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7年間、身元明かさず刑務所に居座り続ける謎の男。いったいなぜ?(カナダ)

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(著) (編集)

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Ichigo121212pixabay
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 各国には様々な未解決事件が存在する。カナダの事件も、そんなXファイルの1つと言えるだろう。

 カナダで最高のセキュリティ保障があるとされる刑務所に7年にわたり収監されている1人の男は、本当の名前も国籍も誰も何もわからないままだそうだ。

 当局では、男の身元を国際的に捜査し続けているが、男は非協力的な態度を崩さず身元を明かすことを拒否し続けているために、現在も謎の囚人として刑務所に居座り続けているという。『National Post』『Widsor Star』などが伝えている。

謎の男、偽造パスポートでカナダに入国

 その男がカナダの空港に降り立ったのは、2012年10月28日のことだった。

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image credit:Windsor Star/Toronto Police Service via Postmedia

 キューバからの便で到着した男は、空港の入国審査でフランス国籍のパスポートを提示し、「家族の友人がカナダで亡くなり、葬儀に参列するためにカナダに来た」と審査官に伝えた。

 パスポートをチェックした審査官は、男にとってカナダ入国が初めてではないこと、男がホテル予約をしており明らかな滞在先があること、銀行口座に3000カナダドル(約23万円)を所有していること、有効な往復チケットを所持していることから10日間の滞在ビザを与え、入国を許可した。」

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jackmac34/pixabay

 この時、パスポートの氏名欄には「ヘルマン・エマニュエル・ファンケム」と記載されていたという。しかしこのパスポートは、後にパリの犯罪組織を介して入手された偽造パスポートだったことがフランス当局により発覚した。

トロントで詐欺事件を起こし逮捕される

 男は、10日間の滞在を過ぎてもカナダを出国することはなかった。そして半年後に、トロントで逮捕された。

 カナダ市民相手に、45万カナダドル(約3440万円)の詐欺を働いた容疑だった。

 男のビザが切れていることを知った警察は、すぐに男を国外追放にするため、全ての起訴を取り下げる手配をし、移民局に連絡。

 しかし、ここで問題が発生した。男の身元が特定できなかったのである。

 男は、2013年4月9日にカナダの刑務所に収監された。身元不明のままで裁判ができず、国外追放もできない状態となった。

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vero_vig_050/pixabay

捜査で有力説が浮上するも…

 以降、カナダ当局は11か国にも及ぶ国際捜査をし、男の身元判明に尽力してきた。これまでの捜査において最も有力だったのは、各国のデータベースの指紋情報だった。

 男の指紋が、カメルーンの2人の異なる市民とハイチ市民の指紋と一致したのだ。しかし、当局がカメルーンに問い合わせると、男は過去に衣料品の販売をしていたことまでは明らかになったが、それ以上の情報を得ることができなかった。

 またイギリスの警察からは、男がカナダに入国する前に、イギリスで詐欺事件を起こして有罪判決を受けていた事実を掴んだが、結局、身元を突き止めるところまではいかなかった。

 男はカナダの刑務所に収監されている間、好戦的で非協力的な態度を取り続け、身元を明かそうと全くせず釈放を要求したり、拘留審査公聴会への出席を50回以上拒否したりしてきた。

 男が弁護士と直接面談したのは、2019年になってからだったという。

7年間、男の身元は不明のまま

 身元不明では裁判ができないということで、訴訟は移民局の移民難民委員会(IRB)により審理されてきた。

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12019/pixabay

 弁護士との面会を果たした後、男は公聴会へ出席するようになった。公聴会は、法廷審問と同様、法により一般公開が許可されている。

 しかし、2019年の5月に突然それが禁じられることになった。男の弁護人の要請を受けたIRBの裁判官が、事件をメディアに公開せず私的に扱うことを命じたのだ。

 理由は、メディアでの暴露によって男が引き起こされる過度なストレスと精神的不安定な状態を配慮するためだった。IRB側は、過去のように男が再び公聴会に不参加になるのを懸念したことを弁護人が明らかにしている。

 この1件について、弁護人はこのように語っている。

私が、メディアの前で口を開くことの合意は、依頼人から一切得られていないので、何も話すことはできない。

状況が変われば、依頼人の望んでいることを話す時が来るかもしれない。

 それからおよそ1年経った現在も、事件は未解決、そして男の身元は依然不明のままだ。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 35件

コメントを書く

  1. ヘタうったスパイが一番夢のある(?)想像だろうけど、
    フツーに身元隠しまくるのが上手くいきましたパターンもあるからねえ。
    このテの名無し被告裁判って。

