した…
触れてはいけないけど触れたい、じゃあどうしたらいいか

(余談だけど『今夜〜』は上記の制約から、究極の禁欲を求める内容の映画になるな)

28

28. 匿名処理班

  • 2020年05月20日 15:02
  • ID:3.wTckYi0 #

普段ハグの習慣がないからかもしれないけど、今までに何回かだけしたハグは何故かどれも凄く強く記憶に残ってるんだよな。良いのも悪いのも含めてだけど。

この娘のこのハグも、当事者たちには普通とは違う特別なハグとして記憶に強く残るんじゃないかな

29

29.

  • 2020年05月20日 16:31
  • ID:8GpMsmH70 #
30

30. 匿名処理班

  • 2020年05月20日 18:01
  • ID:5FhNWemk0 #

>>2
そうまでしてハグしたいってなんなんこいつらアホくさーwとか思ってた自分が恥ずかしくなりました。ハグしてください。

31

31. 匿名処理班

  • 2020年05月21日 07:54
  • ID:AuKAe4GZ0 #

ビニール越しにハグやキス
日本でも流行りそう
合法な◯◯

32

32. 匿名処理班

  • 2020年05月22日 03:01
  • ID:IppLS9ja0 #

かわヨ

お名前
スポンサードリンク
記事検索
月別アーカイブ
スマートフォン版
スマートフォン版QRコード
「カラパイア」で検索!!
スポンサードリンク