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イルカ6頭を貨物機で輸送、軍事訓練のため海軍航空基地へ(アメリカ)

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(著) (編集)

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image credit:Air Force amn/nco/snco/Facebook
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 3月2日、Air Force amn/nco/sncoのFacebookアカウントに、軍用イルカ6頭が貨物機で輸送されている途中の写真がシェアされた。

 アメリカ海軍では、1950年代後半から海洋哺乳類を軍事訓練しており、今回のイルカも海底の機雷捜索の訓練演習に参加するために、カリフォルニア州の海軍航空基地からフロリダ州の同基地に運ばれたようだ。

海洋哺乳類の高い能力を使用するため海軍が訓練

 サンディエゴに拠点を置く海洋哺乳類プログラム(Navy’s Marine Mammal Program)は、1950年代後半から実行されており、これまでに2800万ドル(約29億円)の資金が投入されている。

 当初海軍は、魚雷、船、潜水艦の設計を改善するためにイルカの流体力学を研究。そしてすぐに、海洋哺乳類は非常に信頼性が高く適応性があり、水中の物体の位置の検索・検出に長けていることに気付き、貴重な機雷除去機として活躍させるためのプログラムを生み出した。

 初期の頃、海軍はシャチやオオアシカ、ハイイロアザラシ、オットセイ、サメなどを使用していたが、現在サンディエゴの本拠地には80頭のバンドウイルカと40頭のカリフォルニアアシカがいるという。

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image credit:Wikimedia Commons

人間よりも迅速にタスクを実行できるイルカ

 海軍により訓練を受けたイルカは、「マーク7 海洋哺乳類システム」という軍事名を与えられ、超音波ソナーを使用して沿岸の浅瀬や混雑した港、電子ソナーで検出するのが困難な深海の海底などにストラップを着けて潜る。

 海底機雷を発見した際には、イルカは海面に浮かぶタグを開放する。その後は人間が調査し、機雷を中和する。

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image credit:Wikimedia Commons

 機雷の発見以外にも、潜在的に危険な物体を検出する訓練を受けているイルカは、人間のダイバーよりはるかに迅速にタスクを実行できる。

6頭のイルカが海軍輸送機で基地練習所へ

 今回、Air Force amn/nco/snco のFacebookアカウントでシェアされた投稿は、6頭のイルカがC-17グローブマスター輸送機に乗せられた写真で、イルカのグループは通常海軍の任務で遠くの場所へ移動する際、このように運ばれていることが明らかになった。

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 輸送機の中では、イルカは水が張られたグラスファイバー製のコンテナに1頭ずつ入れられ、ストレッチャーで吊り下げられ体を固定されている。

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 海軍情報システム司令部スポークスマンのジェームズ・ファリンさんは、このイルカたちが機雷探知能力を維持するための訓練演習に参加するために、カリフォルニア州サンディエゴの北東海軍航空基地から、フロリダ州キーウエスト海軍航空基地へ輸送されたことを明かした。

 しかし通常は、イルカの輸送も輸送される場所も極秘情報として扱われることが多いそうだ。

海軍では繁殖プログラムも実施

 海軍で訓練されている海洋哺乳類たちは、役目を終えた後も海軍にて生涯ケアされ続けるが、時にシーワールドなどの水族館に貸し出されることもあるという。

 海軍では海洋哺乳類の繁殖プログラムも実施しており、これは1988年以降野生の海洋哺乳類が海軍に捕獲されていないことを示している。

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image credit:Wikimedia Commons

 イルカたちには任務後に十分遊ぶ時間を与えており、任務も楽しんでいると海軍は主張している。しかし過去には、任務のために海へ放しても戻って来なかったイルカの事例が、ごくわずかながら存在するということだ。

※追記(2020年3月14日)本文を一部修正して再送します。

References:taskandpurpose.comなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 36件

コメントを書く

  1. 昔はイルカに爆弾付けて敵に体当たりさせて自爆とかやってたけど最近はやってないのか?

    • +8
  2. 以前自称ソ連の使われたイルカが発見されたけど
    その行方不明になったイルカとちゃうか?

    • +3
  3. イルカが任務を楽しんでるって?
    軍事用イルカと人間の友情を描いた
    ハリウッド映画を観るまでは信じないぞ

    • +8
  4. シーシェパードさんこれいいんですか?