    • +10
    1. 日本にもそんな人間が居る♬頑なに自分の事を名前さえも話さない奴🎵
      確か窃盗だったが、裁判もして刑も確定していて、刑務所に居るらしい。
      まぁどぅせ、番号で呼ばれるのだから不自由なのは同じだろぅし、
      名乗りたく無ぃなら、それ以上はどぅしょうも無ぃ🎶

      • 評価
  2. この男にとってずっと収容されたままのメリットって何だろう。

    • +1
    1. ※7
      裁判が始まらない上に出身地や経歴次第では刑務所のほうが暮らしが楽って可能性が

      • +14
      1. ※14
        だんまりを通す限り、周りがあれこれ妄想するだけで、意外と正解かも。

        • +2
  3. この記事を読んで、正直この男の素性に全然興味が沸かなかった。
    だって実際ただの詐欺師。それ以上でもそれ以下でもなく、
    「興味を惹く何か」も何もない。実につまらん謎の男だな。

    • 評価
  4. 犯罪者の癖に手厚く保護されてんな。罪状明らかなんだから、さっさと死刑にしとけば良いのによ。身元もわからん黒人が一人死んだところで誰も困らん。生かしとくこと自体が税金の無駄遣い。

    • -12
    1. ※12
      再犯可能性のある犯罪者を収監せずにおいたらまた被害者増えませんか?
      詐欺罪で死刑になる判例を作ったら、後の裁判どうなる?
      身元不明者を死刑にして引き取り手のない遺体は誰が保管する?誰が埋葬する?

      • 評価
    1. >>13
      正体不明な感じがscpぽくて面白いね
      それっぽい報告書書けそう

      • 評価
  5. 詐欺事件で有罪なら終身刑なわけじゃないのに自分からあえて終身刑をくらってるわけだよね。ほんとにただの詐欺師なのかな。

    • +2
  6. 今の状態で犯罪の内容はわかってるから
    仮に判決を下して刑を受けさせたとしても
    刑期が終ったあとどうするんだってなっちゃうもんね。
    自国で野放しにもできないし、かといってどの国に送り付けていいかもわからんし。

    • +2
  7. なんだか異常に興味をそそられる事件だな。おそらく映画化されるに違いない。タイトルは
    【秘匿詐欺~捜査ファイルX~】
    【黒い男の黒歴史】
    【名無しくん、ハイ!】
    【隣の(塀の中の)晩ごはん!】

    • -1
  8. 日本でも実際に一切なにも語らず名前すらわからなくて
    番号で呼ばれ続けて獄中死した人がいる。

    • +5
  9. 裁判の前だから、いるのは留置所だよなぁ

    • -1
  10. 団地に身元を明かさず居座り続ける女がいる

    • +3
    1. ※27
      確か自白剤ってうそ発見器とワンセットで使うもので、使ってもペラペラしゃべるものではないんじゃなかったけ?
      それにクスリを使った自供そのものが証拠として採用されないだろう。
      仮にそれで正しい氏名を言っても裁判では”氏名不詳”で終わる。

      • +1
  11. 刑務所がどんな感じかわかりませんが、終身刑で、きちんと食事と生活ができる場所は、人によっては、パラダイスなのかもなー。

    • +1
  12. 絶界の孤島に島流しでイイよ。税金の無駄。

    • -1
  13. 15年以上前に同じ学部にいた留学生にめちゃくちゃ似てる。けど人種が違う気もする…

    • 評価
  14. 衣食住が保証されるとはいえ、自由を制限されるのってかなりストレス溜まるけどな
    正直、刑務所暮らしに適応出来る人間ってかなり限定されると思うわ
    経験の無い人には分からないかも知れないが

    • -1
    1. ※36
      務所暮らしの方が安心なんですよ
      永くいると地位も名声も確立されて
      上下関係も守られる

      出所しても、目の前のコンビニに強盗して帰ってくる話も
      よくある
      シャバには信頼できる人が居ないですから

      実際に見てきた話です

      • +1
  15. 案外「成り行きで何となくこうなっちゃって引っ込みが付かないから現状維持の方向で」かも

    • 評価
  16. 真実は意外と大したことないのかもしれないな
    でも、個人的にはこの被告人(未だ裁判が行われていないわけだから未決勾留者と呼ぶのが正確か?)の身元調査のために11か国に及ぶ国際捜査を続けてきたカナダ当局に頭が下がる
    税金の無駄という意見もあるかもしれないけど、どんな相手に対しても法律に従い適正な手続きを行う姿勢を堅持することは法治国家として全く正しい在り方だと思う
    それで何か問題があればこれまた適正な手続きに従って今後法改正すれば良いだけの話だしね

    • +2
  17. ただのめんどくさいオッサンじゃねえか!

    • +1
  18. 最初キューバのスパイかと思ったけど犯罪歴見るとただの詐欺師っぽいな

    • 評価

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