    • +51
    1. ※6
      イルカショーどころでないひどい扱いだと思う。
      白人様のダブスタにはウンザリ。

      • 評価
  5. 動物が可哀想だ…

    人間は何になろうとしてるんだよ

    • +9
  6. アメリカの反捕鯨団体に、非人道的だって言ってもらいたい

    • +30
    1. ※8
      「United States Navy Marine Mammal Program welfare」あたりでググってみるといいと思うよ
      普通に反捕鯨・愛護団体の攻撃対象にされてるから

      • +3
  7. あまりにも有用な兵器になり過ぎて対立国にイルカ=兵器の可能性があるので見つけ次第駆除!みたいな動きにならなければいいが
    犬猫の様に友情を育み家族のような存在になる事を祈るぜ

    • +7
  8. 是非はともかく
    イルカの嗅覚とエコロケーションは優れたセンサーを上回る
    加えて自立判断能力や運動能力は圧倒的
    水中作戦は他にアシカも使われたりする
    陸の軍用犬の様なもの
    能力的に索敵系が主任務だと思う

    彼らの力を借りて水中遺物の発見とかできそうな

    • +3
  9. 資源調達だの 医療宇宙開発だの 国防だ軍事だの
    国民(己)のためなら他を犠牲にするのが「正当」だという考え
    本当にそれは大義なの? その大義 大嫌いっ  

    とはいえ、現在の足並みそろわぬ各国の意思
    「武器は持たぬ」といったら守るものも守れない

    violence strength 主義を凌駕できそうなものって知恵かあ。
    ああ、世界は広い。遠いなあ。。。

    必要最小限にしようよ。
    人間は十分に生きられるはず どこまで強欲なんだろう

    犠牲の動物達、 有難う。心から済まない。

    イルカ隊も人間も、戦いになりませんように。

    • -2
    1. ※11
      ※30
      人間はイルカを食わんでも死なないが、機雷に接触すれば死ぬからな
      まあ優先順位の問題だよ
      ラットの薬殺は良いがイルカの軍用利用はダメ。ゴキブリは叩き潰すが猫はホームレスを見捨ててでも助ける。
      何のことは無い、どの国にでもある話だ。

      • -4
      1. >>32

        よくある具体例で非常によく解るんだが、

        会話としては、論点ずれてる。

        反対派各々の焦点があると思うが、そういう点を言ってるわけじゃないと思うな

        • +2
  10. これはいいんですか、シーシェパードさん

    • +23
  11. 実際に使われるとしたら、何も知らないイルカが戦争で殺される事になるよ
    これ以上他の動物を巻きこまないで(;_;)

    • +8
  12. イルカに爆弾をつけて敵の艦艇を自爆攻撃させるような最低最悪な扱いしないならイルカを軍事利用しても良いんじゃないか?偵察任務とか向いてそう

    • -2
  13. 反対意見もあるようだけど、動物を使うのと人間を使うのどっちが人道的か…って議論もありそう。

    • -3
  14. かわいいイルカを敵陣に放ってメロメロにさせるやさしいさくせんでは無いのか

    • 評価
  15. これ、実用化したら敵側が当然対策をうつよね
    そしたら軍用イルカは殺されるんじゃない?
    更に野生のイルカとの区別や1個体のみの攻撃なんてお優しい手段を選んでくれるのかも疑問

    人間同士の醜い争いに動物を巻き込んではいけない

    • +11
    1. ※28
      単純に考え付くのは、イルカにとって不快な超音波を大音量で流し続ける、とかだな。

      • 評価
  16. 食用を非難しておいて軍事に使うってどうなの

    • +12
  17. 魚じゃないから雑に運んでもぜんぜん平気なのは目からウロコだわw
    まぁ、イルカだからウロコ無いけど。

    • 評価
  18. この記事にアクリル水槽の広告が表示されてるのかしこい

    • -1
  19. この記事を昔イルカ漁のことで言い合いになったアメリカ人の同僚に読んでもらいぜひ感想を聞きたいものだ。

    • +1
  20. 古くから馬、犬、あるいはラクダやハトなんかも様々な軍事目的で徴用されているので、そこに海洋哺乳類・イルカやアシカが加わったところで「何を今さら」としか

    • -1

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